おほほですわ   作:トモットモ

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第2章 お嬢様と情報収集をせよ!

 昼休み。車瑚は、指定の場所までやってきた。カフェテリアだ。お嬢様たちがおほほ~と優雅にランチを楽しんでいる。

「お待たせですわ~~~~~~!」

 車瑚がデコ扇子をピッと掲げ、待ち合わせ相手のいるテーブルまで行く。

「車瑚さん! お待ちしていましたわよ~」

 こちらで優雅にランチタイムしながら車瑚を迎えたのは――雷鳴美語呂(らいめい みごろ)。車瑚ちゃんのマブダチである。

 美語呂は、フフッと小さく微笑み、ゆっくりと足を組む。

「さあ、お掛けになって。ランチタイムとしゃれ込みますわよ」

「オッケーですわ~~~~~~!」

 車瑚はぴょーんと椅子に飛び乗る。

「ふう。今日の体育は少々疲れましたわね~」

 ふにゃあと美語呂は机に頬をつける。金髪の頭にはアンテナみたいなものをくっつけている。

「ご注文をお伺い致します」

 シュビッと店員が注文を取りに来た。

「へい、店員さん! ダブルチーズバーガーセットをダイレクトオーダー致しますわ~~!」

「同じくですわ~~」

 車瑚のダイレクトオーダーに続くように美語呂も頭のアンテナをピコピコさせながら言う。

「かしこまりました」

 店員さんもダイレクト受付していた。

「ところで美語呂さん? 私、1つ2つ聞きたいことがございましてよ~~!」

 車瑚がそう切り出した。

「あら。何でございましょう?」

 アンテナを器用にピコっとさせながら美語呂が返す。

「ちょいと、情報交換をしたいのですわ~~」

「情報交換ですの?」

「そうですわ~~」

「高いですわよ~~」

「コーラ1本分でしょうか?」

「安すぎますわ~~」

「「おーほっほっほ!!」」

 お嬢様ジョークらしいです。はい。

「聞きたいのはズバリ……異能力の事ですわ~~~~~~!」

「あら? どんな風の吹き回しですの?」

 美語呂はん~? と探りを入れるように車瑚を見つめる。

「ピュ~ヒョロロ~ですわ~~」

 車瑚はわざとらしく口笛を吹きながら、明後日の方向を向いている。

「はは~んですわ~~」

 美語呂ちゃんが何か気付いたようですわ。

「な、何ですの?」

「と、の、が、た、ですわね?」

「!?」

 車瑚がはっ! とする。顔に出やすいんだね。

 

「おほほ……。な、何を言っていますののの?」

「相変わらず分かりやすいですわね」

 あからさまに動揺する車瑚に美語呂は若干呆れた表情を浮かべる。そしてすぐさま目をキュピン! とさせた。

「コイバナですわ~~。ワクワクしますわ~~」

「ちょ、ちょ、ちょ! 話が逸れていますわ~~!」

 アンテナピョコピョコミピョコピョコな美語呂に対し、車瑚はデコ扇子とデコ団扇をバサバサと前に掲げ、顔を隠す。いじらしいですわ~~。

「フフッ。何でしたっけ? ああ、そうそう。異能力の事ですか。といっても答えられる範囲でしかお答え出来ませんわよ?」

「それでおけ! ですわ~~~~~~!」

 話の流れが戻りましたわ~~。コイバナは次の機会ですわ~~。

「私の異能力……車瑚さんはどこまで知っておりまして?」

「ピシャ! ゴロゴロゴロ~~ですわ~~」

「おーほっほっほ! 具体性が皆無ですわ~~。かわゆいですわ~~」

 雷鳴美語呂の異能力は雷を操る能力。条件その他諸々情報は秘匿されている。というかほとんどの異能力者はそうだ。車瑚ちゃんは結構おおっぴろげで、だからこそ最初にターゲットにされたという経緯がある。

「それほどでもありますわ~~。そのアンテナからビリビリするんですのよね?」

「左様ですわ~~。私のビリビリアンテナは触れる者全てえらいこっちゃですわよ~~」

「おーほっほっほ! どこまでが冗談か分かりませんわ~~!」

 ほんとそれ。

「車瑚さんの風を操る能力は汎用性が高そうですわ~~」

「それほどでもありますわ~~」

 おーほっほっほ! とお嬢様たちがおほほトークを繰り広げていると店員がダブルチーズバーガーセットを運んできた。

「お待たせ致しました。ダブルチーズバーガーセットでございます」

「「テンキューですわ~~!」」

 ダブチに感謝を捧げるお嬢様は見る者にとっては物珍しく映るかもしれない。そしてこの2人のお嬢様は禁忌とも呼ばれる異能力を扱うお嬢様。その事実を知る者は車瑚の服に仕込んだマイク越しに会話を聞いているスパイたち以外にはいなかった。

 ダブチ美味しいよね。




雷鳴美語呂ちゃん登場ですわ~。よろしくです~。
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