気が付いたら、ウルベルトになっていた。(R15バージョン)   作:コインランドリー

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オリジナル設定が多いので、ご注意をお願い致します。


ガゼフとアルシェ

 

アルベドとシャルティアは、アインズとの結婚式の打ち合わせをしていた。

 

打ち合わせが順調に進んだので、休憩をとることにした。

 

「アインズ様が、結婚式の前にする事があるとおっしゃっていましたが・・・ある事とは、何の事でありんしょうか?」

 

シャルティアは、アインズが結婚式の前にする準備について考えていた。

 

「私にも分からないわ・・・もしかしたらだけど、リアルの風習かもしれないわね」

 

「なるほど!そうかも知れないでありんすね!」

 

アルベドは、アインズとの結婚が決まった事で、心に余裕ができていた。

 

「ウルベルト様もアウラと結婚する前に、結婚前の風習をしたのでありんしょうか?」

 

「どうかしら?分かっていると思うけど・・・質問は、絶対にダメよ」

 

「分かっているでありんす!」

 

ナザリックの者達は、夏樹が正体不明の敵に記憶を混乱する魔法の攻撃を受けたと誤解しているので、過去の話しをする事は夏樹を苦しめる事になると思っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツアレは、自宅でクーデリカとウレイリカと一緒に手拭いを作っていた。

 

セバスと結婚したので、ナザリックから家族が生活出来るだけの金銭は毎月貰っていたが、ツアレは子供達の将来の為に貯金がしたいと思って、手拭いを作る事を続けていた。

 

作った手拭いは、コイル商会のソリュシャンが定価より高く購入をしている事になっている。

 

2人が手伝ってくれるので、午前中に手拭いが完成した。

 

「お義母様!お昼ご飯は、ラキュースお姉様とモモン様と一緒だよね♪」

 

クーデリカは、ツアレに尋ねた。

 

「そうよ♪」

 

クーデリカとウレイリカは、楽しそうに準備をした。

 

3人は、パンドラ達と一緒に食事をした。

 

ツアレは、貴族に理不尽な理由で、貴族の屋敷に連れて行かれてから八本指に売られた過去があって、貴族に対して恐怖の感情があったが、アルシェ達との交流でその感情は消えていた。

 

ツアレは、八本指にボロボロにされている所を救ってくれた、セバスとソリュシャンに感謝をしている。

 

ツアレ達は、パンドラとラキュースからアルシェの現状を聞いた。

 

ツアレ達は、アルシェがヤルダバオトに襲われそうになったと聞いて心の底から心配をした。

 

ツアレ達は、涙目になっていたが無事だと分かって安心をした。

 

アルシェを助けてくれたガゼフと、結界を張るマジックアイテムを作ってくれたアインズに感謝をした。

 

「モモンさん。ゴウン様に、感謝の言葉をお伝え下さい」

 

ツアレ達の感謝の言葉を聞いたパンドラは、頷いてから必ず伝えると約束をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナザリックの執務室で、パンドラはツアレ達の感謝の言葉をアインズに伝えた。

 

その事を聞いたアインズは、機嫌の良い声で話し始めた。

 

「分かった!」

 

アインズとパンドラは、しばらく楽しそうに会話をした。

 

「パンドラとラキュースの結婚式は、いつ頃になりそうだ?私も参列させてもらうぞ!もちろん、アルベドとシャルティアとナーベと一緒にだ」

 

「ありがとうございます!今度、ペストーニャ様と一緒にラキュースの両親に挨拶をしに行きます!その際に、ヤルダバオトの対策の為に、コキュートス様とイビルアイも王都に移動します」

 

ヤルダバオトの対応で何時でも動けるようにするために、3人は同じ都市に居る必要があった。

 

パンドラは、結婚式はヤルダバオトの討伐が終ってからになる事を伝えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コキュートスとデミウルゴスとユリは、魔神国の王城で会議をしていた。

 

会議室は、声が漏れない対策がしてある。

 

「魔神国に、専門的な技術を学べる学校をつくりたいと思っています!」

 

ユリは、創造主のやまいこが小学校で教師をしてたので、その影響で学校をつくりたいと思っていた。

 

「人間達に、教育か・・・一般的な事を学べる塾のような小さな施設はあるが、もっと具体的に学べる場所を国が運営して予算をだすのか・・・」

 

コキュートスは、その話を聞いてから質問をした。

 

「ドノヨウナ事ヲ、学ノダ?」

 

「はい!料理や建築や商売に関する専門的な知識です」

 

アインズと夏樹は、魔神国の事はコキュートスに一任しているので、決定権はコキュートスにある。

 

「ウム・・・明後日ノ貴族達トノ会議デ決断ヲスル」

 

デミウルゴスは、魔神国の将軍なので、公の場では政治的な発言は控えているので、貴族達の会議には参加はしない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シズは、魔神国の副将軍として仕事をしていた。

 

「訓練を開始する...怪我に気を付けるように」

 

訓練の参加者は200人で、シズに良いところを見せようと張り切っていた。

 

「おぉー!?」

 

「どりゃぁー!?」

 

その訓練の様子を、遠くからコキュートスとイビルアイが見ていた。

 

「コキュートス様!魔神国軍の訓練は、素晴らしいですね♪」

 

「ウム・・・戦士達ガ、輝イテイル!」

 

イビルアイは、自分がヴァンパイアだと告白するタイミングを見計らっている。

 

2人の仲が良さそうに見えるので、一部の国民達は、コキュートスとイビルアイが恋仲なのではないかと噂をしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パンドラとラキュースとガガーランは、ホテルのバーの個室で情報交換をしていた。

 

イビルアイは王城に居て、ティアとティナは魔神国と王国の国境付近の都市で警備任務に就いている。

 

ナーベは、アインズ達と行動している事になっている。

 

「王国にヤルダバオトが表れたのに、魔神王達が動かない事に不満がある奴がいるみたいだ」

 

ヤルダバオトは、ガゼフとの戦闘の際に、結界を張ったらすぐに撤退して、それ以降姿を隠している状態だった。

 

「まぁ・・・そう思うのは、仕方ないわね」

 

「まぁ、軍人や冒険者のベテラン達は、これは揺動だと思って動かない事が正解だと分かっているが・・・一般の国民は、そうは思わないだろうからなぁ〜」

 

冒険者組合の幹部達は、王国と評議国の国境付近でヤルダバオトが暴れたのは、主力部隊を遠方におびき寄せる為の揺動の可能性が高いと考えていた。

 

「揺動の可能性が高い。ヤルダバオトは、魔神王とイビルアイ殿と私の3人で挑まなければ勝機はない。ヤルダバオトが、各個撃破を狙っている可能性もある」

 

3人は、冒険者達の動きや街の噂話等の事を話した。

 

「モモンの旦那。強力なマジックアイテムを作れるゴウンさんは、ヤルダバオトの討伐には参加してくれないのか?相棒のナーベの親御さんだろ?」

 

「アインズ様は、第七位階魔法が使えて、素晴らしい知識の持ち主なので、ヤルダバオトと一対一で戦えば確実に勝利をする事ができるだろう!」

 

ラキュース達は、その話を聞いて驚いた。

 

「その事をヤルダバオトが、知ったら身を隠すわね!」

 

アインズの事は、第七位階魔法が使えて強力なマジックアイテムが作れるという情報に抑える事にしている。

 

ラキュースとガガーランは、アインズと敵対することは、ヤルダバオト以上の脅威だと心の中で思った。

 

「少し気になってる事があるんだが、ヤルダバオトは誰も殺していないよな?」

 

ガガーランは、ヤルダバオトが王国や帝国で暴れたが、死者が出ていない事が気になっていた。

 

パンドラは、その疑問にすぐに答えた。

 

「ヤルダバオトは、強者を始末した後に、国民を何かの儀式の生贄にするつもりなのかもしれないな」

 

ラキュースとガガーランは、真剣な表情になった。

 

「その可能性は、あるかもしれないなぁ!」

 

「各国の冒険者組合の幹部達に、知らせた方が良いわね!」

 

その報告を受けた冒険者組合の幹部達は、この予想を発表したら混乱が起きるとして、一部の者達だけの極秘資料として扱う事を決めた。

 

国民が他国に逃げて行った場合は、国力の低下等の問題が発生するからである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイナース・ロックブルズは、王国の国王のザナックとのお見合いの為に王都に来ていた。

 

レイナースは、王国の国民達の歓迎に驚いた。

 

「ロックブルズさまぁ~!」

 

「歓迎致します!」

 

王都の国民は、今回のお見合いが上手くいけば、王国と帝国の関係は改善されると信じている。

 

帝国との戦争で家族を失った者達は歓迎的ではなかったが、コキュートスの歓迎の宴で失敗した貴族達が、財産の半分以上を使って、支援金を多くだしてわだかまりをなくそうと積極的に動いたので、混乱が起きる事はなかった。

 

ザナックとレイナースのお見合いが始まった。

 

お見合いには、先代の国王であるランポッサⅢ世とラナーとクライムに変身したドッペルゲンガーも参加している。

 

お見合いの途中で、ザナックとレイナースが2人だけで過ごす時間になった。

 

「ロックブルズ殿は、お見合いについてどう思われますか?」

 

レイナースは、思った事を素直に話し始めた。

 

「はい。ゴウン様とゴウン夫人が、王国と帝国の国民達の事を考えて提案された事だと思いますわ。私にとっては、呪を解いて下さる事に対する交換条件であると同時に、ゴウン様に対する感謝の気持ちですわ」

 

ザナックは、レイナースの素直に話してくれる対応に親しみが持てた。

 

レイナースは、呪が解けて心に余裕が生まれていたので素直な性格に変化していた。

 

ザナックは、お見合いを成功させる為に動いている一部の貴族達の動きに対して警戒をしているが、お見合いを成功させた後の帝国との経済的な交流が増えるメリットの方が大きいと感じていた。

 

「感謝の気持ちは、大切だな」

 

ザナックは、国王の決断が国の運命を左右する事を知っている。

 

父親のランポッサⅢ世は、王族派閥と貴族派閥の問題を解決せずに現状維持を続けた。その結果、八本指が悪事を行っていても対応できない状態に陥った。

 

貴族派閥を強引に抑え込む決断をしていれば、争いが起きて犠牲はでただろうが、苦しむ国民は少なかったかもしれないと思っている。

 

ザナックは、お見合いが終ってからレイナースに結婚の意思を伝えた。

 

レイナースが承諾したので、公の場で2ヶ月後に結婚をする事を発表した。

 

王国と帝国の交流が緩和されたので経済的な物資の移動が多くなったが、ヤルダバオトの対策での運送中の警備費用が課題になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザナックとレエブン侯は、執務室で密談をしていた。

 

「モモン殿がヤルダバオトと繋がっているのかを、試そうと思うので協力して欲しい」

 

ザナックとレエブン侯は、アダマンタイト冒険者の漆黒とヤルダバオトが裏で手を組んでいる可能性を疑っている状態だった。

 

「分かりました」

 

レエブン侯も疑いを持って行動するには、限界があると思っていた。

 

「前に八本指が、モモン殿とヤルダバオトが手を組んでいるように証拠を捏造しようとした事があったな?」

 

八本指の壊滅は、この捏造未遂事件が発端だった。

 

「はい。モモン殿の父親に、ヤルダバオトが憑依しているという内容でしたね」

 

「八本指の捏造した文章等を、モモン殿に届けてくれ。その時の反応を確認してくれ。それから一週間程、モモン殿の行動を部下に探らせてくれ。ヤルダバオトと密会はしないと思うが・・・念の為にな!」

 

ザナックは、モモンの相棒のナーベの父親が、魔神国の重要人物でありガゼフの命の恩人のアインズなので、問題が起きるのは避けたかったが、疑惑のある人物を何もせずに信じる分けにはいかなかった。

 

「疑念を晴らすには弱いが・・・何もしないよりかは、マシだろう。モモン殿の恋人の両親を、利用する手段は取りたくない」

 

「失敗したら貴族達との関係にも、ヒビが入る可能性がありますからね」

 

父親のランポッサⅢ世のように現状維持を続けて、動きが取れなくなるのは避けたかった。

 

お見合いの為に王城に来ていたラナーに変身したドッペルゲンガーは、デミウルゴスに文書で報告をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デミウルゴスは、ザナックの件の報告をする為にアインズの所に来た。

 

「国王が、モモンに揺さぶりをかけるのか・・・」

 

「はっ!アインズ様が、王国と帝国の交流のきっかけをお作りになったので、疑って行動するのも限界なのでしょう」

 

アインズは、少しだけ考えてから話し始めた。

 

「パンドラには、王国の監視がついている間は、エ・ランテルで大人しく過ごすように伝えてくれ」

 

「畏まりました!私が、歓迎会での失敗をした事で、アインズ様にお手数をお掛けしました。申し訳ありません」

 

「国を乗っ取る大規模な計画だ。例え失敗がなくても、勘がいい者は違和感を感じただろう」

 

デミウルゴスは、アインズなら完璧に作戦を遂行していただろうと思いながら、お辞儀をしてから執務室を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏樹は、アウラと寝室で会話をしていた。

 

「新婚旅行に行かないか?」

 

「新婚旅行ですか?」

 

アウラは、新婚旅行の説明を聞いた。

 

「リアルの世界では、結婚したら旅行に行くのですね」

 

アウラは、夏樹がナザリックの外に出たら、正体不明の敵に狙われるのではないかと思っている。

 

それと同時に、夏樹がリアルの事を思い出した事で、頭痛が起きて苦しまないかの心配をした。

 

夏樹は、ナザリックの者達が敵に記憶を混乱させる魔法を掛けられたと、勘違いしている事を知らない。

 

「私は・・・ウルベルト様と、ナザリックの中で過ごしたいです」

 

アウラは、夏樹の体にもたれかかった。

 

アウラは、夏樹と色々な所に行きたいと思っているが、安全を優先して我慢をしている。

 

「そうだなぁ~。アウラと一緒に居れたら、それだけで幸せだよなぁ~」

 

夏樹は、アウラを抱きしめた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルベドとデミウルゴスとパンドラは、モモンガ聖王国の建国準備の会議を開いていた。

 

「デミウルゴス。亜人達の掌握の状況は?」

 

「ヤルダバオトが、アベリオン丘陵の半分の亜人を掌握している」

 

掌握に時間が掛かっているのは、夏樹が暴力的な事を嫌っているからである。

 

「聖王国には、気づかれないようにね」

 

ヤルダバオトが掌握することで、何か問題が起きたらヤルダバオトの企みの一つとして、各国と冒険者組合を騙す材料にする計画である。

 

「次は、王都のホバンスでの聖王女の誘拐の計画は、どんな感じからしら?」

 

「城の見取り図を手に入れたので、ヤルダバオトと悪魔達で連携等の訓練をしているよ。違和感を与えると、計画が失敗してしまう可能性があるからね」

 

会議は、細かい所まで打ち合わせが進んでいった。

 

「次は、緊急事態が発生した場合の行動について伝えるわ!もしも、作戦中にウルベルト様に記憶を混乱する魔法を掛けた者とシャルティアを洗脳した者が表れた場合は、必ず生け捕りにする事!魔法を掛けた者しか解けない等の制約があった場合は、取り返しのつかない事になるからよ!」

 

アルベドは、暗殺計画を立てた事を許してくれた夏樹に対して恩返しがしたいと思っている。

 

「その際は、アインズ様とアルベド様とシャルティア様は、すぐにナザリックに帰還されて下さい!」

 

パンドラは、オーバーアクションをしながら発言をした。

 

アインズと結婚が決まっているアルベドとシャルティアも、ナザリックの者達にとっては、守るべき重要人物である。

 

アウラは、ナザリックの中での仕事を中心に行っている。

 

「分かっているわ・・・ぐっ!」

 

アルベドは、自分の手で捕まえたいと思ったが、安全を優先しなくてはいけない現状も理解していた。

 

ナザリックの外に出る重要人物には、ワールドアイテム等で対策をしてある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガゼフは、アイテムの運搬が予定より遅くなったが国境の警備任務が終わって、フォーサイトと一緒に王都に帰ってきた。

 

国境の国民達が、強者が居なくなる事を恐れているので、朱の雫とブレインと兵士の半数程は、国境での警戒を継続して行っている。

 

「明日は、ホテルのロビーまで迎えに行くよ」

 

「はい!宜しくお願いします!」

 

ガゼフは、毎日お弁当を作ってくれたお礼に、アルシェに王都の案内をする事を約束していた。

 

ガゼフが、王城に着くと部下達が話しかけてきた。

 

「戦士長!明日は、ワンコさんとのデートですね!」

 

「国王陛下も婚約を発表しましたから、戦士長も・・・」

 

面倒見が良くて尊敬できる人物なのだが、仕事が忙しい事と会話の内容が仕事や剣術の話が中心なので色恋の噂はなかった。

 

ヤルダバオトの問題はあるが、アルシェのようなガゼフと話が合う女性が表れたので、ガゼフの部下達はガゼフの幸せを願っていた。

 

「デート?弁当を作ってくれたお礼に、王都を案内するだけだぞ」

 

ガゼフの部下達は、何とも言えない表情になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルシェとイミーナは、王都の服屋に来ていた。

 

目的は、ガゼフとのデートに着ていく服を選ぶ為であった。

 

「大人っぽい服の方が・・・良いかな?」

 

アルシェは、恥ずかしそうに聞いた。

 

イミーナは、背伸びせずに自分に似合う服を選ぶようにアドバイスをした。

 

イミーナは、アルシェが帝国に居た時は、両親の借金の返済に追われていて自分の事を考える余裕がないように見えていたが、ワンコ家の養女になってから年相応に楽しんでいるように思えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日に、ガゼフは正装で、アルシェを迎えにホテルのロビーに行った。

 

ホテルのロビーでは、アルシェが青色のドレスを着て待っていた。

 

ガゼフは、笑顔で挨拶をしてから薔薇の公園に向かって歩いた。

 

アルシェは、一生懸命選んだドレスの感想を聞きたかったが、こちらから感想を求めるのは違うと思った。

 

だが、アルシェはガゼフと一緒に歩くだけで安心感と幸せな気持ちに包まれた気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セバスとペストーニャが、ナザリックで休憩をしているとルプスレギナが話しかけてきた。

 

「セバス様!ペストーニャ様!アルシェとガゼフのデートが終わったっすよ♪」

 

ルプスレギナの仕事は、カルネ村と聖王国の作戦での避難計画の他に、ナザリックに保護された者達の様子を見守る事だった。

 

「どんな感じか気になります。わん」

 

ペストーニャは、アルシェの事を孫だと思って大切にしている。

 

「そうですね・・・気になりますね」

 

セバスは複雑な表情をしたが、心の底からアルシェの幸せを願っていた。

 

「ガゼフは、アルシェのドレス姿を見ても感想を言わなかったすっ!アルシェは、3時間も悩んでからドレスを買ったんっすよ!」

 

ルプスレギナは、前日からアルシェを尾行していた。

 

「まぁ〜アルシェは、褒めてもらうよりもガゼフと一緒に居る時間が楽しいのでしょう。わん!」

 

セバスは、少し不安になった。

 

「薔薇の公園では、薔薇と景色を楽しんでいたっすよ」

 

ルプスレギナは、興奮気味で話した。

 

「薔薇の公園の近くの喫茶店では、ガゼフが剣術の事や過去の武勇伝とか話して、アルシェが笑顔で聞いてたっす!」

 

セバスとペストーニャは、微笑ましいと思った。

 

「それから、王都をゆっくり散歩してから見晴らしの良いレストランで夕食っす!」

 

セバスは、レストランの下の階がラブホテルになっているのを思い出した。

 

「二人がレストランを出たら、10人くらいの八本指の残党がガゼフを襲ってきたっす」

 

「何!?」

 

「アルシェに怪我は?」

 

ペストーニャは、わんと語尾をつけるのも忘れるくらい怒りが込み上げていた。

 

「怪我はないっすよ!ガゼフが全員返り討ちにして、役人に引き渡しをしたっす!アルシェは、ガゼフがホテルの前まで、送ったっす!」

 

二人は、問題が発生した時点で知らせて欲しいと思ったが、アルシェの無事を喜んだ。

 

「アルシェは、ウルベルト様が保護をする事を決めた娘です。危険な状態になったら、すぐに知らせるように!」

 

ルプスレギナは、二人から注意を受けた。

 

シャドウ・デーモンが護衛しているので、強者に襲われない限り大丈夫だと思っているが、確実とはいえない状態である。

 

アルシェの護衛に付いていたシャドウ・デーモンは、ルプスレギナの命令に従ってアルシェが怪我を負わないように最低限度の行動をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガゼフは、デートが終わって家に帰った。

 

途中で八本指の残党に襲われるハプニングが起きたが、ガゼフとアルシェは怪我をする事はなかった。

 

「アルシェには、申し訳なかったなぁ」

 

二人は、デート中に名前で呼び合う親しい関係になっていた。

 

ガゼフは、入浴をしてから就寝をした。

 

(アルシェと一緒に居ると・・・落ち着くなぁ)

 

ガゼフは、自分の武勇伝等の硬い話題を笑顔で聞いてくれて、料理が上手いアルシェに少し惹かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルシェは、王国とアーグランド評議国の国境の任務が終わってから、魔神国の家に帰ってきた。

 

家に入るとクーデリカとウレイリカが、アルシェに抱きついた。

 

「ただいま」

 

ツアレも、アルシェの姿を見て安心をした。

 

「アルシェさんが、危ない目に遭ったと聞いて心配していたんです。けど、無事で良かったです。ゴウン様とストロノーフ様に感謝をしないと・・・」

 

ツアレは、安心して涙がこぼれた。

 

セバスは、そっとハンカチをツアレに渡した。

 

「おかえりなさい。アルシェ」

 

「ただいま帰りました」

 

アルシェ達は、久しぶりに家族で夕食を食べた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガゼフはザナックに呼ばれたので、執務室に入った。

 

「戦士長。長期任務、ご苦労だった」

 

ザナックは、ガゼフの報告を聞いてから本題に入った。

 

「冒険者組合との会議に、出席をして欲しい。私は、結婚式や帝国との交流で忙しいのでな」

 

ザナックは、ガゼフにヤルダバオト対策を中心に動いてもらうつもりでいた。

 

「冒険者組合とも、交流を持つのですね!」

 

「あぁ。ヤルダバオトが強者を始末した後に、国民を生贄にして儀式をするかもしれないという噂が広まっていてなぁ・・・」

 

冒険者組合の上層部から情報が漏れて、国民が不安になっているので、国と冒険者との交流をして、国民を安心させる必要があった。

 

「魔神国の冒険者組合で行われる、会議に出席してくれ。3週間くらいは、魔神国に居る事になるだろう」

 

ガゼフは、返事をしてから執務室を出た。

 

2日後に、ガゼフが魔神国のエ・ランテルにやってきた。

 

冒険者組合の受付が、ガゼフを案内した。

 

「ここが、ストロノーフ殿の宿泊する家です。急だったので、民家になりますが、ベット等は準備してあります」

 

「お気遣い、ありがとう!」

 

冒険者組合の受付が帰ったので、荷物を整理して冒険者組合に向かう為に家を出たら、家の前にアルシェが居たので驚いた。

 

「ガゼフさん。冒険者組合から、ガゼフさんの補佐をするように要請がありました!」

 

アルシェは、元気な声で伝えた。

 




最後まで読んで頂き、ありがとうございます!
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