呪術×妖怪モノ。スケッチブックを添えて   作:久保サカナ

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そのうち作中でも説明入れますが

ケータ枠=夏油傑

フミちゃん枠=栗原渚

なのでイナホ枠ももう決めています


町の結界を守れ!➀

◇◇◇side 夏油傑◇◇◇

 

あれから1週間、僕たちはひたすらトレーニングに励む日々を送っていた。

まずは甚爾さん曰く「戦い方よりも筋肉と基礎体力をつけろ」とのことだ。

それと並行して呪霊操術で操る呪霊集めと栗原さんは何やら妖怪を集めているようだ。

 

早起きして家で柔軟を終えたら腹筋、背筋、スクワット、腕立て伏せなどの基礎トレーニングをこなし今は団々坂をランニングしている。

団々坂は傾斜もあってトレーニングにはもってこいらしいし景色…特に月見峠からの眺めも良いので僕も気に入っている。

 

「ウィス!吸ってー」

「スー、スー」

「吐いてー」

「ハー、ハー」

 

しっかりと腕を振りながら息を2回吸って2回吐くを繰り返しながら走る、ウィスパーにはフヨフヨ浮いていることもありペースを保つ役目を任せている。

意外にもジバニャンとグレるりんも一緒にランニングに参加している、どうやら「強くなりたい」という気持ちは一緒だったようだ。

軽トラに轢かれ続けるよりは良いんじゃないかと僕も思う。

 

それにしても僕は「呪力の使い方」をウィスパーから教わって何とか「身体能力の向上」が使えるようになったのでトレーニングもこなせるが女の子の栗原さんがついて来れるのが意外だった。

栗原さんも何らかの呪力や術式を使えるんだろうか…?後で聞いてみようか。

 

「ハァ…ハァ…ニャ〜ンそろそろ休憩にするニャン…」

「じゃあ駄菓子屋前で休憩にするでウィス!」

「ハァ…ポカリ飲みたい…」

 

ジバニャンの提案で駄菓子屋の子供達の遊び場スペースで休憩にする、妖怪ウォッチの収納スペースにしまってある冷たいポカリの入った水筒を取り出して飲んでいると何やら駄菓子屋の方から声が聞こえて来た。

 

「だっかっらー!!!いくら金持ちだからって言っていいことと悪いことがあるぜ!!もういい、お前とは絶交だ!!」

 

この声はクマだな…と思っているとクマが駄菓子屋の中から出て来て走り去って行った。

何があったのか…と思っているとトボトボと続いてカンチが出て来たので栗原さんが声をかけた。

 

「おはようカンチ君、なんかクマ君が怒ってたけど喧嘩でもしたの?」

「ああ…ナギサちゃんか、実はちょっとね」

 

そう言って俯いてしまったカンチの頭のうえに青い旗のマークが浮かんでいるのが見えた、隣にいたウィスパーに聞いて見ることにする。

 

「ウィスパー、あの青い旗はなんだ」

「アレはズバリ“クエストマーク“、妖怪ウォッチ使いに見える”助けて欲しい人や困っている人“の上に浮かぶマークでウィス!ちなみに助けてあげたりすると良い事があると言われていますね」

「つまりカンチは助けて欲しいって思っているという事か…」

 

友達だしとりあえず話を聞いてみるか…と声をかけて話を聞くとカンチ曰く「今日はクマと遊んでいたのにいきなりつい思っていても言っちゃいけないことをつい口に出してしまいクマを怒らせてしまった」らしい。

 

「友達でも言っちゃいけないことがあるって頭ではわかっていたのについ口に出ちゃったんだ…僕は何か病気なのかも…」

 

カンチがしおしおとそう言った時、妖怪ウォッチのセンサーが鳴り出した!

 

「ウィスゥ!スグルきゅん!サーチライトの出番ですよ!」

「言われなくても解ってる!」

 

そうやってサーチライトをかざすとカンチの顎のあたりに小さなお婆さんのような妖怪が憑いているのが見えた、アイツがカンチをおかしくさせた元凶か!?

 

「えーとえーと、アイツは妖怪バクロ婆!その名のとおり思っている事をバクロさせてしまう妖怪でウィス!」そうウィスパーがPadをスワイプしながら叫ぶ。

 

というか妖怪って何でもアリか?河童とかオーソドックスなのとまだ会ったこと無いぞ…。

 

「とにかくカンチから離れろ!」

 

呪力を拳に集中させるとバクロ婆はカンチから離れてこっちに向けて飛びかかって来たので呪力を纏った拳で叩き落とすと「ババァン!?」と声をあげてその場で目を回した。こっちの勝ちで良いんだよな…?

 

「ババァ〜ン(ここはどこ?私は誰?)」

「何やら混乱しているようでウィスねぇ」

「ババァ〜ン(坊やのおかげで正気に戻れたよ、お礼と言っては何だがこれを受け取っておくれ)」

 

そう言うとバクロ婆は自分の妖怪メダルを手渡して来た、それよりも正気に戻ったって一体どう言う事だ?

そう問おうとする前に栗原さんが「それよりも先にカンチ君を」と言って来たのでカンチの方に向き直る。

 

「もう駄目だ…クマに謝りたい気持ちは本当なのに上手く謝れる気がしない…」

「元気出してよ、私たちも着いて行くからさ」

「スグルきゅん!今度はカンチ君の“謝りたい気持ち”をクマ君の前でバクロさせるウィス!」

「そうか!妖怪の力を使えば!」

 

なんかバクロ婆のせいで喧嘩させておいてバクロ婆の力で仲直りさせるのはマッチポンプな気がしないでもないが今はそれが1番良い気がする。

そう思いながら3人でクマの家に向かうとクマのお母さんがちょうど出かけようとしていたので声をかけた。

 

「お邪魔しまーす、クマ君いますか」

「ああ、君たちかい。五郎太の奴ってばいきなり帰って来たと思ったらシュンとして部屋に閉じこもってるんだよ、喧嘩でもしたのかい?」

「はい、仲直りに来ました」

 

そう言ってお家に上がらせてもらい3階にあるクマの部屋に向かう、そうするとまた妖怪センサーが鳴り出した!

 

「またか!今日はどうなってるんだよ!」

「俺は駄目な奴だ…絶交されて当然だ…」

 

とりあえずクマの様子を伺うと何やら妖怪が憑いているのがわかる。何やらデカい蚊のような妖怪と蝶のような妖怪だ。

 

「アレはズバリ妖怪ネガティブーンとゼッコウ蝶!その名の通り取り憑いた相手をネガティヴにするのと友達と絶交させてしまう妖怪でウィス、おそらく両方に同時に取り憑かれてるから気分もどん底になってるんでしょう」

「虫が相手かい?なら任せて!」

 

そう栗原さんが言うとどこからともなく虫取り綱を取り出して瞬く間に虫妖怪2匹を捕まえてしまった、なんという動きだ…まるで目で追えなかったぞ。

 

「ハッ一体何だブーン、記憶が無いブーン」

「とにかく君の綱捌きに痺れたよ、絶交しないでね…?」

 

そう言うと正気に戻ったらしいこの2体も友達メダルを渡して来たのだった。今日は忙しいな!

 

「今です、バクロ婆を呼び出しカンチにとりつきさせるのです!」

「ああ、出て来い僕のともだち!バクロ婆!」

 

「フシギ!フシギ!ブギウギ!オレたちゃ、オオハシャギー!」

「ババァ〜ン!(さっきは悪い事をしたねぇ…お詫びだよ)」

 

「クマ!さっきはほんとうにごめん、僕はクマとこれからも友達でいたいよ!仲直りさせて欲しい!」

「ああ…俺もカッとなって言い過ぎちまった、こちらこそごめん!絶交は無しで!」

 

とにかく丸く収まったようだ。それにしても妖怪ってこういうことも出来るのか…。

これからもクエストマークと妖怪センサーには気をつけよう、と思いながら外に出ると白髪にモジャモジャ頭のお爺さんが話しかけて来た、本当に今日は一体何なんだ。

 

「おい、坊主と嬢ちゃん、身につけているのは妖怪ウォッチだろう?わしはこの近所にある時計屋の職人をしておる者だ。妖怪がおかしくなってる件について相談させて欲しいんだ、ちょっと一緒に店まで来てくれねぇか」

「(怪しい…)」「(でも今は着いてくしかないんじゃない?)」

 

そう栗原さんとヒソヒソ話をしながら僕たちはとりあえずお爺さんの後を着いて行く事にしたのだ。

 

 

 

 




早くオロチとミツマタノズチを出してよ!というリクエストが来ていたので初の中編である町の結界を守れ!編がスタートしました




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