気が付いたら、ウルベルトになっていた。(R15バージョン) 作:コインランドリー
オリジナル設定が多いので、ご注意をお願い致します。
夏樹は、ウルベルトの姿でオーバーロードの世界に来て、偽物だとバレる前にナザリックから逃げようと計画をしている。
(聖王国の北部を乗っ取ってから、モモンガ聖王国を建国するみたいだな。皆、準備をしていて忙しそうだな)
夏樹は、逃げ出す計画を立てるが、ナザリックを出てから何処に行くのか決まっていない。
それに夏樹は、文字の読み書きと魔法が使えるようにならないといけないと思った。
ナザリックが使っているリアルの文字は、ウルベルトの身体のお陰なのかは不明だが読む事ができたが、こちらの世界の文字は読めなかった。
夏樹は、ウルベルトの悪魔の身体だが精神はまだ人間のような感情が強く残っている。
今の状態は、魔法を使えるのは感覚的に分かるが、威力や効果を間違えて使ったら大変な事になるからである。
魔法が習得できれば、アインズのように姿も変えられると考えている。
「あの・・・デミウルゴスに、相談があるんだけど?」
「了解っす!」
ルプスレギナが、デミウルゴスにメッセージを送ったら10分程でデミウルゴスが表れた。
「デミウルゴス!御身の前に 」
デミウルゴスは、綺麗なお辞儀をした。
「すまないが、2つの事を頼みたい。王国の文字を読み書き出来るようになりたいので教えて欲しいのと、魔法を使う練習がしたい」
デミウルゴスは、ウルベルトが記憶の混乱の影響で、魔法が使いにくい状態にあると思ったので、第六階層の闘技場で一緒に練習をする事にした。
ウルベルトは、殲滅戦に特化したマジック・キャスターだったので威力の加減にとても苦悩したが、3時間程の練習で第八位階魔法が制御して扱えるようになった。
第八位階は、この世界の人間達には神の領域と言われているので、この世界で生きていくだけなら十分である。
「ありがとう!デミウルゴス!第九位階以降の魔法は、扱いが難しいな〜危ないので、モモンガ王国が建国した後に練習に付き合ってよ!」
「はっ!畏まりました!」
(転移は、自分が行った事がある場所しか出来ないか・・・けど、王都のセバス達が借りていた家に転移して、失敗したら怖いしな・・・)
リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンを、装備すればナザリックの階層を飛ばして転移する事が可能である。
夏樹が持っていたリング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンは、アインズに預けている。
現地の文字については、デミウルゴスが教科書を作ってくれる事になった。
アルベドは、聖王国の北部を乗っ取ってからモモンガ聖王国を建国する為の準備を執務室でしていた。
執務室には、アインズとアルベドとシャルティアが居た。
(モモンガ聖王国!素晴らしい国にしないと・・・)
「シャルティアは、外に出るときは仮面を付けて変装するのよ」
シャルティアを洗脳した者が、夏樹を襲った可能性が高いと思って警戒をしている。
シャルティアは、暗い表情で言った。
「分かっているでありんす」
「どうしたの?元気がないわね」
「妾を洗脳した者が、ウルベルト様を襲った可能性が高いという事は・・・妾が洗脳した者を討伐していたら、ウルベルト様は襲れなかったのでありんすよね」
シャルティアは、自分の失敗でアインズとウルベルトを危険にさらしてしまったと思い悲しんでいた。
アインズは、元気な声で話掛けた。
「シャルティア!落ち込んでいては駄目だ。ウルベルトさんは、前を向いて行動をしているぞ!ウルベルトさんは、魔法の練習をデミウルゴスと一緒にして、第八位階魔法まで使えるようになったそうだ。第九位階以上の魔法は扱いが難しいので、モモンガ聖王国を建国した後に練習をするそうだ!」
シャルティアは涙を流しながら、落ち込んでいる場合でないと思い、作戦に集中する事にした。
(あらあら・・・最強クラスのマジックキャスターのウルベルトが、第八位階までの魔法しか制御出来ないのね〜!記憶を混乱させる、魔法の効果は絶大だわ!)
夏樹を襲った者が、アインズを襲う事を考えて警戒をしないといけないと思っている。
「シャルティア、命令を伝えるわ。聖王国にユリと一緒に行ってから、デミウルゴスと合流をしなさい。悪魔達がカルカを誘拐する場所選びを一緒にしなさい。誘拐の際は、ゲートを作ってもらうわ」
「はいでありんす!」
シャルティアは、元気な声で返事をした。
(早めにウルベルトを消さないと、力を取り戻したら・・・消すのに苦労しそうね)
アルベドは、夏樹の抹殺計画を早める事にした。
ソリュシャンは、帝国の商会の会長の我儘な娘を演じて、聖王国に向かう事になっているので、ナザリックの中で、演技の練習をアインズとセバスとパンドラの4人でしている。
全員が、真剣に台本通りに動いているので、例え相手がアインズだとしても、気にせずに台詞を言うようにと命令している。
「ちょと!アダマンタイトの冒険者だっていうから、高い金で雇ったのに!何で、こんなに時間が掛かるの?前に雇った、ミスリルの冒険者なら8日で聖王国まで着けたわよ!」
「ソリュシャン殿、申し訳ありません。安全な道を通っていますので、10日も掛かってしまいました。後4時間程で聖王国の王都のホバンスに到着します」
アインズは、モモンの姿で演技をしている。
ソリュシャンは、離れた位置に移動した。
「モモン殿とパンドラ殿。申し訳ありません。お嬢様は、聖王国のお祭りを楽しみしていましたので、余裕を持って着きたいと前々から言っておられましたので・・・」
パンドラが、話し始めた。
「大丈夫ですよ。セバス殿!実際に時間が、掛かったのは事実ですので・・・兄上も大丈夫ですよね?」
「大丈夫だ」
アインズは、この演技の練習はとても重要だと思っている。カルカを誘拐して助けた際に、カルカに違和感を感じさせてはいけないからである。
この設定の為に、デミウルゴスが帝国にあった潰れた家具屋のコイル商会を在庫ごと買い取っている。
店は準備中にしてあるが、聖王国の役人が調べても問題ないくらいにはしている。
練習の途中で、ソリュシャンがアインズに話しかけた。
「アインズ様、恐れながら申し上げます」
「何だ?」
「メンバーにメイドを1人追加された方が、宜しいのではないかと思いました。カルカを保護した際は、メイドがいれば、身支度等のお手伝いも可能かと・・・私は、我儘なお嬢様の設定ですので、手伝いに不慣れな感じを出さないといけませんので・・・」
アインズは、とても嬉しそうな声で話した。
「その通りだ!ソリュシャンよ!よく気が付いた!違和感に気付く為の練習だ!そうだな〜ユリをメイドとしてメンバーに加えよう。先程の違和感を、報告書に書いておいてくれ」
「畏まりました!」
ソリュシャンは、笑顔でお辞儀をした。
「はっはっ!モモンガ聖王国の建国が楽しみだ〜」
その場は、とても良い雰囲気になった。
アルベドは、アインズが聖王国に出発したのを見送った。
予定では、10日後に聖王国の王都から少し離れた位置まで行って、聖王女のカルカを誘拐した悪魔達を偶然見かけてから、救出作戦をする予定になっている。
ナザリックには、夏樹とアルベドとルプスレギナとナーベラルと一般メイドや領域守護者達が残っている。
(ウルベルトには、ナーベラルの護衛が付いている・・・ルプスレギナは、遠隔視の鏡を使ってアインズ様の周囲の監視を執務室で行っている・・・)
アルベドは、完全武装をしてワールドアイテムの真なる無を装備してからナーベラルにメッセージを送る。
『ナーベラル・・・アルベドよ』
『はっ!何か御用でしょうか?』
『料理長に、アイスを作らせたので、取りに行ってウルベルト様の所に届けて』
『はっ!畏まりました!ウルベルト様の護衛は、どうしましょうか?今は、睡眠が不要になるアイテムを外されて眠っておられます』
『まぁ〜お疲れなのね〜。大丈夫よ。ナザリックの中は安全だから問題はないわ』
『畏まりました!』
アルベドは、メッセージを切ってから夏樹の部屋の前に移動した。
ナーベラルは、8分程は帰って来ない。
アルベドは、ゆっくりと夏樹の部屋の扉を開けてから中に入った。
(あら・・・本当に、寝ているのね)
ベッドで、掛け布団を頭まで被って寝ている夏樹を確認した。
(永遠の眠りを、プレゼントしてあげるわぁ〜)
アルベドは、夏樹が力を取り戻しつつある状態だったので、焦っていて冷静さに欠けていた。
冷静な状態のアルベドなら、こんなに簡単に事が運ぶ事に違和感を感じて、途中で計画を中止していた。
アルベドが掛け布団をめくると、夏樹から至高の御方の気配がしなかった。
(パンドラズ・アクターの変身!?)
「アルベドよ。何を・・・しているのだ?」
「アインズ様・・・どうして・・・」
アインズとデミウルゴスが立っていたので、アルベドは目を開いて驚きの表情になった。
「アルベドよ!正直に応えてくれ・・・ウルベルトさんを恨んでいるのか?」
「アインズ様を、1人置き去りにして、ナザリックを去ったのです!当然です!!アインズ様の苦しみを思えば!私の心は、苦しくてたまらないのです!」
アルベドは、涙を流しながら訴えた。
「ワールドアイテムを、渡すのだ・・・まだ、やり直せる」
「全ては、アインズ様の為なのです!」
アインズは、ゆっくりとアルベドに近づいた。
「アインズ様!」
アインズは、アルベドがワールドアイテムを渡すつもりがないと思ったのである行動にでた。
「デミウルゴスとパンドラは、部屋の外に出よ。私が許可するまで、誰も部屋にいれるな・・・例え、ウルベルトさんでもだ!」
「畏まりました」
デミウルゴスとパンドラは、部屋の外に出た。
「これで、2人だけだ・・・椅子に座ってゆっくりと話そう。ワールドアイテムは、持っていて構わない」
アインズがソファーに座ったので、アルベドも対面に置いてあるソファーに座った。
アルベドは、デミウルゴスとパンドラが何も言わずに部屋を出た理由が分からなかった。
本来であれば、夏樹を殺害しようとした者を許しておけるはずがないからである。
「さっき言っていた、ギルドメンバーがナザリックを去った話だが、あれにはギルドメンバーの事情があるのだ。皆、悩みに悩んで、ナザリックから去って行ったのだ」
「アインズ様は、ギルドメンバーを恨んでいないのですか?」
アインズは、少しだけ俯いて話を始めた。
「これから言う言葉には、深い意味はない。私が、思った事を言うだけだ。皆、悩みに悩んで去って行ったのは理解している・・・恨みや怒もあったが、それよりも寂しかった」
「アインズ様・・・私が側にいます」
アルベドは、ワールドアイテムをソファーの上に置いて、アインズの隣に移動して抱きしめた。
「ずっと一緒です」
「この部屋から出ずに、ずっと一緒にいるか・・・」
アルベドは、幸せそうな顔で返事をした。
アインズは、アルベドを抱きしめながら、アルベドの設定を変えてしまった事の罪悪感を感じていた。
それと同時にナザリックの事は、夏樹に任せたと心の中で思った。
夏樹の部屋の外では、デミウルゴスとパンドラが立っていた。
「デミウルゴス様・・・部屋を出てから、1時間が経ちましたね」
「あぁ・・・経ってしまった」
デミウルゴスは、魔法の防壁でウルベルトの部屋の扉を塞いだ。
「ウルベルト様の所に向かうよ。アインズ様からの伝言を伝えないと・・・」
デミウルゴスとパンドラは、肩を落としながら歩く。
夏樹は、アインズから執務室で過ごすように言われたので、執務室で王国の文字の勉強をしていた。
側には、ルプスレギナとナーベラルと一般メイドのフォスが居る。
執務室の扉の前に居るフォスが、夏樹に話しかけた。
「デミウルゴス様とパンドラ様が、ウルベルト様に面会を求めておられます」
「大丈夫だよ。中に入ってもらって」
フォスが扉を開けると、暗い表情をしたデミウルゴスと表情がわかりにくいが暗い雰囲気のパンドラがお辞儀をしてから入室をしてきた。
(ヤバい雰囲気だ・・・俺が、偽物のウルベルトだって分たとか!?ヤバい!逃げたい!?)
「何か・・・用事だよね?」
「はっ・・・アインズ様からの伝言を伝えさせて頂きます」
「伝言?」
「その前に他の者は、部屋の外に出したいのですが、宜しいでしょうか?」
(きた!きた!きた!人払いするのは・・・俺を消すのを見せない為の配慮的なやつだよね!?)
夏樹は自分の正体が、普通の専門学校に通う人間だと気付かれたと思った。
「デミウルゴスとパンドラ以外は、部屋の外で待機していてね」
ルプスレギナ達が、部屋を出たのを確認するとデミウルゴスが話し始めた。
「ウルベルト様。アインズ様から『ナザリックの事を頼みます!』と、伝言を預かりました」
「えっ・・・あっ、この作戦期間中の事かな?もしかして、アルベドも聖王国に行く事になったとか?そんな感じ?」
デミウルゴスは、経緯から説明を始めた。
アインズが聖王国に出発する5日前に、デミウルゴスとパンドラとエ・ランテルの黄金の輝き亭で極秘の会議を行った。
「何!?アルベドが、洗脳されている可能性が高いだと?」
「はっ!ウルベルト様が、お戻りになられてからの言動がおかしいのです。始めに疑問に思ったのは、ウルベルト様が敵に記憶を混乱する魔法を掛けられた可能性が高い事を言わなかった事です」
アインズも病気や怪我の後遺症や敵の罠にかかった可能性を考えていたので、アルベドなら気が付いただろうと思っている。
ナザリックでは異状があれば、システムを調べれば分かるはずなので、洗脳ではないと思った。
「そうだな・・・」
「それとウルベルト様とナザリックの者が接触するのを、最小限度にするように動いています」
アルベドは、ナザリックの者が夏樹に接触しないように上手に命令を出していた。
「それはウルベルトさんの体調を、気遣っての事だろう」
「もちろん、それもあると思います」
デミウルゴスは、まっすぐアインズの目を見ながら答えた。
「パンドラは、どう思う?」
「はっ!アルベド様の行動は、少し不可解な所がありますが、洗脳をされた可能性は低いと思われます。もしも、アルベド様を洗脳した者がいた場合は、アインズ様も一緒に狙う可能性が高いと思います」
アインズは、もしかしたら『モモンガを愛している』という、アルベドの設定の変更をした影響かもしれないと思った。
モモンガを愛しているという事は、モモンガ以外のギルドメンバーの事を、どのように考えているのだろうと思った。
「アルベドを変えたのは・・・私だ」
デミウルゴスとパンドラは、驚きの表情をした。
「アルベドを試したい。聖王国へ出発した後に、私とパンドラは馬車の中からナザリックに戻って透明化の魔法とアイテムで姿を隠して、ウルベルトさんの部屋で待機する・・・ウルベルトさんは、執務室に行ってもらう」
「畏まりました!」
「私が、ウルベルト様に変身してベッドに入っておきます」
アインズは頷いた後に、腕を組んでしばらく考えた。
「もしも、アルベドがウルベルトさんに危害を加えようとした場合は、私はアルベドと一緒にウルベルトさんの部屋で一生を過ごす!2人には、部屋を出て1時間が経過したら、ウルベルトさんに『ナザリックの事を頼みます!』と伝えてくれ!」
アインズは、話終わると頭を下げた。
デミウルゴスとパンドラは、頭を下げたアインズに対して戸惑いをみせた。
アインズは、かなり強引に2人を納得させた。
そして、パンドラを冒険者組合にモモンの弟として、登録するのを延期した。
夏樹は、その話を聞いて精神的に追い詰められた。
(偽物なんですよ・・・ねぇ!?ちょっと!?アインズさん!)
「そうか・・・デミウルゴスとパンドラは、これからどうしたら良いと思う?」
デミウルゴスは、真剣な表情で話し始めた。
「はっ!ウルベルト様がやりたい事をして頂ければと思います。このデミウルゴス!全力でお手伝いをさせて頂きます!」
「私も、ウルベルト様のお手伝いをする事が幸せです!」
2人は、真剣な表情で答えた。
(どうしょう・・・えぇい!?)
「分かった!情報を整理したいから4時間後に皆を集めてくれ!その際に、デミウルゴスには、今回の出来事を皆に説明してもらう・・・」
「はっ!畏まりました!」
「アインズさんが、やっていた作戦の資料を持って来てくれ」
夏樹は4時間かけて、資料に目を通したが、作戦だけではなくて、カルネ村やナザリックの在庫管理等の資料が多くて大変だった。
4時間後に、王座の間にナザリックの殆どの者達が集められた。
デミウルゴスが、アインズとアルベドの事を説明したらその場の者達は泣き崩れた。
10分程すると皆が、夏樹の方を見た。
夏樹は、王座の間のアインズが座っている椅子には座らずに立っている。
「あの・・・アインズさんから、ナザリックの事を頼まれました。不安もあると思うけど、皆の力を貸して欲しい」
さっきまで泣いていた者達は、夏樹に対して歓喜の声を上げた。
もちろん、ナザリックに最後まで残ってくれたアインズのお世話が出来ない事は苦しかったが、夏樹の姿を見て喜んだ。
「ありがとう!」
夏樹は、自分なりに考えた計画を話し始めた。
「まずは!コキュートスとエントマに、お願いをしたい」
「ハッ!」
「ナンナリト!ゴメイジクダサイ!」
周りの者達は夏樹がアインズの代理として、最初にする命令を受ける2人が羨ましかった。
「アインズさんとアルベドの居る部屋の前で、交代で警備をして欲しい!2人が出てきたら、いつでも暖かく迎えられるように・・・」
その場の者達はざわついた、アルベドは、夏樹を暗殺しようとした人物であり、その人物を暖かく迎えると言った事が疑問だった。
デミウルゴスは、立ち上がってから話し始めた。
「ウルベルト様は、アルベドを許しておられるのだよ。暗殺計画を考える事自体が重罪であるが、ウルベルト様が許されたのだ・・・私は、その考えに従う」
この発言には、ナザリックの者達で議論が繰り広げられたが、最終的には、夏樹が許しているのだからという理由で強引に納得をした。
(俺が偽物だってバレたら、アルベドが正しかった・・・とか言うよね?多分たけど!?恐いよ)
コキュートスとエントマは、アインズとアルベドの居る部屋に向かった。
「良し!次はマーレを、私の護衛隊長に任命する!」
マーレは、おどおどしながら答えた。
「がっ頑張ります!」
アウラは、激励の言葉をかけた。
「しっかりとやるんだよ!」
夏樹は、緊張しながら話し始めた。
「モモンガ聖王国の建国計画は、半年ほど延期するけど・・・良いかな?」
「問題は、ございません!」
「良かった・・・その半年の間にする事を発表する。リ・エスティーゼ王国の悪い貴族を、ナザリックでむちゃくちゃ厳しく教育してから真っ当な貴族にする計画をやってもらうね。隊長はデミウルゴスで、隊員はシャルティア・アウラ・セバス・ユリ・ソリュシャン・シズだ」
「畏まりました!」
シャルティアは、少し疑問に思ったので確認をする。
「どうして貴族達を、教育するでありんすか?」
(ナザリックのむちゃくちゃ厳しい教育が、どんな感じなのか気になったから・・・偽物だってバレたらヤバいから!)
夏樹が返答に困っていると、アウラが話し始めた。
「シャルティア!ウルベルト様を、困らせないの!?セバス!悪い貴族の情報はある?」
「はっ!50人程いますが、それは表立って領民を苦しめている者ですので、裏で密かに悪い行いをしている貴族までは分かりません」
デミウルゴスは、この作戦の利点を説明したかったが、夏樹が記憶が混乱する魔法を掛けられた状態で考えた作戦なので、特に何も言わなかった。
「まだ、ウルベルト様の発表の途中だよ」
デミウルゴスが、優しい声で伝えた。
「次にパンドラは、漆黒の英雄のモモンに変身してから、ナーベラルと一緒に冒険者の活動をしてね」
2人は、お辞儀をしてから返事をした。
「ルプスレギナは、カルネ村の報告書が1枚もなかったけど問題はないの?」
「問題ないっすよ!」
ルプスレギナは、元気な声で返事をした。
最後まで読んで、頂きありがとうございます!