お待たせしました。
スケッチブック美術部で唯一の常識人にして皆のストッパー、そしてお父さん的なポジションの彼の登場です。
俺の名前は禪院直哉、今が流行りと見せかけて半世紀以上前に永井御大や富野御大はマジンガーやダンバインで既にやっとった俗に言う異世界転生をした者の1人や。
前世の名前は須尭雨情(すぎょううじょう)、高校時代は美術部の部長をやっとった………まぁ、顧問の先生を筆頭に個性が豊かな…いや、常識人が俺1人の中でみんなのまとめ役をやったんやで、本当に大変やった………でも俺はみんなと出会えたことは後悔なんて全然しとらん。
そして、転生した俺だったんやが、この世界が「呪術廻戦」の世界であり俺は呪術廻戦の…良く言えばヴィラン、はっきり言うと生きてちゃいけない1000%自業自得で死んだドブカスこと禪院直哉に生まれ変わってしもうた。
この事実に気づいた俺の心に浮かんだのは「自分は本物の禪院直哉を殺してしまったのではないか?」という罪悪感やった……… 呪術廻戦本編にも両面宿儺を筆頭に呪物となり新しい器を手に入れて生き永らえようとする術師がたくさん出て来るんや、しかし呪物の受肉は元の肉体の人格を殺してしまうんやで。
アレを見てしまうと俺も「転生とは名ばかりで禪院直哉を殺して受肉した呪物」ではないか?と思ってしまうんや。
この下手くそな関西弁は縛りというより戒めやね、本物の禪院直哉がどれだけドブカスでどうしょうもない奴だったとしても俺だけは覚えとるで。
俺の生まれた家、禪院家はぶっちゃけると仁義を忘れてしまったヤクザ屋さんやね。
この世界はジャンプ漫画だったから当然、人間を襲って殺す敵が居るんや………それが人間の負の感情がカタチを持ったモノ・呪霊や。
それを呪霊と同じく負の感情から生まれる超能力・呪力や術式を持って駆除…祓うのが呪術師やね、禪院家は1,000年以上前から続く呪術師の業界最大手の一つなんや。
だが、ジャンプ漫画でそういう組織が腐ってる法則に漏れず、ズブズブに腐っとるんや、父さんや叔父さんはそんな中でも頑張っているし俺の事も買ってくれてるみたいなんやが………悪いけれど俺は家を出て自活する事を決意したで、実家に居ても全然心が休まらんとか嫌や!!!
俺も例に漏れず超能力者こと呪術師やったわけやが、俺の術式は「猫を呼び出す術式……カッコよく言うと猫科操術」や!
弱い術式やと最初は馬鹿にされたもんやが、猫好きの俺にとっては辛い現実も極楽浄土になるレベルや………猫という存在がいなかったら人類は「かわいい」という概念を知らないまま空虚に生きるだけの生物やったからな………猫という存在はそれだけ人類の進化と進歩にとって重大なんやで。
それにこの術式はな?「猫科に属する者…猫モチーフの存在なら何でも召喚可能」なんや、それこそドラえもんからパオジアンまで俺が猫判定すれば何でも行けるんやで。
1番良く召喚するのは「獅子宮を守護する聖なる大獅子ゴールディ&ブロンディ(聖闘士星矢ND)」やね、伏黒恵君の玉犬みたいな感じや………まぁ、こないだうっかり弱めの特級呪霊をWライオンパンチで粉砕してしもうたが。
そして、俺は研鑽の果てに「猫に関わる者、猫好きな人、或いは猫獣人」も召喚を可能にしたんや、そんな俺の1日をお見せするやで。
俺の朝は早い。
俺の前世からの趣味は「充実した1日を送ること」や!充実した1日のためには早起きしてラジオ体操、そして我が師匠のひとりにして猫大好きの同胞である「獅子座のカイザー」と共に地球100周ランニングや。
カイザーお師匠は黄金聖闘士やからダブラさんと同じく光速で動ける、俺はまだ小宇宙に目覚めて間もないからジャンプで言うと殺せんせー(マッハ20)くらいがやっとや…ジャンプのインフレはホンマに深刻やで(※聖闘士星矢は半世紀前)
朝食は「ねこやの扉」を召喚して洋食のねこやにてモーニングをいただく………いやな、実家のご飯食べるの毒を盛られて以来トラウマになっとるんや…俺が自活したい理由の一つやね。
そして、午前中はカイザーお師匠と一通り手合わせするんや、ライトニングボルトが習得出来たから次は秒間数億の拳の嵐を放つ技ことライトニングプラズマやね、頑張るで!
「お前は努力が出来る秀才だ、その拳を正しく扱える心もある、焦るな!」
「お師匠……」
更に「猫大好き錬金術師アルフォンス・エルリック」お師匠の錬金術講座及びに実践タイムやで、俺は転生した時に真理くんと会っとるから「パァン!」と手合わせ錬成が可能なんやで。
「アルフォンスお師匠、どうでしょうか?」
「直哉は飲み込みが早いねぇ、戦闘中に咄嗟に防壁を出したりとかはもう大丈夫かな。次はもっと細かい物の錬成に挑戦してみよう」
「はいっ!」
昼食も洋食のねこやでランチやで、洋食と言う割にメニュー多いのは助かるわ………もちろんお師匠達も一緒やで。
午後はもっと実戦的な………猫が関わる強者達と手合わせするで!或いは強い猫ちゃん達と命がけのスキンシップやで!!
「良いですか、直哉さん。空間を操るにはコツが入ります、人類の言葉で言うならば球面幾何学ですね………まずは己が三十三度の角度で地球に突き刺さっているところを想像してみてください」
「とりあえずやってみます………おお!ちょっと空間が歪んだ!!」
「後は空間の歪みを通れるくらいに大きくして座標を固定しましょう、貴方ならば大丈夫ですよ」
「猫大好きオータム書店編集者フクマ」お師匠はバトルアックスを筆頭に武器の扱いと空間を操る術を教えてくれとる、いざという時の夜逃げの手段やね。
「まぁまぁ、直哉くん。そろそろおやつにしようよ」
「松寿軒のどら焼きがあるぞ!」
「父さん………」
「そこは親父と呼べ!」
そう言う「日本に於けるネコ型ロボット筆頭ドラえもん」お師匠と一緒にどら焼きを食べとるのが俺の今世の父親こと禪院家当主、禪院直毘人やね………何というか豪放磊落としたこの業界でも珍しく腐っとらん人種やで。
とりあえず、誘われたしフクマお師匠も連れて休憩や、フクマお師匠はドラえもんお師匠も猫大好き圏内に入る様やで。
「…いくら転生者だとはいえお前はまだ8歳なんだぞ、そこまで焦らなくとも良いだろうに」
「意外やな、そこは五条悟くんを基準にもっと頑張れと言われるものかと」
「ドラえもんさんを味方につけている時点でもう五条悟にも勝っているだろうが(真顔)」
「ごもっともで」
実は父さんには転生者だと告げているんよ、原作知識で禪院家では珍しくマトモな思考が出来る人間やからね。
それに父さんは重度のアニメオタク………初めてドラえもんお師匠を見せた時は感涙しながら握手を求めていたんよ。
それから話は「お前が後継になれ」というのをひたすらに断り続ける会話に入る…いつもの不毛なループや。
「だから俺は家を出て『人間の感情を動力にする新エネルギーの会社』を立ち上げようと思うとるんやって」
「当主やりながらでも出来るだろうが、むしろ権力がある方が良いだろうに!」
「真面目な話をすると俺は親戚や兄弟と距離を置きたい………縁切りしたいんよ(真顔)」
「………」
それを言うと父さんは大抵黙る、やっぱり男は鶏口となるも牛後となるなかれやね。
それに、モジュロでは完全否定された新エネルギー事業やけどな………そもそも、人間の感情は負だけではないで?
「既に獅子王一家からは色々と聞いとる、Gストーンだけやない。感情で生まれるエネルギーの利用は先進世界ではとっくにされとるで」
「地球を紫の星にする気かお前は………」
「アレはわかりやすい失敗例やね、悪いお手本にしとくわ」
真面目な話、メロンパンが呪力の事を世界にバラしたら最後、モジュロでもやってたみたいに世界から見た日本人は資源となり人間とは見られなくなる………その前に新エネルギー事業を立ち上げて国家事業に食い込み、日本をスイスみたいに他から手出しされない様な国にしたいんよ。
それに呪霊や呪詛師のせいで1年に10000人も死ぬ様な国は健全とは言わん、その辺のテコ入れもしたいな!
「まぁ、出資はしてやる。呪術師はイカれてないとなれないのが通説だが、お前は『腐った世界でも必死に前を向いて夢を持てる』というイカれ方をしてるな」
「父さん…とりあえず、加茂家には気を付けてくれや。アレは既に呪詛師に乗っ取られとる、組むなら五条家とや」
俺だけやない。
俺は美術部部長である以上、俺と同じくこの世界に生まれ変わった『美術部の部員』を守る義務がある………とりあえず、本格的にストーリーが動く前に同窓会を開催したいな、確か妖怪ウォッチ原作は栗原と大庭がイカカモネを倒して次は2やね。
夕食は父さんとねこやでディナーを囲む、贅沢舌の父さんが満足するのがねこやの凄いところや。
「じゃあ、おやすみなフユニャン」
「ああ、おやすみ直哉」
そして、俺は今世で出来たともだち妖怪ことフユニャンにおやすみの挨拶をして眠りについた………フユニャンは気配に敏感だから何かあれば直ぐに起こしてくれるからな………早く自活して安心して眠りたいで。
というわけで、スケッチブックで1番マトモな男でした。
呪力が少ないなら小宇宙と錬金術と南斗編集戦斧拳とひみつ道具etc…で戦います。
猫科操術は操とついていますが操っている訳では無く、直哉部長の人望と人徳で協力してくれています。
………術式がおかしい?髙羽に比べれば合法ですよ。
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