呪術×妖怪モノ。スケッチブックを添えて   作:久保サカナ

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暑いので寒い季節の話でお茶を濁します。



未来のお話なのでネタバレ盛りだくさん、OK?


閑話 未来のお話 メリークリスマス呪術高専!!

 

 

 

◇◇◇ メリークリスマス呪術高専!! ◇◇◇

 

 

 

「今年のサンタさん当番は私みたいよ甚爾君」

「おー力仕事なら任せろ」

「じゃあツミキとメグミの面倒はオラが見るズラ」

「オラもクラブをお休みにして手伝うズラよ」

「じゃあ予定を空けるズラ!」

 

 

 

12月に入った呪術高専東京校、体育教師(一応免許はキュウビのおかげで持ってる)である伏黒甚爾はお弁当を届けに来てくれた高専の寮母を務める癒し系狛犬妖怪になった妻、妖怪ネームはママさん、人間だった頃の名前は伏黒恵子からそう伝えられたのだ。

 

側には高専の管理人の職に就いたコマさん、手土産を持って遊びに来たコマじろうとコマみもいる、この兄妹とももう長い付き合いになる。

 

 

 

「もうサンタ当番の時期かぁ〜小学生の頃は私もウィスパーとジバニャンと一緒によくやったなぁ」

「最近は妖怪の数も増えて滅多に回って来ないでウィス」

「サンタ当番じゃなくてサンタさんがお腹壊してガチでサンタになった年もあったニャン」

「空飛ぶトナカイデッドレースであえて虹龍を選んで妖魔峠を攻めて優勝したりしたよね」

「サンタアカデミー楽しかったわね、プレゼント工場の見学と体験も出来たし」

「タカユキ君元気にしてるダニかね」

「いやいやいやちょっと待てよ!!」

「すごいツッコミどころしかないわー」

 

 

昔を懐かしむ今年で2年生になる特級呪術師夏油傑と栗原渚と大庭月夜、あと妖怪たち、彼らもサンタ当番を経験したことがある。

 

何なら古い牛乳を飲んでお腹を壊したサンタさんの代わりにサンタアカデミーに通い80億個のプレゼントを作って全部一晩で配った事もある。

 

ナチュラルに話を進めるさくらニュータウン組にツッコミを入れるのはさっきまで甚爾のウォッチャー殺法でボコボコにされてこの世の真理(この世界の強者は皆ゴリラ廻戦)を見せられていた五条悟とそんな彼を治していた家入硝子、さくらニュータウンの常識は基本的に他所では非常識である。

 

というか非常識なのはどの世代のウォッチャーも皆そうである、妖怪と関わった者は呪術師から見てもおかしいのだ。

 

 

 

「いいかい悟、サンタクロースの正体は妖怪で地球上に人類が広がった今は各国各地域の妖怪たちが当番制で子供たちにプレゼントを届けに行くんだよ、プレゼントはぜんぶサンタさんの作ったものだし空飛ぶトナカイとソリが当日になったら支給される」

「嘘だ俺を騙そうとしている………」

「ところがどっこい…これが現実でウィス…!」

「U.S.Oは憑いて無いよ、私たち本当にサンタ当番やったしね」

「アレはエンマ大王やぬらりひょん議長ですら任命されたらやらなくちゃいけないからね」

「えーサンタって親じゃないの?」

 

 

 

なかなか信じようとしない五条と家入に甚爾は「よし!先生からの貴重な社会体験だ、お前らも今年のサンタ当番手伝え」と言うのだ。

 

 

 

「エェ〜何でだよ!?何でガキにプレゼント配るなんてしなきゃいけないワケ?」

「妖怪以外がやっても良いんですか?」

「手伝えば優先的にプレゼント貰えるよ、それに君、ボランティアとかアルバイトとか高専の任務以外でした事無いだろう」

「まぁ、何事も経験だよ?それに術式無しで空を飛ぶ経験は良いものだったよ」

「プレゼントは何もモノだけじゃ無いしね」

「オレっちは『何でも願いが叶う券』貰えたニャン!」

 

 

 

そこまで言うのなら…と渋々了承した五条と家入、とりあえずクリスマスイブは甚爾が引率を務める職場体験のカリキュラムになったのだった。

 

夜蛾先生も思わず甚爾の口から出たサンタ当番というワードを二度聞きしてしまったが問題児2人が社会を知れるなら…と許可を出した。

 

 

 

そして12月24日…クリスマスイブの夜。

 

 

 

高専のグラウンドには複数台の空を飛ぶトナカイとソリが到着したのだった、生徒も教師もなんだなんだと集まって来ている…難陀龍王は座っててください。

 

 

 

「マジでトナカイが空飛んでる…六眼でもわからねぇよ…」

「六眼って呪霊と呪力専門で妖怪と妖力対応して無いよね」

「ロボニャンみたいにヨップル社でアップデート出来ないダニか?」

「呪術師もAndroidになる時代でウィスか…」

「いや、普通に妖怪ウォッチ買うわ!発想がこえーよ!!」

 

 

 

そうワイワイしてると、甚爾が引率の教師として説明を始めた。

 

 

 

「良いか?俺たちの担当は東京都内だ、ガキの家は配った地図に書いてあるしトナカイが覚えている。俺たちはプレゼントをガキの枕元に置いて回る事だ、未経験者は経験者と組んでもらうぞ!」

「悟は私とだよ」

「プレゼント配りでも俺たちが最強だって見せつけてやろうぜ!」

「硝子くんは私とだね」

「そういやソリって禁煙?」

「えーとじゃあ私とは…」

「ハイハイハーイ!!僕と七海が行きます!!!」

「えっ」

「じゃあ灰原君は私とね」

「ミーはナナミンと組むダニ、よろしくダニ」

「いや、やるって一言も言って無いです」

 

 

そうしてサンタ服に着替えてソリにスタンバイした呪術師たちであったが、「そういえば直哉部長と冥先輩は?クリスマスも仕事?」という話題が出た。

 

 

 

「あの2人は呪術師の任務じゃなくてエネルギー会社の方の仕事が入ったそうよ、上手く行けばエネルギー問題も呪霊被害も一度に片付く企画だもの」

「そっかー部長さんは今世でも大変だなぁ」

「美術部で1番マトモだったものね」

 

 

 

そして空を飛ぶトナカイの引くソリは高専を飛び立つのだった。

 

夏油はふぶき姫を召喚して交通網が麻痺しない程度に雪を降らせてもらいホワイトクリスマスにした、天気を変えるのはウォッチャーの特権!

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

「メラメライオンありがとう、君のおかげで凍えずに済んだよ」

「メラメラ!(良いってことよ!)」

「センセや傑見てると思うけどさぁ〜ウォッチャーってチートだよな」

「友達のおかげさ、私一人の力では無いよ」

「まぁ呪術師も普通の人間よりも丈夫だしね」

 

 

 

そうして帰って来たプレゼント配り班だが、何やら良い匂いがするので食堂に向かう。

 

扉を開けると………

 

 

 

「「「「「「「「「メリークリスマース!!!」」」」」」」

 

 

 

クラッカーの音が鳴り響き、高専待機メンバーとご馳走に出迎えられたのだった、いつの間にか帰って来た直哉と冥冥に真希や真依、津美紀に恵といったちびっ子組、エンマ大王やぬらりひょんにカイラ、蛇炎に大将副将たちといった妖怪組も居る。

 

 

 

「部長と冥先輩仕事じゃなかったんですか」

「ひと段落ついてな?さっき戻って来たばっかやねん、既に高専で試運転している呪力エンジン生産の目処ついたで」

「これが軌道に乗ればエネルギー問題も呪霊問題も消えるからね、私としてもここは投資するべきだと思ってね」

「呪術師って大概イカれてるけど学生起業するような奴はそれこそいないわよ!」

 

 

 

そう、直哉部長…栗原渚の前世フレンドの1人が取り組んでいるのは『呪霊や呪力を電力に変える新型エンジンの開発と生産』である。

 

彼は転生者団体の中でも『スパロボサルファやOGに転生した者』とコンタクトを取り、ディス・レヴやシラカワ式機関の設計図を手に入れて妖魔界のヨップル社に持ち込み絵に描いた餅を現実にした。

 

そして呪術高専と妖魔界で試運転を行い、並行して技術者や工場を次々と集めたり買収して新型エンジンの量産化にこぎ着けたのだった。

 

なお、冥冥は経営の秘書兼これから来る新エネルギー狙いの刺客や産業スパイに対する護衛である、年棒1億円で交渉したらOKを貰えたそうだ。

 

直哉部長がわざわざ東京校に入ったのは五条家相手にコネを作りたかったというのもある、実際五条もポケットマネーで投資してくれているし改革派としても今回の事業は大賛成だ。

 

実家を継ぐ件は「自分、分家貰って起業して独立するんで…後継はやりたい人間がやればええねん。来たいって人間は歓迎するで」と言ったら結構な人間が集まったそうだ、禪院家の中でも特に人望がある部長らしいエピソードである。

 

真希と真依も母親ごと保護してある、幸い甚爾がいたため魂の切り離しも済んでいる。

 

 

 

 

閑話休題(とにかく今はメリークリスマス!!)

 

 

 

「せっかくのクリスマスなんやし、ケータリングやけどご馳走も用意したで。今は楽しまんと損や」

「それもそうだな!!ローストチキンの尻の部分貰い!!!」

「いや、公平にジャンケンだろう悟」

「半分こしたら?」

「歌姫と硝子に言っておくが未成年飲酒は禁止だ」

「チッ夜蛾先生カンが良い…」

「妖怪のみんなの分も用意してあるズラよ〜」

「妖魔界のグルメも取り寄せたぜ!!」

「チョコボー貰いニャン!!」

「ソフトクリームはないズラ?」

 

 

 

そうして、呪術高専のクリスマスは楽しい思い出になったのだった。

 

高専生組も後でちゃんとプレゼントを貰えた。

 

 

 





Q、何で真夏なのにクリスマスの話書いたの?

A、筆が勝手に………



とにかく書いてて楽しかったです。
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