呪術×妖怪モノ。スケッチブックを添えて   作:久保サカナ

12 / 41
とりあえず悪い事が起きたら妖怪のせいにして行くストロングスタイル嫌いじゃないよ

原作やってて思ったんですがイナホエミュ難しいのとイナホを見てると共感性羞恥でしんどいので別のキャラクターを入れます

イナホエミュが難しいのも見てるとしんどくなるのも妖怪の仕業だ!


町の結界を守れ!➁

◇◇◇side 夏油傑◇◇◇

 

時計屋の職人を名乗る怪しいお爺さんの後を着いて行く事にした僕たちだったが、クマの家から数軒先に「時計のチョーシ堂」と書かれたこじんまりとしたお店が見えて来た。

クマの家には何度か来たことあるけどこんなお店あったんだ…。

お爺さんが先導して扉を開けようとすると中から意外な人物が現れたのだった。

 

「やぁ、君たち久しぶりだね」

「「理科の先生!?」」

「よぉ、お前さんか。今日はちょっと用事があるんでな、時計の事は明日以降になるぞ」

「急ぎではないので良いよ、それに…」

 

理科の先生はそこで切ると僕たちの方に視線を向けて来た、僕たち…というより後ろにいるウィスパーたちを見ているように見える。

 

「どうやらあのコインは君たちに良い出会いをもたらしたようだね、フフフ…土産話はまた今度聞かせてもらうよ」

 

そう言うと小学校の方に向かって去って行った、あの意味深な物言い…もしかして視えているのか?

そもそもウィスパーと出会ったのもあの先生がきっかけだったな、これは偶然か?

そんな考えをしていると「スグル君?」とウィスパーに声をかけられたので首を振って一旦考えを変えた。

学校の先生が利用している店っていうことは危ないお店ではないんだろうと思い直しチョーシ堂に入店する。

 

中に入ると壁には色々な壁時計が、ショーケースにはたくさんの腕時計が並び、奥には何やら作業台のある普通の時計屋だった、身構えて損したな。

 

お爺さんは何故か応接セットの椅子に座っている特大テディベアに「お茶を3人分頼むぞ」と声をかけるとテディベアがいきなりドロン!と紫煙に包まれて妖怪になった、黄色くて鼻の長い妖怪は「解ったで〜」と言いながら店の奥に消えた。

 

前言撤回、普通じゃないよこのお店。

 

お爺さんは妖怪の居なくなったスペースに座ると「まぁまぁお前たちもかけなさい」と勧めて来たのでお言葉に甘えて向かいの席に座らせてもらう。

 

「ワシの一族はこの町に代々住んでいて人間と妖怪の橋渡しをしている家系なんじゃ。この町は人間界と妖怪の世界…妖魔界の狭間にあって強い妖気が立ち上っておる、それが人間や妖怪に悪影響をもたらさぬように結界が張られておるんじゃが最近結界に悪さをする妖怪が出て来たんじゃ」

 

「確かにさっきのバクロ婆たちは正気を失っていたでウィスねぇ」

「まさかそんな原因があったニャンねぇ」

「というかこの町そんなヤバい場所だったのか…」

「結界が破られるとどうなるんですか?」

 

お爺さんは「お茶が入ったで〜」と黄色くて鼻の長い妖怪が持って来たお茶を啜りつつ一呼吸置くと、「わからん」と一言言った。

 

「結界が破られたことは無いのでわからんとしか言えんが人間にとっても妖怪にとっても未曾有の大災害が起きるのは間違いないじゃろうな、じゃから妖怪ウォッチに選ばれた君たちへの頼みじゃ、どうか悪さをしている妖怪を退治して町を守って欲しい!」

 

そう言うとお爺さんはこちらに向けて真っ直ぐに頭を下げて来た、とりあえず僕らは「頭を上げてください」と答えたのだった。

 

「そんなヤバい事が起こっているのなら動くのは当然ですよ」

「私たちもこの町が好きだからちゃんと動きますよ」

「報酬を先払いしろ、話はそれからだ」

 

僕たちで町を守るんだ…!そんな決意も新たにそう答えると後ろからナチュラルに最近聞き慣れた低音が混じって来たので思わず飛び上がってしまった。

 

「師匠!?」

「甚爾さん!?」

「よぉ、修行は順調みたいじゃねぇか」

 

甚爾師匠曰く、通りすがりに僕たちがこのお店に入って行くのが見えたためこっそり後をつけたらしい。「全然気配とかわからなかった」と言うと「まだまだだな」と返された、くそぅ…いつかわかるようになってやる。

 

「おいおい爺さんよぉ、コイツらは術式と妖怪ウォッチ持ちとはいえまだまだ小学生のガキなんだぜ?情や正義感を突いて動かして実際には1ビタも払いません、じゃあんまりじゃねぇか。呪術師はもちろん窓や補助監督だって給料は支払われてるから命を懸けて仕事するんだぞ?」

「いや、今住んでる町の危機なのにお金とかの話はちょっとどうかと思います師匠」

「いやー、よくよく考えたら甚爾さんの言い分にも一理あるよスグル君」

「栗原さん!?」

「そっちの男の言う通りじゃ、もちろんタダでとは言わんよ」

 

そう言うとお爺さんは奥に向かうと程なくして何かを持って戻って来た。

 

「純金で出来たこけしじゃ、然るべきところで売れば金になるぞ。あと妖怪ウォッチのメンテナンスとアップデートはこれからずっとタダじゃ」

「分かってんじゃねぇか爺さん」

「うわぁ…色んな意味で重いよ…」

「まぁお巡りさんだって消防士さんだってお給料は貰えるんだしね」

「チョコボーがたくさん買えるニャンね!」

 

そう言って報酬を受け取るとお爺さんは「良いか」とこちらに向き直ると結界についての説明をしてくれた、どうやら町の結界は直すのに手順があってまず

 

・郵便局前

・こぶた銀行前

・公民館前

 

の3つの小結界モニュメントにお札を貼り付けて修復し最後に小学校の偉人像に偽装してある大結界の核を修復すれば良いらしい。

ただ、悪さをしている妖怪もいるから戦闘は避けられないだろうとのことだ。

 

「これがそのお札じゃ、くれぐれもよろしく頼んだぞ」

「こっちもちょうど3人いるから3手に分かれよう、それぞれの小結界を修復したら小学校に集合で!」

「それが1番良さそうだね、じゃあみんなご武運を!」

「貰った分は働こうじゃねぇか」

 

そうして僕たちのこの町を守る戦いが幕を開けた

 

 

 




チョーシ堂の店主はちゃんと鍵をかけて出かけましたが理科の先生ことキュウビが勝手に開けてナガバナに茶を淹れさせてました

ちなみに何でナガバナがいるのかは2をプレイすれば分かります、アレ同居していますよね

評価をもらえると作者が喜びます

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。