ブルアカ監禁SS   作:名無し

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ミサキを監禁したい IF 2

“………”

このままでは終わる、終わってしまう

頭ではわかっている、これは時が来ただけ、私たちは最初から別の道を歩むべきだった

何事にもいつか、終わりが来るのは当たり前だ

それが、迫っているだけ

私は、先生で、ミサキの道を閉ざすことなんて許されないかもしれない

だからこれが間違っていることはわかっているけど…

私は手放したくない

私はこれを手放すつもりなんて毛頭ない、なんとしても、何が何でも

私は、理解している、こんなのは間違っていると

だけど、それでも、絶対に、手放したくない

“………”

「先生」

“っ……サオリ?どうしたの、今日は当番じゃないよね…?”

「……話があってきた、ここは、安全か?」

“えっと……うん、でも、あまり長居しない方がいいかも、最近私、少し…”

「そうか、監視されている自覚があるようで良かった」

“……どういう…”

そこまで言って、理解した

そうか、最初からサオリは知っていて見逃していたのか、と

“…知ってたんだね”

「……ミサキにも、先生にも、私は…良い人生を生きて欲しいと思っている、だから…」

きっとサオリは、ミサキの幸せ、私の幸せ、その両方を考えて、考えた上で黙認していた

でも、そうだ、それはもう、成り立たない

「……先生、急には難しいだろうが、時間も無い、今夜…日付の変わったあと、朝の1時にシャーレの前に来る」 

“………”

今夜……それで私達の関係は終わる?

“……”

避けられない、未来…

 

「今夜…」

「うん、今サッちゃんが先生にも伝えに行ってる」

「……そう」

「じゃあ、そろそろ見張を倒したのバレそうだから行くね」

「………」

…後数時間、そんなわずかな時間で、私の人生の時間が止まる

…そんな事、いきなり言われても…納得できるはずがない

「……私は…」

…わからない

先生は、その日、いつも通りの時間に帰ってきた

どこか、物憂げで、何かを、諦めたような表情だった

 

“……ミサキ”

「何…?」

“…私と、一緒に来て欲しいんだ”

「…それは…」

“シャーレじゃない”

ミサキの言葉を遮る、それを聞いて、ミサキも察したような表情の後、考え込む

“一緒に…キヴォトスを、出よう”

「あのさ……確認なんだけど、それって…」

“君無しの人生なんて考えられない、楽はさせてあげられないかもしれないけど、外の世界で、一緒に生きて欲しい”

“これは、命令とかじゃない、君が選ぶべきことだ、君に、選んで欲しいんだ”

「……」

“…確かに、ミサキからしたら外のことなんてわからないかもしれないけど…でも──”

たくさん並べるつもりだった言い訳も、外の世界の不安を取り払うための説明も

何もかも、一瞬の沈黙で、消えてしまった

“…ミサ、キ…?”

「…答え、これで、いい?」

“……”

“うん、準備して、終電に間に合うようにここを出よう”

「…続きは外に出てから、って事?」

“ッ!?…そ、それは……うん、それも、いいかもね”

「……私は準備できてるよ、元から、何も持ってなかった…武器も、外ならいらないんでしょ?」

“…そうだね、なら、少し待ってて”

 

最小限の衣類、現金、それだけを持って、私たちは家を出た

途中、ATMで引き落とせるだけのお金を引き落とした

…外に出て、少しの間ホテルに泊まるくらいの余裕はある

“……”

「……」

しばらくして、駅に着いて、外へ向かう電車の切符を買った

ホームで電車を待つ間も、何も、何も言えなかった

私達は、全てを投げ出した

生徒を、仲間を、キヴォトスを

だから、きっと…この先もキヴォトスには厄災が降り掛かる

それを私達は知らないふりをする

目を瞑り、耳を塞ぎ、口を閉じる

そんな、裏切りを、2人でしてしまった

「……」

電車が来て、ドアが開く、重い足取りで車両に乗り込み、座席に座る

沈黙がしばらく続いた

“…この先もしばらく乗り続けることになるから、休んでて良いよ”

「……ねえ、先生」

“…どうしたの?”

「……外は、どんなところ?」

…不安からか、憧れからか

きっと前者だろうか

“そこまで酷いところじゃないけど、良いところとも言いにくいかな”

「そっか、じゃあ…あんまり変わらないんだね」

“……うん、そうだね”

ぼんやりと景色を眺めながら、電車の中で2人眠りこけていた

目を覚ますと、いつの間にか手を握られていた、こちらにもたれかかったまま眠っているミサキを撫でながら、到着を待った

 

“着いたよ”

「んっ……?」

眠たげなミサキを連れ、駅のホームを歩く

不思議そうにキョロキョロと辺りを見渡すミサキの手をしっかりと握って、私達は、外の世界へと出ていった

 

これからたくさん苦労があって、時にはきっとぶつかったり、時には、望まない事が起こるだろう

でも、それでも、きっと乗り越えていけるはずだ、だって、私にはミサキがいるから

 

だから、外の世界で過ごし始めて、しばらく経った頃…

“ミサキ”

「何?…改まって…なにこれ」

“…うん、改めて言うね”

“これからの人生、私と一緒に生きて欲しい”

「…これ」

“うん、そう言う事”

「……そっか、わかった」

 

IF END②

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