転生したらもっふもふの九尾狐だった件 作:時長凜祢@二次創作主力垢
洞窟の外に出る前に、2匹はできることを確かめるのだった。
ミオとサトルがコリンとリムルになり、今世は沢山遊び、沢山やれることをやって行こうと話し合ってしばらくした頃。
私達は沢山の鉱石が突き出ている場所にたどり着いた。
「お〜・・・キラキラしてる〜。」
『そうだな。この鉱石、もしかしたらお金とかになるかもしれないし、沢山あるみたいだからもらって行くか。』
そう言ってリムルは鉱石に飛びつき、次々とスライムの身体にそれを取り込んでいく。
どんどん鉱石が小さな身体に消えていく・・・リムルの胃袋は本当に不思議である。
『ん?どうかしたか、コリン?』
「ん〜ん。次々鉱石がリムルの中に消えていくからびっくりしただけ〜。」
『あー・・・言われてみれば確かに不思議だよな。』
「それも【捕食者】についてる胃袋に消えていくの?」
『ああ。ついでに解析もしてるな。』
「解析か〜・・・わからないことがあったら調べられるのはすっごく便利だね〜。」
ちょっとだけ羨ましいと思ってしまった。私も解析できたり、状況を教えてくれるようなスキルほしかったな〜・・・。
でも、手探りで何かをやるのも楽しいし、まぁ、いっか。
『これくらい蓄えればいいかな?うん。さてと・・・』
沢山の鉱石を取り込んだリムルは、ぽよんと地面に飛び降りたのち、目の前にあるものを見上げる。
そこにあるのはかなり重たそうな錆びた扉。多分、鉄でできているのかな?
随分と大きくて、なかなか開けるのに苦労しそうだ。
『う〜ん・・・この扉はどうするべきか・・・。【水刃】で切り刻むか?それとも【捕食者】で食ってしまうべきか・・・』
「・・・これ、食べれるの?」
『正直言ってわからないな。完全に穴を塞ぐように作られてるし。』
う〜ん・・・とリムルと一緒になって首を傾げる。でも、不意に外から何かしらの音が聴こえてくることに気づき、私は急いでリムルを背中に乗せて、近くにあった岩陰に移動した。
『コリン?』
「誰か入ってくるみたいだからちょっと隠れようね〜。」
『え、マジか。』
てくてくと岩陰に移動した私は、自身の耳をぴこぴこと動かしながら音を拾う。
なんだろう?かちゃかちゃって何かを触ってる音が聴こえる・・・鍵穴かな?
あ、カチャンッて聴こえた。扉が軋む音もある。
「そろそろ開くね。」
『わかるのか?』
「うん。お狐様は耳がいいのです。」
私がそう紡ぐと同時に、閉ざされていた扉がゆっくりと開いていく。
ジッとリムルと一緒になって見つめていると、男性2人と女性1人の3人組が入ってきた。
「ふぅ・・・やっと開きやしたぜ。鍵穴まで錆びついちまってんだから。」
「まぁ、仕方ないさ。300年も手入れされてなかったんだ。」
「でも、封印の洞窟を調査しろだなんて、ギルドマスターも無茶振りよねぇ。」
「安心しろって。竜なんて、所詮大きなトカゲだろ?」
『・・・リムル〜。ドラゴンって明らかにトカゲさんじゃないよね?』
『だな。アイツら大丈夫か?間違いなく封印されていたヴェルドラでもプチッとされるぞ。まぁ、今は俺の中にいるんだけど。』
どうやらその3人組は、この洞窟の中を調べにきたようだ。もしや、ヴェルがいなくなるのってかなりの大事だったりする?
いや、好き勝手暴れた結果封印されちゃったって言ってたし、大事なのは当たり前・・・なのかな?
『外から来た人間みたいだし、接触・・・はやめた方がいいかもな。念話が通じるかわからないし、俺の場合、下手したら魔物だ!やれー!って襲われそうだし・・・。』
3人組を見て、リムルがうんうん唸り始める。どうやら、人間さん達とお話ししたいみたいだ。
まぁ、お外から来たなら情報を集めるのにいいかもしれないもんね。でも、スライムって魔物だから、接触は難しいと・・・。
『あの人達の前でごろんしてこようか〜?撫でて〜ってアピールするの。』
『やめなさい!確かにコリンはモフモフの可愛い狐だけど、何かあってからじゃ遅いんだからな!?』
それなら私が甘えてこようか?とリムルに話すとすぐにダメですされてしまった。
むぅ・・・私は竜種のヴェルすらも大変満足なモフ狐なのに・・・。多分、あの人達も私のモフの虜になるのに。
『いいか!?絶対にやっちゃダメだからな!?人と接触するのは俺が話せるようになってからだからな!?絶対にモフを差し出したらダメだからな!?』
『ちぇ〜・・・わかったよぉ・・・』
いい案だと思ったのになぁ・・・と軽く拗ねていると、3人組の1人がメンバーの2人に近寄るように声をかけ始める。
【
『【隠密技術】・・・?スキルか何かか?』
どうやらリムルも同じ疑問を抱いたらしい。まぁ、リムルも知らないことばかりだもんね。
うんうんと頷きながらも、そっと岩陰から3人組へと視線を向ける・・・けど、特に何か変化があるわけでもなく、3人組はこれでいいと言わんばかりに洞窟の中を歩き始めた。
何がよかったんだろ?変なの〜・・・。
『な、何というドリーム
「え?リムル何言ってるの・・・?」
『え゛!?いや、だって透明になってるんだぞ!?透明になるなんて夢のような力じゃないか!!』
「透明?透明になってないよ?」
『へ?でも確かに視えなくなって・・・』
「視えるよ?」
『「・・・・・・・・・・・・あれ?」』
どうやら私とリムルは、見え方が全然違うようである。互いに首を傾げながら、どうして〜?となっていると、リムルが何かに気づいたような反応を見せた。
『へ?【
ちょ、ちょっと待ってくれ・・・!つまり、コリンは、やろうと思えば見たものの情報を全部把握できるってことか!?』
・・・リムルの【大賢者】さん曰く、どうやら、私は見抜く力があったようです。情報を見抜くことができるってすごいな。
じゃあ、ちょっと失礼して・・・
「リムルは【物理攻撃耐性】【痛覚無効獲得】 【熱変動耐性ex】【電流耐性】【麻痺耐性】【捕食者】【大賢者】【水操作】【溶解】【吸収】【自己再生】【水圧推進】【魔力感知】をスキルとして持ってるみたいだね〜。」
『・・・本当に看破してる!?』
なんとなくリムルに視線を向けてスキルを発動させてみると、個体名:リムル=テンペスト、種族:スライムという文字が映り込み、その後につらつらとスキルの名前が出てきた。
あ、魔素の量も出てる。かなり多い。あとは、体力かな?魔素の消費量とかも記されてる。
「すご〜い。情報がいっぱい出てる〜。」
『個人情報無視か!!て言うか、本当にコリンの能力すごいな!?』
こんなに便利な力があるなら、もっと早く知りたかったな〜なんて呑気に思いながら、開きっぱなしの扉に私は近寄る。
『ストップストップストーップ!!俺が先に様子を見に行くからコリンはステイ!!』
しかし、外に一歩踏み出そうとした瞬間、リムルからストップをかけられてしまった。
足を止めてリムルに目を向ける。リムルはなんだかちょっぴり焦っているようだった。
「なんで〜?」
『危ない魔物とかいたらいけないだろ?俺が先に見てくるから、コリンはちょっと待っててくれ。』
・・・なんでか待てを言い渡されてしまった。むぅ・・・私だって強いのに・・・。
『・・・よし。すぐそこに魔物がドーンッと待ち構えたりはしてないな。行くぞ、コリン。』
「私、子供じゃないのに・・・」
『俺が心配なの!折角元気な身体で生まれたんだから、危ない目には遭ってほしくないんだ。
だって、ずっと元気に走り回りたい。自由に遊びたいって思ってただろ?』
「うん。」
『俺はこんなナリになっちゃったけど、やっとコリンをいろんなところに連れて行けるようになったんだ。
俺も、コリンと沢山走り回って、それで遊び回りたいからさ。こんなところで怪我をしてほしくないんだよ。』
「でも、多分私はそこそこ強いよ?」
『そうかもしれないけど、やっぱり俺はコリンを守りたいし、怪我をさせたくないんだ。だから、俺が安心するためにも、俺にコリンを守らせてくれないか?』
どこか必死なリムルに、私は何度か瞬きをする。えっと・・・これを懇願って言うんだっけ?
どうしてもそうしてほしいって言うお願い・・・だよね?
「ん〜・・・わかったよぉ・・・。ヴェルからもちんまい仔狐ってまだ言われてるし、しばらくはリムルのお願いを聞いとく。」
それならと、私はリムルのお願いを受け止める。自分のお願いを聞いてくれたからか、リムルはどことなくホッとしたような様子を見せて、私の背中に飛び乗ってきた。
『ごめんな、コリン。もう大丈夫って思えるまでは、多分、口うるさく色々言うかもしれないけど、もう、俺は大切で大好きだったものを失いたくないんだ。
本当は、こんなに口うるさく言うのも束縛としか思えないし、コリンが嫌がるのもわかってるんだけど・・・』
私の身体をちっちゃなスライムお手手で優しく撫でて、ごめんなさいを言ってくるリムル。
小さい時にいなくなっちゃったことがそこまでリムルを必死にさせてしまっているのだと思うと、かなり申し訳なくなってしまった。
「仕方ないので、お狐さんは大好きな幼馴染みスライムさんのお話を聞いてあげることにするのでした。でも、安心できたら少しは控えてね?」
『うん。約束するよ。』
それならばと、私はリムルが安心するまではその話を聞くことにした。安心できるようになったら、控えてくれるみたいなので、その時が来るまでは守られておこう。
やれやれと思いながら、ゆっくりと私は歩みを進める。まさか、口約束なだけで、実際は控えてくれる日はないとは思わずに。
܀ꕤ୭*
扉の外に出て、再び洞窟の中。てくてくと歩いていると、何やら大きな生き物が動き回っているような音が聴こえてきた。
すぐに足を止めた私は、そこら辺にあった岩の上にぴょんぴょこ飛び移り、上からその音の方を見つめる。
『コリン?どうかしたのか?』
「・・・何かでっかい生き物がいるみたいなので〜。」
『え゛!?ど、どこに!?』
背中に乗っているリムルの質問に答えるために、私は音がしていた方へと視線を向ける。
よく見るとかなり離れた位置にでっかい蛇のような生き物が彷徨いていた。すぐに【看破者】をその場で使用して、生き物を見つめるとテンペストサーペントの文字が表示され、同時に【熱源感知】と【毒霧吐息】の文字。数値化された体力と魔素量が浮かび上がる。
「んーと・・・リムル。【大賢者】さんに教えてくれる?なんか、あそこテンペストサーペントって言うでっかい蛇さんがいるみたいだよ。」
『テンペストサーペント・・・でっかい蛇さん?』
「うん。」
リムルの問いかけに頷くと、リムルはすぐに【大賢者】さんに私が教えた話を伝え始める。
しばらく黙って様子を見つめると、リムルがぴょんっと私の背中から飛び降りた。
『コリンはここにいてくれ。【大賢者】から【捕食者】の使用を勧められたから。』
「わかった〜。」
平らになってる岩の上に伏せをすると、リムルはそれを合図にしたようで、地面の方へと降りて行った。
じっと伏せて様子を見ていると、近づいてきたリムルに気づいたのか、テンペストサーペントがリムルがいる方角へと動き始める。
あ、ちょっと離れた方がいいかも。とりあえず私は今いる場所からテンペストサーペントから距離を取れる場所に移動した。
リムルを見つけたテンペストサーペントが口から何かを吐き出す。おそらくあれが【毒霧吐息】と呼ばれる能力なのだろう。
吐き出されたそれを、リムルはさっと躱した。あ、地面溶けてる。怖い。
当たっちゃったらひとたまりもないなぁと思いながら見つめていると、リムルが【水刃】を使ってテンペストサーペントの首・・・頭?を切り飛ばした。
勢いよく吹っ飛んだそれに、「おわ・・・」と小さく声を漏らす。リムル、強い。
『よし。これでなんとか・・・って言うか、コリン。よくこんな離れた位置にいる魔物見つけたな・・・』
スライムの身体にでっかい蛇さんを取り込みながら、リムルが私の方を見る。
『コリン!もう大丈夫だぞー!』
リムルの声を聞き、私は岩の上から地面に降りる。
その間、リムルからハラハラ心配されたけど、私は九尾の狐なので、身体能力も高いので・・・あ。
「み゛!?」
『コリン──────────!!?』
余裕余裕と思っていたら足を滑らせてしまった。べしゃっと地面に転がれば、リムルが慌てて私のところにやってくる。
『大丈夫かコリン!?』
「あいたたた・・・ちょっと油断して足を滑らせちゃった・・・」
『何やってんだよもぉっ!!怪我はしてないな!?』
プルプルと身体を振り、自身の身体を確かめる。
うん。モフモフのおかげで怪我はしていないようである。
「だ〜いじょ〜ぶだよ〜。怪我はしていないので。」
『本当か〜?』
そう言ってリムルは私の身体をペタペタと触り始める。
どれだけ触られても痛くはないので、無言でリムルを見つめていると、リムルはホッとしたような表情を見せた。
『はぁ・・・まぁ、怪我がないならいいけど、コリンは俺と違って物理耐性があるわけじゃないんだから、気をつけないとダメじゃないか。』
「怪我してないから問題ないじゃん。」
『よくなーい!!折角元気な身体を持って生まれたんだから大事にしろ─────!!』
むぅ・・・この幼馴染みはなんだか過保護である。怪我してないから大丈夫じゃないの?
少しだけムスッとしながらも、私は移動を再開しようと立ち上がる。
『あ、コリン。ちょっと待ってくれ。試したいことがあるんだ。』
「試したいこと?」
だけどリムルがすぐに呼び止めてきた。まだ何か言われるの?とちょっとだけムッとしていると、どうやら確かめたいことができたらしい。
試すって何を?首を傾げながら、私はリムルをジッと見つめる。
『うん。【大賢者】に教えてもらったんだけど、【捕食者】を使って捕食した存在は、解析を済ませたら擬態できるようになるみたいなんだ。
折角擬態できそうな魔物を捕食したし、使い方を確かめておきたくてさ。』
「なるほど〜・・・。そう言うことならお座りして待っとくね〜。」
【捕食者】ってそんなことできるんだ〜・・・と考えながら、その場にちょこんとお座りすれば、リムルはスキルを発動させる。
その瞬間、リムルの身体が黒い霧のようなものに包み込まれ、どんどん身体を大きくしていった。
程なくして現れたのは、先程遠目にも見ることができた、テンペストサーペントの姿だった。
『・・・いや、再現度高っ!!?』
「わ〜・・・でっか〜い・・・」
ドーンッとでっかい蛇さんになり、ビックリしているリムル。
明らかにあの蛇さんとリムルの身体の大きさ全然違うはずなんだけど、なんでこんなにでっかい蛇さんに慣れたんだろ・・・。
スライムってすごい・・・。
「あり?向こうに何か・・・あ、蝙蝠。」
なんてことを考えていると、洞窟の中を飛び回ってる生き物がいた。
じっと見つめてみるとそれは蝙蝠で、私は何度か瞬きをする。
『え?どこどこ?』
「あそこあそこ。」
私の蝙蝠と言う言葉に反応したリムルに、前脚を使って蝙蝠が飛んでいる場所を教えれば、リムルは何かを思いついたような様子を見せる。
そして、テンペストサーペントのままスルスルと蝙蝠が飛んでいる場所に移動しては、テンペストサーペントが持ち合わせていたスキルである【毒霧吐息】を発動させる。
吹き出された吐息は飛び回る蝙蝠の羽根に触れた瞬間、ドロドロに溶かし始めてしまった。
『わぁあぁあああっ!!?』
「わ〜!?何何何何ぃ!?」
一瞬だけ見えた溶ける蝙蝠の姿。だけど、すかさず大きな尻尾が私の周りでぐるぐるに戸愚呂を巻き、私の視界が完全に鱗に覆われた身体だけになった。
身体が締まらないようにかそれなりに隙間は空いているけど、完全に聳え立つ壁に囲まれちゃった気分である。
「リムル〜!何も見えないよ〜!」
『見なくてよろしい!!こんなグロテスクな状況、コリンに見せられるわけないだろう!?
【毒霧吐息】は封印確定だな・・・。流石にコリンにこんな状態の魔物の死体を見せるわけにはいかないや・・・』
そう言ってリムルは私に蝙蝠の現状を見せないようにしながらスライム形態へと戻り、蝙蝠をすぐに捕食する。
気がついたら蝙蝠はいなくなっており、リムルは満足げな様子を待たせていた。
『よし。【吸血】と【超音波】を獲得したぞ〜。』
なんだか楽しげに笑いながら、会得したスキルを紡ぐリムル。
だけど、その満足げな様子は程なくしてなくなり、ちょっとだけ不満そうな様子を見せていた。
「どしたの〜?」
『ん?ああ。【大賢者】に蝙蝠を捕食した理由は何かわかるかって聞いたら、あっさり看破されちゃっただけだから気にしなくていいよ、コリン。』
・・・どうやら、【大賢者】さんとのやりとりにちょっとムスッとしていただけのようだ。
気にしなくていいなら気にしなくていいかと、思考から疑問を排除する。
その間、リムルは蝙蝠を捕食した理由を教えてくれた。
どうもリムルは、蝙蝠が持ち合わせている【超音波】を言葉を紡ぐための技術に応用できないかと思ったようで、それにより蝙蝠を捕食し、解析したようだ。
よくわからないけど、リムルが話すために必要なことであることはわかったので、とりあえず相槌だけは打っておいた。
『むむむ・・・意外と難しいな・・・。こうか?それともこんな感じか?』
リムルがモゴモゴとしながら、声を出せないかと頑張り始める。
すでに話せる私はと言うと、リムルの様子をただ眺めておくだけだった。
܀ꕤ୭*
・・・リムルが蝙蝠を捕食してからどれくらいの時間が 経ったかわからない。
この間、リムルはずっと声を出すために何回もやってはやり直すを繰り返している。
でも、ヴェルがいた場所から離れた洞窟の中には沢山の魔物がいて、度々襲われることがあった。
今も目の前に魔物が現れている。ひたすらでっかい蜘蛛さんだ。
『ぎゃああああっ!?』
現れたでっかい蜘蛛さんを見て、リムルが悲鳴をあげた。
すぐにリムルは【水刃】を使って蜘蛛さんを撃退しようとしている。でも、それより先に、私が【魔素放出】を使用して、前脚を地面に触れさせると同時に勢いよく燃え盛る炎が蜘蛛さんを燃やすイメージをしたことにより、発生した炎に蜘蛛さんが巻き込まれたことにより、一瞬にして終わらせる。
『す、すごいな・・・』
「自然を操ることができるので〜。」
『・・・そうだったな。ありがとう、コリン。』
黒焦げになってお亡くなりになった蜘蛛さんを、リムルはその身体で捕食する。
まぁ、動かなくなったとは言え蜘蛛さんであることに変わりはないので、ちょっとリムルが怖がっていたけど、すぐに亡骸を溶かしきり、蜘蛛さんが持ち合わせていたスキルを会得していた。
「聞いてくれコリン!ついに俺も話せるようになったぞー!」
「お〜!本当だね!リムルの声がハッキリ聞こえるよ〜!」
そんなある日、リムルがついに話す技術を会得した。
今までは念話による響くような声だったけど、普通に人とお話ししているような状態だ。
そのことに感動して尻尾をブンブン振っていると、リムルは嬉しそうな表情を見せる。
「これで、また前みたいに沢山のことを話せるな!これまでも話していたことに変わりはないけど、念話じゃなくて、直接言葉を伝えることができる今の方が全然いいや!」
「私もそう思うよ〜。やっと本当に話してるって感じだね〜」
「だな!」
リムルと一緒になってその場ではしゃぐ。洞窟の中で言葉を交わしているから、辺りに声が響くけど、これはこれで楽しいものである。
「俺、コリンがいなくなったあの日から、話し足りなかったな、もっと話したかったなって思ってたんだ。
だから、ようやくこうやって話せるようになって、本当に嬉しいよ!これからは、前話せなかった分だけ沢山話して過ごそうな!」
「うん。リムルの話を聞くのすごく好きだったから、これからは沢山話してね〜。」
「コリンも沢山話してくれよ?俺は、コリンの話もいっぱい聞きたかったんだからさ。」
「そうだね〜。話すことができたらいっぱい話すよ〜。」
2人揃って笑い合いながら、洞窟の中を歩き続ける。
すると、歩いている先の方から眩しい光が入ってくるようになった。
「お?どうやら洞窟の外に出るみたいだな。」
「みたいだね〜。よ〜し、走っちゃお〜っと!」
「走るのはいいけど足元に気をつけろよコリン!?怪我しないようにしろよ!?」
慌てるリムルの声を聞きながら、私は「わかってるよ〜」といつもの調子で言葉を返して光の方へと走り抜ける。
身体が弱かったミオはもういない。今の私は元気なコリン。この身体で走り回れる新しい世界は、どんな世界なのかな〜?
コリン=テンペスト
無邪気で幼いちまもふ九尾。
元気な身体を手に入れたので沢山走り回ろうとしているが、幼馴染みの転生後なスライムが過保護なので、ちょっと大変。
【
【隠密無効】・・・ユニークスキル【看破者】の副産物として会得したスキル。隠密系の技術を使おうともすぐに見抜いてしまう。
【自然操作】・・・魔素を消費すると同時に、自身が思い描いた自然現象を意図的に引き起こし、攻撃へと変貌させることができる現象操作。
リムル=テンペスト
コリンの前世を知っているがために、過保護になっているスライム。
コリンが強いのはわかっているが、自身の中でコリンは守るべきものとして完全に定まっており、彼女を守るために力をつける。
九尾主ちゃんの恋愛√は・・・(オチ有の場合、後日お相手のアンケートを取ります)
-
一対一の相手有END√
-
一対複数の愛されEND√
-
恋愛なしの愛されEND√