Deadpool: Sanctified Timeline 作:タピオカ&ピスタチオ
共鳴と戦いの始まり
ドガァァン!!
雷光のような閃光と共に爆音が走る。大地が震え、吹き飛ばされた瓦礫の向こうに、紫の波動が空間を歪ませていた。
龍斗:「……このエネルギーは……インフィニティ・ストーンの波動……?」
龍斗は破壊の中心に近づき、地面に落ちていた黒く焦げた金属片を拾い上げる。それは、かつてトニー・スタークが設計したガントレットの一部によく似ていた。
龍斗:「誰かが……ストーンを暴走させてる……?」
端末からの警告音が鳴る。
『次元座標ZK-9付近にて、異常な共鳴反応を検出。インフィニティ・ストーンとの干渉を確認』
龍斗:「……また、ロッツォか」
その名を口にした瞬間、頭の中にふと過去のデータが蘇る。
ロッツォに関わるファイルの中に、1つだけ奇妙な記述があった――
> 「神の瞳」。インフィニティ・ストーンと共鳴する未知のアーティファクト。伝承によれば、“血”に選ばれた者と反応し、時空を歪めるという。
龍斗:「“血”……?」
彼はわずかに眉をひそめ、瓦礫の中に埋もれていた装置を回収する。それは、ストーンのエネルギーを無理やり増幅・制御する装置だった。
その裏面に、こう記されていた。
> “EM Protocol:Phase 01”
龍斗:「……イー・エム?……いや、今は考えるな」
場所は変わり、次元座標ZK-9。そこには異様な構造体――封印のように並んだ六枚の石板と、その中央に浮かぶ紫の宝珠が存在していた。
ロッツォ:「神の瞳……ようやく目覚めの時が来た」
宝珠は静かに脈動し、周囲に存在する重力さえ歪ませる。
ロッツォの背後、装置が反応し始める。
『共鳴反応安定中……データシンク開始。対象:Power Stone』
彼は軽く笑みを浮かべる。
ロッツォ:「まだ“彼女”が目覚めていないとはな……。だが、準備は整いつつある。彼女の“血”が真に目覚めるとき……この宇宙は形を変える」
その言葉を誰も聞くことはない。
――数分後、龍斗がその空間に辿り着いた。
龍斗:「ロッツォ……ここが貴様の目的地か」
だがそこにロッツォの姿はなかった。ただ、エネルギーを放つアーティファクトと、インフィニティ・ストーンの痕跡だけが残されていた。
龍斗は装置をスキャンしながらつぶやく。
龍斗:「ストーンを暴走させる力……まるで“意思”を持つかのようだ」
そして彼の視線が、装置のログに記録された一文に吸い寄せられる。
> 「EM:Phase02準備完了。必要条件――血族の覚醒」
龍斗:「(また“EM”…?血族…?何かが……繋がっている)」
その瞬間、遠くでまた爆発音が轟いた。
龍斗:「ロッツォ、絶対に逃がさない。次は――決着をつける