気が付いたら、ウルベルトになっていた。(R15バージョン)   作:コインランドリー

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オリジナル設定が多いので、ご注意をお願い致します。

一部ですが、原作のネタバレを含みますので、ご注意をお願い致します。



コキュートス魔神国の建国準備 ②

 

シャルティアは、アインズとアルベドの居る部屋の警備を任されていた。

 

「はぁ〜。この扉の向こうに、アインズ様がいるでありんす」

 

エントマと、1日交代で担当をしているので後10分程で交代になる。

 

シャルティアのアインズへの想いは、強力だった。

 

頭の中で、アインズとの思い出がぐるぐると回っている。

 

「アインズ様が、呼んでいる気がするでありんす!」

 

シャルティアの興奮が高まった。

 

「けど・・・ウルベルト様のご命令もあるでありんす!」

 

シャルティアは、一時的に冷静になったが、アインズを求める気持ちを抑えられなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アウラは、休憩時間になったので、アインズの居る部屋に向かった。

 

「シャルティアは、良いなぁ〜。アインズ様の部屋の警備を任されて・・・あれ、誰も居ない?」

 

アウラは、アインズの部屋には常に警備が居るはずなので、おかしいと思った。

 

「コレハ、アウラサマ」

 

アウラは後ろから、エントマが話しかけてきたのて振り返った。

 

「エントマ、後ろから来たって事は、交代だよね?」

 

「ハイ!イマカラ、アインズサマノ、ヘヤノケイビヲシマス!」

 

アウラとエントマは、違和感を感じた。

 

「まさか・・・」

 

「エッ」

 

アウラとエントマは、アインズの部屋の扉を見て、ある事を考えた。

 

「嘘だよね?」

 

「エッー!ナンテコト!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1時間後に、主要メンバーが集まって会議が開かれた

 

「シャルティア!なんて事を・・・」

 

デミウルゴスは、暗い表情をして肩を落とした。

 

怒りの感情が少ないのは、アインズを想っての行動だったからである。夏樹の命令を守らなかった事は、許せないと心の奥底で思っている。

 

「ウルベルト様に、ご報告をしますよ」

 

デミウルゴスの目には、光はなかった。

 

王座の間にて、デミウルゴスがシャルティアの件を報告すると『そうか・・・アインズさんが恋しかったんだな・・・うん!仕方ないよ!』という言葉が返ってきた。

 

デミウルゴスは、夏樹の優しさに触れて、泣き崩れながらほんの少しだけある事を考えた。

 

もしも、夏樹が完全な状態だったらリアルに帰っていただろうと不敬な考えが生まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アウラは、ハンバーガーを食べながらシャルティアの事を考えていた。

 

「1人で、食べても美味しくないな・・・」

 

しばらくすると、アウラの後ろからマーレの声が聞こえてきた。

 

「お姉ちゃん・・・一緒に食べよ」

 

マーレが、おどおどしながらハンバーガーを持って近づいてきた。

 

「ウルベルト様の護衛は?」

 

「ルプスレギナさんが、護衛をしているよ」

 

「じゃあ!一緒に食べよっか!」

 

「うん!」

 

2人は、仲良くハンバーガーを食べながら夏樹の話や任務の話をした。

 

夏樹は、アウラが落ち込んでいる話を聞いたので、マーレにいつもよりも長い休憩の時間を与えた。

 

マーレは、アウラの事を気にしていたので喜んだ。

 

ナザリックの者達は、働く事が喜びであるが、この時ばかりは嬉しかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏樹は、執務室で建国準備の資料をまとめていた。

 

(皆、頑張ってくれているな〜)

 

「ラキュースの現状についての報告書か・・・」

 

パンドラとペストーニャが、ラキュースがラナー王女とクライムが誘拐された件で落ち込んでいると、報告書に書いて提出していた。

 

ラキュースは、魔神国の建国の際に、コキュートスを王国の国民が受け入れるように誘導をする為に必要な存在だった。

 

「落ち込んでいるのは不味いよね・・・」

 

夏樹は、デミウルゴスを呼び出してから相談をした。

 

「ドッペルゲンガーを召喚してから、ラナー王女とクライムに変身させて、コキュートスに助け出させます。その際に、パンドラとラキュースにも手伝いをさせてから、信頼を得るのに使いましょう!念のために誘拐のショックで、声を出せなくなった事にしておきます」

 

「頼むね!デミウルゴスは、頼りになるな〜」

 

「素晴らしいお言葉を、ありがとうございます」

 

デミウルゴスにとって、夏樹の言葉とアインズの復帰が全てになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラキュースは、親友のラナーが悪魔王ヤルダバオトに誘拐されて、王都の周辺を捜索していたが発見する事が出来なかったので落ち込んでいた。

 

ラキュースが、部屋で落ち込んでいると、パンドラが訪ねてきた。

 

「ラキュース。ラナー王女とクライム殿の居場所が分かった」

 

「本当ですか!?」

 

ラキュースは一瞬だけ笑顔になったが、すぐに真剣な表情になり魔剣キリネイラムを手に持った。

 

「何処に、居るのですか!」

 

「王都を出て、馬で1時間程の所にある屋敷だよ。だが、悪魔達が周りを警備しているので、大勢で行くと逃げられる可能性が高い」

 

ラキュースは、ラナーが国を脅す為の人質になっていると思った。

 

「それと、救出に協力してくれる、私の友人を紹介するよ」

 

ラキュースは、無垢なる白雪を装備をできなくなったので、似た服に着替えてからパンドラと一緒に王都を馬で出発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1時間程馬で進むと、日が沈んで夜になった。

 

パンドラとラキュースは、馬から降りた。

 

「ここに、馬を置いていくよ」

 

「はい!」

 

「それと、紹介したい私の友人は、人間ではないんだ・・・」

 

ラキュースは、笑顔で頷いた。ラキュースは、パンドラの出生の秘密を知っているので、特に疑問はなかった。

 

5分程すると、足音が聞こえてきた。

 

「魔神王コキュートス殿だよ」

 

ラキュースは、コキュートスの体の大きさや立派な体に驚くが、パンドラの友人なら大丈夫だと思い、丁寧に挨拶をした。

 

ラキュースは、コキュートスと少しだけ会話をした。

 

「悪魔王二ハ、因縁ガアル」

 

コキュートスは数年前に、悪魔王・ヤルダバオトに騙されて、1年程の間、魔法防壁に閉じ込められた話をした。

 

「魔法防壁ですか・・・封印されていたのですね・・・」

 

「ウム!」

 

それから、作戦について話し合った。

 

コキュートスが魔法のピラーシング・アイシクルで、屋敷の周りの悪魔を遠くから攻撃して、パンドラとラキュースが屋敷の裏口から中に入って、2人を救出してから王都まで連れて行く事になった。

 

ラキュースは、コキュートスが1人で戦う事を、心苦しいと訴えたが、ラナーの救出が一番大事だという事を言われて納得した。

 

コキュートスは、屋敷の表側から50体程居る人間よりも少し大きい悪魔達に、ピラーシング・アイシクルで攻撃をした。

 

数十本の鋭い氷柱が、悪魔達を滅ぼす。

 

ラキュースとパンドラは、屋敷に突入をした。

 

「ラナー!もう、大丈夫よ!」

 

ラナーは笑顔になるが、声を出せないと、ジェスチャーで訴えてきた。

 

ラキュースは、恐ろしい目にあったのだと思い何も言えなかった。

 

パンドラは、クライムを助け出して、ラキュース達と合流してから王都を目指した。

 

王城に着くと、国王がラナーとクライムの帰還を喜んだ。

 

「無事で良かった!言葉が話せないようだが・・・怪我がなくて良かった!」

 

国王とガゼフは、ラキュースとパンドラにお礼を言った。

 

「国王陛下。ラナーとクライムは、魔神王コキュートス殿の支援があったので、助ける事が出来ました」

 

「魔神王コキュートス殿・・・それは、ありがたい!王城に招いて、歓迎をしたい!」

 

国王は聞き覚えのない名前だったが、ラナーとクライムの無事が一番の喜びだったので、笑顔で伝えた。

 

「先程、コキュートス殿から屋敷の周りの悪魔は、全て倒したと連絡がありました」

 

「あの数の悪魔達を・・・凄い!」

 

ラキュースは、作戦とはいえ1人で残してきたのが心配だった。

 

国王は、コキュートスが人間ではなく異形種だと知っても、ラナーとクライムを救った者に直接お礼をしたかったので、王城に招く為の招待状を書いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セバスは、王都の子供達の避難作戦の準備の為に、王都で買い物をしていた。

 

作戦で悪魔達が襲ってきて撃退するまでの間、王都の外で過ごす親子達が寒さで苦しまないようにするために、防寒着等を揃えていた。

 

大量に購入すると怪しまれる可能性があるので、複数の店で購入をしている。

 

セバスは、大通りで子供が不良達に絡まれているのを見掛けた。

 

王都は、貴族達が真面目になった事と、八本指の六腕が居なくなった事で治安は良いが、それでも小さな事件は起きる。

 

セバスは、すぐに子供を助けて、不良を懲らしめた。

 

「誰かに、跡をつけられていますね」

 

セバスは、夏樹やシャルティアを襲った敵の可能性も考えて警戒をした。

 

セバスは、正体不明の者の背後に回り込んだ。

 

「何者ですか?」

 

「俺は、ブレイン・アングラウスという者だ」

 

ブレイン・アングラウスは、シャルティアとの戦いの後に王都まで逃げて、ガゼフの家で暮らしていた。

 

だが悪魔王・ヤルダバオトが現れたので、王都から帝国に逃げようとしていたら、セバスの実力を見てから話をしたいと思って跡をつけた。

 

「何か、御用ですか?」

 

「さっきの不良達を懲らしめていた動きを見ていて、只者ではないと思った・・・いえ、思いました」

 

ブレインは、セバスの強さを見て、心が動いた。

 

「アングラウス様は、迷われているのですね」

 

ブレインは、シャルティアに敗北して逃げた時の事を思い出した。

 

「はい・・・」

 

ブレインは、震えながら答えた。

 

「迷いを消し去るには、自分自身を乗り越えるのが一番です」

 

「自分自身を、乗り越えるのですか・・・」

 

「えぇ・・・試しにやってみますか?」

 

ブレインは、自分自身を乗り越える方法が思いつかなかったが、今を逃せば次はないと思った。

 

「お願いします!」

 

「剣を、構えて下さい」

 

ブレインが剣を構えると、セバスの殺気を感じた。

 

「うわー!?」

 

ブレインは、尻もちをついた。

 

「止めますか?」

 

ブレインは自分を、粉砕しそうな程の強力な殺気に恐怖した。

 

だが過去の体験を思い出して、自分自身が見えかけた気がした。

 

「もう一度、お願いします!!」

 

「分かりました」

 

セバスは、もう一度殺気を飛ばした。

 

「わぁーー!!」

 

ブレインは、自分の目指す目標が見えた気がした。

 

「はっ・・・はっ・・・はぁ」

 

「自分自身を、乗り越える事ができましたか・・・迷いのない目ですね」

 

ブレインは、心の重りが無くなって、久しぶりに心の底から笑えた気がした。

 

「はいっ!ありがとうございました!お名前を、お聞きしても宜しいでしょうか?」

 

「セバス・チャンと申します。セバスと呼んで下さい」

 

「セバス様!私の事も、ブレインと呼んで下さい!」

 

セバスは、ナザリックに帰ってからブレインと出会た事を報告書に記載した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャルティアは、アインズとアルベドの居る部屋に魔法の防壁を破って入った。

 

アインズとアルベドは、ソファーで肩を寄せ合っていた。

 

シャルティアは、叫びたい気持ちもあったが、肩を寄せ合っている状態のアルベドが羨ましかったので、反対側で寄り添った。

 

アインズは、シャルティアが来たことに気が付いて、優しく手を伸ばしてから、シャルティアの頭を撫でた。

 

アインズは、アルベドの設定を変えてしまった事のけじめをつけようと思って、この部屋にアルベドと一緒に居るが、シャルティアが入ってきた事でナザリックの事が気になった。

 

だが、言葉を発してしまうと、アルベドに対する責任を手放してしまう気がしたので、何も言わずにいた。

 

だが、リアルに居た時から大切にしていたナザリックの事も大切な存在だったので、アインズの心は揺れていた。

 

アインズとアルベドとシャルティアは、言葉を交わすことなく、静かな時を過ごした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナザリックで教育を受けた貴族達は、領民の為に仕事をしていた。

 

領民達は、貴族達の変わりように驚いていた。

 

税金が払えない領民に酷い扱いをしていた貴族や八本指の悪事を黙認していた貴族が、税金を下げたり、犯罪が起きないように部下を巡回させたりしている。

 

アウラは、教育をした貴族達の屋敷を訪問して、魔神王コキュートスを王国で受け入れるように伝えている。

 

「魔神王コキュートスが表れたら、王国で受け入れられるように協力して欲しいのだけど良いかな?」

 

アウラは、元気な声で話しかける。

 

「もちろんで、ございます!」

 

教育を受けた貴族は、震えながら答えた。

 

立っているのも限界だったが、倒れてしまった場合は、再教育される可能性もあるからである。

 

教育が終わって解放された瞬間に『私達の機嫌を損ねたら〜次は、もっと優しい教育が待ってるっすよ♪簡単には、殺さないっすよ♪』といわれて、何度も教育中の夢を見ては苦しんでいた。

 

アウラは貴族の担当なので、貴族の失敗は自分の失敗になるので念入りに行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏樹は、執務室である事を悩んでいた。

 

(シャルティアが、アインズさんの居る部屋に行ったからな・・・第一階層から第三階層の守護者代理を決めないとな〜マーレは、おどおどした感じが癒しだからな〜側に置きたいしな〜」

 

夏樹は、真面目な人物がやった方が、しっかりと代理の責務を果たしてくれるだろうと考えていた。

 

(アウラは、第六階層とログハウスと貴族達の管理があるからな・・・けど、アウラかな・・・)

 

夏樹は、アウラを呼び出した。

 

「アウラ・ベラ・フィオーラ。御身の前に!」

 

アウラは、シャルティアの件があったので、守護者の名誉挽回の機会があればと思っていた。

 

「最近どう?第六階層の管理や貴族達の管理とか大変じゃない?」

 

アウラは、元気よく声を上げた。

 

「大変ではありません!むしろもっと、お仕事を与えて下されは嬉しいです!」

 

「そうか・・・けど、無理をしてはダメだよ・・・」

 

「はい!」

 

夏樹は、少しだけ心配になったが、話を進めることにした。

 

「第一階層から第三階層の守護者の代理を、シャルティアが帰ってくるまで、頼みたいのだけど良いかな?

 

アウラは、名誉挽回のチャンスだと心の中で思ったのと同時に、代理という事でシャルティアが帰還したら復帰する事が出来る事に喜んだ。

 

「もちろん!大丈夫です!」

 

第一階層から第三階層に居る者達は、シャルティアの件で不安になっていたので、アウラが代理になった事で喜んだ。

 

アウラは、休憩時間にアインズの居る部屋の前に行った。

 

「シャルティア・・・第一階層から第三階層の守護者の代理になったよ」

 

アウラの心境は、複雑だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラキュースは、蒼の薔薇のメンバーと一緒に、王都の外の森の中でパンドラとペストーニャとコキュートスと会っていた。

 

「へぇ〜。あんたが、王女さんを助けた魔神王さんか〜」

 

ガガーランは、いつもの感じて軽く声を掛けた。

 

「モモン殿ト、アインドラ殿ト、一緒ニ助ケタノダ」

 

「随分と、謙虚だな・・・」

 

イビルアイは、200年前に十三英雄として魔神と戦っていた過去があるので、信頼ができるかを真剣に考えていた。

 

「可愛い!」

 

「撫でたい!」

 

ティアとティナは、ペストーニャに興味が湧いていた。

 

「モモンさんのお母様に、失礼がないようにね!」

 

ラキュースは、ティアとティナに注意をした。

 

「大丈夫ですわ。ラキュースさん・・・わん」

 

ラキュースは、モモンとの結婚を考えていたので、ペストーニャに気を遣っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ペストーニャは、ナザリックに帰ってからパンドラに話しかけた。

 

「パンドラ様は、ラキュースさんとの結婚は考えていますか?・・・わん」

 

ナザリックの者達は、人間の事をよく思わない者が多いので確認をしてみた。

 

「私は、アインズ様がアルベド様と一緒に部屋で過ごす決断された時に、ウルベルト様から『これからどうしたら良いと思う?』と尋ねられました」

 

パンドラは、少し俯いてから話を続けた。

 

「私は、ウルベルト様にこのように答えました。ウルベルト様のお手伝いをする事が幸せです!と・・・」

 

ペストーニャは、そのやり取りを知らなかったので、驚いた表情になった。

 

「ウルベルト様が、ラキュースとの結婚を望まれたら結婚を致します。そして、結婚をしたら深く愛します!それと、私はラキュースの事を気に入っていますよ。母上殿」

 

「優しい息子が居て幸せです!わん!」

 

パンドラとペストーニャは、雑談に花を咲かせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パンドラは、ラキュースの部屋で過ごしていた。

 

「モモンさんの相棒のナーベさんにも、ご挨拶をしたいわ」

 

パンドラは、コキュートス魔神国の建国計画の為に王都での活動をしていて、ナーベラルは、地盤のあるエ・ランテルを中心に活動をしていた。

 

「そうだな。挨拶をしにエ・ランテルに行くか」

 

「はい♪」

 

2日後にエ・ランテルで、生命の輝きと呼ばれているラキュースと美姫ナーベを連れて街を歩くパンドラが注目の的になった。

 

ラキュースは、ハムスケとも仲良くなって、背中に乗ったりしていた。

 

パンドラは、ナーベラルがラキュースに厳しい態度をとるが、ラキュースが上手に受け止めているように見えたと報告書に記載をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツアレは、セバスが帰ってから手拭いを作っていた。

 

「寂しいな・・・また、1人で1週間待たないと・・・」

 

同時に八本指にボロボロにされてから、捨てられるはずだった運命と比べると幸せに感じていた。

 

ツアレは、夕食を食べてからベッドに入った。

 

護衛のシャドウ・デーモンは、家の外で警備をしている。

 

ツアレは、少しだけ涙がこぼれているのに気が付いた。

 

その時に、家のドアを叩く音とセバスの声が聞こえてきたので、明かりを付けてから玄関に向かった。

 

「すいません。起こしてしまいましたか?」

 

「会いたかったので、嬉しいです」

 

「お嬢様が明日を休日にしてくれたので、我慢が出来ずに夜遅くですが、会いに来ました」

 

ツアレは、セバスに抱きついた。

 




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