Deadpool: Sanctified Timeline   作:タピオカ&ピスタチオ

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【冒頭】
Mr,パラダイムが椅子にゆったりと座り、ホログラムを見つめて微笑んでいる。Mr.メビウスは眉間にシワを寄せ、テーブルに広がる分岐データを解析中。Mr.ウロボロスはノートパッドを持ちながら、Mr.テッセラクトは腕を組んで沈黙している。

Mr,パラダイム: 「さて、諸君。どうやら“エンドゲーム”の代償が早速出てきたようだな。サノスが倒れた後、時間軸は確かに安定するかと思いきや、逆に一斉にヒーローたちが消えてしまった。これは想定外だ。」

Mr.メビウス: (ホログラムを指差して)「はい。特にインフィニティ・ストーンに関わった者たち、アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソー、ハルク、ドクター・ストレンジ…。彼らが消えると同時に、時間軸の分岐が止まらなくなっています。見てください、これは異常です。」

Mr.メビウスの指し示すホログラムには、分岐した時間軸がまるで蛇のように絡み合い、終わりのないループを形成している。

Mr.ウロボロス: (考え深げに)「蛇が自身の尾を噛むように、時間軸が自己ループを始めている…。つまり、過去と未来が融合しているのです。この現象は、通常の修復では対処できません。」

Mr.テッセラクト: (無表情で)「もはや時間の枠を超えて、次元そのものが歪んでいる。彼らが消滅した理由は、パワーストーンや他のインフィニティストーンが直接影響している可能性が高い。我々が“修復”できる範囲を超えているようです。」

Mr,パラダイムは、手を顎に当て、思索にふけるように静かに笑みを浮かべる。

Mr,パラダイム: 「うん、だからこそ、私は前もって“彼”を選んでおいたのさ、真神龍斗はEARTH-616の“アンカー”候補だ。」

メビウスは驚いた表情を浮かべる。

Mr.メビウス: 「真神 龍斗?まだ少年だ。それに、彼を“アンカー”にするのはリスクが高すぎます。彼は特別な存在ですが、負荷がかかりすぎるとどうなるかわかりません。」

Mr.ウロボロス: (冷静に)「だが、他の候補者は既に消滅している。残された選択肢は彼だけです。彼の時間的な“揺るがなさ”こそ、この状況を安定させる唯一の手段かもしれません。」

Mr.テッセラクト: 「彼の存在は、インフィニティトーンの影響をも跳ね返すほどの強固な“時間の固定点”です。もし彼が“アンカー”として機能すれば、この異常なループは収束するかもしれません。」

メビウスはため息をつき、Mr,パラダイムに視線を向ける。

Mr.メビウス: 「それでも、彼にこんな責任を負わせるのは酷だ。まだ若い…そして、自分の意思も強い。説得するのは容易ではないだろう。」

Mr,パラダイム: (微笑みながら)「その通りだ。しかし、彼はデッドプールと行動を共にしている。彼の柔軟な“適応力”を利用すれば、彼を説得することは不可能ではない。私たちが手を下すよりも、彼らの絆を信じた方が得策だろう。」

Mr.テッセラクト: 「では、彼を呼び寄せるということか?」

Mr,パラダイム: 「ああ、そうしよう。メビウス、君が彼らを迎えに行ってくれ。私たちはここで時間軸の安定化作業を進めておく。」

メビウスは小さくうなずき、立ち上がる。

Mr.メビウス: 「わかりました。しかし、彼が納得しなかった場合…どうしますか?」

Mr,パラダイムは少し目を細め、意味深に笑う。

Mr,パラダイム: 「心配はいらないさ。龍斗くんには選択肢がある。だが、その選択肢は…たった一つの道へと導かれるだろう。」

メビウスはため息をつき、会議室を後にする。残されたウロボロスとテッセラクトは、ホログラムのデータをさらに解析し始める。

Mr.ウロボロス: 「これで本当に時間軸が安定するのか…?」

Mr.テッセラクト: 「我々はただ見守るだけだ。彼らがどのように動くかを。」

Mr,パラダイム: (笑みを浮かべて)「さあ、これからが本番だ。時間と運命、その二つが交差する瞬間を楽しむとしよう。」

ホログラムは再び乱れ始め、会議室の照明が一瞬だけチカッと点滅する。TVAは、今までにない未知の領域へと突入しようとしていた。


第2話
ヒーロー達が消えた謎


【本編】

薄暗い会議室の中、時間と空間の歪みが感じられるこの場所に、龍斗とデッドプールは座っている。龍斗は椅子に背筋を伸ばし、冷静で落ち着いた態度を保っていた。一方のデッドプールは片足を椅子の肘掛けに乗せ、完全にリラックスしており、何も気にしていない様子だ。

 

デッドプール: 「なぁ、龍斗。あんまり堅くなるなって。これはただの話し合いだぞ?それに、あとでお土産にTVAグッズでもくれるかもしれないぜ。俺ちゃん、TVAマグカップとか欲しいなぁ。」

 

龍斗: (冷静に)「そんなことはどうでもいい。くだらない話なら、すぐに切り上げてもらいたいが…こんな異次元みたいな場所に呼ばれたんだ。何か重要なことがあるんだろう。」

 

デッドプールは肩をすくめて、気軽に笑う。

 

デッドプール: 「まぁまぁ、正論だな。けどさ、俺ちゃんにとってはどんな異次元でも、適応力100%だからな。ほら、リラックスしてよ、リトル・ダークヒーローくん。」

 

その時、会議室のドアが静かに開き、Mr.メビウスがファイルを手にしながら入ってくる。彼は一瞬だけデッドプールに視線を向け、次に龍斗に目を合わせて微笑む。

 

メビウス: 「お待たせ。さて…君たちはもう馴染んでいるようで何よりだ。」

 

デッドプール: 「おう! 俺ちゃん、既にこの場所が気に入っちゃったぜ。龍斗はまだ硬いけどな。さ、聞かせてくれよ。なんで俺たちがここに呼ばれたのかってやつを。」

 

メビウスは席に座り、ファイルを開くと二人を見渡してから話し始める。

 

メビウス: 「龍斗、君は神聖時間軸(Earth-616)にとって非常に特別な存在なんだ。我々が呼ぶ“アンカー”として、神聖時間軸を安定させる力を持っている唯一の存在かもしれない。」

 

デッドプール: (驚いたように)「おおっ! マジか!つまり、リトル・ダークヒーローくんがTVA公認の重要人物ってこと?これもうマスコット確定じゃん!ファンクラブ作っちゃう?」

 

龍斗: (冷静に)「“アンカー”になることの意味は?それに、なぜ自分なんだ?」

 

メビウスはゆっくりと頷き、真剣な表情で説明を続ける。

 

メビウス: 「いい質問だ。実は、他の“アンカー”候補たちが突然、姿を消したんだ。パッとね。どうやらパワーストーンが暴走し、何かと共鳴した結果らしい。それが何なのかを調査している最中だが、今のところ残された選択肢がほとんどなくてね。君が一時的な“アンカー”になれば、神聖時間軸が安定する可能性があるんだ。」

 

デッドプール: (冗談っぽく)「要するに、世界を救うってことだな!ほら、よくあるヒーローの仕事のひとつ。ただし、超地味だけど。」

 

龍斗: (表情を変えずに)「“アンカー”になることで、自分が犠牲になるようなことはあるのか?」

 

メビウスは小さく笑って首を振る。

 

メビウス: 「ある意味ではYes、そしてNoだね。君の役割は、ただそこに“存在する”ことがメインだが、その存在がもたらす影響は非常に大きい。でも、特に危険が伴うわけではない…と、思いたいところだ。」

 

デッドプール: (肩をすくめて)「まあ、俺ちゃんから見れば、全部“仕事のうち”って感じだな。龍斗、お前さんは小さな頃から不死身の肉体になったり、アンチヒーロー活動したりしてきたんだ。TVAの一員くらい、朝飯前だろ?」

 

龍斗: 「わかった。でも…条件がある。」

 

メビウス: 「条件?」

 

龍斗: 「自分のことには、TVAであっても必要以上に干渉しないでほしい。自分は、自分の信念に従って生きる。」

 

デッドプールは満足げに笑い、龍斗の肩を軽く叩く。

 

デッドプール: 「やっぱり筋が通ってるじゃん、龍斗。さすが、曲がったことが嫌いなやつだ。」

 

メビウス: (小さく笑いながら)「なるほど、君らしいね。いいだろう。龍斗、君は自由だ。だが、時が来たときには君が役割を果たすことを信じているよ。」

 

デッドプール:「マジかよ俺ちゃんは脇役決定じゃん………。」

 

デッドプールは俯いて両手をくびれに置き、残念そうにしながら小声で愚痴を漏らす。

 

メビウス:「そして……デッドプール。」

 

デッドプール:「(ピシッと敬礼)あいあい、俺ちゃんただいま絶賛フリーランス中!」

 

メビウス:「君を“EARTH-10005”のアンカーとして任命する。

あの世界線の均衡を保つ者──その資格は、他の誰でもなく、君だ。」

 

デッドプール:「……え、マジで? 俺ちゃん、正式職員? 名刺もある? 退職金は?」

 

メビウス:(苦笑しながら)「退職金はない。だが……“世界”が給料さ。」

 

デッドプール:「世界!? おい龍斗、聞いたか!? 俺ちゃんついに世界そのものから給料もらえるんだってよ!」

 

龍斗:(呆れたように)「……手に余るな、世界も。」

 

メビウスは立ち上がり、二人に向かって手を差し出し、二人は順番に握手を交わし、握手が終わると……。

 

メビウス: 「では、行こう。時間が待っている。」

 

龍斗とデッドプールは互いに目を合わせ、軽く頷くと、立ち上がってメビウスの後を追う。

 

デッドプール: 「さあ、冒険の始まりだ。次は何が待ってるのか、俺ちゃん楽しみだぜ!」

 

龍斗: (冷静に)「大したことはないさ。ただ、終わらせるだけだ。」

 

彼らの背後でドアが静かに閉まり、新たな冒険の幕が上がるのだった。




【エンドロール】
夜の都市、暗闇に包まれた街並み。薄暗いビル群が立ち並ぶ中、一つの巨大な建物の最上階にある、P・T・I社の社長室の窓から、街全体が見渡せる。

男は静かに窓の外を見つめ、背後で動く機械音とともに、何もない空間に浮かぶデータ映像をじっと見つめる。その顔には微動だにしない冷徹さが宿っている。

男「すべては計画通り。今夜、完全な支配が始まる……。」(冷徹な声)

赤ワインが入ったワイングラスをテーブルへ置き、黒紫色(こくししょく)に怪しく光る怪しい謎の石を手に取り、手の平の上で転がす。

「アベンジャーズ達はもう居ない。や、今となっては必要ない、なんせ…この私が各世界の新たな救世主となるのだからな…。」
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