東堂葵♀   作:訥々

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交流戦②

感想が嬉しくて書いちゃった。

 

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私たちにちょっかいを掛けるつまらん野郎どもを退けた後は、二人きりで甘く濃密な時間を過ごした。言葉で知識を与えるのはそこそこに。

私と同じ高みへ、拳をもって彼を導く。

全身全霊、敬意をもって戦う。

彼はそれに応えてメキメキと成長していった。

 

そんな最高のタイミングで、最高のサンドバッグ(特級呪霊)が飛び込んできた!

 

「いけるよな、ダーリン!」

「応!!」

 

 

とはいえ、()()はまだ「蛹」の状態だ。

だからまずは黒閃をキメさせる。

 

「そして黒閃をキメられず悠二がどんな目に遭おうと、私は見殺しにする!」

「押忍!」

 

悠二が呪霊と少しの問答をし、すぐに仕掛けた。

水飛沫による撹乱や投石で隙を生み出した後に接近。そしてジャブ代わりの連続蹴りで油断を誘い、ガラ空きの胴体に一パツ──黒閃をぶち当てる。組み立てはなかなか悪くないだろう。

だが目が血走り、怒りに呑まれている。

···案の定、黒閃は不発に終わった。

 

「クソッ!」

 

次は呪霊のターンだ。

呪霊が“根”を操り悠二を襲うが、これは後ろへ飛んで躱した。

···私は戦闘に直接は加わらない。

死にかけになろうと見殺しにする。

だが、手を出さないとは言ってない。

 

構える悠二の前へ回り、左頬へ平手打ち。

パアン、と良い音が響き、彼の瞳が私へ焦点を合わせた。

 

 

「怒りは術師にとって重要な起爆剤(トリガー)だ。相手を怒らせてしまったばかりに、格下に遅れを取ることもある」

 

「逆もまた然り。怒りで呪力を乱し、実力を発揮できずに負けることもある」

 

伏黒(とも)を傷つけられ、私との蜜月に水を差され、そして···この戦いの前から燻っているだろう怒り。悠二がキレるのは分かる」

 

「だけどその怒り、悠二には()()身に余る。()()抑えろ」

 

 

一通りの言葉を伝え、今度は右頬へ平手打ち。

見開かれた彼の目からは、一切の“雑念”が消えていた。

 

再びに戦線に立つ悠二。

刹那にも満たない間断を捉えるための、黒閃を放つための極度の集中。

唾液が垂れて川へ落ち、波紋を作る。

 

瞬間、駆け出し、呪霊の腹へ渾身の一撃を叩き込んだ。空間が歪み、呪力が黒く光る。

 

「成ったな」

 

蛹が孵り翼を広げた。黒き産声をあげた。

この短期間で悠二が『黒閃』に至ったことを私は心から誇らしく思う!!

 

 

その後は私が参戦したこともあり、私たちが優位に立った。

まあ相手も本気を出してきたのだろう、多彩な手札を披露してきた。

“木の根”“木の毬”“呪いの種子”“お花畑”。

加えて解き放たれた黒い左腕や不測の事態を考慮しても尚、私の脳は“勝利”を結論とした。

 

「ここからはマジで行くぞ。私の術式を解禁する!」

「前に使ってなかった?」

「···私の術式(不義遊戯)()()()()()()位置を入れ替える。手を叩くのが発動条件だ。止まらず、私を信じてぶん殴れ!」

「分かった!」

 

2人同時に駆け出し、拍手を3度。

私と悠二の位置も3度入れ替わる。

術式に慣れるための準備運動を終え、特級呪霊フルボッコタイム(愛の共同作業)を開始した。

 

 

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