プロローグを読んで下さり、ありがとうございます。
( ◜ᴗ◝)
基本、1500文字以上を目安に書いているので比較的短めだと思いますが、ゆっくりと更新を待っていただけたらと思います。先日、二件のお気に入り登録があり、喜びのあまり小躍りをしましたズン(ง * ॑˘ ॑* )วチャッ
今回の話もお楽しみ下さい……
空から流星の如く降ってきた地球外生命体に世界が崩壊して三年後の西暦二〇一八年、九月。
生死の狭間から帰還し、生きていているのは嬉しいことだが、損傷が激しいと言う理由で三年と一ヶ月、まともに外出ができなかった。病院でリハビリを続け、 自由に歩けるほどになったと同時に、“大社”と名乗る組織に学校を行くようにと指示を受けた。
「学校、か……」
俺にとって学校は、苦い思い出の一つだ。
育児放棄児だった俺は、
指示の通りに向かい、辿り着いたのは香川県で有名な城、丸亀城。観光したい訳ではないのだが……なんて一度は思ったが、どうやらこの丸亀城を改造し一つの学校にしたのだと言う。規格外のことが起きたことで、歴史の宝など厳重に保管する余裕がなくなったと言うのだろうか。
城内に入ったことが無い俺は警戒五割、好奇心五割で歩いていく。見渡すように歩いて数分、一つの部屋から数人の話し声が聞こえてきた。声の主はおそらく、 俺以外に通っている六人のものだろう。声を聞いた辺り、男らしい声がなかったため、全員女子の可能性が非常に高い。まぁ、虐めの対象にならないのであれば肩身が狭いだけなら耐えられる。
変に印象付けようとして、らしくもない入り方をするより自然体が一番である。一度、深く息をして思考を整えた後、臆することなく部屋を区切る戸を開いた。
「あー……これからよろしく」
特に話の内容もないので一言そう言って、一番端の方へ向かう。見慣れない顔ぶれからか、全員がこちらを見る。分かりきっていたことだが、やはり六人全員は女子だったようで気まずい空気が漂うばかり。
新参者が調子に乗って話しかけに行くのも何なので窓に顔を向けて外を眺めた。あんな地獄が起きたのに、 外の景色は変わらない。青一色の海が太陽の日差しを反射して、キラキラと光を帯びている。
「
「……あぁ、今日から通う朝御祐大だ。恥ずかしいが知らないことばかりでな……教えて貰えると助かる」
乃木若葉。そうご丁寧に名乗って手を差し出した、黄色がかった薄い茶髪の女子。差し出された一瞬、手を握るか迷ったものの、共に戦う味方と思ってもらうなら握るのが筋だと俺も手を差し出し、握った。これはただの推測だが、初めに来たと言うことは彼女がこの六人の中でリーダー的立場に立つ人物なのだろう。
雰囲気だけでも分かる、彼女は真面目だ。
頭が固い、一度決めたことは何としても貫き通そうとする生真面目だ。地獄と化した世界には頼もしい人物で存在。しかし、その性格はいつかこのメンバーに亀裂を入れてしまうだろう。
(と、まぁそんなことを考えたがその時はその時だ)
今、どうこうしよう、なんて考えたって仕方が無い。俺が今、すべきことは乃木以外の五人と一度でも会話をしておくことだ。怖がらせないようにゆっくりと立ち上がると乃木は察したのか、俺が見えるように移動した。
「乃木との会話で聞こえただろうが……今日から共に通う朝御祐大だ。よろしく頼む」
深々と、それはそれは深々と頭を下げる。女子の中に男が来るのだ。
──ただ、一人。俺とは反対側の端の方で興味が無いように目前のゲーム機だけを見ていた少女以外は。