初のオリジナルですよ!
「始めまして、埼玉から転校してきました。月夜見佳夜(つきよみ よしや)といいます。よろしくお願いします。」
親が離婚して父方の祖母に引き取られることになった佳夜。
春休みのうちに住み慣れた埼玉から祖母の住む鹿児島の桜島へやって来た。
彼は中学二年生。13歳。
特に何か取り柄があるわけでもない普通の中学生。
前の学校では、弓道部に所属していた。
「えー、席は小夜の隣だ。」
担任の万田先生が指差したのは、三列に並んだ机の真ん中の列の一番窓側。
小夜と呼ばれた子は、黒髪を高い位置で一つに結んだボーイッシュな感じの女の子だった。
「よろしくね。私は、天魔小夜(てんまさよ)。この辺は方言きついからわからんかったらいって。色々おしゆっから。」
「ありがと。」
クラスは12人程でやや女子が多い。
男子は何故かみんな丸坊主。
_放課後_
帰りの準備を終えて教室を出ようとした時、小夜に声を掛けられた。
「佳夜くん。佳夜くんって月夜見ばぁのとこに住んじょっとよね?同じ方面やし一緒き帰ろや。この辺案内もしたかし。」
どうやら 同じ方向に帰るから一緒に帰ろう。ということらしい。
そして、佳夜の祖母はこの辺では有名らしい。
「あぁ,,,あれ?みんな部活行くみたいだけど天魔さんはいいの?」
「部活やってない。だってここ、サッカーとバレーと金管バンドしかなかもん。さ、行こ」
二人は寄り道しながらかえった。
公演、小さな商店、ガソリンスタンド,,,そして、月夜見神社。
「ここは、月夜見様とこのはなさくやひめ、あと、海神様が祭られてるんよ。そこらの有名な神社よりも格が高いんよ?,,,そして、ここは本来、月夜見一族が管理してる筈やったんよ。ただ、月夜見ばぁから後に力のある子供が生まれんくてな,,,だもんでな力のある子供が居る天魔一族が今は管理してる。私なここの巫女なんよ。天魔一族にも力のある子供は私しかおらんかって。」
「大変なんだな,,,」
「だから、月夜見一族の一人息子が来るち聴いて急いで準備したんよ。すまんけんど佳夜くんに力があるか試させてな。」
「,,,え?」
「付いてきて。」
突然、小夜に手を引かれて神社の裏手へ連れていかれた。
裏手は森の様になっていた。
その一角に店があった。
暖簾にはえんじ色の布に白い文字で「こんこん亭」と書かれていた。
「居酒屋か?」
その言葉を聴いて小夜は黒い瞳を輝かせる。
「見えるんね?良かったぁ!やっぱり佳夜くんには力がある!」
詳しく聞くと、この「こんこん亭」は力のある者にしか見えないのだそうだ。
「入る?また今度にする?一応月夜見ばぁはつ伝えてあるけど?」
「入る,,,。」,
小夜は頷いて、前を歩いて店へ近づく。
そして、戸を開ける。
「いらっしゃい!」
今回はここまで!
ここまで読んでくれてありがとうございます。
初めてのオリジナルストーリーは如何でしたか?
因みに、月夜見神社はリアルに桜島に存在します。
良ければ感想を。