転生したらもっふもふの九尾狐だった件 作:時長凜祢@二次創作主力垢
国に入る前に行われる入国審査・・・・・・しかし、それを受ける前に一つのトラブルに見舞われて・・・・・・?
※あとがきにコリン(擬人化モード)のイラストがあります。※
※なお、作者はそこまで絵が上手いわけではない上、イメージを崩されてしまうかもしれないので、閲覧は自己責任でお願いします。※
スケベさんと言われ、若干お凹みモードのリムルを背中に乗せたランガお兄さんと一緒に走り抜けた広い世界。
河沿いの道を走り続け、3日くらい移動を続けたことにより、とうとう私達は【武装国家ドワルゴン】が視界に入る位置まで辿り着いた。
「あれがドワーフさん達の国?」
「はいっす!あそこに見える門から中に入ることができるっすよ!」
視界に広がる牧草地。その先にはとっても大きな山があり、山の麓には、目立つくらいに立派な門があった。
あそこから国の中に入るのだと教えてくれたゴブタに、私は小さく相槌を打つ。
「それじゃあ、こっからは俺とゴブタ・・・・・・それと、コリンの3人で向かうか。」
「「「「え!?」」」」
そんな中、リムルがドワーフさん達の国には、私とリムルとゴブタの3人で向かおうと口にする。
それを聞いたリグルお兄さん達は、驚いたような声を漏らし、リムルの方へと視線を向けた。
「リ、リムル様?何故、コリン様とゴブタの3人だけで国へ向かうのですか?」
“てっきり我々も同行するものだと思っていたのですが”・・・・・・と少しだけ困ったような様子で、リグルお兄さんがリムルに質問する。
リグルお兄さんから質問されたリムルは、ランガお兄さんの上から飛び降りて、リグルお兄さん達と向き直った。
「最初はみんなで・・・・・・とも思ったんだけど、腰布とでっかい狼の集団じゃ悪目立ちしてしまうからな。
ここは、案内人のゴブタと、交渉目的の俺が向かった方がいいと思ったんだ。
コリンに関しては、まぁ、俺の個人的な理由だな。コリンは、昔は身体がすごく弱かったから、遠くの方へと出かけることがほとんどできなかったんだ。
だから、折角だしコリンには沢山の場所を見て回ってもらいたいと思ってな。
それに、俺はコリンと約束していたんだ。元気になったら色んなところに出かけて、色んな思い出を作ろうって。
その約束をようやく果たせる機会がこうして巡ってきたんだ。コリンも連れて行きたいと思うのは当然だろう?」
リムルの言葉に、リグルお兄さん達は目を丸くして、私の方へと視線を向けてくる。
そう言えば、ランガお兄さんには話だけど、他のみんなには話してなかったね。
「リムルの言うとおり、元々お狐様はすごく身体が弱弱で、走るだけでも息が苦しくなったり、胸が痛くなってしまうことがあったのです。
でも、こうしてお狐様になってからは、元気いっぱいな身体をもらったので、沢山沢山走り回れるようになったので〜。」
私の言葉に、リグルお兄さん達は何度か瞬きを繰り返したのち、穏やかな笑みを表情に浮かべた。
同情とかそんな感じのものじゃなくて、本当に良かったと思っているような優しい表情だった。
「わかりました。では、我々はこちらでお待ちしております。コリン様は、ゆっくりと旅をお楽しみください。」
「うん!」
「悪いな、リグル。なるべく早く戻るようにするが、少しだけここで野宿をしていてくれ。」
リムルの言葉に、リグルお兄さん達はすぐに頷く。
それを見たリムルは、どことなく満足そうな様子を見せては、ゴブタと私に視線を向けた。
「それじゃあ向かうか。」
「はいっす!」
「あ、ちょっと待って。お狐様の姿で向かうのは少しだけ気が引けるので〜・・・・・・」
「「「「「????」」」」」
ドワーフさん達の国に向かおうとするリムルに、私は一旦待って欲しいことを伝える。
確かにもふもふが最強のお狐様ですが、流石にこっちの姿で人間さん達も過ごしてる場所に入るより、人に化けた方がいいと思うのです。
『【大賢者】さん【大賢者】さん。確か私は人の姿にもなれるんだよね?』
『是。個体名:コリン=テンペストには、聖獣形態。幼獣形態。擬人形態の3種類に姿を変えることができるスキルが備わっています。』
『じゃあ、人の姿になりたいので、ちょっとお手伝いしてほしいのです。なんとなく人の姿になる方法はわかるのですが、多分、人に化けたらすっぽんぽんだと思うので、魔素を使って服とか作れませんか?』
『解。魔素を利用し、服を製作することは可能です。』
『よかった〜・・・・・・。流石にすっぽんぽんはよろしくないので、服が作れるとわかり、お狐様は安心しました。』
【大賢者】さんとお話を済ませ、私は聖獣形態になっていた時と同じように、今度は人の姿を思い描く。
一度目を閉じて数回呼吸してみれば、私の足元から結晶でできた花が現れ、私の身体を包み込んだ。
周りのみんながびっくりしていたけど、私は気にしないで目を閉じる。同時に結晶の蕾は、パリンッと言った軽い音を立てて崩れ去った。
ふわふわと身体に触れる柔らかい布。だけど尻尾とお耳は隠せていないのか、モフフワのそれが生えたままだった。
「ん。お狐様、擬人形態ばーじょん、解⭐︎禁!なのです。」
でも、お狐様の耳と尻尾以外はしっかりと人間になっていたので、まぁ、別に問題ないかなと思いながら、ドヤサと得意気に笑う。
あ、ちゃんと魔素でできた服になってる。ん〜・・・・・・?なんだっけこれ・・・・・・あ、思い出した。確か浴衣。浴衣がこんな感じでした。
もしくは着物・・・・・・?浴衣と着物の違いがちょっとわからないのです。
「見て見てリムル〜。コリンちゃん、人型モードなのです!お狐様のお耳と尻尾は隠せてませんが〜・・・・・・。」
「「「「おお・・・・・・!!」」」」
「・・・・・・俺の幼馴染みが綺麗な白狐から可憐な美幼女になった件。」
「コリン様、めちゃくちゃ可愛らしいっす!!」
そんなことを思いながらリムルに声をかけると、周りがものすごく驚いたような反応をした。
ゴブタはキラキラと目を輝かせているけど、リムル・・・・・・はなんだかほんのりピンク色なのです。
『?ゴブタは可愛いって言ってくれましたが、リムルは不思議な反応なのです。』
『告。【大賢者】の【永続共有】により発生しているつながりを通し、【魔力感知】の視点を個体名:コリン=テンペストから、個体名:リムル=テンペストへと変えることが可能です。
視点を個体名:リムル=テンペストのものへと変更しますか?』
『あ、そんなことできるんだ。じゃあ、お願いするのです。』
『了。』
【大賢者】さんってなんでもできるな〜・・・と考えながらも、リムルから見た景色へと視点を変えてもらった。
すると、一瞬だけ視界が暗くなり、程なくして私の姿が映り込む。
そこには、白にも見えるふわふわくるくるの長い髪と金色の目をしている狐耳と尻尾が生えた小さな女の子が写っていた。
目元はなんだろう〜?ちょっと垂れてる感じのお目目です。でも、前世の私に比べると、とってもとっても可愛いのです!
「ふふん!お狐様大変身!可愛い女の子になれてすごく嬉しいのです!」
ずっと4つの脚で歩いていたから、2つの脚で歩けるかちょっと不安でしたが、どうやら前世の記憶がある分、2つの脚でも十分歩けるようです。
よかったよかったと笑いながら、私はリムルを抱っこする。
「むむむ・・・・・・ちょっとリムルは大きい・・・・・・?」
「多分、今のコリン、8歳くらいの女の子だから、余計にちょっと大きく感じるんだと思うぞ。」
「なるほど〜・・・・・・あ、でもリムル、ぷにもちで触り心地良い・・・・・・。」
「俺としてはちょっと恥ずかしいんだけどな・・・・・・。スライムとは言え、俺、元37歳のリーマンだし・・・・・・。」
「このぷにもち感、なんかすごく離したくない感じがするのです。」
「俺ってそんなに抱き心地いいのか。」
スライムなリムルを優しく抱っこしたまま、リムルの頭辺りを優しく撫でる。
いつもはリムルに撫で撫でされてばかりなので、撫で撫でをお返しできてちょっと嬉しい。
「さてと・・・・・・コリンも準備ができたみたいだし、俺達もドワルゴンに向けて移動するか。」
「はいっす!」
「ねぇ、リムル。リムルのことまだ抱っこしてていい?」
「ん?ああ。構わないぞ。でも、なんか嫌な予感するから、ドワルゴン付近に着いたら離してくれよ?」
「嫌な予感?」
「ああ。」
「ん〜・・・・・・お狐様はちょっとよくわからないのですが、リムルがそう感じるってことは何かあるかもしれないので、ドワーフさんの国が近くなったら離すのです。」
「ごめんなぁ、コリン。でも、ありがとう。お前達、留守番は任せたぞ。」
「「「「わかりました!」」」」
リグルお兄さん達にどうしてほしいかを伝えたリムルが、私とゴブタに行こうと声をかけてくる。
私とゴブタはすぐにリムルの言葉に頷いたあと、ドワーフさん達の国がある方角へと足を動かした。
リムルが言っていた嫌な予感・・・・・・それがわかったのは、国に入る前の待ち時間の時でした。
܀ꕤ୭*
リグルお兄さん達の元から離れて、たどり着いたドワルゴンのすぐ側。
沢山の人が並ぶ列に、私とリムルとゴブタは並んでいた。
「結構しっかりチェックするんだな。なかなか列が進まない。コリン。大丈夫か?もし疲れたら、俺の上に座っていいからな?」
「リムルを椅子にするの?重たくない?」
「そこそこ俺は大きいし、コリンくらいの小さな女の子を座らせることくらい問題はないよ。だから、脚が疲れたらすぐに言うんだぞ?」
「ん〜・・・・・・じゃあ、その時はお願いするね〜。」
私の椅子になるくらいはどうってことないと言ってくるリムルに、それならと疲れた時はお願いすることを伝えれば、リムルは小さく頷くような動きを見せる。
「この流れだと、もう少し時間がかかりそうっすね・・・・・・。でも、国の中に入ることができたら、そこからは自由に動き回ることが可能になるので、少しだけ辛抱っすよ!」
もうちょっと時間がかかるかもと言ってくるゴブタに頷き返し、私達は静かに並び続ける。
あ、すごい。今入った人、なんだかトカゲさんみたいだったのです。人間さんがほとんどみたいだけど、ワンちゃんがそのまま人になったような方もいるのです。
お狐様はどんな風に見えるのかな?やっぱり魔物?それとも【大賢者】さんや、村の人達が教えてくれた獣人さんなのかな?
ん?獣人さんって前にいるワンちゃんが人になったような人を言うんだっけ?じゃあお狐様はどんな種族?
「・・・・・・コリン様。なんかボーッとしてるっすね。」
「多分、周りから見たら自分はどんな風に見えるのか考えてるんだろうな。初めて見る容姿をしてる存在とかかなりいるし、俺以上にコリンは初めてだらけだからな。」
「周りからコリン様はどんな風に見えるのか・・・・・・?そうっすね・・・・・・やっぱり可愛い女の子っすかね?
人間とは違う耳を持ってるし、尻尾が生えていたりもするっすけど、コリン様の可愛らしさは誰にも負けないと思うっす!」
「それはそう。コリンは昔っから可愛かったんだぞ〜?昔は身体が弱くてできないことが沢山あったから、俺が色んな話をしてさ。
それを聞いてるコリンはすごくキラキラ目を輝かせて、俺の話をいつも楽しそうに聞いていたんだ。
綺麗な海とか見たら、宝石が溶けちゃったのかな?なんてことを聞いてきたり、体調が悪くない時とかは、いつもリムルリムルって呼びながら着いて回ってきてな。
甘えたがり屋さんでもあったから、構ってほしくなったら俺にくっついてきたり、顔を覗き込んできたり・・・・・・あの時のコリンも、今とはまた別の可愛さがあってよかったぞ。」
「リムル様とコリン様って、本当に仲良しだったんすね。」
「あったりまえだろ!俺とコリンは周りからも有名な仲良しコンビだったんだからな!」
周りから見た自分の姿はどんなものなのかを考えながら、ゆっくりと進んでいく列に身を任せていると、リムルがゴブタに私とリムルは昔からどんな関係だったのか話していた。
前世のお話だけど、ゴブタは気にしていないのか、それとも、村に来る前のお狐様は、進化した結果元気になったお狐様だと思っているのか、仲が良かったんだと口にしている。
リムルもそれに気づいているのか、話の流れを途切れさせることなく私達は昔から仲良しだったんだと自慢げに笑っていた。
「おいおい、魔物がこんなところにいるぜ?」
「まだ中じゃないし、ここなら殺してもいいんじゃねぇの?」
他の人達が、私達をほっこりしたような目で見つめてくる中、不意に、その雰囲気を壊すように男の人の声が聞こえてきた。
私達はすぐに声の方へと目を向ける。そこには、なんだかいや〜な感じがする2人組の姿があった。
「そこの狐耳の嬢ちゃん。そこの魔物共から離れな。魔物は危険な奴らばっかだからなぁ?」
「そうそう。こわ〜い魔物は俺達が始末してやるから離れときな。」
「ああ、魔物共。荷物を置いていくなら特別に見逃してやるよ。ほら、とっととそれ置いていなくなりな。」
・・・・・・あれ?お狐様は魔物判定じゃないのですか・・・?
コリン=テンペスト
リムル達と一緒にドワルゴンに向かってみたら、なんか人に絡まれちゃった守護獣の仔狐。
狐耳と尻尾は隠せなかったけど、人型になった・・・ら、あれ?魔物判定されなかったのです・・・?
人型になると銀色の髪と金色の瞳を持つ美幼女になる。
リムル=テンペスト
幼馴染みが人型になったらケモ耳尻尾の美幼女になったので一時的に思考が停止したスライム。
ドワルゴンに入る前に、前世のコリンと自分の話をして、幼馴染み可愛い自慢をしていたらなんか人間に絡まれた。
よかった・・・コリンは魔物判定されなかった・・・・・・。
ゴブタ
守護獣様が人型になってビックリしたけど、めちゃくちゃ可愛い女の子姿だったので無意識に可愛い可愛い言いまくっていた男の子。
リムル様がコリン様の話を楽しそうに話しているのを微笑ましく見ていたら人間に絡まれた。
コリン様が魔物って言われなくってよかったっす・・・・・・。
コリン擬人化モードイメージ(閲覧は自己責任です。閲覧後の文句、および中傷・荒らし等は受け付けません)
【挿絵表示】