人力TASみたいな動きをする術師   作:苦労見てくれてる虎

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はっじまっるよ〜


交流会
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呪力を水、術式を水車に例えよう。

呪術師は水を操り、水車を回すことでその恩恵を得る。

であれば術師は水の一滴一滴を操っているのか。答えは五条悟を除いて否だろう。

術師は水滴ではなく水流を操り術式を使用する。

 

何が言いたいのか。

反転術式は難しいという話だ。

 

────────────────────────────

 

-9月 東京郊外-

 

暑い暑い日に嫌気が差し、働かずに家でゴロゴロしたいところだが、如何せん今日は高専生にとって大事な交流会の日。僕と生徒の軽い顔合わせもあるので行かなければいけない。

そもそも暦では8月初め辺りに夏は終わるのだ。9月にまで暑いのはおかしい。理不尽だ。

そんなことを考えつつ待ち合わせ場所に到着する。時間ピッタリだ。

街合わせ5分前に着くなんて馬鹿らしい事はしない。相手が年上だろうが関係ない。遅刻常習犯相手だ、偶然早く着いた奴に煽られないように時間ピッタリ。いつも通りだ。

 

陽炎が揺らぐ。そういえば昨日軽く雨が降っていた。

 

この木の下で街合わせをした事が、以前にもあった様に思う。

 

暑い。水分を多めに摂っておいて良かった。熱中症になりかねない。

 

…次から僕も遅れて来ようかな…

 

「久しぶり〜元気してた?」

「遅刻です。暑かったです。で、何?その箱」

 

目隠しをつけた変態が押してきた箱を見ながら聞く。黒い大きめの箱。中に人間でも入りそうな、マジックで使われそうなそれ。

 

「ん〜?まー後でお披露目するし、そん時にでも紹介するよ」

「…そういう。学長が可哀想だなぁ」

 

中の居心地を想像しながらそう言う。僕みたいに小柄ならともかく、事前に渡された資料から分かった彼は、男子高校生らしくガタイが良い。かなりキツそうだが…

 

「まーいいお灸になるでしょ」

「お灸を据えるべきは別だと思うけどね…」

 

本当に学長が可哀想だ。

ところで、と話題を変える。

 

「最近特級相当の呪霊が増えてるらしいじゃん?五条のせい?」

「そうだね、それもあるけど…呪霊と手を組んでる奴がいる。多分高専内部にも内通者がいるよ」

「!…それこの子の前で言っていいの?」

 

箱に視線を向ける。中で息を飲んだような気配。

 

「数少ない確実に内通者じゃない人間の一人だからね」

「まぁ確かにそうだけど…」

「大丈夫だよ。あんなだけど馬鹿じゃない。気付いてることには気付かせないさ」

「なら良いけど…僕が内通者である可能性は?」

 

実際違うし、信用されてるのは少し嬉しいが…

 

「オマエが呪霊と通じるわけ無いだろ?」

「何を根拠にそんな…」

六眼()

「…成程…秘密も何もあったもんじゃないね」

 

やっぱその六眼()良いなぁ…何とか僕も手に入らないかな…同時に一人しか存在しないって言っても、既にそこらへんはバグってるしワンちゃんあるか…?

 

そんなことを考えていると、やらなければいけない事をふと思い付く。馬鹿な考えを首を振って忘れ、箱に向かって話しかける。

 

「この後は色々時間無いと思うから軽く自己紹介しとくね。

僕の名前は草薙(くさなぎ)愛鈴(あいり)。今日から一般教養を教えることになったから、これから3年ちょっと、よろしくね」

 

箱からガタッという音がする。姿勢を正したんだろう。礼儀正しい良い子だ。決して五条が適当に押すから不安定なんてことは無いと思いたい。




読んでくれて有難うございます。投稿の実験の様な気持ちで投稿したので、次の話は当分遅れると思われます。読みにくい点、誤字などがあればすみません。報告して下さると有り難いです
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