モンスターハンターかと思ったらHUNTER×HUNTERだった…   作:レイトントン

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第30話

 ミルキくんとゲームしたり、キルアに敷地内を案内してもらったり、シルバくんやゼノくんからキルアたちの教育方針について聞いたり、キキョウちゃんと流星街の話をしたり……と濃い日々を過ごし、3日ほどが経った。

 随分長いことお邪魔してしまったし、ぼちぼち帰るとするかぁ。

 

「えー! まだ帰んなよユータぁ」

「そうだよ。まだ遊ぼうぜ」

 

 キルアとミルキ(くん付けやめろと言われてしまった)に引き留められる。この後ミルキを刺した件のケジメとして、拷問するされる側に分かれるらしいのに……この兄弟割と仲良いな!

 この家だと拷問はプロレス技かけるくらいの感覚なのか……?

 

「うーん。別にヒマだけどさぁ。3日も泊まって申し訳ないなーって」

「別に良いじゃん、ずっと居ても」

「そうだよ。対戦しようぜー。ユータと組めば兄貴もボコれる気がするし」

「百年早いっての」

 

 いかん……このままじゃゾルディック家にパラサイトすることになっちまう……

 

「また絶対遊びに来るからさ」

 

 そう言ってキルアたちと別れ、ジグたちにも挨拶してから屋敷を出る。

 すると、執事が付いてくれた。

 

「門までお見送りいたします、ユータ様」

「あれ、ツボネちゃん!」

「ツボネは祖母です。私はアマネと申します」

 

 あ、そっか。ツボネちゃんはもうお婆ちゃんになってたな、そういや。クリソツだから勘違いしちゃった。

 

「へぇー。昔のお婆ちゃんそっくりだねぇ」

「いえ、祖母と比べるとまだまだ未熟者です。恥ずかしながら、祖母には叱られてばかりで」

「そう? ツボネちゃんも昔は相当……」

「ユータ様?」

 

 ヒェッ!?

 どこからともなくツボネちゃんが飛んできた。

 

「相変わらず軽いお口ですことね?」

「な、ナンデモナイヨー」

 

 余計なことを言わないよう、ツボネちゃんに監視されつつ屋敷を歩いた。

 門にたどり着き、ツボネちゃんに扉を開けてもらって外に出る。

 

「ばいばーい」

 

 手を振って二人に挨拶を済ませる。よし、ゆっくり帰るとしますか。

 そう考えていたところ、守衛さんと思われる、門の隣の事務所に詰めている人と目が合った。彼は温和な笑みを浮かべる。優しそうな人だなー。

 

「こんにちは!」

「やあ、どうもこんにちは。お客様とは珍しい。あたしゃ20年勤めているけど、あんたが初めてですよ」

「そうなんすね。まあ暗殺一家ですしねぇ」

「これからも是非ご家族と仲良くしてくださいね……ってあたしなんかの立場で言うのもおかしな話ですが」

 

 守衛さんは頭を掻きながら笑う。

 と、彼と話していると遠目にバスが走ってくるのが見えた。

 

「ん? バス?」

「ええ。ウチの門は地元じゃ有名な観光地ですからね。観光バスも出てますよ」

 

 バスからはわらわらと観光客と思しき人たちが降りてくる。あれ……つーか奥にいる3人、ゴンとクラピカとレオリオじゃね……?

 

 ゾルディック家に殴り込みに来た連中を追っ払ったりしつつ、ゴンたちとの再会を果たす。

 

「よっすー、数日ぶり」

「ユータ! なんでここに?」

「ちょっとキルアの様子が気になって付いてきてたんだよね〜。そっちは?」

「我々も同じだ。ギタラクル……いや、イルミだったか? あの男にキルアが操られているのではないかとな」

 

 あー、逆らえない感じではあったなー。

 3人はゾルディック家に乗り込む気満々らしい。今ゾルディック家にはイルミくん居なかったけど……ハンゾーとの試合見てもゴンってガンコだし、止めても無駄っぽいな。

 

「俺が見た限りでは大丈夫そうだったけどね」

「ん? キルアは兄貴に命令されて嫌々帰ったんじゃねーのか?」

「きっかけはそうかもだけど、別に兄貴以外と家族仲悪いわけじゃないみたいだからなあ。でも、キルアも友達来たら喜ぶでしょ。行ったげな行ったげな」

 

 三人はちょっと拍子抜けした様子だったが、キルアとしても友達が家に遊びに来たら嬉しいだろ。他の家族と親交のある俺はまた別として。

 

「ユータはどうすんだ?」

「オレ? まあ自宅に戻るなりなんなりかな。ちゃんと決まってないけど」

「そっかあ。あ! そうだ。ハンゾーから名刺を預かってたんだ。ユータに会ったら渡してってさ」

 

 あ、そういえば試験終わったら連絡先交換するって言ってたのに、俺が途中で会場から離れたから交換してなかったな。

 サンキュー、とゴンから名刺を受け取る。

 雲隠流上忍……へぇー。上忍ってたしか中忍、下忍とかあるやつだよな。一番上ってことは、偉いんじゃないの? ハンゾーって凄いヤツなんだなあ。

 

「ジャポンかー。行ってみようかなぁ」

「あ、あとネテロさんから。ハンターライセンス早く取りに来いだって!」

「おー、りょーかい。ありがとゴン、クラピカ、レオリオ! ゾルディック家は手強いから気を付けろよー」

 

 やっぱ郵送は無理だよね……

 ジャポン行きも良いけど、まずはハンター協会に向かうとしよう。最寄りはパラスタ空港か。

 

 

 

 

「やあやあ、こんにちはユータさん!」

「なんで居るのぉ……」

「それはボク、副会長ですから! ここがどこだかご存知ですか? ユータさん。ハンター協会の本部ビルですよ! ボクがいないわけないじゃないですか!」

 

 あはは! と爽やかに笑うスーツ姿の男。

 ハンター協会副会長にして、協会最高幹部『十二支ん』の一人、パリストンだ。

 ハンター協会にライセンス取りに来たら、講習担当がコイツでした……

 ネテロあいつやりやがったな……!

 

「さて、これからハンターとしての講習を行います。あ、講習と言ってもユータさんに合わせて簡単な内容にしておきましたから、安心してください!」

「てめぇこのヤロー!!」

 

 煽られつつも、しかし実際にパリストンの説明はめちゃくちゃ分かりやすく、すっと頭に入ってきた。ありがてぇ……けどコイツうぜぇ……

 

「あ、あとよろしければ協会に寄付金お願いします。ユータさんお金持ちでしょ?」

「ヤだよ。別に金持ちでもねーし」

「ウソつかないでくださいよ。流星街の神で天空闘技場の王でしょ? それだけ偉いのにハンター協会だと下っ端じゃ格好つかないじゃないですか。ユータさん流星街周辺で珍しいモンスター狩ってますし、寄付してくれたらボクの裁量でシングルくらいにはしてあげられますよ?」

「別に良いよ、ライセンスは趣味で取っただけだし! なんでそんな星取らせようとすんだよ!!」

「どんどん星取って十二支ん入っちゃってくださいよ。もし会長(ネテロ)が死んだら選挙でしょ? ボク、会長(ネテロ)だけじゃなくあなたとも遊びたいんですよ」

「選挙で俺がおまえに勝てるワケなくねぇ……?」

 

 パリストンは、俺の言葉に何故か「やっぱり面白いなーユータさん」と何故かご機嫌だ。

 煽ったりご機嫌になったり、なんなの……? こいつ怖いよぉ……




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アニメのパリストンの声優さん、旧アニメ版のヒソカと同じなんですね〜
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