ブラッド族三男坊の道楽記   作:大枝豆もやし

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シンフォギアの畜生だと思うランキング発表ドラゴン
①アメリカの上流階級や高官共
②欧州の錬金術師共
③世界中の民衆

日本以外のアジアとかは劇中に出てこないので分からないけど、どっかで論外って聞いたことあるからどうせ碌なところじゃないんだろうな。
なにせシンフォギア世界だし。


フロンティア

 

 シンフォギア世界において、国力が最も高いのはやはりアメリカであろう。

 広大な土地と多大な人口、そして何よりも錬金術師共が好き勝手出来ない軍事力。これらによって強国アメリカは成り立っている。

 そのせいかプライドこの国の驕りは強く、前回の件で引くことが出来なくなった。

 

 F.I.S.の亡命。

 人員を取られ、弱みを握られ、ソレを始末しに送った部隊も捕らえられ、弱みを更に握られらた。

 アメリカにとって恥の上塗り。面目丸潰れだ。

 

 対する日本はライダーシステムを導入。

 ゼウスと同じ力を手にし、女子供に頼ることなく大の大人がノイズを勇猛果敢に駆逐していった。

 

 まさに偉業。‬

 馬鹿みたいに力をつけ、アメリカをも超える成果を世界中に見せつけた。‬

 日本の孤立気味がこの国際社会で更に加速していくが、確かな国力と独立性を持っていれば他国に流されないという事になる。

 ここまで来たらもうアンタッチャブルだが、そう出来ないのが強国ゆえの驕りというもの。

 アメリカの高官たちはなんとか日本を妨害しようと動き、その度にジジイが文字通り飛んでくる‬。

 ライダーの力だけでなく、フルボトルの能力まで使用してくるのだ。人間どころかシンフォギアやファウストローブでさえ歯が立たない。

 しかし、ソレでも引くという発想は奴らにはなかった。

 

 今日も今日とて莫大な人材や資材を投資して失っていく。

 否、ドブに捨てるといったところか。

 

 アメリカだけではない。

 他国も日本を妨害しようと工作員を送り込み、その技術を奪おうとしている。

 ここで仲良くして甘い汁を吸う発想にならないのが実にシンフォギア世界だ。

 

 ‭そんな訳で世界情勢というのは、今は大きく日本に傾いている。‬

 ‭そして、今現在も日本は更なる力を付けようとしていた。

 

 

 

 フロンティア。

 遥かな昔、カストディアン―――アヌンナキが宇宙より飛来してきた際に用いたと伝えられ宇宙船船のひとつ。

 正式名称は鳥之石楠船神。日本神話に登場する飛行船の聖遺物であり、古代の超常術式によって日本の海深くに封印されていた。

 ソレがドゥゼスの手によって解かれた。

 

 ドゥゼスは様々な惑星や文明の技術を保有している。

 完全復活とは程遠いとはいえ、その力を1%も使えるのだ。

 封印のメカニズムを解析し、エネルギーを注いで復活させるなど朝飯前である。

 

 フロンティアによって様々なものが製造され、研究されている。

 主な産業は食料。

 食糧の自給率が‭一国で完結するように徐々に進んでいっている。

 だが、秘密裏でソレよりも重要なものが作られていた。

 

 フルボトル。

 ブラッド族がいる宇宙のキーアイテムであり、この世界にはない技術。そしてライダーの力の源である。

 ドゥゼスによって齎されたソレを錬金術師たちが中心になって研究。

 今のところ数本しか製造されていないが、研究が進むうちにもっと多く造られるであろう。

 

 次に聖遺物。

 全国から聖遺物を買い取り、研究者や錬金術師たちが研究している。

 主なメンバーは亡命した元F.I.S.の研究者やパヴァリア光明結社の錬金術師たち。

 理想的な研究環境という事もあって両者共に士気は高い。

 

 そして何よりも、キャロルという超絶優秀な錬金術師がいる。

 彼女はアルカノイズを全て破棄。聖遺物やフルボトルの研究に奮闘している。

 

 パヴァリア光明結社の全面協力。

 ノイズの駆逐を可能とするライダーシステム。

 そしてフロンティアという完全聖遺物による生産力向上。

 どれもこれも一年前とは雲泥の差。日本の独走っぷりは凄まじいものだった。

 しかしもう一度言うが、ここで下手に出ても恩恵を受けるという発想がないのがシンフォギア世界。

 この様子では人類全てがドゥゼスの力の恩恵を受けるのはまだ無理であろう。

 

「(なかなかうまくいってるな。なら、俺の方もやってみるか)」

 

 フロンティアの研究は大体ドゥゼスが関与しており、彼の為に研究しているものもある。

 その一つがギャラルホルン。並行世界に渡る為の聖遺物。

 彼はソレを使って違う世界に行こうとしていた。

 

 ソシャゲのコラボ用の設定。

 これによってシンフォギアは他の作品とクロスしてきた。

 なら、似たようなジャンル、特に魔法少女系の世界に行けるのではないか。

 光の巨人やその天敵である闇の帝王(エンペラ)ですら退けられるのだから、ドラゴンボールとかでもない限り何とかできる自信がある。

 

「クックック…。コレで俺のハーレムは更に拡がる」

「まったく、地球外生命体なのに何で下半身が緩いんだい、君は」

 

 ギャラクホルンを撫でるドゥゼスの背後からアダムが声をかけた。

 

「君の齎したフルボトルとネビュラガス。これらを研究出来る場はないだろうね、ここ以外には」

「だろうな。聖遺物は兎も角、ネビュラガスとボトルは俺の力だ。他に渡すつもりは今のところない」

 

 正に理想的な環境。

 完全生物を目指す錬金術に、完全生物本人がその力を分け与えてくれているのだ。

 喜んで飛びつくに決まっている。

 しかし、全ての錬金術師に与えるというわけではない。

 パヴァリア光明結社に所属しており、尚且つ信頼できる者しかこの研究には携われない。

 なにせ、少し前までは錬金術師=下衆というのがドゥゼスの認識だったのだから。

 

 

 シンフォギア世界における錬金術師というのは基本的に下衆の類である。

 

 アダムが成長しなかった原因もその一つ。

 彼が日々接する人種の大半は錬金術師という下衆の集団。

 真っ当な者も居るが、そもそも接する機会が少ない。そんな中で成長どころか影響を与えられる事すら難しい。

 しかしドゥゼスと出会って彼は変わった。

 お飾りの神輿から力ある支配者へと。

 

 アダムは大規模な組織改革を決行。

 決して逆らえない厳格なルールが敷かれた。

 前回も言ったが、パヴァリア光明結社には非道な行いなど吐いて捨てる程ある。

 安全圏で他者にリスクを押し付け、成果だけ奪い取る。それが平均的な錬金術師である。

 だが、ソレも終わった。

 

 

 当然、その変化を錬金術師たちは快く思わなかった。

 

 

 事実上のトップから一幹部に転がり落ちたサンジェルマン。

 彼女もまたアダムを良いように使っていた者の一人。神輿が本物になれば担げなくなる。

 しかし彼女は錬金術師の腕こそあるが支配者としては本人の好悪もあって適正はない。

 自分出来ないのだから大人しく傘下に下る…ことはなかった。

 

 彼女は過去の生い立ちもあって支配者そのものを嫌う。

 形だけの支配者が真っ当な支配者として振る舞う事すら溜まったものではなかった。

 支配そのものが悪。ソレが彼女の考えてあった。

 で、反乱を起こしたのだがつい数か月前の事。

 

『久々に派手に暴れられる!やはり強者だと驕る奴を潰すのは楽しいものだな!』

『君の数ある悪癖だけは理解できないね。僕には。早く片付けたい』

 

〈エボルドライバー!〉

〈ドゥゼスドライバー!〉

 

 瞬く間に鎮圧された。

 仮面ライダーエボルトに加えてドゥゼスも追加。

 アダムだけでも太刀打ちできないというのに、更にエボルに変身している。

 勝てるわけがない。

 

 首謀者である幹部は捕らえられ、ドゥゼスの元で再教育。

 教育の一つが、ボロ切れにもならない状態のボロボロなファウストローブで市中引き回しの刑。

 サンジェルマンの惨敗と自身の力を知らしめ、抵抗は無意味だと思い知らせる。序でに羞恥と屈辱で彼女たちの心を折るといったものだ。

 とまあ、他にも様々な方法で彼女たちの心をベキベキにへし折り、色々と仕込み、今では従順な奴隷となって可愛がられている。

 その様子を見ていたアダムは、終始ドン引きしていたという。

 

 こうしてパヴァリア光明結社の改革と掌握は進んだ。

 

 支配者となったアダムは辣腕を振るう。

 パヴァリア光明結社を掌握し、欧州全体に影響を与えた。

 無論、ドゥゼスの暗躍もあったのだが、アダムが主導であるから彼の手柄と言えよう。

 

 ノーブルレッド含む実験体も救出。

 奴らの反抗なぞ、ドゥゼスとアダムのタッグの前には塵芥も同然であった。

 とまあ、こんな感じでパヴァリア光明結社の是正は完了。

 マトモな錬金術師は安心して結社に入団し、健全に研究を行っている。

 しかし、やはり撃ち漏らしというものはある。

 

 勘の良い者、優秀な者は欧州を早期に脱出。

 アフリカやアジアを中心に散り散りとなって‬、生き汚くこの世にしがみついていた。

 

「全国に散った錬金術師たちに動きがあった。近々何か大きな事をしでかすかもしれない」

 

 で、懲りずに逃亡先で好き勝手やっているというわけだ。

 

「錬金術師に動き?散り散りになった奴らが?放っておけ、結社を作ったなら兎も角、バラバラなら大した脅威にはならん。というか、お前も動けないだろ?」

 

 欧州中の非道な錬金術師はアダムの奔走によって一旦駆逐された。

 しかしソレでも撃ち漏らしは存在しており、隠れてやり過ごした者や、そもそも見つかってない者まで、欧州に多数潜在している。

 奴らの重しとなる為にアダムはあまり欧州から離れられないのだ。

 

「そう、動けない。欧州内での統制がやはり一番。ここで他所を助ける余裕はない‬」

「だろ?なら放っておけ。どうしようもなくなりそうだったら俺が力づくでもやってやるよ」

 

 今の彼はフェーズ1の力を使える。

 惑星一つを滅ぼしてお釣りが返って来る程の力。

 如何に錬金術師共が厄介でも、前回と違ってこの力が使えるのだ。

 国や組織からの援助を受けられず、連携しても数人程度。その程度なら殲滅は容易い。

 強いて言うなら、数が多くばらけているのでプチプチ潰すのが面倒といったところか。

 

「ああ、そのことで話があるんだ、君に。実は、各国がその錬金術師たちを援助して抱き込もうとしている」

「………は?」

 

 あり得ない話に目が点になるドゥゼス。

 逃げた錬金術師はアダム達を恐れて大人しくしているが、ソレは表面上だけ。

 そもそも大人しく出来ないから逃げたのだ。何かしでかすのは火を見るよりも明らか。

 だというのに庇うなんて馬鹿げているにも程がある。

 

「アメリカにも動きがある。欧州の野良錬金術師たちがアメリカ主導で大移動しているようだ」

「はぁ!?マジか!?さっさと証拠とやった事を提示して声明を出すぞ!」

「もうしている。しかしシラをきられた」

「………」

 

 頭を抑えるドゥゼス。 

 

「………もういい、知るか。ソイツらがどうなろうが俺にはどうでもいい」

「だが、巻き込まれる民衆が哀れでならない。もしかすれば、取り返しつかないことになるやもしれない」‬

「その時助ける。国がそう決めたらな俺らかは何も言えない。内政干渉は流石にまずい」

 

 ドゥゼスは話を打ち切った。

 

「(流石に管理出来ているだろう。シンフォギア世界が民度低いとはいえ、決めたのは高官たちだ。クソ外道だがエリートの奴らがそんな馬鹿なワケない)」

 

 彼は忘れていた、この世界に来てから杞憂だと思っていることばかり当たってることに。

 





時系列的には
①FIS掌握
②妖怪ジジイと契約
③アダムと接触
④キャロル懐柔
⑤フィーネ撃破
⑥パリヴィア光明結社完全掌握
こういった流れです。

ちなみにフィーネ撃破後はかなり派手に動いてますのでゼウス=アダムの協力者、ゼウスの力=ライダーシステムだとバレてます。
そのせいで次回は逃げた錬金術師やアメリカを筆頭に大きな動きが出ます。
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