モンスターハンターかと思ったらHUNTER×HUNTERだった…   作:レイトントン

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第26話

 りょ、旅団四天王……?

 なにそれェ……?

 

「くくく、恐怖で声も出ないか?」

「いや、恐怖というか困惑というか……」

「今すぐ降参するなら見逃してやってもいいんだぜ?」

 

 クロロはこいつを仲間に入れたの……? 何考えてんだアイツ……いつの間にかおバカちゃんになっちゃったのか……?

 いや、待てよ。新メンバーは確かヒソカ、シズク、コルトピ、ボノレノフだったよな……マジタニなんていなかったぞ!!!

 つーか旅団四天王なんて初めて聞いたし!

 コイツ偽物なんじゃねーのか!?

 

「おまえ……本当に幻影旅団のメンバーなのか?」

「あ、当たり前だろう?」

「なら、幻影旅団の団長は誰か言ってみろ!」

「ああ? そ、それはそのー、そんな簡単に団長の名前を言えるわけないだろう? 敵に仲間を売るわけにはいかねえからなあ」

 

 それは確かに……!

 

「じゃ、じゃあメンバーの名前! 3人!」

「だから、仲間は売れねーって言ってんだろ!?」

 

 ぬうう……

 いや、でもコイツが本物の旅団メンバーだとは正直思えないぞ……!? 纏使えてないし!

 ……倒してからクロロに確認すればいいか。

 

「ならもう良いよ、どっちでも! 続きやろうぜ」

「なっ、オレ様はあの無敵の義賊、幻影旅団のメンバーだぞ!? ほ、本気で戦おうってのか!?」

「だからそう言ってんじゃん」

 

 とはいえ、本気でやるわけにはいかないしな……

 俺はとりあえず接近し、マジタニの首を掴む。

 

「ゔっ」

「おっ?」

 

 全然抵抗しないな……念を使えない演技とかでもないらしい。

 そして、うめく彼をずるずると引き摺ってリング端に連れて行く。

 このリング、奈落のど真ん中に作られてるから、端から落ちたら死ぬんだよな。

 マジタニの体をリング外に晒してやると、ひいぃ、と声を上げる。必死に俺の腕に両手でしがみついている。お、もうちょっと脅してやればいけるか?

 

「降参してくれたら落っことさないでやるけど、どーする?」

「参った!!!」

 

 はやッ!

 俺が脅すと、あっさりとマジタニは負けを認めた。

 

「はっはっは! 素直でよろしい!」

 

 マジタニをリングに戻してやると、彼はそそくさと自陣に戻っていった。仲間に蹴られてるけど……

 あ、まだ聞きたいことがあった。

 

「ねえー! 結局旅団だっていうのはホントだったのー!」

「ひぃぃぃ! ごめんなさいウソですぅぅぅぅ!」

「あはは、もうすんなよー!」

 

 うん、スッキリ!

 

 こうしてストレート勝ちを決めた俺たちは、試練官たちの横を通り抜けようとする。が、俺の前に立ち塞がるヤツが一人。

 受刑者のフードを被ったままなので顔は見えない。彼は手錠に繋がれたままの手を差し出してきた。

 

「アンタの戦いぶり、感服したよ。ぜひ握手を」

「おー? なんだ照れるなあ」

 

 握手に応じる。すぐ離すもんだとばかり思っていたが、彼は俺の手を握って離さない。

 まさか同性が恋愛対象の人か……? 刑務所とかにぶち込まれてると女日照りすぎてそうなるってのはどこかで聞いた話だ。

 人の性的嗜好をどうこう言うつもりはないけど、俺はソッチの趣味はないんだ……

 

「馬鹿な……」

「お、俺そろそろ行かなきゃ。じゃーね」

 

 こうして俺たちは試練官たちの試練を乗り越えた。

 そのまま、三次試験を特に苦労もなく進んでいく。

 

 最後の問題は全員で通れるが45時間かかる道か、3人しか通れないが3分で行ける道か、という内容。45時間も歩かされるのは面倒だなと思ったが、ゴンくんが機転を利かせ、45時間の道を選んだあと、壁を俺がぶっ壊して3分の道を進む、という裏ワザを編み出した。いやー、ゴンくん頭良いなー。楽ができてよかった。

 

 8時間くらいで地上に到達したため、残りの64時間、つまりは2日と三分の二ほどはヒマだった。

 なので、ゴンたちやヒソカと色々話したりしていたのだが、割と仲良くなれたと思う。くん付けやさん付けはいらないって言ってくれたし、多少の身の上話というかハンターを目指した目的とかも教えてもらえたし。

 

 どうやらレオリオは医者になるために金が要るらしく、そのためにハンターになりたいそうだ。

 クラピカは一族の人たちの遺体を正体不明の強盗殺人犯たちに奪われたらしく、それを取り戻すためにハンターになりたいと言っていた。が、口調の節々から、その犯人たちを暴き、復讐してやるという気持ちが伺えた。

 

 皆、色々と事情を抱えながらここにいるんだな。なんか、ネテロに勧められて受験したのが申し訳なく思えてくる。

 でも、俺も頑張ってここまで来たんだ。せっかくだから合格に向けて頑張るぜ。

 

 

 

 続く四次試験はプレート争奪戦。

 ゼビル島という小さな島(無人島?)に1週間滞在し、その間に6点分のプレートを集めるというものだ。自分のプレートと、事前に渡されたカードに書いてある獲物のプレートは3点。それ以外は1点。

 3枚もプレート集めんのはダルいし、獲物を狙うのがいいかな。

 俺の獲物は103番。あのターバンのおっちゃんか。

 

 ゼビル島に向かう船での2時間は自由時間とのことだったので、一度グリードアイランドに戻っておく。セーブデータ消えたら嫌だしね。

 一応バレないように隠れながらやったけど、見られてたら瞬間移動した人みたいだったんだろうな。

 

 この試験、プレートさえ奪えれば、俺には必勝法がある。

 

 悪魔的発想の下、俺はそれを実行しにかかる。

 まずはあのターバンおじからプレートを奪わせてもらうぜ。恨むなよ……?

 

 ターゲット番号のカードを引くのもそうだったが、島に入る順番もトリックタワーを降りて地上に到達した順だった。俺たちも相当早く着いたと思ったが、ヒソカが既にいたため、彼が一番に島の奥へと消えていく。

 

 ゴンくんたちもどんどんと奥へと消えていく中、俺は近場の岩に腰かける。

 あのターバンおじを見失うより、ここで仕掛けた方が早いと思うんだよね。

 

 他の受験者におかしな目で見られながら、やがてターバンおじの番になる。俺はここぞとばかり彼の前に立ち塞がる。

 

「ほう……おまえのターゲットが私なわけか」

「その通り! 悪いけどプレート獲らせてもらうぜ」

「ふふ……甘いわ! この蛇使いのバーボンの……」

「フンッ」

 

 極力手加減して、えーと……バーボンを気絶させる。俺も手加減が上手くなったもんだな。そんで荷物からプレートを奪おうとするのだが、そんな俺の体にヘビが集ってきた。

 ぬおおおおお。まあ防具してるから大丈夫だけど。

 

 プレートを奪い、バーボンを放置して俺は森に身を潜め、まずアイテムBOXに自分とバーボン両方のプレートを放り込む。これで誰も俺のプレートを奪うことはできない。

 ふっふっふ……我ながら完璧すぎる作戦だ。もう誰も俺を止めることはできねぇ!

 

 あと、ダメ押しの作戦も一個考えたんだけど、ルール違反になるかもだからやめといた。

 『制限時間ギリギリまでゲームの世界にワープしよう作戦』ってものだったんだけど……

 まあ、作戦名の通りだ。グリードアイランドで時間を潰すという。

 ただこの試験、島で滞在するって主旨だからな……島から出ちゃいけないとも言われてないから行けるかなーとも思ったけど、ルール違反扱いされたら嫌だしな……

 別に島に残ったところで、アイテムBOXからプレートを奪えるわけもないからあんま関係ないし……

 

 というわけで、1週間を無人島でゆっくり過ごした。




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当作でもクルタ族の事件は起こってるけど旅団は関与してないです。
原作でも実際どうなのか微妙ですよね。情報解禁が待ち遠しい
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