モンスターハンターかと思ったらHUNTER×HUNTERだった… 作:レイトントン
レイザーと別れ、マサドラへ向かう。
途中の岩石地帯にはチビっこいのから巨大なものまで、グリードアイランドのオリジナルと思われる怪物がたくさんいた。
「おー、巨人がいっぱい居らぁ」
俺の何倍もの大きさの、一つ目の巨人が集団で襲いかかってくる。棍棒持ってるな。
振り翳された巨人の棍棒を受け止める。バチィン!! と空気が震える。
「お返しッ」
俺もハンマーで巨人を殴り飛ばすと、岩石地帯を遥かに超えて飛び去っていった。ホームラーン!
あ……やべ……ここで倒さないとカード化できないじゃん……
俺はハンマーからスラッシュアックスに切り替え、巨人たちを斬り倒していく。
数はまあまあだけど、攻撃力も防御力もない。
カード化されてもランクG。ノーマルカードだな。まあそんなもんだろう。
カードの説明を見ると、どうやら目が弱点らしい。弓とかで狙った方がいいかな……エイム面倒だしいいか……
他にもデカい斑模様のトカゲをぶった斬ったり、泡を吹いてくる馬を風圧で泡ごと吹っ飛ばしたりしながら岩石地帯を進むと、やがてサイケデリックな都市が見えてきた。
魔法都市マサドラ。
このゲームで重要だと三角メガネおじさんが力説していたスペルカードとやらはここで手に入るらしい。
どっかに売ってんのかな……と探してみると、カードショップのようなところで購入が可能らしい。
1袋3枚入りで10000ジェニー。
パック販売だ。これを見た瞬間、俺は恐怖のあまり叫んでいた。
「う、うわあああああああああ!! ガチャ要素だぁあああああああああ!!!!!」
炭鉱夫……神おま……マカ錬金……傀異錬成……うっ頭が……
「り、リアルマネーで課金とかできないの?」
「リアルマネー? なんだソレ?」
ダメらしい。くそ、天空闘技場のファイトマネーが余ってたから課金しようと思ったのに……
だが、素材をブチ込むわけじゃなくジェニーで購入なのはありがたいかもしれない。効率的な金策さえ見つかれば……
とりあえずカード化された怪物たちを交換ショップで売っ払い、試しにカードパックを剥きまくってみる。
「UR……とかじゃないのか。最高レアはSなのかな」
『
とりあえず全種類出しておきたいな……そのためにはガチャを回しまくる必要がある。つまり。
「金策じゃぁ〜〜〜〜〜!!!!!」
俺は効率的な金策方法を探し回った。恐らく、最も楽なのは強い敵キャラを討伐し、そいつのカードを売っ払うことで金を得る方法だろう。
入手難易度GとかDとかの敵キャラを相手している場合ではない。Sランクを寄越せSランクを。
数日後。
俺は金とスペルカードの海に埋もれていた。
「はーっはっはっは!!!」
懸賞都市アントキバにヒントはあった。あらゆるモノに懸賞がある都市なのだ。そりゃ強い敵キャラの懸賞金だってあるというもの。
懸賞金が一番上の賞金首モンスターを討伐してみたら、ビンゴだった。入手難易度Sの敵だったのだ。指定ポケットカードではなかったけど。
俺はコイツの周回を始めた。
フリーポケットが45枚しかないという縛りがあったためせっかく当てたスペルカードを破棄しなければならないかと思ったが、『
戻す時には『聖騎士の首飾り』というアイテムが必要らしい(交換ショップで聞いた)が、『
俺の指定ポケットは現状ガラ空きなので、とりあえず貴重そうなカードは指定ポケットにぶち込みまくり、Sランクモンスを周回。
金を集めまくってガチャを回しまくるループが完成した。
また、レアカードを当てまくる中で俺はこのゲームの最強コンボを発見した。
それが『
堅牢は指定ポケット1ページ分のカードをスペルカードによる攻撃から完全に守る効果。
これを擬態で増殖し、指定ポケット全ページに効果を施せば、俺をスペルカードで攻撃できる者はいなくなるのだ。
まさに強靭! 無敵! 最強!!!
「でもまあ、さすがに上位ランカーとかは全員やってるんだろうなぁ……他の奴らも金策しまくってるだろうし……」
スン、と冷静になりながら、俺は改めて集めたカードと金を眺める。
しかし、金策中全然他のプレイヤーと会わなかったな……
もしかして……この金策、発見者俺?
いや、さすがにそんな訳ないか。俺より長いプレイヤーばっかりだろうし。多分もっと効率良い金策があるんだろうな。
誰か教えてくんねーかな……
とりあえずスペルカードを集めまくり有頂天となった俺は、スペルカード40枚フルコンし、レアカードらしい『大天使の息吹』というカードと交換してもらった。
「よし、コンプまでの第一歩だ」
カチ、とカードを指定ポケットに嵌める。
この調子でどんどんカードを集めていくぜー!!
と行きたいところだったが、数日間ゲームの世界に入りっぱなしだ。『
俺はスペルカード『
すると、またも放出系能力で体が飛ぶ感覚がする。次の瞬間には、天空闘技場の最上階、つまりは俺の自宅に戻ってきていた。
周りを見渡すと、ダウナーおねーさんが俺のソファに座っている。
「おねーさ……」
声を掛けようとして、やめる。
おねーさんがソファの肘掛けにもたれかかり、すやすやと眠っていたからだ。
様子を見にきてくれていたのだろうか? それで変化がないまま待っていて、寝てしまったのかもしれない。
「ありがとね」
ぷに、と柔らかいほっぺたを突くと、おねーさんは目を覚ました。
「何をしてるんですか……」
「ごめんごめん、寝顔も可愛くてつい」
「やめてください、恥ずかしいです」
「言うて寝顔はこないだも……」
ばし、とクッションを投げられる。ごめんなさい調子コキました。
「おかえりなさい、ユータ様。さすが、無事戻ってこれましたね」
「うん、ただいま。クリアは相当先になりそうだけどね。ま、ゆっくり進めてくよ」
数日休んで流星街にも顔を出したら、またゲームに戻るとしよう。10日以内にゲームに戻らないとセーブデータ消えるらしいからね。
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グリードアイランドのカード一覧眺めてるだけで楽しめちゃうんだよね