何も知らない鳴坂和人くん(22) 作:スティック/糊
やっとシャンフロ界隈の2024が明けるッ!らしい!
(除夜ゲロ待機勢)
「俺のことレア泥用意しておけばとりあえず呼べると勘違いしていない?」
「そ、そそんなことないですよぉ」
キリトは例のごとくサンラクに呼び出され、献上品の様にラピステリア星晶体を受け取った。
「んで?ジークヴルムの件は特に細かいオーダーなかったから適当に辻バッファーしてたけど」
「その件は、はい、大丈夫なんですけど。またエーテルリアクターのエネルギーのやつお譲りいだけないかなー、なんて。リヴァイアサン産の銃のご用意があるんですけど…」
以前のドラゴン大戦の案件かと思ったら違うらしく、エーテルリアクター関係のお話らしい。
「ああ、リヴァイアサンで自由に作れる、こういうやつ?」
サンラクが液化マナを譲り受ける条件として、現状最新と言っていいだろうリヴァイアサンで入手可能なB2:市民用シビリアン・補助機装を提示するも、キリトは適当にインベントリアの中から一つの銃を取り出した。
「くっ、情報戦で何一つ勝てる気がしないッ!」
えー、嘘でしょ。
なんでこの人既に銃手に入れてんだよ。えー?!
あと何その銃カッコいい。
「じゃ、そういうこt――」
「現在旧大陸の方で大規模PvPイベントが開催されるみたいでェ!旧王派に入っていただけないかなぁという打診をさせて頂きたくぅ!」
サッと袖にされたサンラクは鉛筆に脅され、キリト氏が新王派に入らないことだけは確約してこいとのオーダーをこなすため縋りついた。
この人まともに戦っている所見たことないけど、少なくともウェザエモン並みに強い事はほぼ確定しているようなものなので敵に回ることだけは避けたい。
「んー。相方と相談して返答させてもらう」
「……え、キリト氏どこかクランに入った感じで?」
「いや、入っていない。よく一緒にプレイするヤツが付くと言った方の派閥に入るかな」
「おっふ」
その回答は想像していなかった。
キリト氏俺よりツチノコしてんだもん。ソロプレイ極めてると思うじゃん。
サンラクは想定外の回答に思わず固まった。
「とりあえず、とりあえず新王側に付かないことをお約束して頂けると大変助かるんですけどォ!」
「あー、そもそもそこまで俺が表に出る気がないから、そもそも参加しねぇかな」
「気が変わり次第旧王派は大歓迎するんで!」
「おー」
すっごいやる気のない返事!
いや、いつも急に呼び出してる俺が悪いんだけどさぁ!
「で、液化マナ欲しいんだっけ?」
「あ、はい」
「晴天流覚えてるならそれ見たい」
おっと…?
〇
「なるほどねぇ…」
サンラクは新大陸の適当なモンスター相手に晴天流の技を披露した。
「……なぜ唐突に晴天流?」
「んー、俺が知る限り晴天流ってなんパターンか種類があって。墓守バージョンの晴天流どんな感じか見てみたいなーと言う感想」
……え?
「晴天流ってそんなにバージョンある感じなんでせう?」
サンラク自体も晴天流は奥義を取得するまで色々な派生技を習得できることは知っている。
知っているが、この
先ほどキリトは確実に墓守バージョンと口にした。
分岐の起点が完全に別途の晴天流が存在しているかの口ぶりだ。
「俺が知っているのは合計4パターンかな」
「想像よりずっと多い!?」
サンラクの中では晴天流と言うだけあってウェザエモンが納める前の晴天流の可能性。
ウェザエモンがあのとんでも天災を起こすような状態になる以前の晴天流の可能性だ。
その可能性については以前
墓守と、大本の晴天流。
あとの2つは、何だ?
サンラク的に非常に興味をそそる情報を出され、流れるように土下座の体制に入りかけた所で―――
「もしかしてその晴天流のパターン既に習得していたり…?」
「あ、うん」
既にキリトは覚えているのではなかろうか。
そう問うてみればあっさりとした肯定。
え、えぇ…?
だけど、知るだけの価値はある。
サンラクはインベントリアに個人で保管してある素材を一気に開放した。
総額30億マーニは下らないはずだ。
「キリト氏、此処に俺の周回一ヶ月分のブツがある。それで俺の見せた晴天流と大きく違う晴天流の技を見せて欲しい」
「お、おぉ、マジか?」
高機動鳥アタマやべぇな。
キリトはちょっと気圧された。
「マジ」
「んー、AとBどっちがいい?」
サンラクの提示にキリトが悩むように唸ったのち、2択を掲示してきた。
どっちも大きく違うのかよ!?
「え、Aで」
非常に悩むところだが、その内の一つを知れると言う意味ならどちらも変わらないはず。
サンラクは直感のままにAを選択した。
結果は、大当たりと言っていいだろう。
「んじゃ【
キリトがインベントリから一丁の銃を取り出すと海に向かって‟高出力ビーム”を放った。
俺の知ってる天鬼夜咆と一ミリも一致しないんですけど!?
「分りやすく違うって言ったらこの技かなぁ……はい、液化マナ」
「あ、はい」
キリトの「普通の武器でやると一発御釈迦、4割限度ってとこかぁ」なんてつぶやきは、サンラクの耳には入らない。
何そのロマン技!
どういった場合の晴天流だ?
そんなことを考え始めたサンラクはスッと手に液化マナを乗せられるも思考の海に潜ってしまい、気が付いたときにはキリトは既にいなかった。
「せめて答え合わせさせてくれてもッ!?」
それでもサンラクの手に入れたい技の要素の一つを確かに見つけた。
サンキューキリト氏ィ!
この情報に関してペンシルゴンに一ミリも零さなかったため、後に折檻を食らう未来をサンラクは知らない。
あと、リヴァイアサン攻略手伝ってもらう約束を取り付けておけば、と小さく後悔した。
〇
キリトはリヴァイアサンの音楽エリアの練習スタジオに来ていた。
「……対バンて何やるんだ?」
「わからない」
「楽曲は、用意したが……ダンスとかいるのか?」
「あって困ることはないかな」
ん。わからないと言うことが分かった。
とりあえず一度挑んでみるか…?
否、挑むからには負けたくはない。
それがゲーマーである。
「どんな流れか一ミリも想像できねぇ……」
「私もシュテルンブルームのライブに関しての知識はあるけど、対バン?の形式はよくわかってないよ」
「正直俺もよくわかっていない」
キリトは楽器を弾いたり作詞作曲も多少なりとできるが、舞台に立つとかそういった方面には疎い。
それは主に前世で経験がなかったため。アニメの影響でギターやらキーボードやらに手を出そうとして、そもそも片腕ないやんと言う単純な話であり、その状態でもできるDTMと言う音楽との関わり方に落ち着いた。
小さくボカロPやってた時期もあるが知名度は完全にカスである。ノーバズ。
今世では前世の鬱憤を晴らすかのように色々な楽器を触っていた時期がある。
VR内での演奏の可能性とか適当な理由付けて。
在宅のPC上で出来るオタクらしい創作活動に関しては大体手を出した。
今世では主にソフトウェアを作成する際に
ライブは、一ミリもわからねぇ……。
ライブ関係とかマジでわからんぞ…?
アニメ知識にも限界がッ!
「とりあえず、一回シュテルンブルームのライブの流れをなぞってみようか」
「わかった。じゃ、順序の説明と―――ライブの記録媒体」
「お、おお…」
「ルビー、投射」
「ルビーちゃん、この機能さりげなく初使用です」
アヴァロンでは活躍の機会がなかったんですよねぇ、との談。
練習スタジオに投射されるシュテルンブルームのライブ映像を確認しながら、アインスからこぼれるシュテルンブルーム裏話を聞きながら、練習を続けた。
・サンラク、ロマン技を知る。
入手条件存在するのかな()
君が一番かんたんに手が届くのはBの方やぞ
(簡単とは言っていない)
・KZTの情報量.1
謎に色々できるのはオタクのサガ。
色々影響されて手を広げまくって三日坊主にならないメンタリティ。
面倒くさがるがよほどの事以外逃げはしない。
VR関係のソフトを作る際にはチート君が答えを教えてくれるのでチートで学ぶ教材のソフトウェアを作って学ぶとか言う変則的学習方法を会得している。
周囲の人間からは途中式を出さずに答えを出すタイプの天才と認識されていたので、その途中式についての過程が結構長い年数要している。
「いつか急に正解見れなくなったらいろいろ詰む」
と真面目に重村教授の英才教育を進んで大学(中学時代から)でもミッチミチに勉強しているのでチートなしでもそれなりに万能。
チートなしでもヤベースペックの化け物共(理系分野の権威)が近くにいたためか自身の特異性に関心が薄め。