人力TASみたいな動きをする術師 作:苦労見てくれてる虎
-side 虎杖-
「虎杖君、後は頼みます」
虎杖の頭に
また救えなかった。また目の前で人が死ぬ。
自分がもっと強ければ救えた命たち。
真人に殺されないよう順平を守れたなら。
腸相に負けず、宿儺に主導権を渡さなければ。
もっと早くここに着いていれば…
肉片が床に落ちる音が、地下空間に嫌に響く。
「健人、助けに来たよ」
そこには両腕を切り落とされ、蹴り飛ばされた真人と、七海健人を庇うように立つ草薙愛鈴の姿があった。
「愛鈴先生!」
「虎杖君、僕は健人を硝子の所へ運ぶ。その間そこの呪霊を頼めるかな?」
真人のことを見据えながらそう言う姿に、虎杖は思わずといった様子で破顔してしまう。
「あざす!」
「何に感謝してるのさ…それじゃ、頼んだよ」
七海を背負った草薙が駆出そうとするが…
「行かせると思ってんの?」
改造人間の巨大な拳が風を切り草薙へ向かう。草薙はそれを認識し…
それに背を向けて駆け出す。
草薙の背負った七海に拳が迫るが…
「ぉらァ!」
虎杖の飛び蹴りにより拳の軌道はそれ、草薙らに当たることは無かった。
草薙達を見送った虎杖は真人に対し向き直る。
先程までの後ろ向きな
今の虎杖は根拠も無く、負ける気がしなかった。
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虎杖君強いよなぁ…宿儺のそれもあるけど、生まれ持った肉体が凄いんだろう。これで
何より成長速度がダンチだ。伏黒君も領域使えるらしいし、釘崎さんも黒閃を経験したらしい。今の二年も三年もそうだったけど、今年の一年は豊作だ。これも
健人を運びながらそんなことを考える。できる限り僕も治癒するが、健人を救うには僕という戦力はこの渋谷において重要すぎる。僕が治癒しながら硝子の所へ運んで、その後戦線に復帰する。それがベストだろう。
「雄がまだこっちに来るなって言ってるよ。もうちょっと耐えて、絶対死ぬな」
健人に声をかける。
返事はない、意識が飛んでいるからだ。
大火傷によって出血が抑えられたことで生きている状況だ。身体に対するダメージは限りなく大きい。
…ここからは賭けに近い。僕が反転術式で呪力を消費しきり、戦線復帰ができなければこの渋谷のみを見れば大きすぎる損失だ。健人が死なないギリキリを見計らって治癒し、硝子のところまで保たせる。
虎杖君が僕が戻るまで耐える。
頑張ってくれ…皆。
ちょっと遅れました。別に九時投稿と決めた訳ではないんですが…
この度お気に入り登録が50件を超えました。作者は狂喜乱舞しています。もっと一話の分量増やした方が良いのは分かっているんですが、モチベ維持の為にこのくらいで続くと思います。すみません。読んでくれて有難うございます。