ブルアカ監禁SS   作:名無し

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ミサキを監禁したい IF 1

「今夜…」

「うん、今サッちゃんが先生にも伝えに行ってる」

「……そう」

「じゃあ、そろそろ見張を倒したのバレそうだから行くね」

「………」

…後数時間、そんなわずかな時間で、私の人生の時間が止まる

…そんな事、いきなり言われても…納得できるはずがない

「……私は…」

…わからない

その日、先生が帰ってきたのは夜の遅い時間だった

 

“…ただいま”

「先生…おかえり」

…ミサキの元気が無い…

「サオリから、聞いた?」

“!”

“(…そうか、ミサキにもすでに…)”

「……」

ミサキが、私にもたれかかってくる

…温かい、彼女の温度が、伝わってくる

「…先生…」

“…うん”

「……ここに来て、私は生きてるって思えたよ、先生」

“…そっか……その、良かったよ”

2人で食事を摂り、寄り添って時間を過ごした

…ミサキの手を握って、ただ、お互いの存在を感じながら、静かに…

ミサキの手には、やや、血の痕が滲んでいた…

掻きむしった後の手当てを済ませる

「……先生」

“…行こうか”

「……うん」

 

 

…深夜、遅い時間

私達は、家を出て、2人でシャーレへと向かった

…夜は、静かで、暗くて、孤独だった、私が元いた、そんな世界

風が吹いていて、でも、なんの匂いも運んでこない、いつもの風

昼間の人の騒がしさも、車の音も、何も無い、ただ、誰かに見られているかもしれない

…心臓が痛い

私の人生の時間が止まる感覚が、どんどん強くなる

…脚を止めちゃダメだって、わかってるのに

これ以上は、先生の負担になるってわかってるのに…

ギュッと、先生の袖を掴む

“…ミサキ?”

「……」

“……”

何も言わず、立ち止まったまま、時間が流れていく

今は、まだ、私の時間は、動いている

吐きそうだ、涙が溢れ出て止まらない、息がまともにできない

「……ごめん、先生…私は…」

“…良いよ、行こうか”

「え…?」

先生に手を引かれて、来た道を帰る

“…私も、ミサキを一人にしたくなかったから”

「…先生…でも……」

“2人でなら、良いのかもしれないね”

「……うん」

終わりは残酷なものだった

私の人生の時間は、もう少しの間だけ動いている

後少しだけ、ほんの僅かな時間だけ…

“サオリにも、謝らないとね…”

「……うん」

みんなを蔑ろにしたかったわけじゃない、だけど……

ギュッと先生を後ろから抱きしめる

優しく手を重ねてくれる

鼓動の音が聞こえる、まるで時計の秒針のように、決まった感覚で、これが、私の時計

これがないと、私の時間は止まる

…だから、もう少しだけ…動いていて……

 

IF END ①

 

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