モンスターハンターかと思ったらHUNTER×HUNTERだった… 作:レイトントン
一進一退の攻防は続く。
残りの内野は、こちらがゴン、キルア、ヒソカ、マチ。レイザー側はレイザー本人、合体念獣(三体分)。
再びレイザー側の攻撃。しかも、マチの糸の結界を攻略し始めた。
外野を経由した、高速のパス回し。糸を少しずつ狙い撃ちにして、数をどんどん削って行っている。マチも慎重に糸を張り直しているが、いつボールが飛んでくるか分からない状況ではスムーズには進まない。
四方八方から飛んでくる、高威力のボール。皆は避けるのに手一杯のようだ。
そんなパスワークの中で狙われたのは、ヒソカ。『
「ヘイ」
フィンクスがヒソカからボールを受け取り、俺の方に駆け寄る。
「ユータ様、支えを頼む。ゴンに良いとこ持ってかれっぱなしだからな、俺の実力も見せてやらないと」
「オッケー。あ、ただその前に。コルトピ、頼む」
「うん」
今のうちに切り札を用意するよう、コルトピに頼む。
準備を悟られないためのパフォーマンスの意味も込めて、フィンクスはどんどん腕を回し始める。『
その陰、俺の背後で、コルトピは念能力を発動。仕込みを終え、元のボールを俺に渡す。よし、ボールを支えるとしよう。
キルアは極めてスムーズな攻防力移動で、ゴンのオーラから自分の手を守れているようだが、俺はタイミング間違えて威力を殺しそうだったのでノーガードで行こうと思う。
フィンクスは全力のパンチをボールに叩き込んだ。レイザー、ではなく合体念獣の方を狙い撃ちし、結果念獣は破壊された。
「やるぜフィンクス!」
「へへっ。ま、相手ボールだけどな」
これで内野は残りレイザーただ一人。
が、ここからボールを奪うのは至難の業だろう。マチの糸の結界も攻略されているし。
レイザーは俺の予想をさらに超え、本気を出してきた。高く高くジャンプし、念獣に適切なタイミングでトスをさせる、まさにバレーのスパイク。
一方ゴン、キルア、ヒソカは合体を披露し、しかもマチの糸により威力の減衰も試みていた。
レイザーのパワーと、ゴンたちのセンスのぶつかり合い。制したのはゴンたちだ。
「ボールを、マチが弱め! ゴンが捕り! ヒソカが覆い! キルアが支える! 見事な連携だ」
レイザーからも賞賛されている。凄かったもんな、実際。
さて、今度はこっちの攻撃だ。
「審判質問。内野の選手が自分で外野に出るのはアリ?」
「アリですが、もう内野には戻れませんよ?」
「オーケー。マチ!」
マチが外野に出ることで、クロロ、マチ、コルトピ、内野の
ちなみに、俺とフィンクスはクロロの隣に陣取っている。
「行くぞレイザー!」
こちらもレイザー側と同様に高速のパスワークを始める。目まぐるしく移動するボール。レイザーは目で追いつつも、どっしりと構えている。
その目前に、ふわりと空を飛ぶ念魚が現れる。
「『
「目眩しか……しかも、目立った囮までいるとは」
レイザーが指しているのは、俺の隣のフィンクスだ。ぐるぐると腕を回し、パンチの威力を上げ続けている。が、その額には脂汗が滲んでいた。折れた左手が痛むのだろう。
レイザーの隙を窺う、長いパスワーク。しかしそれにも終わりが来る。
ゴンの目の前にきたボールを素早くキルアが掴み、適切な位置にセットする。キルアに対し絶大な信頼を置くゴンは、躊躇うことなく拳を突き出した。
「『
今までで最高の威力の砲撃。しかし、レイザーの視線ははっきりとそれを捉えていた。まっすぐ、ゴンの正面でレシーブの構え。加えて外野の念獣は、ジャンプの構えを見せている。ヒソカの『
レイザーが衝撃を受け流そうと、僅かに後方に退く。そして、レシーブの腕とボールが接触する瞬間。
ボールが消えた。
「!?」
「『
ゴンが撃ったのは、コルトピの用意した偽のボールだったのだ。
クロロの念魚による目隠しも、ボールの入れ替えを悟られないようにするため。
「本物は!?」
「ここだ!」
本物のボールは俺の手の中にあり、そしてたっぷりと腕を回したフィンクスが、衝撃を逃すため僅かに宙に浮いたレイザーに照準を合わせる。
「『
フィンクス最大の一撃。
割って入った念獣を貫き、レイザーを外野まで吹き飛ばす。
「念獣消滅、レイザー選手アウト! これにより挑戦者チームの勝利です!」
審判役の念獣が、俺たちの勝利をコールする。
わっ、とギャラリーと化していた旅団メンバーたちが歓喜に湧いた。
「やったぜお前ら!」
「ゴンもキルアも成長したなあ」
「フィンクスも、最後に良いとこ持っていきやがって!」
「いてっ! 叩くな、左手折れてんだから!」
わいわいと喜び合う仲間たち。よし、ここは年長者かつ纏め役として、締めの一言を添えたるか!
「まあ、俺たちの結束の勝利ってヤツだな」
『アンタは何もしてねぇだろ!!!』
全員が異口(ほぼ)同音に叫ぶ。
い、いやいや。ボール支えたし!
クロロたちで良かった? それはそう。
ゴンはレイザーと何やら話し込んでいた。どうやらジンについて、そしてグリードアイランドそのものについて聞いているらしい。補足説明のため、GMのレイザーからは言えないだろうから、俺の口からグリードアイランドが現実で行われているゲームであることを教えてあげた。
そんな一幕もあったが、無事に『一坪の海岸線』は手に入った。が、今回俺は貢献度がゼロだったため、ゴンにオリジナルのカードを渡し、『
さ、これで俺はあと3枚、『奇運アレキサンドライト』『身代わりの鎧』『浮遊石』のみ。『奇運アレキサンドライト』はクロロにでも取ってもらえばいいし、残り2枚もツェズゲラさんの独占を妨げれば入手は難しくない。
ということで、俺はラストのカード収集に向けて動き始めた。
クロロは指示通りあっさりと『奇運アレキサンドライト』を入手してきてくれた。ドッジボールもクロロの采配はデカかったし、旅団には今度なんか送らないとな。
旅団はゲーム外に戻っていった。
で、最後の相手、ツェズゲラさん相手はジンから教えてもらった『
『
最後のカードを指定ポケットにはめると、全プレイヤーを巻き込んだクイズ大会が発生。指定ポケットカード入手に関する問題が100問出て、一番多く正解したプレイヤーが、ナンバー000『支配者の祝福』を貰えるらしい。
ここに来てクイズ大会とはな。
俺の周りには野次馬やら、優勝したらカードを買い取って欲しいとか言い出すヤツやらが集まってくる。ラストに近い雰囲気になってきたな。
よぉし、やったりますか!
そう思っていたが、俺には大きな誤算が二つあった。
『最高点は100点満点中92点。プレイヤー名、ミルキ選手です!』
まず一点。前回のバトルオリンピア優勝から1年以上かけ、ゆっくり進めていたものだから、結構な数、イベントの内容忘れてたんだよね……つーか、1年前にやったイベントに出てきたNPCの名前なんて覚えてないってぇ……
あともう一点は、俺ってBランク以下のカードは大体トレードショップで買ったんだったわ……そもそもイベント内容知らないっていうね……
「その、ドンマイ」
なんか知らないゴリラ顔の優しい人からも慰められるし!
居た堪れねえよぉ!!!
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皆大好きあの人の優しさ
やはりゴリラは格が違った