妖怪ウォッチもスケッチブックも呪術廻戦も終わっちゃった………
だから忘れないために二次創作してます。
荒んだ心にはスケッチブックは効きます、陸ARIAの名は伊達じゃない!
◇◇◇side 栗原渚◇◇◇
エンマ大王の首が話しかけて来た事に驚いた私たち、というか首だけで喋れるのか………
「もう俺にも誰にもどうしようも無い段階までこの世界は来ちまった。だが、俺はお前たちを責める気はねぇよ」
「どうして………!?この人たちのせいで貴方も世界もこんなことになってしまったのに!?」
「「………」」
そうスグルくんと甚爾師匠を責める先程カイラと呼ばれた女性、しかしエンマ大王は「お前は思い違いをしている、第一にな?悪いのは羂索やイカカモネだろう?それにお前の言ってた「美術部」のメンバーもいねぇじゃねぇか」と言うのだ。
「美術部!?まさかキミも私の前世フレンドなのかい?」
「梶原空でした………お久しぶりです栗原先輩、大庭先輩、でも出来ることなら平和な世界で会いたかったです………」
「空くん………キミがこんなコトになるくらいこの世界は終わってしまったのか………」
私の後輩だった空くん、いつもスケッチブックとお茶の入った水筒を持ち歩き気になったものをスケッチする美術部の中でもとりわけ穏やかで平和な世界が似合っていた空くん………さっきは宮廷画家になったって聞いたけど筆ではなく剣を持たなきゃいけないくらい追い詰められているなんて………!
しかし、そんな中でウィスパーが声を上げた。
「美術部といえば、先程の鏡が見せた光景にはワタクシもジバニャンも栗原さんも全く出ていませんでしたね?アナタたち隠しているコトあるんじゃないですか!?」
「それにスグルとトージの面識も無かったニャン!」
「そういえば陀艮くんと花御くんも妖怪じゃなくて呪霊だったね、どういうコト?」
その言葉にT-USAピョンは舌打ちした、ロボニャンも「やはりバレたか」と言う。
「嘘をついたのか?」
「いや、ここは間違いなく未来だしお前たちの行いはさっき見た通りだ」
「まだるっこしいな、結論を言え」
するとエンマ大王が口を開いた。
「この世界はな、『夏油傑と伏黒甚爾が栗原渚と妖怪に出会わなかった』、ifの世界なんだよ。『栗原渚と妖怪たちと出会うこと』が世界の分岐点だったんだ」
過去に介入して未来を変えようとしたのはT-USAピョンとロボニャンだけでは無かった、エンマ大王も過去に介入したのだ。
T-USAピョンとロボニャンが大庭くんと出会い「スグルくんと甚爾師匠を排除する」ために動いたのならばエンマ大王は「スグルくんと甚爾師匠が過ちを犯す前に止められないか、産土神であるキュウビに命じて試そうとした」らしい。
コモドドラゴン呪霊もそのために放たれたらしい………アレも仕組まれていたのかい!?
「俺としてはな、お前らが悪堕ちしそうな時にちゃんと止めてくれる理解者というカタチで妖怪たちや美術部メンバーと出会わせてお前らに羂索やイカカモネを倒してもらいたいんだよ。ぶっちゃけると排除するよりかは利用したいんだ」
「ぶっちゃけ過ぎでウィッス!?」
「えー私は良い案だと思うんだけどなぁ、悪堕ちして世界中のみんなに迷惑かけて世界滅亡するよりかは呪霊を祓って悪党退治して妖怪たちと楽しい日常を過ごした方がみんな幸せじゃん」
「栗原さん!?」
「俺たちの意思は置き去りかよ?」
エンマ大王は「お前らにとっても悪い話じゃねぇよ」と話を続けた。
「夏油スグル、お前がいつも呪霊飲む時に使っているジュレイノメールは妖魔界の製薬会社で作られている。イカカモネが覇権握ると会社が潰れて作られなくなるからまたゲロ雑巾を飲む羽目になるぞ」
「ウッそれは悪堕ち云々よりもリアルに嫌だな!!」
「いきなり問題が未来の悪堕ちよりも身近になったでウィッス」
「伏黒甚爾、俺は伏黒恵子の死の運命を変える方法を知っている。俺と縛り………例えばギャンブルしないとかの縛りを結んでくれるなら教えるぞ?」
「信じて良いんだろうな?」
「伏黒恵子とコマさんとコマじろうに誓ってもいい」
「なら俺も結ぶ、ただ完全にギャンブルしないとかよりも月額制とか融通を利かせてくれよ」
「まぁ、完全にしない縛りだと秤金次さんみたいなのが敵に出たら詰むしね」
「強制的にギャンブルさせるとか呪術って何でもアリニャンね」
なんかトントン拍子に話が進むな………というか私の存在が分岐点になるなんて!わたしゃタダのナチュラリストの小学生だよ………
「言っておくけどね、栗原さんも五条や髙羽に匹敵する術式持ってるからね?」
「月夜くん、良い加減どんな術式か教えてよ」
「今はまだ、語る時ではない……」
「何それ」
なんか一気に雰囲気がさっきのシリアスから希望が持てる話になって来たな、しかしT-USAピョンとロボニャンは許せないようだ。
「テメーら!!ナニ和気藹々としてるダニ!?テメーらのせいで世界が滅亡してヒューリー博士が死んだのは事実ダニ!!!」
「私は貴様らのせいでエミちゃんが不幸になる可能性が1%でもあるなら引き金を引く!!!」
しかし、エンマ大王の首はカイラと呼ばれた空くんに「ちょっとT-USAピョンやロボニャン、それに夏油スグルや伏黒甚爾と目線が合うようにしてくれ」と言った、空くんも言われた通りに首を動かした。
「確かにお前らの言う通り世界が滅亡してT-USAピョンやロボニャンの大切な人間が死んだのは事実だよ、俺もこうして死んだ」
「でもな、お前たちはまだ未来を変えられるんだ!悪い未来が来るのなら変えれば良い!!」
「今をより良い方向に変えて行くのは今を生きる者の特権だ」
「終わった世界からの頼みだ、『どうかより良い未来を築いてくれ』」
そう言うエンマ大王に私たちはこう返す………
「「「「「当たり前だ(よ)(ウィッス)(ニャン)」」」」」
エンマ大王は満足気に笑うと「じゃあ、縛りや伏黒恵子の件だがな………これから産まれる奴に聞いてくれ。そろそろ俺の命も尽きそうだ」と言う、これから産まれる奴とは一体………
「エンマの遺体と私の命と引き換えに新しい妖怪を産み出すの………」
その言葉と同時に空くんの身体は藍色の巨大な蛇になってエンマ大王の首を飲み込んだ、そのままとぐろを巻いたかと思うと蛇は光と共に消滅した。
そしてそこに今まで感じたことの無いほどの妖力………紫炎が立ち昇るとそこには!!
金髪と青髪のツートーンカラーで青髪は三つ編み、金髪はお団子ヘアにして、櫛と簪で止めていて………
瞳は右目は青、左目は金のオッドアイ、顔には太極図のような赤と青のワンポイントを付けていて………
着物の下に格闘衣装を着てグラマラスな体型をしている全く新しい女妖怪が立っていたのだった!!!
「我が名は蛇炎!!!父エンマと母カイラの無念を晴らし世界を救う者だ!!!早速過去に戻って手始めにイカカモネをド突き回しに行くぞ!!!」
彼女がこちらに向けて手を翳すと再び現れた巨大な時計の回転に巻き込まれ、私たちは何やらドラえもんでタイムマシンを使う時のような空間を生身で飛び越えたのであった。
というか呪術よりもこうして時間をあっさり操作出来る方がスゴイのでは?
五条悟にだって出来ないでしょ………
蛇炎ちゃん好きなんですよね………
※栗原渚が高校時代は苗字呼びしてたメンバーを名前で呼んでいますが仕様です。