呪術×妖怪モノ。スケッチブックを添えて   作:久保サカナ

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今回は説明回になります、一応キャラブック読みながら書いていますが「ここが原作と違うぞ!」という部分は「スパロボマジックが起きたんだな」と思ってください。

魔法の言葉「スパロボマジック」、みんな〜!スーパーロボット大戦は良いぞ〜!




伏黒さん家で説明回

◇◇◇ side 栗原渚◇◇◇

 

「とまぁ、そんな事がありまして」

「これ、その時貰ったお饅頭です」

「この街やっぱりおかしいな、というかその饅頭本当に大丈夫か?」

「お茶入ったわよ〜」

 

あれから9時を少し過ぎたくらいに伏黒さん家に着いた私たちは、出迎えてくれた伏黒さん夫妻にとりあえず話のタネというか土産話として家を出てまでの事を話したのだ。

そうしたらこの甚爾さんからはこのコメントである、恵子さんはお茶を淹れてくれた。

 

「呪術師から見てもこの街っておかしいんですか?確かにちょっと歩いてみたら妖怪がいるなぁ、と思いましたが」

 

というスグル君、私もコレは妖怪ウォッチを貰い『視える』ようになってから同じ感想だ、ちょっと歩いただけで妖怪ウォッチがみょんみょん反応するぞこの街。

それにさっき試しにサーチライトを当てたらちらほら隠れている妖怪も結構いたしライト当てなくても普通に見える妖怪もかなりいる。

 

「あー、なんか誤解してるみてぇだから言っておくけどよ、俺そもそも呪術師じゃねぇから」

「えっそうなんですか、てっきり詳しいから呪術師かと思ってましたでウィス」

「俺はそうだな…まぁ呪術関連の仕事はしてるが資格持ってねぇんだよ、もっぱら依頼を受けて下請け業者みてぇな事してるぜ」

「資格制なんだ…」

「下請け業者いるんだ…」

「へぇー甚爾君ってそういうお仕事してたんだね」

 

4人と2体でお饅頭を食べお茶を啜りつつそんな話をしていると「俺のことはともかくだ」と話を変えられてしまった、これは甚爾さんにとってあまり突っついて欲しくない話題のようだ。

 

「この街がおかしいって話だったろ、呪術師や呪詛師の間には桜町…さくらニュータウン周辺では仕事をすんなそもそも近づくなっていう暗黙の了解があるんだよ。まさか妖怪がウヨウヨいるせいだとは思わなかったがな」

「呪霊に迷惑してるのは妖怪も一緒でウィス、だから人間が来る前にササっと祓ってるんですよ、だから呪術師の仕事が無いんです」

「悪さしようとしている呪詛師もサクッと妖怪が対応しているしね、大抵は呪術を使って悪さする前に取り憑いて終わりよ」

「はー、妖怪ってすごいな」

 

なんかサクサクと話が進んでいるけれどよくわからないワードが出てちんぷんかんぷんだ。そもそも呪術師ってどういう仕事で呪詛師とはどう違うんだ?妖怪と呪霊の違いもよくわからないし…。なんかその業界の人に思い切って尋ねてみるか。

 

「すみません、私呪術師とか呪詛師とか呪霊とかさっぱりなんですけどそろそろ詳しい説明が欲しいです」

「僕もウィスパーから昨夜教わったきりだから専門家の意見を聞きたいです」

「ちょっとー!!スグル君ってばワタクシの説明では足りないって言うんですかー!?」

「ああ、そうだ」

「即答ー!!!???もうちょっとワタクシを信用してくださいよう!!!」

 

ウィスパーにやけにドライなスグル君を横目に見つつ甚爾さんに説明を求めると「何から話したもんか…」と言いつつもちゃんと説明してくれた。恵子さんも聞いているからだろうか。

 

まず人間の持つ負の感情が集まり形を持ったものが呪霊、で呪霊は放っておくと人を襲うから祓うのが呪術師、呪術師は自分の中にある負の感情をエネルギー…通称呪力にして呪術という超能力で戦う。呪術を使って悪さをするのが呪詛師。なるほどねー。ジャンプのバトル漫画かな?

 

ちなみに妖怪は基本的に負の感情から産まれる呪霊と違い『人間や動植物、無機物に宿った魂が新しく生まれ変わった存在』らしい。

だから妖怪を呪霊と一緒にすると妖怪に対する侮辱行為に当たる…とはじょろ君の言葉だ。

 

「夏油の場合は生得術式…産まれつき持ってる呪術が呪霊操術だな、術式を持っているかは産まれつき決まってるから呪術師は才能が8割って言われてんな」

「つまりスグル君は術式ガチャSSRということでウィスね!」

「言い方ァ!ウィスパーそういうところだぞ」

「呪術かぁ〜、もし持ってたら私も目からビーム出したり空を飛べたりするのかなぁ」

「ビーム出したり空飛んで何する気なのよ渚は」

「視界に入るメマトイ(※虫の名前)を一掃したり池の真ん中のアメンボを獲ったり木の上の方にいるセミとか獲りたいんだよ」

「小学生の発想は面白いわね〜」

 

そうワイワイしてるとウィスパーが甚爾さんの方に向いてムムッと声をあげた。

 

「そういうアナタからは呪力も妖力も感じないでウィスね、もしやアナタは天与呪縛で?」

「てんよじゅばく?」

 

そうスグル君が聞き返すと甚爾さんは茶を啜り、顰めっ面になってため息を吐いた。もしかして聞いちゃいけないことだったのかな?

 

「そうだよ、俺は“産まれつき呪力を一切持たない“という縛りを持つフィジカルギフテッドだ。まぁその分”身体能力が極限まで強化されている“っていうボーナスもあるんだがな」

「つまりゲームで言うところの『MPはゼロだけどHPと力と素早さは999あるキャラ』でウィスね、ようはモンクとかグラップラーです」

「分かりやすいが君はデリカシーという言葉を辞書で引け」

「それはそれでカッコイイじゃない!昨夜の甚爾君は早とちりだったけれど私を守ろうとしてくれて嬉しかったわ」

 

そう恵子さんが言うと不機嫌になった甚爾さんの機嫌がみるみるうちに良くなるのが見えた、昨夜私たちを呪詛師だと勘違いしたのもそれだけ恵子さんを大切に想っているからだし本当に良い夫婦だなぁ。

 

気がつくとお饅頭は無くなって妖怪ウォッチで時間を見るとお昼になろうとしている、そろそろお暇しようかなと思ったら恵子さんが「君たちは命の恩人だからね!せめてお昼ご飯くらいはご馳走させて頂戴」と声をかけてくれたのでお言葉に甘えることにする。

 

恵子さんがキッチンの方に向かうとスグル君が甚爾さんにどこか思い詰めた様子で尋ね始めた、あれれ〜なんか不穏だぞ。

 

「甚爾さんって呪力が無くても呪霊を祓えますよね?」

「ああ、呪具があればな」

「強いですよね?」

「まあな、大抵の相手には負けねぇよ」

「じゃあ…」

 

そこまで言うとスグル君は甚爾さんの方に向かって頭をガバっと下げた。

 

「弟子にしてください!!僕は強くなりたいんです!!」

 

甚爾さんがポカンとした顔をしていたが私も同じ表情をしていたと思う。

 

 

 

 




登場人物紹介うすしお味

栗原渚

目からビーム出したり空飛んでみたいは前世(スケッチブック)からの夢
将来空飛ぶ術式を見てうらやましろうが憑くかもしれない

夏油傑

0か100しかない男、本人はよく考えたつもりかもしれないが周囲から見たら突然スイッチ入ったように見える
真面目系クズの片鱗が対ウィスパーに出てる

伏黒甚爾

流石に嫁と小学生の前で殺し屋やってます、とは言えないのでだいぶぼかした男
ウィスパーにはカチンと来たが嫁さんに褒められたら鎮火した

伏黒恵子

旦那が職業殺し屋だと気づいていない
呪術関連の話も今日初めて聞いた

ウィスパー

ノンデリカシー系妖怪執事
でも原作ケータとナツメはもっとノンデリカシーなんだよね、怖くない?

女郎蜘蛛

今回はほぼ空気、甚爾のことは良い男ねぇとは思っているが妻帯者には手を出さない良心はある
シャドウサイド?知りませんね?

さくらニュータウン(桜町)

人間界と妖魔界の境目にある大霊地、強い妖気から街を守るために結界が敷かれているがそのことを知る人間はほぼ居ない、特に呪術界からはほぼスルー
呪霊が発生しにくいので呪術師も呪詛師もあまり来ない




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