モンスターハンターかと思ったらHUNTER×HUNTERだった… 作:レイトントン
流星街に里帰りし、歓待を受けたりしながら日々を過ごしていく。
流星街の治安もクロロによる街のデザインだったり、俺の『
流星街では、里帰りに来たらしい旅団の何人かにも遭遇した。
「おー、フィンクス久しぶり」
「ユータ様。帰ってきてたんすね」
「そっちもな。俺はもう1週間くらいこっちいるよ」
「へぇ……ってそれより、なにやってんすかバトルオリンピア制覇とか! 俺も誘ってくださいよ」
「ごめんごめん。つーか知ってたんだ」
「格闘技ファンならバトルオリンピアは見逃せねーすわ。ウボォーなんかあれからずっと修業してんすから」
「ほどほどにしとけって言っといてー」
「げ。ユータ様」
「マチじゃーん。人の顔見てげ、とか相変わらず生意気なヤツだなー」
「もうアタシの糸で『翔蟲ごっこ』とかいう意味わかんない遊びしないならフツーに対応してあげるよ」
「ごめんて」
「お久しぶりです、ユータ様」
「クロロー! おめーやんちゃばっかすんなよー? なんかA級首とか言われてるらしいじゃん。ワルだねぇ」
「必要なことしかしていないですよ、オレたちは。悪人ではあるかもしれませんが」
「ならいいけどさー」
そんな具合で幻影旅団のメンバーたち数名と話した。旅団には新しいメンバーが入ったらしく、その名前を聞いてみたところ聞き覚えのある名前があった。
「シズクにコルトピ、ボノレノフに……ヒソカ? あのピエロの?」
「ええ。4番の男との入れ替わりです」
「前の4番の人も知らねーや……」
まあ、ヒソカは強さで言えば旅団の中でもトップクラスだろう。クロロも相当強くなっているようだから、どっちが勝つのか俺には判断がつかない。そんくらい同等って感じだ。
「ユータ様はバトルオリンピアで優勝していましたね」
「またその話? 会う人会う人に言われるなぁ」
「流星街の神が、格闘技の王ですからね。ランクダウンしてるじゃないですか」
「おい! そこは褒めるところだろうが!」
「ジョークですよ」
クロロは爽やかに笑う。くそぉ、揶揄いやがって……
「しかし、公演も流派の立ち上げもしていないのですよね。最近は何を?」
「ゲームにハマってんだよね。グリードアイランドっての」
「ああ……たしか58億のハンター専用ゲームですか」
さすが盗賊。お宝のデータは頭に入ってるわけね。
「そうそう。100種類カード集めんだってよ。まだ2種類しか集まってないけど」
「苦戦してるんですか?」
「いや、ガチャ要素がね……」
クロロだったらもっと効率良くプレイすんのかな。
「クロロもやってみる?」
「いえ、オレは別に仕事があるので」
「そっか……」
どうやら俺はまだしばらくソロでプレイすることになりそうだ。
翌日、天空闘技場に戻りグリードアイランドに飛ぶ。前回戻ってきてから9日目だ。危ない危ない。
フリーポケットのカードはセーブされないので全て消えてしまったが、『
よーし、今回はおねーさんにも伝えたし、ちょっと腰を据えてプレイするかな。
ただ、2ヶ月後にはハンター試験だからな……それまでには戻らないと……
という訳で、本格的に攻略を開始した。
指定ポケットカードを集め始めると、ランクAやBのカードは思いの外簡単に入手できるようで、何ならB以下のカードは店売りしている始末。
金策のためマサドラの交換ショップを利用しまくっていたのだが、途中からお得意様扱いされてカードを売ってくれるようになったのだ。
あっという間に40種ほどのカードが集まった。
もしかしてこのゲームって意外と簡単なのか……?
ガチャ要素があると知った時は絶望したが、なんと全40種という良心的なガチャだったし。
何より、よく考えてみればスペルカード40枚コンプで手に入れた『大天使の息吹』はカード化限度枚数が3枚。これをカード化できたということは、俺以外にこのカードを手に入れている奴は多くとも2人ということになる。下手したら0ってこともあるかもしれない。
スペルカードを買うには1万ジェニーあればいい。金策の体制(アントキバとマサドラを移動するための移動スペル等)さえ整えば、楽に入手できると思うんだけど……
うーん、謎だ。
考えを巡らせていると、俺の本が勝手に手元に出現した。ブックは唱えてないぞ。
『他プレイヤーがあなたに対して『
おお?
誰か見ようとしてるな?
でも使ってきてるのが『
さて、念のためもう一度暗幕を唱える。
が、本からのアナウンスはない。諦めたか、それとも念視を使ったか……
でもまあ、俺の指定ポケットなんて『大天使の息吹』以外に大したカードは入ってないけどな。
と思っていたら本が再度現れ、プレイヤーから『
『やあ、こんにちはユータ』
「こんにちは。あんたは?」
『オレはニッケスという者だ。ゲンスルーの仲間だと言ったら分かるか?』
「いや……」
ゲンスルー? 誰だ……?
『オレだオレ! 三角のメガネかけた!』
「あ、ああ。アンタか。アントキバで会ったな」
『久しぶり……ってほどじゃないな。2週間やそこらぶり程度だろう』
『そんな短い期間に、カードを40種類……いや、スペルカードも含めたら80種類以上集めたアンタに興味があってね。良かったら話を聞かせてもらえないか?』
「いいけど」
『もちろん情報料は……って、え?』
「いいぜ、俺も情報交換したいし」
『お、オーケー。なら、オレたちがそっちに行くよ』
と、ここで1分が経過したのか、『交信』の効果が切れてしまう。
が、すぐに数人が飛んできた。『
目の前に降りたのが3人。木陰に隠れているのが2人。2人はスペルで飛んできたんじゃなくてこっそり近づいてきていたみたいだ。
「5人か」
「? いや、見ての通り3人だが……?」
あれ?
さっき話したニッケスという男は、不思議そうに答える。
そうしている間に、隠れていた2人はそそくさとどっかに行ってしまった。逃げたか……
「誰かいると思ったけど気のせいだったか。オーケー、3人ね」
「スマナイ、キミ一人に対して高圧的だったかな」
「いや、大丈夫。アンタは?」
「オレはジスパーだ。ユータ、いきなり不躾なことを聞くが、もしよければ兜を取ってくれないか?」
「え? いいけど……なんで……?」
「おまえのことを知ってるかもしれない」
あー、もしかして天空闘技場のチャンプだってバレてんのかな。くそ、名前変えときゃよかった。そしたら防具も変えれば完全にバレずに済んだのに。
まあバレてても別にいいんだけどさ……
ほい、と頭装備を取ると、ジスパーはやはりといった感じの顔付きで、何やらボソボソとニッケス、ゲンスルーに耳打ちしている。
「ユータ。君さえ良ければ、俺たちの仲間にならないか?」
ゲンスルーがそんな提案をしてきた。
「仲間?」
「ああ。クリアのため仲間を募り、人海戦術でゲームクリアを目指す。君も『カード化限度枚数』のシステムは知っているだろう?」
「我々には現在41名の仲間がいる。指定ポケット、フリーポケット合わせて6000近いカードを本に保管しておけるわけだ」
「カードを独占することも容易い。君の協力さえあればな」
なるほど……要するにギルド(モンハンのじゃなくてMMO的な方ね)みたいなもんか。
「いや、そんだけ人いるなら別に俺いらんくね?」
俺がそれを指摘すると、ニッケスたちは焦り出す。
「あんたには50億出そう。どうだ?」
「お、おいゲンスルー!」
「この人の実力から考えればこのくらいの出費は必要だろう」
なんかごちゃごちゃ言ってるが、50億?
オレSモンス周回金策のおかげもあって600億くらい持ってるけど……
「遠慮しとくわ」
「ま、待ってくれ。60億ならどうだ?」
「いやあの」
「まだ足りないってのか!? 70億だ!」
「違くて……」
「75億! これ以上は譲れん!!」
「金なら金策しまくったからいっぱいあるのよ」
俺がマサドラの交換ショップに預けてあるジェニーの量を伝えると、3人は青い顔をしていた。
「それはそれで衝撃的だが……俺たちが話してるのは現実の金だ」
「あー、それもいいや」
「なっ……いや、そうか。そうだよな、天空闘技場のチャンプだもんな……なんでこんなゲームやってるんだ……」
ジスパーがなんだかショゲてしまっている。
「今度はこっちの質問いい?」
「あ、ああ。オレたちに答えられるものならな」
「アンタらスペルカードってどんくらい持ってる?」
ニッケスたちのバインダーを見せてもらうと、まあまあ数はあるがそんなにレアなカードはない。隠しているのか、試行回数が足りないのか……
「アンタらってこのゲームだとどんなもんなの?」
「……下位の方だろうな」
「単体だとでしょ。集団だと?」
「まあ、中堅よりやや上といったところか」
「ほーん……上位のプレイヤーってどんなヤツがいんの?」
俺の質問に、何故かゲンスルーが強く反応した。
「最上位はツェズゲラのチームだろうな。プロハンター、しかもシングルの星を持つ男だ。能力は不明、四人組。他には……」
プレイヤーの話になると、急に俺がモンハンの話する時くらい早口になる。
上位プレイヤーに憧れでもあるの……? ってくらいのオタクっぷりだ。
「まあ、中でも凶悪なヤツがいてな」
途中から話を聞いてなかったが、ゲンスルーがポンと馴れ馴れしく肩に手を置いてくる。
「『
「ボマーだと!?」
それってタル爆弾を強化するあの……!?
「知っているのか?」
「いや、気のせいだったわ」
ここモンハンの世界じゃないしね……
しかし、この三角メガネおじさん、『
こいつまさか厄介オタか……!?
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ハンター休載悲しいけど冨樫先生の進捗が多少分かってるのマジありがたいっすわ
待つさ いくらでもな