転生したらもっふもふの九尾狐だった件   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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 九尾とスライムは冒険をする。時には魔物と出会しながら。
 そんな中、2人と接触する者達が現れて・・・?


ゴブリンさん達と出会しました

 洞窟から出て、どれくらいの時間が経ったのだろう?

 時には美味しい水を飲んで、時には美味しいきのみを食べて、時には綺麗な花畑でゴロゴロして、時にはリムルのスキル練習を繰り返す。

 平和で穏やかな外の旅。前世で思い描いていた、外の世界を思いっきり楽しむと言う願いが次々叶う。

 

「楽しそうだな、コリン。」

 

「うん!すっごく楽しいよ〜!前は思いっきり遊ぶことはできなかったからね〜!沢山の植物に、沢山の動物、美味しいものも沢山食べれて大変満足してるお狐様なのです!」

 

「あははは!楽しんでるコリンが見られて俺も嬉しいよ!前世ではこんな風に遊べなかったもんなぁ。」

 

「うん!」

 

 ぴょいぴょいと森の中を走り回り、時には風になって移動して、余すことなく自然の世界を満喫する。

 でも、ちょ〜っと私は不満だったり。だって生き物の声は聞こえるけど、全くと言っていい程に出会さないので。

 いや、出会したのは出会したけど、結局いなくなっちゃったんだよね〜・・・。

 

「う〜ん・・・森の中だから沢山動物さんがいると思ったのに、あんまり見かけないね〜・・・」

 

「言われてみればそうだな。出会ったとしても、でっかい狼くらいか?」

 

「あ〜・・・リムルが怒った瞬間、逃げちゃったあの狼さん?」

 

「ああ。確か、牙狼族だったよな?」

 

「そだよ〜。」

 

 リムルの言葉に、私は少しだけ記憶を思い出す。多分、昨日のお昼くらい?

 すごく気持ち良くて過ごしやすい場所で、ちょっとだけお休みをしていた時、私の元に3匹の狼さんがやってきたのです。

 

 

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 辺りに危険がないか確かめて、少しだけゆっくりとおやすみできる時間をもらい、のんびりと木陰でごろんとしていたところ、その狼さん達はやってきた。

 狼さんの体は大きく、いつだったか前の世界で見かけた雑誌の写真に乗っていた、大型犬くらいはあるんじゃないかと思う程だった。

 

『こんなところで幼獣が何をしているんだ?』

 

『んえ?わ〜・・・でっかい狼さ〜ん・・・。』

 

『我らは牙狼族と呼ばれている。ここから少し離れた場所に暮らしている。』

 

 その狼さん達は、牙狼族と呼ばれている魔獣さん達で、ここら辺ではかなりの規模の群れなのだとか。

 なんでも、ヴェルこと暴風竜ヴェルドラが封印されていたここら辺にはあまり近寄ることができなかったが、そのヴェルドラがいなくなったため、住処を大きくするために、こっちの方に足を運んだらしい。

 そしたら、こんなところでスヤスヤしてる私を見つけたから話しかけてきたそうだ。

 

『見たところ、見かけない種の魔獣のようだが、親はいないのか?』

 

『おとーさんやおかーさんのこと?それならいないよ〜。』

 

 リムルの【大賢者】さん曰く、私とリムルはヴェルから溢れてる魔素から形成された特異な生い立ちがあると言う話だったので、親はいない。

 でも、それをそのまま言うのはやめた方がいいと【大賢者】さんには言われているので、とりあえず親はいないと言うことだけ狼さん達に教えると、狼さん達は驚いたような様子を見せては、私のことをジッと見て、てくてくと静かに近寄ってきた。

 そんな狼さん達の前で、私はコロンと寝転がり、自身の尻尾をふりふりと揺らす。

 

『どうしたの?モフモフ気になる?仔狐さんのモフは最高で最強のモフなので、触ってみてもいいよ〜?』

 

『『『警戒心は皆無かっ!?』』』

 

 なんでびっくりしたのかわからず、何を言ったらいいのかもわからず、見つめられている理由も不明だったので、とりあえずモフを差し出してみたら、思い切りツッコまれた。

 だって何が言いたかったのかわからなかったんだもん・・・そんなことを思いながら、狼さんを見上げていると、狼さん達は困ったような表情をしながら私を見つめてくる。

 

こらぁ─────!!俺の幼馴染みに何しようとしてるんだぁ─────!!

 

 そんな中、ぽよんぽよんと地面を跳ね飛びながら、私が食べれそうな果物を探しに行っていたリムルが戻ってきて、狼さん達を叱り飛ばした。

 狼さん達はリムルの声に気づき、視線をそっちに向けたかと思えば、怖がってるような声を出してその場からいなくなってしまった。

 なんだったんだろ〜・・・?と思いながら、地面をころころしていると、リムルから簡単にお腹を見せちゃいけませんと言われてしまった。

 自分のモフで癒しを提供したかっただけなのに・・・そう思ったりしちゃったけど、黙り込むお狐様なのでした・・・。

 

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「・・・洞窟から外に出ようとしていた時が嘘のように平和だなぁ。」

 

「あの時の狼さん、自分もモフモフだったから私のモフに興味なかったのかなぁ・・・?」

 

「だ〜か〜ら〜!!誰彼構わずモフを提供するんじゃな〜〜いっ!!」

 

 だって、私のモフは最高で最強のモフなので。モフモフしたら気持ちいいので。ヴェルすらも大変満足なモフなので。

 

「はぁ〜〜〜・・・。コリンはすぐにゴロンとするなぁ・・・。なんでダメって言ってもやっちゃうんだろう・・・」

 

『解。個体名:コリン=テンペストの保有スキルの影響と思われます。』

 

「え!?これってコリンのスキルのせいなの!?」

 

『是。個体名:コリン=テンペストの種族、九尾の狐が持ち合わせているスキル【九尾の所有印】によるものであり、自身が好ましく思い、同時に自身に対して好意的な存在へと【九尾の刻印】を付与するためのスキルです。

 刻印を与えられた存在は、【九尾の眷属】と言う状態を付与され、ユニークスキル【共有者】の恩恵を多く受けられるようになる代わりに、個体名:コリン=テンペストに対する叛逆の意思を完全に奪われます。

 同時に、【九尾の加護】を与えられることにより、自然にまつわる能力の強化、および常時ダメージの回復と魔素の回復が発生し、【九尾の領域】に入っている際は全ての恩恵と能力が飛躍的に強化され、ダメージの量も、魔素の消費量も抑えられます。』

 

 おやおや〜?何やら私が持ち合わせているスキルを教えてもらっているような・・・?

 【九尾の所有印】・・・?そんなスキルあったんだ〜。

 

「つまり・・・一定の親愛や信頼を向けあってる存在を自身の味方につけることができるスキルってことか・・・?」

 

『是。なお、刻印を付与された存在に対する友好度が下がった場合、【九尾の烙印】を付与され、与えられていた恩恵を失い、急激な弱体化が発生します。

 同時に、個体名:コリン=テンペストから拒絶対象と認識された場合、自動的に【魂喰み】が発生します。』

 

「た・・・【魂喰み】?名前的にかなりヤバそうなスキルだけど・・・」

 

『解。【九尾の所有印】に含まれている【魂喰み】が発動した場合、烙印状態に陥っていた者は、魂とスキルが全て剥奪され、生命活動を終了させられます。

 なお、剥奪された魂とスキルは全て個体名:コリン=テンペストの力へと変換され、剥奪したスキルを使用することも可能になります。』

 

 うん?何だかちょっと物騒なお話?私は可愛くて最高で最強のモフなだけじゃないってこと?

 

「そ、そんなスキルをコリンは持っていてのか・・・。ちなみに、現在の俺の状況って・・・?」

 

『解。個体名:リムル=テンペストには、【九尾の刻印】による【九尾の眷属】化をすでに受けており、【九尾の加護】の効果を会得している状態になっています。』

 

「あ、やっぱりなってんのね。まぁ、俺は元からコリンを害することは考えてないし、別にいっか。」

 

 むむむ・・・?ちょっとだけチンプンカンプンなお狐様なのです。

 でも、リムルは敵にならなくて、私のスキルで強強スライムさんにすることもできるならまぁいっかぁ・・・。

 

「前世で沢山過ごせなかった分、こっちの世界が沢山の贈り物をコリンにくれたみたいだな。」

 

「季節外れのクリスマスプレゼント〜。あり?誕生日プレゼント?」

 

「どっちでもいいんじゃないかな?何にせよ、こっちの世界はコリンのことを歓迎してくれているみたいだし、いっぱい遊びもお出かけも経験していこうな。」

 

「うん!」

 

 リムルとのんびり話しながら、てくてくと森の中を歩き進める。

 だけど、不意に沢山の生き物がこっちに来る音が聴こえて来たため、私は足を止めて耳をぴこぴこ動かす。

 

「コリン?どうかしたのか?」

 

「ん〜・・・なんかいっぱい来てる音がする〜・・・ガチャガチャって音も聴こえるから、何か持ってるのかな〜・・・?」

 

 なんの音だろうと思いながら、音の方へと視線を向ける。

 

『告。個体名:コリン=テンペストのユニークスキル、【看破者】の使用可能範囲内に複数の生命体の反応を確認。【看破者】を使用しますか?』

 

 すると、リムルが背中に乗っていることにより、【共有者】に繋がることができる【大賢者】さんが【看破者】が使えることを教えてくれた。

 そんなことできるんだ〜・・・と思いながらも、【看破者】を使うことに頷けば、自動的に【看破者】を起動してくれた。

 【大賢者】さんすごい・・・と少しだけ驚きながらも、音がする方へと視線を向けると、いくつもの情報が入り込む。

 情報に書かれていたのは、ゴブリンの4文字だった。

 

「・・・ゴブリン?って子達が来てるみたいだよ〜?」

 

「ゴブリン?あ〜・・・でも、スライムやドラゴンがいる世界なら、ゴブリンがいてもおかしくはないか。」

 

「そうなの?」

 

「ああ。ゴブリンって言うのは、ゲームとかによく出て来る魔物なんだ。大抵は中盤の方にかけて出てくる魔物だから、そこまで強くなかったり、そこそこ強めの敵として出てくるな。」

 

「敵なの〜?」

 

「基本的にはな。でも、こっちの方はどんな感じかわからないし、とりあえず様子見かな。」

 

 どうやらゴブリンと呼ばれる生き物は魔物さんのようです。

 とりあえずは攻撃をしないで様子を見てって感じにしたいらしいので、大人しくしておこう・・・ちょこんと地面にお座りして、音の方を見つめておく。

 すると、沢山の緑色の身体をした小人さんのような方々が目の前に現れた。

 う〜ん・・・?かなりの大人数・・・?

 

『ざっと見た感じ、30匹くらいか?』

 

『わ〜・・・沢山いる〜・・・』

 

『だな。スライムに対して30匹で挑むってどうなんだそれ・・・。コリン・・・はまぁ、まだわかる。九尾の狐ってゲームだと明らかに中ボスとか聖獣戦レベルだし。』

 

『せいじゅう・・・?』

 

『こっちの話。』

 

 たまにリムルの言葉がわからなくなるので、首をコテンと傾げていると、リムルは気にしなくていいと言って、私の身体を優しく撫でる。

 

『・・・にしても、このゴブリン達・・・身体は痩せ細って貧弱だし、身につけてる装備はボロボロだし・・・正直、一斉に襲いかかってこられても、ダメージを受ける気がしないなぁ・・・』

 

 う〜ん・・・?と呟くリムルに、なんとなく私もそう思うと言うように、私は尻尾をゆらゆらと揺らす。

 リムル程ではないですが、お狐様も身体が丈夫なので、攻撃されても痛くないような気がするのです。

 

「グガ・・・強き者達よ・・・。この先に何か用事がおありですか?」

 

『しゃべった!?』

 

『私も話せるよ?今は念話使ってるけど。』

 

『いや、まぁ、そうだけど・・・。』

 

 そんなことを思っていると、ゴブリンさんの1人・・・1匹・・・?が私達に話しかけてきた。

 リムルはそのことにかなりびっくりしたみたいだけど、私だって言葉を話すので、何もおかしくはないような・・・?

 

『て言うか、魔物の言葉が理解できるのがびっくりなんだけど・・・』

 

 なんでびっくりしてるの?と首を傾げる私に、確かにそうだと口にしたリムル。

 続いてリムルが告げたのは、言葉が理解できることに対する疑問だった。

 

『解。意思が込められている音波は【魔力感知】の応用で、理解できる言葉へと変換されます。』

 

『あ、だから洞窟にいた時もコリンの言葉がハッキリわかったのか。』

 

 なにやら明かされた【魔力感知】に関してのお話。

 ヴェルが教えてくれたこれって、いろんなところで使えるんだね。

 

『なお、【思念】を乗せて発生すれば、会話も可能です。』

 

 リムルの質問に、次々と答えていく【大賢者】さんの声に、勉強になるな〜・・・なんて耳を傾けながら思っていると、【大賢者】さんから話を聞いたリムルが何やら考え込み始める。

 でも、すぐに何かを思いついたような反応をしては、リムルはゴブリンさん達と向き直った。

 

「初めまして!俺はスライムのリムルと言・・・へぶ!?」

 

「リムル。ちょっと思念が強過ぎるのではとお狐様は思うのです。」

 

 同時にリムルが行ったのは、【思念】を乗せた言葉による会話だった。

 だけどさっきまで森で一緒に歩き回っていた時に比べて、あまりにも声が大きかったので、とりあえずベチコンッと前足で頭を押さえ込んだ。

 お狐様のお耳は繊細なので、大きい音はキーンッとするのである。

 

「大丈夫ですか〜?ゴブリンさん達。何だかごめんなさ〜い・・・。この子、私以外とお話ししたのが初めてなので、ちょっと気分が上がっちゃったみたいでして〜・・・」

 

「お、恐れ多い・・・我々に謝罪など不要です・・・!」

 

 ゴブリンさん達にごめんなさいをすると、ゴブリンさん達は謝らなくてもいいと言ってきた。

 悪いことをしたのはこっちなので、ごめんなさいは当然だと思うのですが、なんで謝らなくていいって言われたんです・・・?

 

「いや、こっちに非があるのは確かだから。慣れてないとは言え、びっくりさせちゃったわけだし。すまんな。」

 

「いえいえそんな・・・!」

 

 うーん・・・ゴブリンさん達がものすごく小さく見えるお狐様でした。

 もはやこれってびっくり通り越して怖くなっているのでは〜・・・?

 

「(完全に怖がられてるな・・・)で、俺達になんか用か?俺達は別に、この先に用事なんかないよ?」

 

 リムルもなんとなくわかっているのか、話を変えるために話しかけてきた理由をゴブリンさん達に問いかける。自分達はこの先に用事があるわけじゃないことも伝えながら。

 

「左様でしたか。この先に我々の村があるのです。強力な魔物の気配がしたので警戒に来た次第です。」

 

「強い魔物の気配・・・?」

 

 リムルの言葉を聞いて、ゴブリンさん達はホッとした表情を見せる。そして、自分達がここに来た目的をリムルに話した。

 リムルはゴブリンさんが言った、強い魔物の気配と言う言葉に疑問の言葉を紡ぐ。

 同時に、私の方へと視線を向けてきた。

 

「もしかしてコリンのことか?だったら心配ないよ。コリンは優しい子だし、無差別に生き物を襲うような子じゃないからな。」

 

 ゴブリンさん達が口にした強い魔物と言う言葉に、リムルは私がそれだと思ったらしい。私は悪い魔物じゃないよと、ゴブリンさん達に教えている。

 でもなぁ・・・お狐様的にはリムルの方がアレな気がするのです。

 

「リムルのことじゃないの〜?私は確かに可愛くて最高で最強のモフですが、リムルも強強スライムなので〜。」

 

「え?いや、強強スライムってなんだ・・・。」

 

 リムルの方が強いのでは〜?と思いながら、伝えれば、リムルは微妙な反応を見せる。

 自分は強くないと思っているのだろうか?結構気配は禍々しいのになぁ・・・。

 

「ん〜・・・俺の【魔力感知】ではそんな感じしないけど、コリンはどうだ?」

 

「ん〜?引っかかってるんだけどなぁ・・・」

 

「え!?どこにいるんだ!?」

 

「ぐがっぐががっお二人揃ってご冗談を・・・!」

 

 私と考えていることは同じなのか、ゴブリンさん達は冗談が上手いと笑い声を漏らす。

 その視線は私とリムルを行ったり来たりしているようで、ゴブリンさん達が言ってる強き者が誰を意味してるのかなんとなくわかってしまった。

 

『告。周囲100メートル以内に、個体名:リムル=テンペストを上回る魔素を持つ魔物は、個体名:コリン=テンペスト以外存在しません。』

 

『だよな。』

 

『あれあれ・・・?私ってリムルより持ってる魔素が多いの?』

 

『是。個体名:コリン=テンペストの種族、九尾の狐は魔素に特化した種族となります。

 そのため、魔素を使用した攻撃や防御は最上位種に近く、保有可能な魔素の量が多いです。』

 

 ・・・どうやらお狐様は、魔素に関する能力がとても高い種族だったようです。

 そっかぁ・・・リムルより魔素が多いんだ〜・・・。知らなかったなぁ〜・・・。

 

「我々は騙されませんぞ。ただのスライムにそこまでの妖気(オーラ)は出せませぬ。

 愛らしい姿をしているあなた様も、うちに秘めたる妖気(オーラ)は強力で、強き者であると一目でわかります。」

 

「え゛!?」

 

 ゴブリンさんの言葉に、リムルがショックを受けたような表情を見せる。

 

「リムル〜。【大賢者】さんに自分を映してもらってみたら〜?すごいことになっているので〜」

 

「へ!?コ、コリンまでそう言うのか!?えっと・・・【大賢者】。【魔力感知】の視点を切り替えてくれ。自分を見たい。」

 

『了。』

 

 そんなリムルに、【大賢者】さんに協力してもらって自分を見てごらんと伝える。

 リムルはすぐに【大賢者】さんにお願いして、自分のことを確かめ始めた。

 

『あらやだだだ漏れ!』

 

『・・・リムルって女の子だっけ?』

 

『違うから!て言うかコリン!気づいていたなら妖気(オーラ)をおさめることができるって教えてくれよ!』

 

『お狐様はなんとなくできそうだな〜って思ったからやったので、説明はへたっぴなのです。』

 

 何やらちょっとだけ女の子みたいに言葉を紡いだリムルにツッコミを入れていると、リムルから妖気(オーラ)のおさめ方を教えてくれよと言われた。

 だけど私は、感覚?と言うヤツでやっていたので、説明するのは苦手なため、教えることができなかった。

 それをリムルに伝えると、そう言えばこの子、【看破者】を使って本能でやってるタイプだったと言われた。

 その通り。あーだこーだ考える前に、本能でやっちゃっているのです。

 

「ふ・・・ふふふ・・・わかるか?」

 

「勿論です!漂う風格までは隠せません!」

 

 そんなことを思っていると、リムルが何やら口調を変えて、ゴブリンさんに話しかける。

 リムルに話しかけられたゴブリンさんは、すぐにリムルの言葉に頷き、只者じゃないことがわかると言った。

 ゴブリンさんの言葉を聞き、リムルはちょっぴり恥ずかしそうにしながらも、妖気(オーラ)をおさめる。

 

「助かります。その妖気(オーラ)に怯える者も多かったので・・・」

 

「ははは・・・いや何。妖気(オーラ)を出していないといろんな魔物に絡まれるからな。

 それに、コリンは強い力を持っているけど、まだまだ子供で、この子を守るためにも妖気(オーラ)で牽制しておく方が安全だったんだ。」

 

 内心で、“そう言うことにしておこう”と考えてるのが丸わかりなリムル。

 ちょっと指摘したい気持ちになったけど、私はとりあえず黙っておいて、現状を眺めることにするのでした。

 

 

 

 

 

 




 コリン=テンペスト
 【看破者】を使ってできることを瞬時に判断し、それを実行している九尾の狐。
 味方を増やすことができる能力を持ち合わせていたが、実はある種の支配系の力でもあった。
 自身が好意的に思った存在の前でゴロンとしてしまうが、スキルの副作用であることが発覚した。
 【九尾の所有印】・・・九尾の狐と言う種族が持ち合わせているスキル。自身が好意を持ち、なおかつ対象から好意を抱かれた時、【九尾の刻印】を付与して味方に引き込み、自身の支配下に置くことができる。
 【九尾の刻印】・・・【九尾の所有印】により付与することができる印。これを付与された者は、コリンのスキルによる恩恵を多く受け取ることができるが、同時に彼女に対する叛逆する意思が奪われる。
 【九尾の烙印】・・・【九尾の刻印】が反転することにより発生する印。これを付与された者はコリンの恩恵がマイナスに発揮され急激な弱体状態に陥る。反転条件はコリンからの好意が嫌悪に変わることである。
 【魂喰み】・・・烙印付与対象を拒絶した場合、自動的に発動する。【魂喰み】を受けた者はその場で生命活動を終了され、コリンの糧として魂と能力を全て吸収されてしまう。

 リムル=テンペスト
 すでに【九尾の刻印】を刻まれていたスライム。なお、リムル本人はコリンに敵対する気はないため、延々と彼女からバフを受け取ることができる。
 コリンが誰にでも甘える理由を大賢者から教えてもらい、何もできないのか・・・と軽く項垂れた。

 ゴブリン達
 リムルとコリンにかなり驚いた。
 コリンのことは能力は末恐ろしくあるが、愛らしいと思っている。
 刻印付与まであと・・・

 牙狼族
 ヴェルドラがいなくなったため縄張りを広げるため散策していたらめちゃくちゃ無防備な幼獣がいたのでかなりびっくりした。
 親はいないと言っている上、食われてもおかしくないのに自分達にも腹を見せるコリンに困惑し、同じ魔獣のよしみとして実は拾って帰るべきでは?と思っていた。


九尾主ちゃんの恋愛√は・・・(オチ有の場合、後日お相手のアンケートを取ります)

  • 一対一の相手有END√
  • 一対複数の愛されEND√
  • 恋愛なしの愛されEND√
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