何も知らない鳴坂和人くん(22) 作:スティック/糊
最新話でシャカパチが生まれたので金ピカゴッコできるんじゃね(誇大解釈)
カルタの貯蔵は十分か。
『シャングリラ・フロンティアをプレイされている全てのプレイヤーの皆様にお知らせ致します』
『現時刻を持ちまして、ユニークモンスター「冥響のオルケストラ」の閉幕を確認いたしました。撃破者はプレイヤー名「ディープスローター」』
『「冥響のオルケストラ」の閉幕に伴いましてワールドストリーシャングリラフロンティアの―――』
〇
「旦那くぅん、見ってたぁ?」
「そりゃ、がっつりリアタイした」
「ふふーん」
数日前、紗音が「数日後のシャンフロをお楽しみに」と言っていた正体がコレである。
ユニークモンスター「冥響のオルケストラ」攻略。
曰く新大陸の征服人形事務所を訪れるとどこかにポンされてそこでストーリーが進行するという。
キリトはそれを現実世界の配信で見ていた。
曰く、旦那にやらせておいて私がやらないのも違うよね、とのこと。
『別天律の隕鉄鏡』を装備し、オルケストラの攻略をしていった。
俺と違ってリヴァイアサンでの公開はなかったらしい。
原因を調べるべく後に勇魚に確認した所、俺の所有しているアイテム『別天律の隕鉄鏡[B]』は特殊カスタム仕様であり、バハムートの管理AIがその放送を承認すると管理施設内の一部モニターで観覧できるようになっているという。
当然の様にその機能要らないから外してと言ったが「ダメです」の一言で終了。
ちくせう。
とまぁ、リアルの方でも閲覧範囲設定をミスしないようにしていたので特段問題はなかった。
現実的な問題と言えば、いや問題と言う訳ではないが門河女中がめっちゃテンション上げていたことだろうか。
クールな面して口からこぼれる単語が大変愉快だった。
そんな感じでディプスロにログインしてきて―と声をかけられたのでインした次第。
場所はラビッツの一角。
「ま、クリアしたのはいいんだけど正統派ルートじゃなかったぽいんだよねぇ」
そう言ってディプスロが取り出したのは一冊の本。
「世界の真理書「冥響編」:新約外典。外典ってことは正典とか偽典とか旧約版ありそうだよねぇ…」
「やはり外典はトゥルーエンドではなかったと言う訳だ」
そう言ってキリトも一冊の本を取り出す。
「世界の真理書「冥響編」:外典……?」
「夫婦そろって正統派のルートではないらしい」
「……ちょっと待って。クリアしてたならなんでアナウンスなってなかったの!?」
「あの時のシステムウィンドウにはイレギュラー的な介入があったからと言ってたか」
「えー?」
あの時は既に配信を切っていたんだったな。
……家庭内シャンフロwikiに記載していなかったな。
後で追加しておこう。
「……で、彼女がディプスロの征服人形か」
「そ。はい、グレイたん挨拶」
「是:
そう言ってディプスロは彼女の影に隠れたフードを被った征服人形を紹介してくれる。
……うん、アルトリア顔のグレイだな。
「硬いなぁ」
「……なんかディプスロの周りにいるNPCって個性豊かだな」
「鏡持ってこようか?」
「……何も言えねぇ」
どこでそれと契約したのか、なんて聞く前にあっさりと見当はつく。
ルルイアスの攻略後一人少し残っていた時、なのだろう。
「んじゃ、俺の方も。アインス」
「はーい、征服人形アインス型01番。愛称はアインス。よろしくお願いします」
キリトが一声かけるとインベントリア内に入っていたアインスが出てくる。
ちゃっかり片手にはルビーだ。
「生で見ると中々可愛いねぇ」
「わふ!?」
アバター的な体格は現実とさほど変わりないディプスロよりもさらに一回り小さいアインスの顔をモチモチし始めた。
「私、彼の妻。よろしくね」
「は、はひ」
……NPC相手に割とガチ目の圧掛けるやん。
「目を離すと割とコロコロ女の子落とすから気を付けておかないと」
「冤罪では?」
「
「そんなことしたか…?妻一筋なんだが」
「平然とカウンターしてこないで!?」
……?
「と、とりあえず。マスターが他の女性に現を報告させてもらいます!」
「うん、よろしくね。あ、甘い物好き?」
「あ、はいっ!」
流れるように飴と鞭されてる…。
「要求:
「はい、ちゃんとあるよ」
「感謝」
俺も何か甘い物持ち歩くようにしよう。
「そういえばコレも貰った感じ?」
「ああ、これか」
キリトとディプスロは一つのマスカレードマスクを取り出す。
頭装備『偽りの仮面』
通常の頭装備の上に装備できる装備。
装備中は不可視にすることもできる。
ステータスの数字的な恩恵は何一つない。
ただ、現状確認されている限り唯一無二の効果はある。
PNを偽ることが出来る。
装備者のHPが1以下になると破壊され、HPが1以上になると復活する特殊装備でもある。
「じゃ、検証」
キリトとディプスロは互いの装備を交換する。
「ああ」
これで行う検証は『PNの偽る時に参照されるデータはアイテム由来か、プレイヤー固定か』である。
「あー、これは」
偽りの仮面にて偽ることのできる名前はオルケストラ攻略時の
なんとなくそんな気はしていたが……。
「CanonちゃそはCanonちゃそだねぇ」
「やめてくれKanon」
「情報はプレイヤー参照っぽいねぇ」
「くっころ」
「あ、再発した」
装備交換で名前を誤魔化すことはできるのか検証失敗!
「ま、使う機会が来ないことを祈る」
「アレを放置しておいて?」
「人の噂も七十五日っていうじゃん?」
と言うか俺はなにもしてないんですが?
なんか勝手に発足してるやべー奴らなんですが?
俺に悪い要素なくない?
ディプスロは「攻略疲れたでごわす」と言ってログアウト。
仮に『偽りの仮面』検証が済んだら一般通過Canonゴッコして遊んでくる予定だったそう。
俺はエフュールの所で霊穴整理。
どうにか一個分追加でアクセサリーが追加できるようになった。
……これもすぐに蛇のアクセサリーで埋まるのでこれで配信をしないという大義名分を手に入れることが出来る。
アヴァロンに向かうと、蛇の丸のみ体験をし、蛇の元にぺされた。
……キミ、狼と仲が良かったりする?
「ほんとに最後に来るなんてネ」
無尽のゴルドゥニーネ(ゴスロリ)から[ゴルドゥニーネの薬箱]を貰った。
「ま、後はあのバカから聞くと良いワ」
すごく塩対応。
……まぁ、試練を課されるよりはいいんだけどさ。
これでコンプしちまった訳だ。
前回のエミヤ戦から一週間は経過している。
ローアイアスも問題なく放つことが出来る。
円卓も若ヴァッシュに修理してもらってしっかり機能している。
そうなれば、行くかな。
アヴァロンの中央部。
〇
「やぁ、来たね」
「花園のどこからでも覗けるくせによく言うよ」
「それは言わないお約束ってやつさ」
花園の中央部に浮遊する塔。
その真下の小岩にキャスターは杖を抱えながら座っていた。
「とりあえず答え合わせでもしようか」
「リヴァイアサンの情報もだいぶ断片的だからな」
「じゃぁ、一人の少女の話をしよう」
キャスターは語る。
とある運命から生まれた一人のNPCとそこに混ざり込んでしまった一人の管理者の話を。
「結論から言えば、僕は彼女……今はエミヤと呼ぼう。彼女に彼女の強い思いに引き寄せられた管理サーバーの一角のコピー。一角と言うか色々な要素のごちゃ混ぜとも言うかな」
「そう。色々な意思の集合体にうっかり迷い込んだ転生者」
「いわばもう一人の遊戯的ポジションと言えばいいか、座から召喚されたサーヴァントと言えばいいか」
「まぁ、それはどうでもいいね。要は彼女と言う器にお邪魔した残滓の様なものさ」
「初め、目を覚ました時は移民船と言うには宇宙世紀に脳を焼かれ過ぎたオタクはちょっとテンションが上がったけど、だいぶディストピアしていたね。あそこは」
「割と代り映えしない世界と言うのは退屈なものでね。僕は色々な奴に絡みに行ったし、何か娯楽を作り出そうといろいろとしたものさ」
「だけど主人格の彼女はかなりの引っ込み思案でね」
「主人格の彼女とは色々のすったもんだもあったんだ」
「本当に色々あって天才博士と知り合うことになって、己を偽る術を見つけた」
「その頃にはだいぶ人類ヤバい事になってたんだけどね」
「そこで、運のいい事に色々なご都合主義的なものが働いて、と言うかアレも物語の一端だったのかな」
「このアヴァロンを作り出すときに彼女と僕は分離した」
「その時は自分の一部が抜けたと彼女はだいぶ発狂していたらしい」
「そう、僕と彼女は交信できないんだ。元が別だからね」
「元からそうなることは分かっていたからね、ルビーとアインスを用意した。いつかの日を待つために」
「今思えばそれが失敗だったのかもしれない。分岐点ミスっちゃった。最大のミスだね」
「うっかりやらかして僕のインベントリア内に長い事アインスを封印してしまったりもしたね」
「分離したことによって認識がズレたみたいで僕には格納鍵が動かせなかったんだ。せっちゃん博士もお手上げ」
「オカルトに近い何かが働いていたのかもしれないね。その時の変質でオルもだいぶ癖の強い子になっちゃったんだけど」
「そう、俺もまたあの音楽プレイヤーの所有者だったんだ。アンドリューに譲ったけどね」
「過ぎたことは仕方ないね。なので色々とこの空間で頑張っては見たんだ」
「だけど、彼女はユニークモンスターと呼ばれる存在へと変異した」
「故に彼女を安心させるため」
「臆病な僕と彼女の運命を託すだけの存在を待ちわびていた」
「僕らでは無しえなかったその出自に置いて」
「抗え」
「来る災厄を乗り越えるため」
「古き我らを乗り越えよ」
「……なんてね」
「僕の代わりに君は成れないが“継ぐ”ことはできるだろう」
「僕らの在り方はそれだけさ」
「ああ、
「それが僕の名前だからだよ」
「そう、彼女は
「改めて自己紹介をしようか」
キャスターの声が変質する。
彼を取り巻くその周囲も歪む。
そこにいたのは、小さな少女。
「私はイリヤスフィール。イリヤスフィール・エミヤ」
「そのガワを持って生まれた欠片と欠片の集合体」
「私の大事な親友殴りに行くのに託すだけ運命があるか見せてもらうね」
それはアインスの原型とも言える少女であった。
・なんでキングメーカーしてたの?
ガワ転したイリヤの趣味であり、コミュニケーションを取るためにちょうどいい形がそれだった。
気さくな怪しい男としてするっと変人と仲良くなった。
うまくいったらお前の見たことのないアイドルのライブ見せてやんよとジッタドールを唆し器を作ったまでは良かったが、とんでもねぇ人類滅亡タイムが来たので代打AIアインスちゃんをゴーとなった。
エターナルロリ。
アヴァロンが花園しているのはせっちゃんクオリティー。
・イリヤスフィール・エミヤ
ちゃんと現実にその大本がいる。
シャンフロの彼女は彼女のお友達によって完璧にトレースされた存在。
そう、TSガワ転したおしゃべり魔人。
設定厨な友人と体力続く限り設定トークしてるUES役員。
エターナルロリではない。
・ベヒーモスに置いてある剣
ローレライ
インベントリアに入れず持っていると秒でエミヤが奪いに襲い掛かってくるぞ()
・JGEまで後どのくらい?
作中時間だとこれの翌日()