あんなに強い力を持ってたら最初は楽しいとい思いますが、途中で飽きてきます。
で、生に飽きて派手に自殺しようとした。
まあ、弱者からすれば堪ったものではありませんが。
『なあデュゼス、兄貴として一つ忠告してやるよ』
かつて、ブラッド星の首都にあった王宮。
キルバスは王室でドゥゼスを呼び出して話をしていた。
『なんだキルバス兄さん。俺を戦闘以外に呼ぶなんて珍しい』
『そう言うな。今はそんな気分じゃないだけだ。それと、星喰いや戦いの事ばかりだと飽きちまうモンだ。俺みたいにな』
『………』
珍しくマトモなキルバスの様子から、少し戸惑うドゥゼス。
『話を戻す。お前は戦いや星喰い以外の何かを見つけろ。じゃねえと頂点に立った途端“終わり”になるぞ。俺みたいにな』
『どういう意味だ?』
『言葉通りさ。俺は生まれてからこの星の頂点だった。だから、何もなかった』
最強・無敵・頂点。
聞こえはいいが、ソレはそれ以上先が無いという事。
後は終わりが来るのみ。
『お前は俺らと違って余計な事を考える感情がある。余計なモノを求める欲望がある。だがその程度だ。他の連中はお前を怖がってるが、従来のブラッド族とそんなに変わらねえ』
『デュゼス、お前は俺に一番近い。もし仮にお前が俺を殺して生き残れたら、次はお前が俺のようになる番だ。今のままならな』
『何かを見つけろ。星喰いや戦闘以外の何かをな。じゃないと、お前も“終わり”は近いぞ』
「終わり、か」
月に建設させた後宮。
ドゥゼスは豪華なベッドと布団の中で眠っていた。
本来なら必要ない筈の睡眠。
しかし今の彼は人間の身体を使っている。
脆い地球人の肉体は日々メンテナンスを必要としている為、面倒くさいがやらなくてはいけない。
今でもドゥゼスは人間の肉体を使っていた。
既にハザードレベルが回復した今、地球人の身体を使う必要はない。
しかし、彼はこの身体を使い続けていた。
「(人間は本当に余計な事を考え、余計な事で悩む。いや、だからこそ良いのか)」
先程見た夢。
兄との数少ない会話の内容。
睡眠をあまり必要としないブラッド星人は見る事はないが、人間の身体にいることで久々に夢というのを経験した。
記憶の中のキルバスはいつも退屈そうだった。
圧倒的な力を持っていながら、何か足りない。そんな感じだった。
では、その何かとは何か。ソレが分からないから余計に苛立っていたように思う。
「(俺たちブラッド族が求めていたのは、人間の身体…いや、心だったのかもな)」
ブラッド族は緊急時以外に他種族の身体を憑依したりしない。
出来るだけそういった事態を避け、やるなら擬態などを行う。
他生物の身体を使うという事は、その生物に思考が近づくリスクがあるからだ。
現に、ドゥゼスは憑依する事で人間らしい欲求を思い出し、復活から遠回りしてしまった。
だが、ソレで良かったのかもしれない。
「兄さんが言っていたのはこういうことか」
なんとなく、兄が言っている事が理解できた。
シンフォギア世界の原作イベントを完走し、世界情勢も安定した頃、ドゥゼスは別の世界に旅立った。
複数の次元を管理する世界を侵略し、地球の少女を狙う宇宙人の星を捕食し、人類滅亡を企む外宇宙からの侵略者を星ごと喰らい。好き勝手暴れる事で彼は力を取りもどした。
そして、万全に戻った力で再び兄にリベンジを挑みに向かい…。
キルバスが破れる瞬間を目撃してしまった。
相手は人間。
次男のエボルトが取り憑いて強化されているとはいえ、そのエボルトすら消耗しきっている状態。キルバスが敗北する要素はない。
その筈だというのに、キルバスは破れてしまった。
ドゥゼスはその場を去った。
兄の仇と次男に会う事もなかった。
目標としていた物が急に無くなったせいで、興味が無くなってしまったのだ。
キルバスは死んだ。
ブラッド星も既に滅んだ。
王座も、君臨する王も、その領地も、全て無くなった。
今まで目指していたゴールが、目の前直前で消えてしまったのだ。
「ま、別にいいんだけどな。キルバス兄さんが死ぬことも予想してたし」
ドゥゼスは大して落ち込むことは無かった。
なにせ、今の彼には闘争と星喰い以外の楽しみを得たのだから。
「今日はどの世界で楽しもうか」
この身体はドゥゼスの遺伝子がある前提で動いている。
よって、彼がこの身体から出て行くと、この身体は抜け殻となって死ぬ。…いや、壊れて無くなってしまう。
つまり本来の持ち主の人格どころか、魂や精神すら存在していない。
だから遠慮なくこの身体を使える。
ブラッド族三男坊の道楽はまだ続く。
戦って、女を抱いて、星を喰らって、偶に見かける敵をせん滅して。
宇宙の支配者として君臨してる限り、彼の道楽は終わらない。
①シンフォギア女子を依存させてハーレムにしたかった
②シンフォギアキャラたちに反対意見を言いたかった
③あの世界の人間がクズすぎるので人間批判をしたかった
④他の変身ヒロインアニメの世界とクロスさせたかった
⑤闇落ちしたキャラ達に違う道を用意したかった
⑥原作キャラを救済したかった
⑦オリジナルのブラッド星人とライダーを出したかった
⑧待機音がdies iraeでルルーシ高笑いのドライバーを出したかった
⑨ブラッド星人でキルバス並みの存在を出したかった
⑩人類ハッピーエンドで終わらせるのが嫌だったので侵略エンドにしたかった
⑪時止めを使うキャラを出したかった
⑫写輪眼と一方通行の組み合わせ能力を出したかった
⑬ガワだけでもいいからルルーシュをライダーに変身させたかった
とまあ、書きたいことは大体書きました。
これにてブラッド族三男坊の道楽記は終わりです。
ご愛読ありがとうございました。