突然だが、私はトリニティ自治区の比較的治安の良い場所で孤児院を経営している。勿論、下克上をしたとか乗っ取って経営者になった訳では無く両親から受け継いだので安心して欲しい。
そんな事は良いとして子供達の中には私が孤児院の路地裏で拾った子やあの私の願望を叶えてくれそうだった兵器を作ってくれた事は好感を持てるがそれ以外は忌々しいゲマトリアから保護した子、アリウスの内戦時に保護した子、私に助けも求めて来た子、両親が現役だった頃に居た子の子孫など様々な子がいる。
今は本当は新しく入ってくる予定だった子の資料をまとめているのだが、ふと気になり時計を見たら時刻は午前0時、いつもなら寝ようとも思わない時間帯だが今日は妙に眠い…
ベットに行こうとしたがその願いそうに無いな…しょうがない机で寝るt…zZ
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軽い頭痛がする…少し無理をし過ぎたせいかそれてもいつもは絶対にしない机で寝てしまった事が原因なのかと彼女はまだ覚醒してない頭で考えていた。
「お姉様…!お姉様…!起きて下さい…!」
気の所為だろうか子供たちの声が聴こえる…まだこの時間は子供たちは寝ている筈…
ん、まてよ。これは幻聴では無いな?私の直感がそう言っている。それはそれとしてなんで子供達に起こされているのか…?
あぁ…私が寝坊したのか…
そんな事を思いながら机に突っ伏した身体を起き上がらせ、まだ眠たい事を悟られないように返事をする
「あぁ…すまない…メル…起こしてもらって朝食をすぐ作るから待っててくれないか?」
「朝食ならスバルがとっくに作りましたよ?あの子「これでまたお姉様に褒めてもらえる!!!」って言いながら作ってましたよ」
そうかっ…、と少し驚きながらも返事をしてメルと一緒に大きなテーブルがある部屋に行くととっくに身支度も済ませてある子供達が美味しそうな料理に手を出すのを必死に我慢していた。
「あ、お姉様」
「ふあぁ…ん、お姉様だぁ〜、おはようございます〜」
各自が朝の挨拶をする中、1人見つからない。そう、朝食を作ってくれたスバルだ。
何処に行ったのか…?いつもなら、誰よりも早く大きな声で挨拶して来てくれるのだが…無意識に周りをキョロキョロしていたら、腹部にドンッと衝撃が走り少しよろめいてしまった。
「お姉様ー!わたし!初めて朝食を作りましたよ!!褒めてもいいんですよ?て言うか褒めてください!褒めろ!」
「今日も元気だなスバル、良いことだ」
私は微笑みながら、頭を撫でる。
(本物の猫みたい…)
少し意地悪がしたくなったのでネコ耳をわしゃわしゃしたら惚けた顔でアワアワしていて蚊の鳴くような声で
「モ、モウヤメテェ…」
流石にみんなが見てる前だ。スバルも恥ずかしくなったのだろうやめて差し上げましょう…帰ってきたあとにまたやろう…ん、数人がニヤニヤしてる何故だ…
少し困惑しながらも席につき朝食を食べていると玄関の方から扉が開く音がした。はて?こんな時間に誰か訪ねてくる予定なんてあっただろうか?イチカが来るにしても早すぎる。
まだ醒め切っていない頭で考えていたら、気づいた時には部屋の扉も開かれていた。
「おはようっす〜!いつもより早めにお嬢をお迎えに来たっす〜!あれ?皆さん、まだお食事中でしたっすか〜。それにしても相変わらず美味しそうっすね〜」
「ん〜実際美味しいからね〜イチカも一口食べる〜?ほれ」
「そうっ…ウグッ」
イチカが答えている最中に無慈悲にも口の中に突っ込まれる
あぁ無慈悲だ…
「ゴホッゴホッ…ヴッ!!!グ、グルシイ…」
咳き込んでいるイチカが突然焦ったような表情をしたと思えば苦しそうに悶え始めた。
ん、大丈夫だろうか…?段々と顔が青くなってるような…?流石に不味いと判断してくんであった水をイチカに渡す。このまま窒息…とかになると笑えないのでな。
私から水を受け取ったイチカは目にも留まらぬスピードで飲み干しフラフラした足取りで食べさせた張本人のもとに行くと両脇に手を伸ばしまるで猫が伸びてる様に見える持ち方でやった張本人である’’姫こと正川マスミを持ち上げる。
「?」
持ち上げられた張本人は特に抵抗することは無くかったが自分が何故こんな事をされているのか理解してないみたいで頭の上に?が浮かんでいる。
「んじゃ…このまま連行して良いっすか!」
「あぁ…私は構わないが…」
「ん〜イチカ?本当に私を連行するの〜この体勢だと恥ずかしくて気絶しちゃうよ〜」
「でも了解もらいましたっす!」
そういうとイチカはマスミをつかみながら孤児院から出ていってしまった。荷物を置いたまま…
(まぁ、後々届ければ良いだろう…)
そんなトラブルもあったがいつも通り食事が終わり、マスミの荷物をゴミ捨てついでに正義実現委員会の寮に届けた後、私は書斎の椅子に腰掛け本日の予定を眺める。
予定表の1番上の欄にはティーパーティー(カウンセリング)と書かれている。
ティーパーティーか…
ティーパーティーそれは「パテル派」「フィリウス派」「サンクトゥス派」の派閥から各1人づつ選抜された3人の代表(ホスト)が務めるトリニティ総合学園の生徒会である。
その3人のうち「フィリウス派」の桐藤ナギサとだけ交流がある。
何故かと言うとナギサの両親からまだ幼少期のナギサのカウンセリングやお世話の依頼を受けてちょくちょくお邪魔をさせて貰ってたからである。両親から教わったのをアレンジせずにやったのが良かったのかその時に随分と懐かれてしまったらようでカウンセリングと世話の依頼が終わったあとも紅茶の淹れ方やお菓子の作りや家庭教師としてナギサが一人暮らしを始める直前の初等部6年生まで直接家に出向いていた。
中等部に入ってからは手紙のやりとりになってしまったが高等部に入学してからは直接ティーパーティーの寮やセイフティーハウスに行きカウンセリングをおこなうことになうようになった。
大丈夫だろうか…
最近、ナギサのカウンセリングの回数が過去一多い…理由は心労でその原因もハッキリ解っているのだが…事が事だ…トリニティ運営に関係のない私が出来るのはしっかりナギサに寄り添って悩みを聞く事とさっき言った’’事が事’’のアドバイスを少しするくらいだ。
とりあえずこの前取り寄せた心労に効く紅茶を持ってくとしよう。そう思い荷物をまとめて孤児院を後にした。
┄┄┄┄ティーパーティー テラス┄┄┄┄
案内役の子に連れられていつものテラスへ着いた。
「御機嫌よう。明乃さん」
「あぁ、御機嫌よう。ナギサ殿」
いつも通り挨拶を済ませ用意されていた来客用の椅子に腰掛けとナギサはさっきまでの微笑みをやめかなり真剣な顔を私に向け語り出した。
「本日もカウンセリングをお願いしますと言いたいところですが、本当はご依頼をしたくてお呼びしました。本来ならば、私がそちらに出向来たいのですが、最近、色々ありましてなるべく外に出ないようにしてるのです。」
そうなのか…とまるで何も知らないかのように頷いた。出れない理由は十中八九セイア殿の件であろう。公表されている情報では病気が悪化し入院してる事になっているが本当はヘイローを破壊された。ようするに誰かの手によって殺害されたようだ。多分、ナギサは次狙われるのは自分かミカ殿だと思い出れないのだろう…
え?どうしてその事を知ってるかって?うちの子供たち優秀だからね
おっと…話がズレた
「で…依頼の内容を聞かせてはくれないだろうか?」
「はい、最近、ブラックマーケットに出入りしているトリニティ生がいると報告を受けました。出入りをしてる方を見つけたら注意して私に報告して下さい本来なら正義実現委員会が行くはずなのですが…場所が場所なので介入出来なくて…自由に動ける貴方に依頼しました。受けてくれますでしょうか…?」
「あぁ、受けよう。」
あそこだとトリニティ生は格好の餌だろう。鴨が葱を背負って来る状態だ。捕まったら高額な身代金を請求して来て応えなかったら最悪…って事も有り得る。断る理由がない
「…!ありがとうございます。」
ナギサはどこか安息した顔で紅茶をすする。
「まだ何かあったりするかい?もし時間に余裕があるのならカウンセリングでもやるかい…?」
「いえ、カウンセリングは大丈夫ですが、偶にはお茶会をしませんか?」
┄┄┄数時間後┄┄┄
ナギサ殿とのお茶会が終わりブラックマーケットに向かっている途中に今日のお茶会の出来事を思い出し2点ほど気になる点がある。まぁ、一点はほぼ確定なのだが…一つ目は並べられたお菓子はどれも私の好みであった事だ。それがどうした?と思うだろうがどれもナギサに好みだと伝えてないものばかりだったのだ。子供たちに聴いたのかもしれないがみだが私が依頼しないと作って貰えないお菓子や味によって買う店を変えているマカロンがひとつの店も間違えず用意されていたのはおかしいもし盗聴器を仕掛けられたり諜報部によるスートーキングならばすぐ気付くからどう知ったのか本当に分からない…気にしないでおこうか…うん…そうしよう…
2つ目は…気になるというかほぼ確なのだがミカ殿がアリウスと繋がっているという事だ。途中で乱入してきたミカ殿が私の顔を見た途端、苦い顔をして元来た道に戻ろうとしたときに耳元でとある事をナギサに聴こえない声で呟いたら青い顔をして去っていった。この間、あの更年期バ…ベアトリーチェに脅…揺さぶりをかけに行った時に視線を感じ振り返ったらピンク髪が見えてまさか…とは思っていたのだが本当だったか…
そんな事を考えてる隙にブラックマーケットの入口が見えてきた。
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ざっくりプロフィール
簡単プロフィール
明乃 フェリ
年齢 自称 27歳
身長 172cm
体重 60.2kg
路地裏にある孤児院の経営者