人力TASみたいな動きをする術師 作:苦労見てくれてる虎
-side 虎杖-
愛鈴先生のお陰でナナミンも助かった。まだ俺は助けられる。まだ、戦える!
順平の時はナナミンと一緒に戦ったのに祓えなかった。今度は俺一人だけ…
それでも!
確実に…徹底的に…こいつは…ここで──
「
真人に向かって走る。
コイツの術式は俺に対して使えない、宿儺がいるからな。つまり領域も封じている以上、
俺が
「ロケットパーンチ!」
真人が両手の手首から先を飛ばして攻撃してくる。それを冷静に弾いて更に近付く。
…違和感。何か…何が変だ…?あの腕…今飛んできた手首。何故飛ばしてきた?延ばすだけで良かったハズだ。魂の絶対量が間違いなく減るような手段を、わざわざ使う理由が無い。そもそもこの距離なら改造人間で牽制すれば良かっただろう。どう考えてもこんな方法を使う必要が…
あったのか…?理由が。
一気に懐に潜り込み、腹を狙って右拳を引き絞る。
真人の腹に穴が開き、内側に何か…これは───
ウツボ…?
全力で横に飛ぶ。
「あーあ、陀艮のマネしてみたんだけどね〜」
危ない…!今あそこに居たら腕を引き込まれてた!
やっぱりこの前より手札が増えてるな…
…ん?さっきの飛ばした手首はどうした…?
飛ばした手首を回収すれば魂の消費を最低限に抑えられたハズだ。俺は弾くったって対して遠くに飛ばしたつもりもないし、真人が回収したところも見てない。
それなのに手首が消えている。これがただの呪霊の一部なら何もおかしくはないが、相手がコイツだ。
…まさか飛ばした手首を俺に対しての地雷の様に使う気か…?
「どうした?戦闘中に考え事かい?」
…そういえば飛んできた手首から変な呪力を感じた。
真人の呪力とは明らかに違う…家入先生の…?
──逕庭拳と同じような原理か…!
それにこれは…成る程、これが真人が必要以上に愛鈴先生を追わなかった理由!俺にも大抵の術師にもできないが、確かにこれなら魂関係なく真人にもダメージが通る!
愛鈴先生なら真人相手にダメージを通せる。言い方は悪いけど大抵の
さっき真人がやけに決めに来た理由もそういうことか…
ウツボの口の様な構造で俺の腕を離さずに、身体を針のようにして俺を殺しに来たんだろう。
方針を切り替える。俺がするべきなのは、愛鈴先生が帰ってくるまでコイツを俺に留める、もしくは
愛鈴先生が帰ってくれば勝ち、それまでコイツにこれ以上被害を出させない!
感想の方で指摘していただいたので説明を。
人力TAS要素は相当先になると思われます。その場面は最終盤になるので、「そこまで書ききれ」という自分への発破のつもりです。このままじゃタイトル詐欺になりそうなので、あらすじのところに追記しておきました。
それから主人公の術式が分からないのは仕様です。