ブラッド族三男坊の道楽記   作:大枝豆もやし

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キルバスがダイナミック自殺を求めたのって退屈だったからじゃないんでしょうか。
あんなに強い力を持ってたら最初は楽しいとい思いますが、途中で飽きてきます。
で、生に飽きて派手に自殺しようとした。
まあ、弱者からすれば堪ったものではありませんが。


三男坊の道楽

 

『なあデュゼス、兄貴として一つ忠告してやるよ』

 

 かつて、ブラッド星の首都にあった王宮。

 キルバスは王室でドゥゼスを呼び出して話をしていた。

 

『なんだキルバス兄さん。俺を戦闘以外に呼ぶなんて珍しい』

『そう言うな。今はそんな気分じゃないだけだ。それと、星喰いや戦いの事ばかりだと飽きちまうモンだ。俺みたいにな』

『………』

 

 珍しくマトモなキルバスの様子から、少し戸惑うドゥゼス。

 

『話を戻す。お前は戦いや星喰い以外の何かを見つけろ。じゃねえと頂点に立った途端“終わり”になるぞ。俺みたいにな』

『どういう意味だ?』

『言葉通りさ。俺は生まれてからこの星の頂点だった。だから、何もなかった』

 

 最強・無敵・頂点。

 聞こえはいいが、ソレはそれ以上先が無いという事。

 後は終わりが来るのみ。

 

『お前は俺らと違って余計な事を考える感情がある。余計なモノを求める欲望がある。だがその程度だ。他の連中はお前を怖がってるが、従来のブラッド族とそんなに変わらねえ』

 

『デュゼス、お前は俺に一番近い。もし仮にお前が俺を殺して生き残れたら、次はお前が俺のようになる番だ。今のままならな』

 

『何かを見つけろ。星喰いや戦闘以外の何かをな。じゃないと、お前も“終わり”は近いぞ』

 

 

 

 

 

 

 

 

「終わり、か」

 

 月に建設させた後宮。

 ドゥゼスは豪華なベッドと布団の中で眠っていた。

 

 本来なら必要ない筈の睡眠。

 しかし今の彼は人間の身体を使っている。

 脆い地球人の肉体は日々メンテナンスを必要としている為、面倒くさいがやらなくてはいけない。

 

 今でもドゥゼスは人間の肉体を使っていた。

 既にハザードレベルが回復した今、地球人の身体を使う必要はない。

 しかし、彼はこの身体を使い続けていた。

 

「(人間は本当に余計な事を考え、余計な事で悩む。いや、だからこそ良いのか)」

 

 先程見た夢。

 兄との数少ない会話の内容。

 睡眠をあまり必要としないブラッド星人は見る事はないが、人間の身体にいることで久々に夢というのを経験した。

 

 記憶の中のキルバスはいつも退屈そうだった。

 圧倒的な力を持っていながら、何か足りない。そんな感じだった。

 では、その何かとは何か。ソレが分からないから余計に苛立っていたように思う。

 

「(俺たちブラッド族が求めていたのは、人間の身体…いや、心だったのかもな)」

 

 ブラッド族は緊急時以外に他種族の身体を憑依したりしない。

 出来るだけそういった事態を避け、やるなら擬態などを行う。

 他生物の身体を使うという事は、その生物に思考が近づくリスクがあるからだ。

 現に、ドゥゼスは憑依する事で人間らしい欲求を思い出し、復活から遠回りしてしまった。

 だが、ソレで良かったのかもしれない。

 

「兄さんが言っていたのはこういうことか」

 

 なんとなく、兄が言っている事が理解できた。

 

 シンフォギア世界の原作イベントを完走し、世界情勢も安定した頃、ドゥゼスは別の世界に旅立った。

 複数の次元を管理する世界を侵略し、地球の少女を狙う宇宙人の星を捕食し、人類滅亡を企む外宇宙からの侵略者を星ごと喰らい。好き勝手暴れる事で彼は力を取りもどした。

 そして、万全に戻った力で再び兄にリベンジを挑みに向かい…。

 

 

 キルバスが破れる瞬間を目撃してしまった。

 

 

 相手は人間。

 次男のエボルトが取り憑いて強化されているとはいえ、そのエボルトすら消耗しきっている状態。キルバスが敗北する要素はない。

 その筈だというのに、キルバスは破れてしまった。

 

 ドゥゼスはその場を去った。

 兄の仇と次男に会う事もなかった。

 目標としていた物が急に無くなったせいで、興味が無くなってしまったのだ。

 

 キルバスは死んだ。

 ブラッド星も既に滅んだ。

 王座も、君臨する王も、その領地も、全て無くなった。

 今まで目指していたゴールが、目の前直前で消えてしまったのだ。

 

「ま、別にいいんだけどな。キルバス兄さんが死ぬことも予想してたし」

 

 ドゥゼスは大して落ち込むことは無かった。

 なにせ、今の彼には闘争と星喰い以外の楽しみを得たのだから。

 

「今日はどの世界で楽しもうか」

 

 この身体はドゥゼスの遺伝子がある前提で動いている。

 よって、彼がこの身体から出て行くと、この身体は抜け殻となって死ぬ。…いや、壊れて無くなってしまう。

 つまり本来の持ち主の人格どころか、魂や精神すら存在していない。

 だから遠慮なくこの身体を使える。

 

 ブラッド族三男坊の道楽はまだ続く。

 戦って、女を抱いて、星を喰らって、偶に見かける敵をせん滅して。

 宇宙の支配者として君臨してる限り、彼の道楽は終わらない。

 




①シンフォギア女子を依存させてハーレムにしたかった
②シンフォギアキャラたちに反対意見を言いたかった
③あの世界の人間がクズすぎるので人間批判をしたかった
④他の変身ヒロインアニメの世界とクロスさせたかった
⑤闇落ちしたキャラ達に違う道を用意したかった
⑥原作キャラを救済したかった
⑦オリジナルのブラッド星人とライダーを出したかった
⑧待機音がdies iraeでルルーシ高笑いのドライバーを出したかった
⑨ブラッド星人でキルバス並みの存在を出したかった
⑩人類ハッピーエンドで終わらせるのが嫌だったので侵略エンドにしたかった
⑪時止めを使うキャラを出したかった
⑫写輪眼と一方通行の組み合わせ能力を出したかった
⑬ガワだけでもいいからルルーシュをライダーに変身させたかった

とまあ、書きたいことは大体書きました。
これにてブラッド族三男坊の道楽記は終わりです。
ご愛読ありがとうございました。
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