東方の世界に逝ったった。   作:でってうのなく頃に

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東方ものなのか?


第一話

「幻想」とは、現実には存在しないモノを思い描くことである

 

それは夢のようなモノであったり、あるいは幻のようであったり、あるいは儚いモノであったり

 

あるいは、「過去の忘れ去られた存在」であったりする。

 

 

 

「ここ、どこ?」

 

周りを見渡すと見る限りに木、木、木

三つの木が合体して森と言う、なんて思っている場合ではなく・・・

何故俺はこんな場所にいるのか?

まずは俺の朝の出来事から話そう

 

 

「ふむふむ、ふむんふんふん」

 

俺はいつも通りに学校へ向かう途中の出来事であった

いつも登校する時に暇つぶしに見ていた某○チャンネルを携帯で読んでいると面白そうな記事を見つけたのでその記事を読んでいた

 

「へ〜スキマ女ね」

 

その記事とは日本の妖怪についての記事で、何となく面白そうなので読んでいたのだった

そこに書いてあったのは「スキマ女」と言われる記事に付いて書いてあった

 

「タンスの隙間から見える女の眼と眼が合うと異次元に引きずりもまれるのか・・・それってぶっちゃけどうなんだろ?」

 

正直な所、異次元に引きずり込まれるって言われてもピンとこないからね

そんな用に記事を読み進めていると俺はふと、物陰が気になってしまった

 

「いや、まぁ所詮は都市伝説だしな」

 

そう自分に言い聞かせてできるだけ視線をそらすようにしていると、ちょうどゴミ捨て場に古くなったであろうタンスが捨ててあった

なんて、タイミングの悪いタンスだろうか・・・そう思いながらもついタンスに眼が行ってしまった

すると

 

「・・・・・」

「・・・・・」

 

タンスのスキマから眼、それも一つではなくいくつもの眼が俺に向けられていた

その時に俺が思ったのは

 

(あんだけ眼があると、逆に怖く無いな)

 

案外自分は冷静であることに気づいた

あぁ、未知との遭遇と予想以上にあっさりとしているんだなと自己完結しようとするがふと、先ほど読んでいた記事を俺は思い出した

 

『眼と眼があうと異次元に引きずりこまれる』

 

・・・あれ?俺今ピンチ?

眼と眼が合う瞬間に好きだと気づくなんてコトも無く俺はただ、今の状態がもしかして危ないのではないかと思い逆に目線を外すコトができない

 

(このままじゃ今日は遅刻してしまう)

 

そんな場違いコトを考えながらもやっぱり眼が離せなく、むしろ目線を外したら負け何じゃないかと思い始めた

するとその眼達?は急にまぶたを閉じ真っ黒の状態になりスキマは元に戻った

勝った、俺は目線をそらさないことによって都市伝説に勝ったのだ!

明日から俺の異名は「都市伝説ハンター」だな

そう思っていると足下に違和感を感じ足下を見ると

 

「・・・・・」

「・・・・・」

 

眼と眼が合う

そして俺はその眼に言った

 

「・・・さっきぶり」

「・・・・・」

 

そして俺は眼の前が真っ暗になった

 

 

そうして今に至る訳です

中々にちゃんと回想ができたね、やったね妙ちゃん!

とりあえずこの森からでるしかないか、そう思い俺は足を進めた

歩いて、歩いて、歩いて、三歩進んで二歩下がってみたりを繰り返していると開けた場所にたどり着いた

おそらくここは!

 

「神社だな」

 

普通の神社の石階段だ

何一つ面白みも無い石階段があるだけだ

何の変哲も無いちょっとぼろい石階段だな

 

「まぁ、ふざけるのもほどほどにしてとりあえずのぼるか」

 

俺は目の前の石階段を上っていき最後の階段をのぼるとそこには結構立派な神社があった

庭なども綺麗に掃除されていて神聖な感じがある中々に良い神社があった

取り合えす賽銭箱に向かっていきお参りすることにした

そして賽銭箱の前で財布を取り出し中身を確認する

 

五円玉一枚

 

諭吉五枚

 

うん、昨日おろしたばかりだからお金は結構あるな

こういう状態でのパターンは決まっている

あぁ、決まっているだろう?この場合はどうするのか・・・

 

「さらば諭吉ーー!」

 

そう言って俺は財布の中にある諭吉を一枚取り出して賽銭箱に放り込む

すると社の中からドタッ!と物音がした

そしてタッタッタッタとこっちに向かって走ってくる音が聞こえ目の前の扉から赤い大きなリボンをつけた巫女服?の可愛い女の子が勢い良く飛び出てきた

 

「い、いま!賽銭箱にいくら入れた!?」

「え?一万円の諭吉さんだけど?」

 

そう言うと目の前の女の子は賽銭箱の中を開いて確認し始めた

 

「ほ、ほんとに一万も入れてある・・・」

 

一万の賽銭を未だに信じられないのか俺をじっと見ている

俺は後ろを振り向く

 

「いや、アンタだから」

「おぉ、そうなのかーなるほどなー」

 

とりあえずネタをぶっ込んでおく

そうすると目の前の女の子はあきれたような目線を俺に向ける

 

「はぁ、とにかくありがとう。賽銭する人がまったくいなくてそろそろ家のお米が切れる所だったのよ」

「ほう、それはたへんですな。ところで一つ聞きたいことがあるんだけど」

「なに?一万も賽銭してもらったし大抵のことは答えてあげるわよ?」

 

大抵のこと、つまりスリーサイズも!

と思ったがとりあえず今は真面目に聞くことにした

 

「えっと、ここってどこだかわかります?気づいたら森の中で道に迷っていたんだけど」

「ここは博麗神社よ」

「博麗神社?ここは何県の何市だかはわかりますか?」

「何県?・・・あぁわかった、あんた外来人なのね」

「外来人?」

 

俺って外国人に見えるのか?

いや、黒目黒髪のどこから見ても日本人だよね

 

「外来人って言うのは此処の外から来た人のことを言うのよ、此処は「幻想郷」忘れられたモノ達がたどり着く場所よ」

「幻想郷・・・」

 

あれ?幻想郷?何だろう聞き覚えがあるような

・・・あ、思い出した「東方Project」だ

友達が話してたのを聞いた記憶がある、えっと確か

 

 

 

うー

 

 

なのだー

 

 

まんじゅう

 

 

ゆかりん

 

だけ覚えてる

・・・これなんだろう

⑨ってなに?お店の名前かなにか?

うーとなのだーに関しては口癖だってのは覚えてる

まんじゅうは確かゆっくりがどうのこうのって聞いた記憶がある

ゆかりんは幻想入りしたら叫べば良いって友達が言ってたな

俺は石階段の方に向かって歩く

そんな俺を何するつもりか様子をうかがっている女の子

そして俺は大きく息をすって叫ぶ

 

「ゆっかりーーーーーーーーーーーん!!!!」

 

俺の声はこだまとなり山に響いていく

こだまでしょうか、いいえケフィアです

そして叫んだ俺を変な眼で見る女の子

 

「・・・ふぅ」

「あんた何かがしたかったのよ」

「いや、約束を果たしたくて」

 

友よ、俺はお前の言ったことをきちんと守ったぜ

すると俺と女の子の後ろに大きな裂け目のようなモノができる

 

「私のことを呼んだのかしら?」

「紫、あんたが犯人ね」

「あら霊夢、何でそう思ったのかしら?」

「感よ」

「なら、仕方が無いわね」

 

俺はその目の前のやり取りを見ていて気づいた

もしかしてこの人は

 

「貴方がゆかりんですか?」

「そうよ♪」

 

ゆかりんでした

 

そして俺とゆかりんはとりあえず家の中に案内されお茶を出してもらった

出されたお茶を啜る・・・熱い

 

「まずは自己紹介からね、私の名前は八雲紫。この幻想郷を管理している妖怪よ、それでこの子はこの博麗神社の巫女博麗霊夢よ」

「よろしく」

「うん、よろしく俺は御門 灼 (みかど あらた)アラタでいいよ」

「そう、よろしくアラタ」

「で、何で紫はアラタを攫ってきたの?」

「攫う?」

 

攫うって、俺誘拐されてきたの?

そう思いながら俺はお茶を啜る・・・まだ熱い

 

「それはね、この子が面白くてね」

「面白い?俺ゆかりんになにかしたっけ?」

「ゆかりん定着なのね・・・」

「えぇ、スキマからのぞいていた私と眼があった時そらさずにずっと私と視線を合わせてたのよ」

「紫のスキマと?アラタよくあれを凝視できるわね・・・」

「いや、あの時は眼をそらしたら負けなような気がして」

 

あの眼ってゆかりんの眼なのか・・・

そして俺はお茶を啜る・・・もうちょい冷まそう

 

「眼をそらしたら負けって・・・にらめっこじゃないんだから」

「ふふふ、本当に面白い子ね」

 

ゆかりんは面白そうに笑い霊夢はあきれたようにこちらを見る

うむ、カオスだね

 

「所で俺って帰れるんですか?」

「そうね、返そうと思えば帰せるのだけど・・・帰りたいのかしら?」

「う〜ん、別にどっちでもいいかな?」

「どっちでもいいって、珍しいわね此処に来た外来人は大抵帰りたがるのに」

「うん、だって俺孤児だから」

「あぁ、そうなの」

「まぁ、こっちでは珍しいことではないわね」

 

霊夢は納得したようにうなずき、ゆかりんもあまり気にしないようにしていた

今までに無い反応は少し新鮮だ

 

「初めてのリアクションだ・・・これがジネレーションギャップなのか?」

「・・・何が言いたいのよあんた?」

 

しばし沈黙がお茶の間に流れる

そして俺はお茶を啜る・・・ちょうどいい!

 

「それで、貴方はどうしたいのかしら?」

「どうって?」

「此処で暮らすか、それとも元の世界に戻るか」

「う〜ん・・・二人に聞きたいんだけど」

 

俺にとって一番大事なことを聞く

 

「「なに(かしら)?」」

「此処は『面白い』?」

 

そう、面白いか面白く無いかそれが全てに置いて重要なのだ

正直、何の面白みのない所に居座るつもりは無い

 

だから此処が外にいるより面白いと言うのなら俺はこの「東方」と呼ばれる世界で生きていきたい

しかし外よりも面白く無いのなら俺はモノとの世界に戻る

ただ単純にそれだけが俺の行動理念だ

 

「そうね、面白いか面白く無いかで言うのなら…」

 

ゆかりんは最後の言葉をためてこう言った

 

「面白いわ、幻想郷の妖怪の賢者としてそれだけは保証するわ」

「まぁ退屈だけはしないわよ、いつも彼方此方騒がしいから」

「そうなのか…なら」

 

ならば俺の答えはただ一つ

 

「此処に残らせてもらうよ、幾久しく」

 

そして俺は今日、幻想入りした。

 

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