人力TASみたいな動きをする術師   作:苦労見てくれてる虎

10 / 14
6

-side 虎杖-

 

愛鈴先生のお陰でナナミンも助かった。まだ俺は助けられる。まだ、戦える!

順平の時はナナミンと一緒に戦ったのに祓えなかった。今度は俺一人だけ…

 

それでも!

確実に…徹底的に…こいつは…ここで──

 

祓う(殺す)!!」

 

真人に向かって走る。

 

コイツの術式は俺に対して使えない、宿儺がいるからな。つまり領域も封じている以上、一対一(タイマン)なら俺に分がある。

俺が祓え(殺せ)なくても、戻ってきた愛鈴先生が祓えるように、徹底的に弱体化させる!

 

「ロケットパーンチ!」

 

真人が両手の手首から先を飛ばして攻撃してくる。それを冷静に弾いて更に近付く。

 

…違和感。何か…何が変だ…?あの腕…今飛んできた手首。何故飛ばしてきた?延ばすだけで良かったハズだ。魂の絶対量が間違いなく減るような手段を、わざわざ使う理由が無い。そもそもこの距離なら改造人間で牽制すれば良かっただろう。どう考えてもこんな方法を使う必要が…

 

あったのか…?理由が。

 

一気に懐に潜り込み、腹を狙って右拳を引き絞る。

真人の腹に穴が開き、内側に何か…これは───

 

ウツボ…?

全力で横に飛ぶ。

 

「あーあ、陀艮のマネしてみたんだけどね〜」

 

危ない…!今あそこに居たら腕を引き込まれてた!

やっぱりこの前より手札が増えてるな…

 

 

…ん?さっきの飛ばした手首はどうした…?

飛ばした手首を回収すれば魂の消費を最低限に抑えられたハズだ。俺は弾くったって対して遠くに飛ばしたつもりもないし、真人が回収したところも見てない。

それなのに手首が消えている。これがただの呪霊の一部なら何もおかしくはないが、相手がコイツだ。

…まさか飛ばした手首を俺に対しての地雷の様に使う気か…?

 

「どうした?戦闘中に考え事かい?」

 

…そういえば飛んできた手首から変な呪力を感じた。

真人の呪力とは明らかに違う…家入先生の…?

 

 

 

──逕庭拳と同じような原理か…!

それにこれは…成る程、これが真人が必要以上に愛鈴先生を追わなかった理由!俺にも大抵の術師にもできないが、確かにこれなら魂関係なく真人にもダメージが通る!

 

愛鈴先生なら真人相手にダメージを通せる。言い方は悪いけど大抵の術師()は足手まといになるが、愛鈴先生と二人なら真人が片方にだけ集中することもできないだろう。

 

さっき真人がやけに決めに来た理由もそういうことか…

ウツボの口の様な構造で俺の腕を離さずに、身体を針のようにして俺を殺しに来たんだろう。

 

方針を切り替える。俺がするべきなのは、愛鈴先生が帰ってくるまでコイツを俺に留める、もしくは祓う(殺す)

愛鈴先生が帰ってくれば勝ち、それまでコイツにこれ以上被害を出させない!




感想の方で指摘していただいたので説明を。
人力TAS要素は相当先になると思われます。その場面は最終盤になるので、「そこまで書ききれ」という自分への発破のつもりです。このままじゃタイトル詐欺になりそうなので、あらすじのところに追記しておきました。
それから主人公の術式が分からないのは仕様です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。