何も知らない鳴坂和人くん(22) 作:スティック/糊
創流玄間。
それはこの地に落ち、適応し、未来を繋いだ末裔。
「我が祖先より継ぎしこの晴天流、焦がれし空を見上げ、流星さえも切り伏せよう」
晴天流、それはウェザエモンの名から想像のできる天気+武士に則った技の数々。
だが、創流玄間の晴天流は違った。
ベースは確かに晴天流。
祖先の思いを継ぐように、空に浮かぶ星々を夢に見るその思いを乗せるかのように、星空を思わせる技。
星座をなぞるように、一刀が薄暗い道場照明を受け、光を反射する。
「『箒星』」
――彗星が残した塵が地球の大気に突入した時に起こる発光現象。
――その名を関するその一撃は圧倒的な速度を以て周囲の塵を溶かすほどの熱を持つ。
――本来居合における抜刀こそ神速とも言える速さを生み出す種になるが、これは違う。
――明確に止まったかどうかも分からない僅かな2フレーム程度の停止――否、体の足先から指の先へつなぐ回転運動の
――たとえその技を超えようともマッハを超えるその太刀筋は副次効果的にソニックブームのおまけつき。
クソ技かよ。
「進化してるのはお前の晴天流だけじゃないぜ【
結局行き着く先は似たような感じでございますか。
だが、納刀からの居合。迎撃に特化したカウンター技を放つくらいの余裕はあるんじゃないか?
瞬時に居合の体勢につなげられる開拓者は特にさ。
「――見事」
「そのセリフはちょいと早いんじゃないかッ!【
本来咆哮による広範囲衝撃波の技である
それをモジった天鬼譽奉。
つまり、天邪鬼を奉り楽しむことッ!
何が天邪鬼なのかって?
そんなもの晴天流らしからぬ砲撃だからだよ。
こちとらちょっとばかし
ウェザエモンのダジャレ侍らしい文字面の墓守にならなかった本来の大英雄の技だぞ?
「神代の英雄の一撃を喰らいな!」
ウェザエモンがグミ打ちみたいなこと、こんな必殺技染みたことでやると思う?
結果はしない。
それに楽しむと言ったらドでかいロマン砲と相場が決まっているだろう。
右のアクセサリーで刀。左のアクセサリーで銃。
同時顕現は今は無理ぽ。
大口径砲とファンネルが使えます。
燃費が悪いが俺には関係なしッ!
「『
――創流玄間はそれを冷静に防ぐ。
――南方朱雀七宿に類し、蟹座に当たるそれは防御の型。
――多くの幽霊を指すというその技は、今まで自分の切り伏せたモノの数体の指揮をする。
サンラク、サンラク、サンラク、サンラク……あいつ負けすぎでは?
青い鳥アタマのそれが受け、受け、受ける。
ただ、呼び出したそれのVITに比例するらしい。
ちょっと呼び出したのが残念でした。
嫁を焼き払わなくて済んだのはうれしいよ。
だが、ちょーっと耐久値ぶっ壊れてませんかね、創流玄間。
そこそこ傷ついた程度で、お元気でいらっしゃる。
……ウェザエモン系ってタフネスが特徴だったりします?
「『
「おいおい、確かにこの空間おかしいと思ったけど、もしかしてその技由来ですかッ!」
――北方玄武七宿に類し、みずがめ座に当たるそれは惑わす技。
――空虚・廃墟を指すというその技は空間の指揮。
――創流玄間を中心とする上下左右の認識転換の状態異常。
「残念、ゲームクリエーターはこれくらいマスターしているんで」
…ゲームクリエーターじゃなければ即死だったぜ。
真登香の無茶振りで、似たようなゲームでバトルとか言う阿呆っぽい経験がこんな所で役に立つとは。
「【絶封】」
納刀している間、相手のスキルを一個封じる癖の強い技。
開発経緯も癖が強い。簡単に言うと夫婦イチャイチャ開発劇が存在するのだが、それは今は別の話。
シンプル故に使い勝手がいいし、居合・抜刀術との相性もいい。
銃使った後だと切り替えが難しい?
この疑似改宗の切り替えは意識一つのお手軽仕様。
納刀モーションを取らないといけないのが難しい所か。
つまりは抜刀した瞬間に再度そのスキルは再開される。
何となく、『
つまり、これを乗り切るには抜刀からの円攻撃が相性がよろしいのではないでしょうかッ!
「【天覇/叢雲】ォ!」
なんか名前のカッコよさは厨二心がくすぐられるこの技は、層積雲を断つジークヴルムを参考にしたそうで。
……常春のアヴァロンに層積雲なんてものは無い気がするので神代の出来事……いや七つの最強種ならそれくらいやりかねない。
とにかくそれがインスピレーション元。
空中抜刀から円を描くように回転斬り。
……これで部位破壊が精々ってマジ?
「――『
――東方青龍七宿に類し、さそり座に当たるそれは回復の術。
――薬配合は吉とするそれは、天より垂れる一滴が部位破壊個所を再生するが、全体的なHPが回復する訳ではない。
創流玄間の傷はそのままに、再度部位を回復した。
……やっぱタフネスぶっ壊れてる。
次はあの雫を弾けばいいってことだろ?
でも、これで倒しきる前に別の道を征った晴天流の後継者に見せておきたい。
お前とは違う源流の派生を。
「この【
「それが、別の道を行く晴天流―――受けよう『
〇
「――空に星が満ち、貴殿を称えよう。
「……そういう言葉遊び好きなの?」
「ふはは、私もこうして師に褒められたものだからな」
えー、大変ぶっ壊れ晴天流でした。
ほぼ別物と言いたくなる程度ではあるもの、ちょこちょこ晴天流の面影が見え隠れするんだよなぁ。
そのお陰で倒せたんだけど。
別種だったら一回は確実に負けてた。
「この道場を破った貴殿は如何にする」
「ただ、別の道を行った晴天流と戦いたかった、それだけ。腕試しってやつ」
「さすればまた、私の代から晴天流を改めよう。いずれ相まみえる時は進化した晴天流で貴殿に挑もう」
「楽しみにしている」
「では、改めて告げよう―――天晴」
「また、この道場で貴殿を超えし者を鍛え上げよう」
[ユニーククエストAFTER:晴天流[幻]]をクリアしました。
[称号【創流道場:皆伝】を獲得しました]
[称号【星屑を凪いで】を獲得しました]
[称号【
[称号【道場破り】を獲得しました]
「これを貴殿に。また別の道を行く晴天流を紡いでくれ」
『晴天流[幻]奥義書』を獲得しました。
「有難く貰う。ありがとう」
「私自身も鍛えなおさねば。――では、さらば」
その言葉とともにキリトの足元に大きな穴が開き、落下したかと思えばセカンディル入口に放り捨てられ、謎の天丼に叫ぶ。
「またコレ!?」
〇
「道場破りしてきた」
「……早すぎではないか…?」
晴天流[幻]奥義書がなんか特殊な形していて、説明文に神代の設備が必要と書いてあったのでアヴァロンに来てみた。
「ベースが晴天流で助かっただけだ。あ、コレの使い方知ってる?」
「記憶媒体、神代の機械が要る―――もし、セツナ少しいいだろうか」
「私は便利キャラじゃないんだけど、この馬鹿亭主!」
「……フライ返しは殴るものではない」
とか言いつつもセツナさんは神代の設備の場所がありそうなところを教えてくれた。
「え、でもこれハイブリット式ね……[創流の媒体]出して」
「うっす」
「なんか……色々弄っても耐久しそうな硬い物ある?」
「[雷輝の冥王の結晶]とかいける?」
「……とんでも無いものをさらっと出さないで。うん、いけそう。ウェザエモン、加工」
「嗚呼」
なんでも壊れかけていた時の[創流の素体]がベースになって作られたため、神代の設備でも難しいだろうとのこと。
「できたわ」
……できんのかい!
……あれやろ、セツナさん有能すぎて運営にナーフ食らうタイプのNPCやんな?
「この前弄った関係で連結もいけるわ」
「Oh…」
だが、機能として不完全なので[雷輝の冥王の結晶]一個で一回使える仕様に。
それだけの性能あるから仕方ない。
それはそれとして晴天流[幻]は習得したし、ウェザエモンとバトった。
うん、パワードスーツ要素いるな!
キリトはログアウトした後、プロジェクトプラモのパワードスーツなどのデータをすごい速度で作り始めた。
せ、制作者が一番最初に遊ぶのは特権だから仕方ないよね?
次の日、見事に寝坊しかけ「起きないとちゅーするぞぉ?」と言うテンプレを妻から食らった。
・創流おじさんの道場について.2
キリトが層流道場を破ったので創流玄間は育てるとは別に自身の晴天流を進化させるため、道場主への挑戦が解禁されました。
ユニーククエストEXTEND:開祖として を一度でもクリアしているものが対象です。
ユニーククエストAFTER:晴天流[幻]をクリアすると再度挑むことはできません。
お前が勝者。
当然の様に創流玄間は晴天流の改革を始めるので頭の悪い数のスキルを織り込んできます。
晴天流ベースの流派で挑むと晴天流[幻]のみの創流玄間と戦えます。
晴天流に類する奥義で天万月星を破ると『晴天流[幻]奥義書』が手に入ります。
記録媒体式なので神代の設備がないと覚えられないんですけどね。
助けてせっちゃん。
別種の技で倒すと手に入りません。
リヴァイアサン内でも晴天流手に入るらしいから再現性はあるよ()
元ネタは宿曜道に基づく二十七宿。
ちなみに作中で出てこなかった西方白虎にあたる婁宿(たたらぼし)は天大将軍に元づく頭の悪い技。
天万月星にも組み込まれている。
灰の剣聖がアップを始めました。
白銀の剣聖がアップを始めました。
ツチノコハシビロコウは攻略の糸口を考えています。