東方逆転幻想郷 孤独だった人間の幻想入り   作:四国の探索人

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第4話 人里での出会い

霊夢が飛び始めると、ユウスケは初めて空を飛ぶ感覚に深く感動しました。飛行機とは異なり、足元がすぐに見えてしまうため一瞬の恐怖を感じたものの、次第にその感動が恐怖を覆い尽くし、風を切る爽快感に胸が高まりました。

 

「どう?楽しい?」と霊夢が声をかけると、ユウスケは目を輝かせながら答えました。「人が空を飛ぶなんて、改めて信じられないな。」

 

霊夢は満足そうに微笑み、「外の世界では起こらないことが起こるのが幻想郷だからね。これで驚いてたらきりがないわよ。」と応えました。ユウスケと霊夢は空の旅を楽しみながら、人里に無事に到着しました。

 

地上に降り立つと、ユウスケは少し息を切らしながらも笑顔で感謝を述べました。「はぁ、はぁ…ありがとう、霊夢。」

 

霊夢は彼の言葉に少し頬を赤らめつ、「どういたしまして…(こんなに抱きついてもらえるなんて、すごい経験だったわ)」と心の中で密かに喜びを噛みしめていました。

 

2人が人里の門をくぐると、そこにはまるで時代を遡ったかのような活気ある町並みが広がっていました。人々が行き交い、多くの店舗が賑やかに営業している様子に、ユウスケは感嘆の声を漏らしました。

 

「ここが人里ね。色んなお店があるけど、私のおすすめに連れて行くわ」と霊夢は言い、ユウスケを貸本屋の鈴奈庵へと案内しました。

 

店内に入ると、小鈴が本に没頭している姿が目に入りました。霊夢は顔を少ししかめて、「相変わらずやる気なさそうね」と声をかけました。

 

小鈴は顔を上げずに、「霊夢さんですか、そりゃあ、客も来ずにエロ本を読み漁るしかやることないですし。エロ本を読みすぎて普通の本じゃ物足りなくて、新しい本を探してるんです…」と応えました。

 

「そんなこと言うんじゃないわよ。ほら、もう一人いるから言葉には気をつけなさいよ」と霊夢は注意しました。

 

小鈴が「もう一人?」と興味なさげに目を向けたとき、ユウスケの姿を捉えて「あわわ、こんにちは」と改めて挨拶しました。

 

驚いたユウスケは、「こんにちは、出直した方がよかったですか?」と気遣いを見せました。

 

小鈴はあわて読んでいた本を隠し、「こんにちは、私は本居小鈴、この鈴奈庵で貸本屋を営んでいます。お兄さん、霊夢さんのお友達ですか?」と自己紹介しなおしました。

 

霊夢は苦笑いをして、「男の前でエロ本読んでた事実をなかったことにしてるわね」と呟くと、小鈴は怯まずに、「これでも読んでろ」と里のイケメン写真集を投げてきました。

 

霊夢は微動だにせず、「ユウスケがいる前でこんなの無力よ」と言いながら写真集を投げ返しました。

 

「僕はユウスケ。昨日、外の世界から迷い込んできたところを霊夢に助けてもらったんだ。今は居候させてもらってるよ。」とユウスケも自己紹介をしました。

 

小鈴は興味津々になり、「そうなんですね、外の世界から。というか、霊夢さん、人助けと言いつつ男を自分の家に泊めるなんて博麗の巫女として問題じゃないですか?ここは私と同棲しましょ…ゴフッ!」と冗談めかす前に霊夢のデコピンが飛んできました。

 

霊夢はユウスケに向き直り、「まあ、ユウスケ。この子はこんな風だけど、ここに来ればいろんな本が読めるわ。私はいつも立ち読みしてるけど」と紹介しました。

 

小鈴は少しむっとしつも、「霊夢さん、立ち読みするなら借りてくださいよ。ユウスケさんには椅子用意するので好きなだけ読んでいっていいですよ!」と丁重に対応しました。

 

霊夢は少し不満げに「扱いの差よ」とつぶやきましたが、ユウスケはニコニコと応じました。「小鈴さん、バイバイ」と別れ際には手を振って店を後にしました。

 

その時、店の外から誰かが入ってきました。「お疲れ様です、小鈴さん。今週の文々。新聞を届けに来ました…あや、男の方珍しいですね。この店に来るとは」と入ってきたのは、新聞を発行している鴉天狗の射命丸文でした。

 

文は小鈴に新聞を渡しながら、興味津々にまっすぐユウスケの元へ向かいます。「男の方が珍しいですね。大半の方はスターダ·バックスにカフェのついでに本を読みに行くんですけど。」

 

ユウスケはや戸惑いながら「え~と、人里が初めてなので霊夢に紹介されて」と説明しました。

 

文は興味津々に笑みを浮かべ、「人間なのに人里が初めて…その服装もしかして外の世界から?」と問いかけました。

 

ユウスケが「え」と答えると、文は「これは、ニヒ。記事にしないといけませんねぇ!取材いいですか?今はどこに住んでいますか?好きなタイプは?いつならデートに誘ってもいいですか?下着の色は?」と立て続けに質問を投げかけました。

 

その時、霊夢がユウスケの前に立ちはだかり、お祓い棒を構えました。「あんまりユウスケに質問しないでくれる?困っているわよ。それと記事にしたら殴るわ…」と牽制しました。

 

霊夢がすべてを言い終える前に、射命丸文は素早く飛び去っていきました。「逃げた…」

 

ユウスケは彼女たちのやりとりを微笑して見守りつ、「個性的な方でしたね」と感想を漏らしました。

 

霊夢は肩をすくめて、「ユウスケもあんなのに付き合わなくていいわよ。インチキ記事しか書かない奴だから。気を取り直して次の場所に行きましょ」と言い、2人は店を後にしました。

 

「小鈴さん、バイバイ」とユウスケは片手を振って別れを告げました。

 

「はい、またね」と小鈴も手を振り返し、店に戻っていった。

 

 

 その日はいくつかの人里の店を回ってから帰宅した。

 

 翌日、文々。新聞はあちらこちらで配布され、その巻頭にユウスケについての見出しが大きく踊っていた。内容は次のようなものだった。

 

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**「外の世界からの来訪者!新たな男、ユウスケの謎に迫る」**

 

幻想郷に新たな異変が勃発!?人里に突如現れた外の世界の人間、ユウスケ氏。その正体と目的について、文々。新聞が独占取材に成功。その衝撃の詳細をお届けします。

 

**外の世界からやってきた!?**

昨日の昼下がり、人里で目撃されたユウスケ氏は、外の世界からこの幻想郷にやってきたという。彼の服装や態度は、一般的な幻想郷の男性とは一線を画しており、その背景には何があるのか、興味は尽きない。

 

**博麗神社の巫女と同居中!?**

もっとも注目すべきは、なんと博麗神社の巫女、博麗霊夢氏と同居しているという事実だ。二人の関係は?果たして彼は住む場所を失った単なる迷い人なのか、それとも幻想郷に何かをもたらす存在なのか、霊夢氏の意図も含めて興味深い点だ。

 

**人里での評判は!?**

本居小鈴氏、貸本屋鈴奈庵のオーナーは「とても礼儀正しい方。本も興味深く読もうとしていた」と評している。果たして彼はここでどのような影響を与えるのか。

 

**恋の行方は?**

一部情報筋によれば、ユウスケ氏はどの女性に対しても平等で紳士的な態度を示しているとのこと。未来の恋模様についても今後の動向を見逃せない。

 

この冬最もホットな話題、ユウスケ氏の今後に乞うご期待!読者の皆様からの情報提供もお待ちしております!

 

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記事を読んだ人々の間で瞬く間に話題となり、その評判が広がっていったのだった。街で公然と議論され、ユウスケは一躍、有名人としての扱いを受けることとなる。言葉の端々に霊夢の忠告を無視した文の特有の熱意が感じられ、ユウスケの静かな日常は新たな局面を迎えようとしていた。

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