モンスターハンターかと思ったらHUNTER×HUNTERだった… 作:レイトントン
第23話
287期ハンター試験。まず始まったのが、二次試験会場まで試験官であるサトツさんについて行く、というのだった。それが一次試験らしい。
俺は普通に走ってサトツさんの後ろに付けていたが、ヒソカは何か考えがあるのか少し後ろの集団に混ざっていた。
途中、階段ゾーンに差し掛かる。サトツさんはほいほい、と二段飛ばしで進んでいくので、そういうものなのかなと俺もそれに倣う。
「いつのまにか一番前の方に来ちゃったね」
声がするのでそっちを向くと、釣り竿とカバンを背負ったツンツン頭の少年、404番と、スケボーを抱えた猫目の少年、99番が和気あいあいと話している。このトシで凄いなー、後ろの方はリタイア者も出てるっぽいのに。
あ、ちなみに俺は52番、ヒソカは44番だ。
それは置いといて、早速二人に話しかけてみよ。
「やあ、こんにちは二人とも」
「こんにちは!」
「ちわー」
「俺はユータ。試験本戦は今回初めてなんだ。君たちは?」
予選は去年落ちたけどね……
「オレはゴン! オレたちも初めてだよ!」
「オレ、キルア。おにーさん全然息切らしてないね」
「君もだろ? 二人とも凄いな……」
まだ子供なのに、と言いかけたが、失礼だしやめとこ……
「そうかな?」
「ま、このくらいの試験なら楽勝だよ。ちょっと拍子抜けしたくらい」
ふむふむ。ゴンくんはかなり素直な性格で、キルアくんは生意気タイプか。
つーかキルアくんって、もしかしてシルバくんの三男か? ジグから名前だけ聞いてたけど、シルバくんがチビの頃の面影があるなぁ。
兄貴も二人いるらしいけど、シルバくんの子供はイルミくんが赤ん坊の時流星街に連れてきてもらった時以来会ってないな……
今は『
まあ俺の予定は置いておくとして、ゴンくんとキルアくんはどっちもまだ子供ながら、素晴らしい素質を持っている。
念はまだ覚えてないようだけど、覚えたなら数年もあれば相当な使い手になってるはずだ。
というか、受験者に念使えるヤツ少なすぎねえ……? ゴンくんとキルアくんは年齢的に仕方ないとして、他の奴らはほとんどパンピーも同じだ。大丈夫かな……
そんなことを考えつつ、ゴンくんたちとハンター試験を受けた理由についてお互いに話していると、地下道を抜ける。
地下道を抜けた先はヌメーレ湿原、通称『詐欺師の
「この湿原の生物は相手を騙して食らう生態をしています。騙されることなく私についてきてください」
なるほど……注意しなきゃな。
「騙されるな! そいつは偽物だ!」
なにィ!?
地下道との出入り口の陰から出てきたのは、血だらけの男。その手には人の顔をした猿を持っている。あれは人面猿というそのまんまな名前で、ヌメーレ湿原の生き物らしい。へぇー。
「オレが本当の試験官だ! そいつは人に扮した人面猿……ハンター試験受験生を皆殺しにするつもりだぞ!」
あれ……でもあの人、纏もまともに出来てないよな……
サトツさんは纏できてるし、やっぱこの人が本物なんじゃないの……?
と思ったら、ヒソカがトランプを手裏剣のように投げた。血まみれの人とサトツさん両方に。
結果、やっぱりサトツさんが本物だったようだ。血まみれの人は人面猿が人になりすましていただけだったのでトランプの餌食に。サトツさんは全て受け止めた。あぶねー、騙されかけたぜ。
そのままヌメーレ湿原を突き進む。
霧が深くて前がまともに見えない。多分後ろの人たちは俺やキルアくん、ゴンくんの背中を見ながら追いかけてきてるのだろう。
責任重大だな……俺が道間違えたら全員アウトとか……
万が一にも間違えたくないので、円を使ってサトツさんの動きだけマークさせてもらう。
俺一番前だし、前方5メートルくらいやればいいだろ……
「…………!!」
「どうしたの、サトツさん? 急に振り返ったりして」
「いえ、なんでもありませんよ」
「なんか顔色悪いぜ、試験官さん」
「ご心配ありがとうございます」
「大丈夫っすか? 薬飲みます?」
「……大丈夫です」
アイテムBOXから薬を出そうとしたが、断られてしまう。大丈夫ならいいけど……
そのまま順調に進んでいたが、途中ゴンくんが逸れた。つーか自分から離脱した。おいおい……追っかけた方がいいかな。
「ほっとけよユータ。遊びじゃねーんだぜ?」
「あ、そだね……」
ごめん、ちょっと物見遊山なとこあったわ……
まあ、ゴンくんの実力なら大丈夫か……もしダメだったら円で場所把握して迎えに行きゃいいしな……
やがて倉庫のような建物の前に到着。なにか変な音が鳴っているが、ここが目的地か。サトツさんはビスカ森林公園って言ってたな。こんな物騒なところにある公園、誰が来るんだろ。
「ゴン来ねーな。ここでリタイアか、せっかく同い年のヤツと知り合えたのになー」
「いや、向かってるみたいだ。大丈夫」
「なんでそんなこと分かんだよ?」
「勘」
「勘かよ! アンタけっこーテキトーなんだな」
「はは、多少テキトーくらいでも人生案外なんとかなるのじゃよ」
「なんだよその取って付けたような老人言葉は。アンタ、オレと10コも変わんねーだろ」
「いや、100コは離れてるね」
「そのテキトー具合は多少じゃねえ」
多分ガチで100歳差以上あるけど、まー普通は信じないわな。
キルアくんにはめちゃくちゃテキトーなヤツだと思われてそうだが、実際そうなのでなんとも言えない。
「オレのひいひいじいちゃんも100歳以上だと思うけど、こーんなシワだらけだぜ。ま、それでもまだ仕事は現役だけどな」
えぇ、ジグまだ現役なの……?
電話だともう引退したみてーな口振りだったじゃん……
そんな話をしているうちに、何故か半裸の男を抱えたヒソカが合流。また、そのしばらく後にゴンくんと、金髪の……中性的な人も合流。
なんとゴンくんは半裸のグラサン男性、レオリオさんの香水の匂いを辿ってきたらしい。すげー嗅覚だな。
やがて正午になると、倉庫のシャッターが開き、中から次の試験官が現れる。
可愛い女の子と、その数倍はデカい体格の巨漢の組み合わせ。
彼女らから出された二次試験の課題は、料理だった。
ふふふ……料理が課題だと?
俺は暗黒大陸を自炊で生き延びてきた男だぜ……?
まあほとんど米炊いて肉焼いてただけなんだけど。
終わった……来年また受け直すね……
「オレのメニューは豚の丸焼き! オレの大好物」
試験官さぁん! 気が合いそうですね!!!
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オモカゲさんの劇場版オリ敵特有の激盛り能力すこ