東方逆転幻想郷 孤独だった人間の幻想入り   作:四国の探索人

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第2話 魔理沙と霊夢は仲良しこよし

 

霊夢はユウスケとの抱擁が終わった後も、その温もりが肌に残っていることを強く感じていた。心臓はバクバクと音を立て、彼の言葉が頭の中をぐるぐる回っていた。「可愛い」と言われただけで、こんなにもドキドキするなんて、自分でも驚いていた。

 

彼に抱きしめられた瞬間、全身がすっと熱くなるのを感じた。その瞬間、自分の心の奥深くにしまいこんでいた想いがふわりと顔を出した。「もし、彼が本当に私を好きだったらどうしよう…」と思うと、胸が締め付けられるように高鳴った。

 

普段は冷静でいられる自分なのに、ユウスケの存在がそんな心を揺さぶるなんて。彼の優しい目、柔らかい声、そして、あの温もり。思い出すたびに心臓が早鐘のように打ち鳴らされる。

 

「もしかして、私も少し彼に惹かれているのかな?」と、恥ずかしさと期待が入り混じった気持ちがじわじわと広がる。「このま何もかも忘れて、一緒にいたい」とさえ思う自分がいた。

 

ふと、胸に秘めたこの想いが彼に伝わったらどうなるのだろうかと考えてしまう。ドキドキしながら念を送るように彼の姿を目で追う。「今、私の気持ちを知ってしまったら、彼はどう思うのだろう…」

 

霊夢は思わず顔を赤らめ、思考がまとまらないま、一歩踏み出す勇気を持てずにいた。心がドキドキするこの感情がどうなるのか、知りたい一方で、少し怖い気持ちも抱いていた。

 

 霊夢が一人ドキドキしているその頃、博霊神社の空の上から、友達である霧雨魔理沙が二人の様子を見守っていた。

 

「事情は知らないが、霊夢が男と抱きついているなんて!不細工巫女が人助けを言い訳に性欲を発散し始めるとは、驚いたぜ。こんなこと、見過ごすわけにはいかない!」と心の中で決意し、魔理沙は神社に降り立つ。

 

彼女はユウスケに向かって、大声で声をかけた。「よう!そこのお兄さん!」

 

ユウスケはちょっと驚いた表情で見上げる。「空から降りてきましたけど、その服装は魔法使いですか?」

 

「そうだぜ!私は霧雨魔理沙、普通の魔法使いだ!今は、洗脳されたあんたを助けに来たんだ!」と誇らしげに言う魔理沙。

 

ユウスケは戸惑い、「洗脳ですか?特に記憶はないですけど…」と反応する。

 

魔理沙は「洗脳されてる奴はみんなそう言うんだ。まあ、友達の暴走を止めるのも友人の務め、私に任せておけ!」と自信満々に言い放ち、霊夢がいる部屋へと向かって急ぎ足で進んだ。

 

その背中を見送るユウスケは、驚きながらも思わず微笑んでしまった。「この人は一体何をするつもりなんだろう?」と、心の中でざわめく期待感を感じていた。

 

神社の中に入ると、魔理沙は霊夢のいる部屋のドアを強くノックした。「霊夢、いるか?」と声をかける。

 

「ちょっと待って、今開けるから!」と霊夢の声が返ってくる。その声には少し慌てた様子が隠せない。

 

ドアが開くと、霊夢は少し驚いた表情を浮かべていた。魔理沙はその姿を見てさらに自信満々に話し始めた。「霊夢、そいつに何をした?お前から抱きついて逃げられないなんて、普通じゃないぜ!」

 

霊夢は赤面しながら、「そ、そういうわけじゃないの…!」と弁解しようとする。しかし、魔理沙の勢いは止まらない。「言い訳は後だ!お前にはもっと大事なことがあるだろう!」

 

 

 霧理沙は、霊夢の否定に耳を貸さず戦闘を仕掛けたが、あえなく霊夢に打ち負かされてしまった。霊夢は魔理沙を落ち着かせるため、深呼吸をしてから再び口を開く。

 

「魔理沙、落ち着いて。ユウスケが私をどう見てくれたか、ちゃんと説明するから」と、霊夢は真剣な面持ちで続けた。「彼は、本当に私を可愛いって言ってくれたのよ。その言葉には嘘なんて感じられなかったの。」

 

魔理沙はその話を聞きながら、心の中で葛藤していた。「霊夢のことをあんな風に言うなんて、まさか…本当にそんなことがあるのか?」と半信半疑のま、魔理沙はユウスケのところへ近づいていった。

 

彼女はユウスケの前でしばらく立ち止まり、ためらいがちに手を広げて口を開いた。「あのさ…私にもギューってしてみるんだぜ?」顔を少し赤らめながら、まるで試すように言葉を投げかけた。

 

一方、霊夢はその様子を見て思わず茶化すように言った。「魔理沙、その顔じゃ、ユウスケも逃げ出すんじゃない?」

 

しかし、ユウスケは戸惑いながらも、魔理沙の思い切った行動に心が動かされた。彼は慎重に動きを確かめながら、ゆっくりと魔理沙に近づき、彼女をやさしく抱きしめた。

 

魔理沙は思わず目を閉じ、その温もりをしっかりと感じ取った。その瞬間、彼女の心の中には、驚きと共に暖かい喜びが広がった。「こんなにも優しい抱擁、嘘じゃないのかもしれない…」と、自分自身の気持ちにも戸惑いながら、彼女はしばらくその感覚に浸った。

 

そして、ユウスケの腕の中で感じる鼓動に、胸の奥が少しドキドキと高鳴るのを抑えられなかった。今まで抱いていた誤解や疑念がふと霞のように消えていくのを感じ、魔理沙はほんのり優しく微笑んだ。

 

この不思議な邂逅が、ただの偶然ではないことを直感しながら、魔理沙は少しだけその暖かさに甘えていた。「もしかすると、これも新しい恋の始まりなのかもしれないんだぜ」と心の中で静かに思ったのだった。

 

 魔理沙がユウスケの抱擁に満足している中、霊夢は少し考え込んでから言った。「今日は夕方になりそうだから、人里を案内するのは明日にしましょう。魔理沙、そろそろ帰りなさい。夕方になると危ないからね。」

 

しかし、魔理沙はその言葉に即座に反応した。「おい待て、霊夢!まさか魔理沙さんを置いて、男と二人で同じ屋根の下で寝るつもりじゃないよな?」と、目を光らせて霊夢を問い詰めた。

 

霊夢は肩をすくめて、「あら、魔理沙。でも日が暮れてしまうもの。ユウスケを夜道に一人で置いておくわけにもいかないし、私がここで守ってあげないと。」とさらりと答える。

 

魔理沙はふんっと鼻を鳴らし、「仕方ないな。今回だけ魔理沙さんも付き合ってやるぜ!妖怪が現れたら、霊夢だけじゃ心もとないしな。」と、勇んで言った。

 

だが、霊夢は微笑んで、「あんた、本当はユウスケと一緒にいたいだけでしょ?」とからかうように返した。

 

魔理沙は少し言葉に詰まり、バツの悪そうな顔を浮かべたが、強気にも「そ、そんなわけないだろう!」と声を上げながら顔を赤らめた。

 

ユウスケはその二人のやりとりを見て、ほんのり微笑みながら呟いた。「なんだか、2人の仲の良さを見たら安心するなぁ。」

 

霊夢と魔理沙はお互いに顔を見合わせ、つい笑い合う。こうして、ユウスケとともに過ごす夜が静かに幕を下ろした。3人の絆が少しずつ深まっていくのを感じながら、それぞれが新たな一日へと心を弾ませていた。




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