直線検事カルストンライトオ 事件解決も最速です   作:じゅぺっと

27 / 38
はぐれ風紀純情派~覇王と竜の神隠し~

 

 

「おはよう世界、グッモーニングニャンコ。カルストンライトオ、今日も6時に起床です。温泉のおかげか目覚めもいつもより爽やかですね」

 

 直線最高速ウマ娘、カルストンライトオはゆこま温泉郷で朝を迎えた。

 警察ウマ娘フェノーメノの依頼により、トレセン学園がPRするこの地で事件が起きたときにすぐ解決できるようこの旅館に滞在することになったのだ。

 今のところはあきれかえるくらい平和なのですっかり保養を楽しんでいる。

 

「メノはまだ夢の中か。まぁ夜も見回りをしていたし寝かせてやろう」

 

 隣の布団でぐっすり眠っているフェノーメノを一瞥したあと、ライトオは自分のスマホを確認する。

 いつの間にか知らないグループラインに招待されていた。

 

「なんだ朝の5時に連絡とは非常識なやつめ。……オペラオーの仕業か」

 

 どうやらテイエムオペラオーがこの温泉にいるウマ娘たち全員を招待したらしく、文面はこうなっていた。

 

『ゆこま温泉で最高の湯と最高の旅館を満喫中のの諸君! お楽しみはこれからだ! 今日午前10時より最高のボクによる最高のオペラをゆこま旅館カラオケルームで開くことにした。タイトルは【揺れろ、魂のダウジング】! 奮ってご参加してくれたまえ!』

 

「新作オペラか。誰も来なかったらオペラオー寂しがるだろうな。どうせ暇だし行ってちょっと見てすぐ帰ってこよう。2秒くらい見て」

 

 開演まであと4時間ある。朝御飯を朝風呂を満喫したとしても十分間に合う時間だ。

 いつもはスピードこそが全てのライトオも、気を緩ませながら浴衣から制服に着替えたところで

 

「ひああああっ~! た、大変ですぅ~~~!!」

「ドトウ……? いやまて落ち着け、その勢いでは私にぶつかるぞ」

「ん……何事でありますか……?」

 

 オペラオー最強のしもべにして信者のメイショウドトウがライトオ達の部屋に飛び込んできた。

 

「オ、オペラオーさんがぁ……ひゃっ!」

「やはりコケたか! しかしその展開は予測済み、メノ・バリアー!!」

 

 メノが目蓋を擦りながら目を覚ましたのを見て━━ライトオは、咄嗟にメノの後ろに体を隠した。

 

 

「何事でありますかっーーーー!?」

 

 

 メノからしてみれば起き抜けに突然メイショウドトウが自分に突進してきたのと同じだ。

 しかしメノも天皇賞春を連覇したステイヤー。たとえ寝起きであろうとドトウの突撃をしっかりと受け止めたのだった。

 

 

「……で、ドトウさんが起きたらオペラオーさんの行方がわからなくなっていたと」

 

 

 目を覚ましたメノがドトウに事情聴取を行った。

 ドトウが目を覚ましたら隣で寝ていたはずのオペラオーがおらず、旅館を探しても見つからなかったらしい。

 ライトオはお茶を飲みながら、ドトウに尋ねる。

 

「しかしドトウ、オペラオーが脱走するなどよくあることではないか? 好きにさせておけばいいだろう」

「本官もたびたび耳にしますね。オペラオーさんの脱出癖は……」

 

 テイエムオペラオーの強さの1つにどんな包囲からも抜け出す俊敏さがある。

 当人のフリーダムっぷりもあっていつの間にかいなくなっていることが多く、過去の事件ではそれが理由で疑われたこともあるほどだ。

 しかしドトウは、首を振って否定した。

 

「そうなんですけどぉ……でも、私が目を覚ましたとき、お布団に少し血がついてて……」

「血ですと!? これは間違いなく事件でありますよ、ライトオ検事!」

「ふむ、オペラオーの出血に心当たりは? 昨晩なにか怪我をしたとか」

 

 メノが色めき立つ。ライトオとしてはオペラオーがどこにいこうが勝手だが、流石に出血沙汰となれば放置するわけにもいかない。

 ドトウはおろおろしたあと、躊躇いがちに切り出した。

 

「昨日のオペラオーさんは、シャカールさんとファインさんに【夏の夜の夢】を披露なさって……なかなかお疲れでしたけど、怪我はなくて……それで……」

「そういえば昨日ファインさんは、ティターニアの衣装を纏っておられましたね」

 

 前日、ライトオとメノはオペラオーにドトウ、シャカールとファインの姿を目撃している。ハロウィンだったこともありそれぞれが特別な衣装を纏っていた。

 が、ドトウの言いたいことはそこではないらしい。

 

「ドトウ、何か心当たりがあるようですね」

「はいぃ……実は昨晩……ワンダーアキュートさんが、オペラオーさんを……『半殺し』にしようとしているのを聞いたんですぅ……!」

「あ、あのアキュートさんが……『半殺し』ですとぉ!?」

「ふむ、アキュートさんとオペラオーはトレーナーが同じだったな。この前も3人で一緒におはぎを食べているのを見かけた」

 

 ライトオはアキュートとクラスメイトであり、人となりや友好関係もある程度知っている。

 アキュートはオペラオーとも仲が良く、オペラオーのわがままに付き合ってあげる姿はおばあちゃんと孫娘のように見えることもあった。

 

「率直にいえば信じられませんね。ドトウ、昨晩のことについて正確な証言をお願いします」

「はいぃ……」

 

 とにかくドトウの言い分を聞かないことには全く情報がない。ライトオは検事の娘として、ドトウに証言を開始させた。

 

「昨晩、おトイレにいったらアキュートさんの声が聞こえてぇ……

『オペラオーちゃんったら、相変わらずだねぇ』

『今日中に、半殺しにしておかないと』

って声が聞こえたんです……」

「待った! ドトウ、その時アキュートに何があったか尋ねなかったのか?」

 

 ライトオが遮って質問する。するとドトウはさめざめと泣き始めた。

 

「そうですよねぇ……アキュートさんにオペラオーさんが傷つけられるはずがないし、聞き間違いかと思ってそのまま部屋に戻りました……私のせいで、こんなことにぃ……!」

「ドトウさん、落ち着いて。……ライトオ検事、何か考えが?」

「ああ。ドトウ、それからどうしたのだろうか?」

 

 ライトオが続きを促すと、ドトウは素直に話し始めた。

 

「それで翌朝、目が覚めたらオペラオーさんがいなくて……お布団に血がついてて……

 

きっと、アキュートさんに『半殺し』にされて誘拐され」

「異議あり!!」

「ひゃあああああ!! ごめんなさいぃぃぃ!!」

 

 ドトウはうずくまって震え始めてしまったが、いつものことなのでライトオは人差し指をドトウにつきつけて言った。

 

「ドトウ、アキュートさんが『半殺し』にしたのはオペラオーではない」

「アキュートさんが『半殺し』にしたことは否定しないのでありますか!?」

 

 驚くメノ。ライトオは余裕たっぷりに肩をすくめた。

 

「当然だ。アキュートさんのクラスメイトなら誰もが知っている。……アキュートさんがあずきを『半殺し』にして作ったおはぎの味は絶品だとな」

「おはぎ!?」

「アキュートさんは小豆であんこを作るとき粒を半分潰し半分残すのだが。それを『半殺し』と呼ぶのだそうだ。つまりアキュートさんは、オペラオーにおはぎを作るように頼まれたのだろう」

「な、なるほど……勉強になったであります!」

 

 納得するメノ。ドトウも特に反論することはなかった。

 

「そうだったんですねぇ……でも、でしたらオペラオーさんはどこに……」

「ふむ、せっかくだしアキュートさんに聞いてみるか。昨晩オペラオーからおはぎを作るよう頼まれたなら何か知っているかもしれん」

「アキュートさんが温泉PRのリーダーとして活動していることはタルマエさんから伺っています。協力を仰げば、案外すぐ見つかるかもしれませんね」

 

 こうしてオペラオー探しに付き合うことになったライトオとメノは、ドトウと共に厨房へ向かった。

 

「ありゃ、3人とも早起きだねぇ。早寝してゆっくり休めたかい? せっかく温泉に来たんだから、しっかり休むんじゃよ」

 

 案の定、アキュートは厨房でおはぎを作っていた。あんこの甘い匂いがする。

 

「おはようアキュートさん。ずいぶん大量のおはぎですね。実はかくかくシカジカで」

「これこれウマウマ、というわけかい? そりゃ大変だね。オペラオーちゃんったら、どこに行っちゃったのかしら?」

 

 ライトオが最速で事情を説明すると、アキュートも心配そうにしていた。

 

「アキュートさんは昨晩オペラオーにおはぎを作るよう頼まれた、間違いないだろうか?」

「ええ、なんでも気合いをいれた最新作で是非おやつにおはぎを振る舞ってあげて欲しいって……一昨日も私と劇をしてたのに、元気よねぇ」

「【覇王と竜の神隠し】面白かったですねぇ……アキュートさんも、怖い魔女の役が似合ってました……あ、おはぎおいしいですぅ……」

「ドトウさん、つまみ食いはいけませんよ。それにアキュートさんこそ、オペラオーさんの劇に付き合った後こんなにおはぎを作ってお疲れではありませんか?」

「いいのよメノちゃん、オペラオーちゃんと劇をするのは楽しいからねぇ。おかげで『湯ばぁば』なんて贅沢な渾名をもらっちゃったよ」

 

 ドトウはいつの間にかおはぎをつまみ食いしながら呑気に劇の感想を口にしていた。

 アキュートはつまみ食いを怒るどころか、次のおはぎをドトウの口に運んであげている。

 

「昨日だけでなく一昨日もか。いくらオペラオーのスタミナが無尽蔵といえどやりすぎではないだろうか?」

「そうねぇ。オペラオーちゃんの体力だって現役と全く同じじゃないし、無理はしないように言ったんだけど……止めるべきだったかしら」

 

 全盛期のオペラオーの瞬発力とスタミナは凄まじいものだった。『ボクが16人いればそれがドリームレース、かろうじてドトウ』なんて迷言が残されているくらいである。

 勝てば勝つほど人気になるレースの世界において、勝ちすぎて全てが敵になったとされるウマ娘とトレーナーはテイエムオペラオーと当時新人だったトレーナーをおいて他にいない。

 とはいえ、今はメノがシニア期を走るほど時間が経っている。具体的に何年かはライトオにも思い出せないが昔と全く同じようにはいかないはずだ。

 

「アキュートさん、昨晩会った時点でオペラオーに怪我はなかったのだな?」

「ええ。疲れてはいたけど、怪我はしてなかったねぇ。一緒に温泉も入ったから間違いないよぉ」

 

 メノは生徒手帳に事件の情報をまとめながら話す。

 

「オペラオーさんは一昨日も昨日もオペラ講演を行い、昨晩も怪我はしていなかった。そして今朝どこか出血したまま部屋からいなくなってしまった。……変ですね。オペラオーさんはいつどのように出血したのでしょう」

 

 首をかしげるメノに、アキュートは手を上げて発言した。

 

「それなんだけど……もしかしたら、鼻血じゃないかしらねぇ? 温泉に入ると血流が良くなるし、日頃のたまった疲労から鼻血が出ちゃうウマ娘は珍しくないのよぉ」

「ふむ。やはり現場を確認するのが速そうですね。ドトウ、おやつはもうおしまいです。あなたたちの部屋に案内してください」

 

 その言葉に、ドトウはビクッと肩を震わせて。まるで無視するかのようにそのままおはぎをつまみ始めた。

 

「ドトウ、聞いているのか。おやつはおしまいだと言ったんだ」

「あ、あのぉ……実は、オペラオーさんがいなくなったときに私、ビックリしてお部屋を荒らしてしまって……とても人に見せられる状態ではないといいますか……」

 

 ドトウはいつも以上に挙動不審になってしまった。

 そんなにドトウに、アキュートは追求せず寄り添った。

 

「あらあら。じゃあ部屋のお片付けをしないとねぇ。おはぎは作り終わったし、私も手伝おうかい?」

「い……いえ、だだだだだ、大丈夫です! それより、早くオペラオーさんを探しにいかないと……! お部屋の片付けは、後でやりますから……」

 

 よっぽど部屋を見られたくないらしいドトウの様子を見て━━ライトオはこの事件の真相に一直線にたどり着いた。

 

「ドトウ、アキュートさん。部屋の片付けなら女将達に任せておけばいい。あの二人に任せておけば部屋の隅々まで綺麗にしてくれることだろう。……何を隠していようとな」

「ライトオ検事、どういうことでありますか?」

「簡単なことだ。オペラオーは初めからいなくなってなどいない。━━今も、ドトウたちの部屋で眠りについている。そうだろう?」

「ええっ!? では最初から狂言誘拐だったと!?」

 

 メノが驚く。そもそもオペラオーがいなくなったと言い始めたのはドトウだ。それが最初から嘘だったなど生真面目なメノには想像も出来なかっただろう。

 

「そ、そんな……私がそんなことして、何の意味もないですよぉ……そんなことより、早くオペラオーさんを探しにいかないと……」

「別に構わないぞ、女将に部屋の掃除を頼んでからな。ドトウとて、オペラオーを連れ帰った後部屋がめちゃくちゃでは困るはずだが?」

「ドトウちゃん……あなたのことだから、きっとオペラオーちゃんのためによかれと思ってやったんでしょう? 大丈夫、怒ったりしないから。正直にお話ししてくれるかい?」

 

 アキュートは、明らかに嘘をついているドトウに優しく寄り添った。

 ドトウは大粒の涙をボロボロとこぼし━━

 

 

「うわあああああああああ…………ご、ごめんなさぁああああああああい! ぜんぶ、ぜんぶ私のせいなんですぅうううう!!」

 

 

 ドトウは大泣きし始めた。とても説明できる状態ではない。代わりにライトオは、最速で事件のあらましを語り始めた。

 

「オペラオーはせっかくの温泉だというのに毎日オペラ講演で体に負担をかけていた」

「にも関わらず、オペラオーさんは今日もオペラ講演を結構しようとした……」

「ええ、しかしドトウは今のオペラオーはオペラをするべきではないと判断した。ドクターストップならぬドトウストップをかけたのです」

 

 ドトウは大泣きしてアキュートにすがり付いている。アキュートは優しく背中を撫でていた。

 

「しかしアキュートさんに頼んだおはぎ、私たち旅館に来ているウマ娘に早朝届いたLANEによって、やっぱりやめますといえる状態ではなかった。そこでドトウは無理やりオペラオーを寝かしつけ……オペラオーの面子を保つため、狂言誘拐をでっち上げたのだ」

「なるほど……オペラオーさんの体調を気遣ってこその狂言誘拐だったと」

 

 オペラオーは何者かによって拐われてしまった。そういう事件扱いしてしまえばオペラオーの責任ではなくなる。

 そのためにドトウは、わざわざメノとライトオの部屋を訪れた。

 そして、大泣きしているドトウにライトオははっきり言った。

 

「そしてドトウ、狂言誘拐がバレることすら本当は計画のうちだろう? 悪いのは全て自分のせい、そういうことにしてしまえばオペラオーは完全に被害者になるからな。誰かに尽くすやつは皆そういう手口を取るからわかりやすい」

 

 ずっと泣きわめいていたドトウの声が。その言葉でピタッと止まった。それが答えだった。

 

「……ドトウちゃん。1つだけいいかい? オペラオーちゃんが血を流していたというのは、本当?」

「はいぃ……本当です。オペラオーさんの驚く声で目を覚ましたら、オペラオーさんが布団の上でスマホを見ながら鼻血を流していて……今日の講演はやめましょうって言ったんですけど……」

 

 ウマ娘にとって鼻血は軽いものではない。人間を遥かに上回る身体能力を持つゆえに、必要な酸素の量も多いからだ。

 鼻血で呼吸が制限されている状態で全力疾走や大声をだし続ければ、最悪呼吸困難で酸欠になる可能性もあるほどだ。ドトウがオペラオーを無理やり止めたのも、賢明な判断と呼べるだろう。

 

「そりゃあ頑張ったねぇ。オペラオーちゃん、あれで強情だもの」

「スマホを見ながら鼻血か。エロ画像でも見たのか?」

「ライトオ検事、発想がハレンチですよ」

 

 その時、アキュートの腰からスマホの着信がなった。ちょっと失礼、と言ってアキュートは本来お年寄り用の簡単スマホを取り出す。

 

「……知らない人からメール? はて、何か大事な写真らしいけど……っ!?」

 

 アキュートは首をかしげてゆっくりスマホを操作する。

 すると、今までにこにこと話していたアキュートの顔が紅潮して━━彼女の鼻から、一筋の血が流れ始めた。

 

「アッ、アキュートさん!?」

「アキュートさん、すぐに医務室へ!」

 

 ビックリするドトウとメノ。ライトオはその異常事態に、咄嗟にアキュートのスマホを取り、画面が消えてしまう前にその画面を見た。

 

「ああっ、ダメ! それは見ちゃダメよぉ!」

「アキュートさん、落ち着いて! 鼻血が悪化するであります!」

 

 ワンダーアキュートの極めて珍しい大声。ライトオに掴みかかる勢いでスマホを取り戻そうとする彼女をメノが止めた。

 アキュートのスマホの画面には、一人の男性がゆこま温泉に入っていくところが写っている。

 それを見て、ライトオはこの事件のもう1つの真実に最速でたどり着いた。

 

「この写真の男性、オペラオーとアキュートさんのトレーナーですね。そしてこれは恐らく……入浴中を狙った盗撮です」

「んなっ!? 入浴中の人物を隠し撮りなど……犯罪! 犯罪! 大犯罪であります!!」

 

 顔を真っ赤にして怒るメノ。

 トレーナーの姿は腰にタオル一枚のほぼ全裸だ。乙女が見てはいけないものこそ見えていないが、ウマ娘写真集などで許されるガイドラインに抵触する恐れがあるきわどいものだ。

 トレーナーが、自分のこんな写真を取られることを了承するとは考えにくい。

 

「今のアキュートさんのように、オペラオーの元にもオペトレのほぼ全裸写真が送りつけられてきたのでしょう。恐らくオペラオーは今日の講演を告げるLANEを送ったあと、それを見てしまい……驚いた声を上げ、鼻血を流した」

「その声で私が目を覚まして、鼻血を出しているオペラオーさんを見て……無理にでも部屋を出ていこうするオペラオーさんを、無理やり寝かせてしまって……あわわ……」

「ドトウ、アキュートさんを医務室へ連れていってやってくれ。罰を決めるのは本来検事のシゴトではないが、それで今回の件は手打ちにしよう」

「は、はいぃ……行きましょう、アキュートさん……!」

 

 ドトウは素直にアキュートを支えて医務室へ連れていった。

 ドトウはオペラオーのもとにトレーナーのほぼ全裸写真が送られてきたなんて知らなかった。よってオペラオーを無理やり休ませて狂言誘拐をでっち上げたというわけだ。

 

「メノ、この事件の真犯人はドトウではありません。この盗撮まがいの写真を送りつけた人物こそオペラオーとアキュートさんに鼻血を出させた真犯人です。何より今後、オペトレ以外のトレーナーが盗撮されないとも限らない」

「ぬおおおおおっ!! ハレンチ断固許すまじ!! 必ず本官達の手で検挙するであります!!」

「フッ、ハレンチ警察出動だな」

 

 こうしてライトオとメノはトレーナーのほぼ全裸写真を取る不届きものを探すことになった。

 そしてその様子も、あるウマ娘によって写真に納められていたのだった。

 

 

「ほむり。あの時渡した情報がこんなことになるとは……なかなか、ゾクゾクさせてくれるじゃん?」

 

 

 




 早いものでこの作品が連載開始してからもう一年が経ちました。
 ウマ娘で逆転シリーズパロディという色んな制約がかかるこの作品が続けられたのは読んでくださったり感想や評価をつけてくださった皆さんのおかげです。心からお礼申し上げます。

今週、逆転裁判1.2.3コレクションでチャプター再生やストーリーモードがついたりして原作の話の流れが確認しやすくなってネタが仕込みやすくなって助かります。

もうしばらく、ライトオ検事のお話しにお付き合いいただけると幸いです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。