Deadpool: Sanctified Timeline 作:タピオカ&ピスタチオ
少年はただ一人、ビルの屋上に立っていた。黒のコートが夜風に揺れる。彼の名は真神龍斗――通称『DEAD FANG』。
「自分が裁くのは、ただの悪じゃない。曲がった奴ら、そいつらだけだ…。」
彼の視線は眼下の路地に注がれていた。暗がりの中、数人の男たちが震える少年を取り囲んでいる。龍斗は迷うことなく、無言で飛び降りた。
地面に降り立つと同時に、黒刀が暗闇を裂いた。一閃。男たちの銃が弾け飛ぶ。
「なっ…!?」
男たちは驚愕の表情を浮かべた。しかし、その驚きが恐怖へと変わるのに時間はかからなかった。
龍斗は一歩前に踏み出す。冷たい視線が彼らを貫いた。
「お前たちみたいな曲がった奴らがのさばるのは、許せない。」
言葉が終わる前に、一人が逃げ出そうとした。しかし、銃声が夜の静寂を切り裂く。
龍斗のデザートイーグルから放たれた弾丸が男の足元を撃ち抜いた。
「逃げるなよ。まだ話は終わってない。」
彼の口調は冷静だったが、そこには微かな怒りが滲んでいた。
「この街は悪で満ちている。だからこそ、自分が裁く。」
龍斗は瞬時に男たちの動きを分析し、彼らの戦闘スタイルを把握した。そして、一瞬の間に彼の戦い方が変わる。相手の戦法を逆手に取り、次々と無力化していく。
最後の一人が、震えながら後ずさった。
「た、頼む…見逃してくれ…!」
龍斗は無言で黒刀を振り上げた。そして、一瞬の後、その刃は男の頬をかすめ、背後の壁に突き立った。
「次はない。」
龍斗は少年の元へと歩み寄り、手を差し伸べた。
「もう大丈夫だ。」
少年は震えながらも、その手を取る。
夜風が吹き抜ける中、龍斗は静かに空を見上げた。
彼がこの道を選んだのは、たった一つの理由のため。
“正義”ではなく、“裁き”を下すため。
それが、真神龍斗――『DEAD FANG』という存在だった。
彼の脳裏に、過去の記憶がよぎる。
7歳の頃、彼はまだ純粋な少年だった。しかし、その小さな世界はある夜、崩壊する。
窃盗犯に襲われた彼は、ただ震えることしかできなかった。その時、赤黒いスーツの男が現れた。
「おーっと!お子様がこんなところでピンチとは!これはヒーローの出番だな!」
その男――デッドプールは、軽口を叩きながらも的確に敵を倒していった。あっという間に窃盗犯たちは地に伏し、少年は無傷で残された。
「おい坊主、大丈夫か?」
龍斗は頷いた。彼の目には、命を救ってくれたヒーローの姿が焼き付いていた。
「凄い…」
その時の感情を、彼は今でも忘れない。
しかし、運命は無情だった。
9歳の頃、家族を失い、彼は笑顔をなくした。
それでも、あの日のデッドプールの姿だけは、彼の胸に残り続けている。
「……だから、自分はこの道を選んだ。」
龍斗は静かに呟くと、夜の闇へと消えていった。
勧誘
───ここからは回想シーン───
ー1週間前ー
(セントラルパーク内。ひとりの少年がベンチに座り、考え込んでいる。)
デッドプール: おーい、ちびっ子! (いつもの派手な登場で突然現れる)
龍斗: (少しイライラしながら) サーカスは来週まで来ないって聞いてたが……。
デッドプール: おいおい、落ち着けよ、カウボーイ!ただのピエロじゃねぇぞ。まあ、技術的には…でも俺ちゃんは一流のA級ピエロだぜ!で、エンタメといえば、映画とか好きか?
龍斗: (淡々と) アベンジャーズシリーズくらいしか見たことない。後、それと、アンタが主演のグリーンランタン、あれも見た。あの問題作。
デッドプール: (大げさに息をのむ) あれ見たのか!?あぁ、純粋な子供よ…それにしても、痛いとこ突くね。でもさ、もっと面白い話があるんだ。映画に出たくない?脇役で、大きなスポットライト浴びてさ。
それにお前、まだ小さいから俺の主演作見た事ないだろ。
龍斗: (懐疑的に) それで?デッドプールとウルヴァリンである程度、稼いでおいて、まだ、物足りないからって助けを求めてきたのか?次は何が欲しいんだ?
デッドプール: (笑いながら) おいおい、ハリウッドは俺ちゃんの好き放題できるビュッフェみたいなもんさ。まだまだ楽しむつもりだぜ。それに、お前だよ。次の映画にピッタリなんだ!想像してみろよ、"デッドプール:次世代" 共演者は…お前だ!
龍斗: (冷静に) それで、自分に何のメリットがある?
デッドプール: (ふざけて深く考えるふりをしながら) えーと…永遠の名声、すごいアクションシーン、山のようなファンレター?あぁ、もちろん、たんまり稼げるぜ。
龍斗: (淡々と) そういうのには興味ない。
デッドプール: (からかうように) あぁ、そっか。お前はアートのためにやるんだったな。忘れてたよ。
デッドプール: (ワクワクしながら) おっと、名ダークヒーローになる前のピュアな時代か…ちょうどいいじゃねぇか!お前のクールなデビューをここで飾るってのも悪くないな!どうだ、若き”DEAD HANG”、俺と一緒にこの街で悪党を殺しまくろうぜ。
龍斗: (半信半疑に) ふ、自分が誰かと組むなんて、珍しい話だ。だが、興味はある。俺の腕がどこまで通用するか…見てみるのも悪くないかもしれない。
デッドプール: そうこなくっちゃ!んじゃ、まずは手始めにニューヨークの悪党たちを一掃するか!ここには小物も大物も揃ってるから、スキルアップにはもってこいだぜ。
龍斗: (冷静にうなずく) 条件は一つ。任務中は俺の指示に従え。無駄な行動はしないでくれ。
デッドプール: (ニヤリと笑って) 了解、ボス!それじゃ、DEAD FANGとデッドプールの超最強タッグ、スタートだな!
タイトル: 終焉の暴走
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戦いは終わった。
トニー・スタークの決死の一撃により、サノスの軍勢は塵となり、宇宙の均衡は取り戻されたかに見えた。
だが、その瞬間——
「……何だ?」
キャプテン・アメリカが盾を構え、異変を察知した。
インフィニティ・ガントレットの残骸の中で、一つの石が脈動していた。
パワーストーン。
紫の光が不気味に揺らめき、まるで意思を持つかのように激しく輝き始める。
「まさか……!」
ドクター・ストレンジがすぐに察した。ガントレットが砕けても、石の力は失われない。
しかも、無理な使用が引き起こしたエネルギーの乱流が、いままさに暴走しようとしていた。
「みんな、下がれ!」
雷神ソーが警告を発するが、遅かった。
轟音とともに、紫色の閃光が炸裂した。
空間が歪み、戦場にいたすべての者を呑み込んでいく。
「……クソッ!」
ロケットが手を伸ばすが、グルートの体が光に飲み込まれ、消えていく。
「ピーター!!」
トニーがスパイダーマンに手を伸ばす。しかし、ピーター・パーカーの体は粒子となり、風に溶けるように消え去った。
「……やめろ……頼む……」
スティーブ・ロジャースの瞳に、仲間たちが次々と消えていく光景が映る。
ワカンダの戦士たちも、ガーディアンズも、魔術師たちも