モンスターハンターかと思ったらHUNTER×HUNTERだった…   作:レイトントン

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第44話

 ゴンとキルアの能力はさらに向上していた。『堅』の維持時間もかなり伸びてるし、系統別修業もかなり高レベルまでこなせるようになっている。ビスケちゃんの育成力凄いな。期間が長かったとはいえ。

 ミルキに至っては痩せて別人になってるし。……ぷぷ。見るだけで笑える。

 

 指定ポケットカードも、Sランクくらいのカードなら余裕でゲットできている。特に、ゲームに強いミルキがいるのが大きいようで、様々なイベントを持ち前のゲーム勘でクリアしていったようだ。勿論、実行できるだけの実力がゴンとキルアに備わっていたからこそのことでもあるが。

 あっという間に指定ポケットが80種ほど埋まっていた。

 

「ねーねー、『奇運アレキサンドライト』はどうやって手に入れたの?」

「それはな」

 

 ミルキは詳しいことを説明してくれた。手持ちのアイテム全部渡して聖騎士の首飾りを使用? 無理だ……

 ミルキは交換ショップを活用し、またゴンとキルアの修業の合間に『神眼(ゴッドアイ)』を使用することにより、既に全指定ポケットカードの情報を把握しているとのこと。始めてまだそんなに時間経ってないのに、すげーや。

 

「聖騎士の首飾りは低レアの割に人権カードっぽかったからな、すぐ用意したぜ」

「『堕落(コラプション)』や『妥協(コンプロマイズ)』で手に入る辺りは親切だよな」

「それ以外はあんま親切じゃないけどな……」

 

 そ、そう言ってやるな……ジンだってバランス調整に苦慮してたんだ。

 いや、一般的なゲーマーからしたら開発者の苦悩なんて関係ないし興味もないか。顔を知ってる俺は事情とか色々考えちゃうけど。

 

「んじゃ、『奇運アレキサンドライト』の情報ももらったし、俺からも情報提供と提案がある」

 

 俺は『一坪の海岸線』についての情報を皆に話した。15人の手練を必要とするイベント。ミルキは顔を顰めた。

 

「大丈夫、人員にアテはある」

「旅団の皆だね」

「お、ゴン正解」

 

 えへへ、とゴンは頭を掻く。

 その通り。幻影旅団の皆を連れてくることで条件をクリアする。

 俺、ゴン、キルア、ミルキ、ビスケの五人がいるし、あと10人か。グリードアイランドはゲームデータのセーブのため、ちゃんとプレイするならマルチタブに挿せる8人が一つのハードあたりの上限だが……旅団のメンバーは別にデータをセーブする必要はないから、無制限に連れてくることができる。

 

「じゃーちょっとゲーム外に出てくるから、俺が独占しているカードとかスペルとか預かっててもらえる?」

「ちょっ……! アンタそれ、ブループラネットじゃないのよさ!?」

 

 ビスケちゃんがカードを手に取り、目を輝かせている。

 ビスケちゃんは元々宝石ハンターで、グリードアイランド内にしかないというブループラネットを探しに来たんだそうだ。

 

「ゲイン待ち対策でアイテムそのものも幾つか取ってきてあるから、一個ビスケちゃんにあげるよ。ただ、ゲーム外にはクリアしないと持ち出せないから注意ね」

 

 ビスケちゃんはアイテム状態のブループラネットにテンションが爆上がりしている。ゴンたちが若干引いているのを横目に、俺は『離脱(リーブ)』を唱えた。

 

 というわけで、一度ゲーム外に出て、旅団のメンバーをゲーム内に連れてきた。

 

「15人のメンバー、ですか」

「うん。クロロに選抜してほしいんだよねー。あ。俺とゴン、キルア、ミルキ、ビスケちゃんの5人は確定ね」

 

 俺たちがゲームクリアを目指すプレイヤーだからな。助っ人だけで固めるのは簡単だが、ここは譲れない。

 

「手に入れた情報によれば、スポーツの内訳はビーチバレー、ボクシング、相撲、リフティング、ボウリング、卓球にフリースロー。ビーチバレーは二人分だな」

「勝敗の状況によっては変わってくる可能性もありますね。それに、場合によっては対策も無意味かもしれない」

「え? なんで?」

「ビーチバレーは二人で行う競技。だから勝敗も二人分……なら、ゲームの進行状況によって、9対9の野球のようなスポーツが選ばれれば途中経過は全く無意味となります」

「な、なるほど……!」

 

 さすがクロロ。少ない情報からそこまで考えつくなんて……あったまいい〜。

 

「とはいえ、途中のスポーツで勝てないとお話になりませんけどね」

「ボクシングや相撲なら負けはねえな」

 

 ゴツ、と拳を合わせながらフィンクスは自信を覗かせる。たしかに、フィンクスやウボォーがいれば格闘技での負けはまずないはず。俺も力には自信あるし。

 

「ボクはリフティングなら『伸縮自在の愛(バンジーガム)』で役に立てると思うよ♥」

「しかし、オレらスポーツなんてほぼやったことねえぞ?」

 

 ノブナガが疑問を呈する。確かに、そこは俺も思った。

 でも、クロロは余裕の表情を崩さない。

 

「残りのメンバーはオレ、シャル、ウボォー、フィンクス、マチ、コルトピ、フランクリン、ヒソカ、シズク、ノブナガで行く」

 

 クロロの選抜したメンバーで、いざレイザーに挑むとしよう。選抜に漏れたメンバーはブーブーとブーイングをかましているが気にしない。文句は団長に言ってくれ。

 まあ、もし負けたらメンバー入れ替えで再挑戦できるし、気を落とす必要もない。

 

「じゃあ行くぜ。『同行(アカンパニー)使用(オン)! ソウフラビへ!」

 

 選抜に漏れたメンバーも含めて飛んでいき、街のNPCに話を聞く。レイザーと14人の悪魔の話を聞くことで、フラグが成立。海賊どもがたむろしている酒場に向かう。

 

 そこでは、ガラの悪い変な帽子を被った連中が酒盛りをしていた。

 

「こんにちは」

「……なんだテメぇら? 今日はオレらの貸切だ、帰んな」

「単刀直入に言うけど、この街から出て行ってくれないか?」

 

 オレがそう告げると、応じた丸々太った男が立ち上がった。酒を円形に撒き、ライターで火を付けた。

 

「決定権は船長(ボス)にある。オレをこの土俵から出してみな。会わせてやるぜ?」

「なるほど、こいつが相撲担当か」

 

 ノブナガが顎を撫ぜながら呟いた。そういや、鮨は知られていないものの、相撲については皆分かっているみたいだな。皆頷いて一人の男に視線を向ける。彼はにやりと笑った。

 

「土俵の外に出せばいいんだな。力勝負なら強化系のオレに任せとけ」

「ウボォー」

 

 あ、勝ちだわコレ。




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次回、ボポボ死す
デュエルスタンバイ!
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