何も知らない鳴坂和人くん(22) 作:スティック/糊
Twitter(X)に洗脳されているので
秋津茜「フルコース…?」とか脳裏に浮かんで仕方ない。
シャンフロでめっちゃ楽器を弾く日が来るとは思わなかった翌日。
普通に仕事。
ざっくり楽曲作った後に調べるのはアレだが、一応念のため色々と調べてみた。
著作権被るとめんどくさいからね。
ゲームで遊ぶ分には許されるのか?
でも、ジャ〇ラックとの契約関係ミスると大変めんどくさいからな…!
シャンフロ内のBGM関係の登録、シュテルンブルームの楽曲登録もされてる……リクエスト大量に送ればカラオケ実装待ったなしだな。
……聴ける環境が限られ過ぎてるんだよなぁ。
認知度…。
和人はシャンフロのリヴァイアサン内の音楽エリア(アンバージャックパス4)にてシュテルンブルームの楽曲の聞けるミュージックプレイヤーを手に入れ、念のため全曲マラソンした。
アイドルマスターやボーカロイドなんかに慣れきった前世のオタクソウルの前では50人程度の楽曲(三桁)を覚えるなど朝飯前。
朝飯前は言い過ぎた。苦行とは言えない程度のモノである。
海上ランニングしていたらあっという間だ。またクターニッドのおつかい発生したのが大きい。
サンキュー防水ワイヤレスイヤホン。
カノン進行は何処にでも使われているし、jポップ特有のコード進行も確認できた。
そう言えばテニプリ程の楽曲数だったら投げてたけど。
調べ物をしていると、この世界にもアイマスアイドルのガワ転が存在することを知った。
アイマス世界線とは違ってアイドルが猛威を振るっている訳ではないが、765・346・283・315・961他を確認した。
う、チケットご用意できませんでしたの悪夢…。
あ-VRライブシステム関係で仕事した十王ってそっちの関係だったんですか。
100プロ……知らねぇ…。
……転生してから未知マスに出会うとは思わなんだ。
そう言えば十王のお仕事はアイドル育成学校の関係だったな。
スクールアイドル系……とは違うんだろうな。
そっちはにわか過ぎて見つけることが出来なかったけど、存在しそうな感じはしそう。
さては、この世界カオスだな?
まぁ、そっち関係で使われる可能性が見えてくるならVRライブシステム、もうちょっとブラッシュアップするかな。
とりあえず登録情報を洗って、その楽曲の権利主張している人はいないと言うことが分かったので、遠慮なくシャンフロで使わせてもらう。
アイマス関係使えないのは推定VSアイドルにはきついなぁ…。
まぁ、マクロスΔは行けそうでニッコリ。
フェイト関係とか、声優楽曲関係とか。
「となると、セトリかぁ……」
「―――今、ライブの話をしたかな」
「どわっ!?」
和人はプロジェクト:プラモのデータ編集をしながら、並行的思考でシャンフロのことを考えていたので、横から声が掛かって来たのは完全に不意打ちでとても驚いた。
そう言えばここ、ゼムリアでしたね。
「今、ライブの話をしたね」
「……折望さん驚かさないで頂けます?」
「ごめん、つい」
和人に声をかけてきたのはシャンフロ世界でエリオットと名乗る人物。
――現実では女性の方で折望恵理さん。
プロジェクト:プラモの楽曲全般の責任者をやっている。
「……折望さんがここにいると言うことは、BGM関係かと思いますが」
そう言えばFシリーズ関係のBGM制作をお願いしていたと思い、和人は問う。
「あ、うん。各作品の戦争シーンのBGMをアレンジしてみたり、完全新規のパターン作ってみたから視聴してもらおうかと思って」
「ありがとうございます。仕事が早くて助かるなぁ」
「やっと自社で音楽の仕事ができるんだから、これくらい朝飯前だよ」
彼女はプロジェクト:プラモをゼムリアで運営すると聞いて「やっと自社で音楽の仕事ができる」と喜んでいた人物でもある。
今までは外注の仕事や楽曲提供なんかで稼いでいたとか。
早速聞きながら仕事をしますか。受け取ったUSBメモリを作業PCに差し込み、ヘッドホンを装ちゃk―――
「で、何のセトリを考えているのかな?」
「あの、一応業務中」
「神の悩みを解決するのもまた業務だよ」
「神って…」
……和人はナチュラルにゼムリア社員から神扱いをされている。
彼ら的には切望しまくっていたものをポンと渡してきて、どう感謝していいのか困って神扱いをしてくるのだ。
積極的なパシリを買って出てくるし、和人がやらんでよい事はスッと回避される。
当初リィンとの契約の際に言っていた通り、基本的面倒なことは大体やってもらえるので助かってはいるのだが。
だが、「神は趣味の制作をやっていてくれ、他はどうにかする」と一社会人的にはどうリアクションしていいのか困る所。
プロジェクト:プラモの完成度を上げるという意味合いでは、それが一番手っ取り早いので正解なのかもしれないけれども。
「あー、シャンフロ案件でなんか対バンすることになりそうで。セトリをどうしたものかと」
本当に業務に一ミリも関係のない事だがぼそりとつぶやくと、エリオットはとてもにこやかに提案をしてくる。
「使用する楽曲関係の流れが分かれば、いい感じに流れを作ることも可能だよ!」
「あ、助かるぅ」
和人は対シュテルンブルーム想定のセットリスト(仮)を思考入力でチャット送信を行う。
こういう時書き出し作業減って楽なんだよなぁ、現代。
「シュテルンブルームって…?」
「シャンフロの征服人形関係で、その元ネタが神代時代のアイドルグループらしいです」
「確かにアイドルみたいに可愛いなんて掲示板で騒がれてた気がするけど」
「ちなみにリヴァイアサンの音楽エリアで楽曲視聴可能です」
「……スゥ、あのリヴァイアサンに音楽エリアあるの?」
「第四殻層:機舎を攻略後に行ける感じです」
「ちなみにどんな感じか教えてもらえると」
「某ショッピングモールのクソデカCDショップとクソデカ楽器店がっちゃんこ」
「へ、へぇ。今日の仕事終わったらリィン拉致って攻略してくるね」
「収録ブースもあります」
「ぐぬッ……仕事は、するよぉ……」
……仕事する理性はあるんだ、えらい。
それはそれとして「シュテルンブルームの方向性は分からないけど」と汎用的なセトリを作ってくれた。
助かる。
それと同時に「アイドルライブ的な感じなら」とダンスの基礎動画を上げている配信者を教えてくれた。
そっか、アイドル関係でやるとしたらダンスもいるのか。
完全に盲点だった。
……昔、真登香に「文化祭でダンスするから練習する何か作って」と頼まれて作り上げたダンスゲー……引っ張り出すか。
あ、ARで出したら売れそうだな。
アイマス存在するならダンスの精度管理とかにもいいかもしれない。
モーション関係は得意分野だからJGE後の忙しさ次第では検討しよう。
身体維持のメニューにも組み込んでおくかぁ。
エリオット作のオケ風のBGMとてもよかったです。
帰社後、カムラの地下エリアでARダンスシステムをパパっと作り上げた。
AIプログラムをちょいと足せば、流した楽曲に合うようなお手本のダンスまでしてくれる。便利。
ここは大規模なARシステム下だから自然と音楽流せるけど、オーグマーだけだとイヤホンで音楽聞きながら踊っている人になるので、はたから見たらシュールと言うのがアレだなぁ……。
〇
「すん、運動してきたね?」
「汗臭かったか、悪いな」
「女の匂いが混ざってる訳じゃないから浮気じゃないとは思うけど……珍しいね」
「あーちょっとARで遊べるダンスプログラム思いついて少し試してた。後、浮気はしない」
帰宅後、何か作業している以外は玄関まで迎えに来てくれる紗音に抱きしめられた。
警察犬の如き感の鋭さである。
「うん、たとえ浮気されても絶対離婚しないからね」
「こんな美人で可愛くて俺にはもったいない妻がいて浮気とか絶対しないが?」
「えへへ」
……捕獲されたのはどちらかわかったもんじゃねぇな。
「何故急にダンス…?」
「シャンフロ案件」
「……つまりアイドル衣装!」
「何でやねん」
夕食を食べながらそんな話になる。
本日門河女中は
緊急時でない限り全然それで構わない。
ちゃんと家事はしてくれているし。
呼び出しは手元のチャイム一つだし。
門河(父)さんもいるし。
無理のない労働大事。
「シャンフロにダンス系のユニークジョブあったっけ?」
「ユニークシナリオEX関係」
「え、最強種にダンス!?」
紗音が疑問を浮かべる。
こまめに更新されるシャンフロの攻略サイトの更新情報にはこまめに目を通しているが、攻略にダンスが要求される要素など見た覚えがない。
新大陸の種族との交友で必要な可能性は存在するかもしれないが。
「順を追って話そう」
「うん」
「まず、今回のユニークシナリオEXはオルケストラ」
「あのヤバい災害起こすぜと言われている」
「それは知らんが。まぁ、オルケストラ受注には征服人形が関わってくる」
「え、契約したの…?」
「ユニーク関係でちょっとな」
ルビーは出したがアインスはまだ出していなかったか?
「オルケストラの受注条件を満たすと、オルケストラの招待状を征服人形経由で届けられる」
「……条件わかってたりしない?」
「一応分かってる範囲は。
1.一定以上の強さ。隠しステータスである歴戦度と言う物が関わってくるとみている。
2.一定以上の神代に関する知識。これは……リュカオーンの小夜装備しているからリヴァイアサンの中央部で知ることが出来ると思う。
3.征服人形との契約。これがいっちゃん分からん。ここの3つを達成していると招待状が届くらしい」
「……ライブラリに売ったら大変なことになりそうだねぇ」
軽い気持ちで聞いたら想像の10倍明確な情報をお出しされた紗音は少し遠い目をした。
って、今リヴァイアサンと言った?
えぇ……。
「んで、このEXシナリオにはいくつかのパターンが存在すると見ていい」
「噂に聞くユニークに関わっているキャラクターとの関係値でシナリオが変わる場合があるという、あの」
「それも知らんが……多分そんなところだろう。まぁ、オルケストラのEXシナリオの一つがそれだったという話だ」
「それが、ダンス?」
「正確には対バン、歌合戦」
「たいばん、うたがっせん」
紗音はサラリと告げられた内容に大きく首を傾げた。
コップを持っていたら中身を零していたレベルだ。
「征服人形の元がシュテルンブルームと言うアイドルグループが元になっているらしく、可能性としてアイドル的楽曲のダンスをしなければいけない可能性が浮上してきた」
「しゅてるんぶるーむ」
「意図的に任意の動きをAR内でするのは得意だが、それではダンスとは言えないだろう?舞踊的なきっかりと型にはまり切った動きの再現になってしまうから、音にノることを考えた。そんな時に、ちょうど使えそうなARデバイスあるやんとシステム組んじゃった。以上」
「なる、ほど?とりあえず情報で殴るの止めて」
「……DVのつもりはなかった。反省する」
「違う、オタク特有の誇大表現だから本気にしないで」
「お、おう」
たまにズレてるところも可愛いんだよねぇ、この旦那。
どちらかと言うと一般的にDVに相当するのはそのベッドヤクザぶりだと思う。
私的にはご褒美だけど。
和人がそれを聞いたら確実に「……?」と首をかしげ、夜の頻度が減るので絶対に紗音は言わないが。
結婚式上げる前に孕ませるの不味いとセーブされているのだから、これ以上のお預けされると紗音は確実にキレる。
「で、それはどうやれば見れるの?」
「無理では?」
オルケストラはおそらく一人で攻略するタイプ。
征服人形の持ち込みはおそらく可能。
「じゃぁ……配信して♡」
「はいしん?」
紗音曰く、近日中にシャンフロのアップデートでゲーム内映像を配信に乗せることのできるアイテムが実装、配布されるらしい。
「アクセサリースロットはだいぶ埋まっているんだが……」
「あ、食いつぶされてるんだっけ」
「まぁ……プライベート配信ならいいか」
「よっっしゃあ!」
「そこまでテンション上がるもんか……?」
和人は妻の謎のテンションの上がり方に首をかしげながら、主要動画配信サービスのアカウントを作成した。
非公開関係確認、ヨシ!
「一応言っておくが、流出はさせるなよ?」
「もちろん!」
……謎の不安は感じるが多分、大丈夫だろう。
その後、シャンフロにログインしたらめっちゃ伝書鳥が待機してた。
……何事?
・音楽エリア(捏造設定)
第三殻層:戯盤の特殊エリアに存在する。
アミューズメント施設エリアだから存在しても許されるよね(震え声)
入場にはアンバージャックパス:Lv.4必要。
遊んでないで早く攻略しろ♡
ご褒美はちゃんとあるからな♡の意。
神代の楽曲がずらりと並び、音楽プレイヤーを購入するとスコアを支払うことで楽曲をダウンロード可能なショップが存在する。
島〇楽器のクソデカ版みたいな楽器屋も存在する。
15種の楽器を演奏すると楽器の音色の調整が可能になる。
なぜかめっちゃ固い楽器も売ってる。
吟遊詩人の隠し上位職への転職クエストを発注する店長(メカ)がいる。
そのジョブに転職するとバハムート艦内一部エリアでたまに自作の曲を流してもらえるらしい。