呪術×妖怪モノ。スケッチブックを添えて   作:久保サカナ

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ジバニャンもトラック転生なろう系主人公と言えるのでは?


忘れん帽パニック!➂

 

◇◇◇side 夏油 傑 ◇◇◇

 

たまたま流れで栗原さんの秘密を知ってしまった僕とウィスパーとジバニャンと甚爾師匠なのであった。

 

ただ、僕たちとしては「そうだったんだ〜納得〜!」くらいの気持ちである。

 

だって栗原さんいつもテストで100点だし成績はクラスどころか学年一位だしとても物知りだしなんというか雰囲気や振る舞いや言動が「大人だなぁ」と感じる時が多々あったからだ、実年齢が大人なら納得しかない。

 

甚爾師匠も「俺とタメどころか歳上かよ」と言いつつもそこに悪い感情は感じない、いつの間にか出て来たコマさんも「もんげ〜ズラ!通りでナギサはすごく賢いズラね!」と栗原さんに話しかけている。

 

「まぁ、妖怪って基本的に人間や動物、大切にされたものに宿った魂が生まれ変わってなるものですからねぇ。人間から人間というのもあり得るでしょう」

「オレッちも猫から妖怪へのぶっちゃけなろう的トラック転生だニャンからね、ナギサには親近感湧くニャンよ」

「ふふ、みんなありがとう」

 

そう言うと栗原さんは気恥ずかしいのか早足になって少し先を歩いて行ってしまった、かわいいところもあるんだね。

 

すると栗原さんの側にいたククリ姫がふわりとこっちに来て僕たちの前で止まった、何か言いたいことがあるようだ。

 

「えーと、貴方たちはたしか…」

「夏油傑です」

「伏黒甚爾だ」

「そうそう、外道スグル君に禪院甚爾さんね」

「喧嘩売ってるのかい?」

「高値で買うぞ?」

「いや、樹々くんは天然な上に忘れっぽいんだよ。生まれ変わっても種族変わってもそういうとこ変わってないね」

「名前聞いた直後に名前間違えるのは忘れっぽいっていうレベルじゃありませんよ!」

「何気に名前の間違い方もなんかアレニャン」

「オラも他人事じゃないズラ」

 

そう言うとククリ姫は「縁結びの神様として貴方たち2人に言っておきたいことがあるのよ、とても真面目な忠告ね」というのだ。

 

「夏油くんは将来、一生ものの良縁に恵まれるわね。縁結びの神様的にもニッコリよ」

「おお!嬉しいなぁ、どんな人だろう」

「でも、その良縁を自らの手でズタズタにして踏み躙るわ。そして相手を不幸にする悪縁ばかり結ぶようになるの」

「上げてから落とすのやめてよ!ただでさえ虚億でそういう光景ばっか見るのに!」

「虚億が見えてるなら話が早いわ、そういうふうにならないようにね。女神様との約束よ?」

 

やっぱり虚億は未来の僕だったらしい、僕あんな差別主義者の胡散臭い悪人になるのか?

 

僕がショックを受けているとククリ姫は甚爾師匠の方を向いて「貴方も他人事じゃないわよ?」というのだ。

 

「貴方は人生の始まりがドブカスだったぶん禪院家との縁を切ってからは良縁に恵まれているわね、良いことだわ」

「そりゃあな、俺には勿体無いくらいの良い女だよ」

「でも貴方はそのうち自分で自分の良縁をズタズタにするどころかドブ…いや肥溜めに捨ててまたドブカスの家とつるんで悪縁を振り向くわ、ようは自分で自分の幸せを放り投げて他人を不幸にしまくって死ぬのよ」

「もっとオブラートに包めよ!ていうか俺一体どうなっちまうんだ!?」

「一言言うとね、ギャンブル依存症は立派な病気だから専門医にかかることを勧めるわね」

「ギャンブルで破滅するんでウィスねぇ」

「なんかネットの広告で流れてくる胸糞悪い漫画みたいニャン」

「オラはトージが駄目になっても友達をやめないズラ!」

「俺が駄目になること前提で話すな!信憑性ねぇだろ!?」

 

ククリ姫は「私は縁結びの神様だからね、『縁』と言うものが関わって来るなら予知みたいなことも可能なのよ」と言う、すごいな神様!

 

「ただ、そのぶん戦闘能力とかはほぼ無いわね。日本の神様は出来ること出来ないこと、得意不得意がはっきりしてるわ」

「あ〜、なんか前世で大庭くんの貸してくれた鬼灯の冷徹って漫画にもあったなぁ」

「妖怪もそうだよね、誰をどう召喚するとかちゃんと考えておかないとな」

「スグル君にはこの超万能妖怪執事ウィスパーがいるではないですか!?」

「お前はPadが本体ニャン…」

 

そうこう話しているうちにおつかい横丁のかげむら医院前に到着した、うらぶれた感じが明らかに心霊スポットです!みたいな感じだ。

 

外から観察してみるとモノクロの忘れん帽たちが空いた窓から湧いて飛んで行っている、前に来た時は空いて無かったぞ…!

 

「明らかになんか起きてるね、どうする入るかい?」

「入るしかないだろう、入り口は…あそこか?」

「ちょっと待て」

 

すると甚爾師匠は武器庫呪霊の口から二股に分かれた刃の呪具を取り出すと入り口に突き刺した、するとパリンという音がして入り口付近に漂っていた嫌な気が消えた。

 

「認識阻害系の透明な帳が降ろされてたな、呪詛師がいるのかもしれねぇぞ」

「じゃあ友達妖怪を呼んでおこう、準備もしとこうね」

「さて蛇が出るか蛇が出るか…」

 

そう言って私たちはいつものフォーメーションで廃病院内部に突入するのだった。

 

ククリ姫は戦闘能力無いので帰った。

 

 

 





ククリ姫は前世の記憶で原作うろ覚えだったところを神の権能で原作の流れが大体分かります

他の「美術部」部員がいたらもっと情報が揃うかも…?

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