ねえ、完全に見た目があれだよね私!?   作:たられいら

1 / 106
この時の子触の年齢は6歳です
つまりトガちゃんは7歳
子触の精神年齢はこの時から全く変わってないです


番外編
番外編 私を否定しないでくれたあの子


「ねぇ?なんで泣いてるの?」

 

家の庭で、小鳥さんを抱えながら泣いてた私に声をかけてくれた女の子

それが悪魔だって言われてた私を普通だって言ってくれた一つ年下の女の子

 

「うぅ、あなた、誰ぇ?」

「私?私は隣の家の心 子触っていうんだ、あなたは?」

「・・・とが、ひみこ」

「トガちゃん、っていうんだ、ねぇねぇなんで泣いてたの?」

「グスッ、お父さんとお母さんが、笑うなって、不気味な顔だから」

「・・・不気味な顔、じゃあさ、笑ってみてよ、私は絶対にそんな事言わない!」

 

そう言って私の前で胸を張る子触ちゃん

そんな自信満々で、ドヤ顔でそれがなんだかおかしくて

 

「ふ、ふへへ」

「笑った!よかったぁ、このまま泣き続けるかと思っちゃった」

「ねぇ、私の笑顔、どう?」

「え?いい笑顔じゃん!気持ち悪くもなんとも無いよ!人なんて沢山いるんだよ?人それぞれに笑顔が違っていいじゃん個性があってさ!」

 

子触ちゃんは私の笑顔を見ても、笑顔だった

怖がらないの?なんで不気味に思わないの?色んな感情が渦巻いて、思わず口から出た言葉

 

「なんで、怖がらないの?」

「怖がって近寄らないでいたら、その人の素敵な所を見逃しちゃうかもしれない、だったら自分から近づいて、相手のことを知って、それから自分が好きな人か嫌いな人かを決めればいい!相手のことを深く知ろうとしないで、上辺だけで判断したら、絶対後悔しちゃうもん!」

 

だからさ、って子触ちゃんは続ける

 

「今日会ったばっかりだけど、トガちゃんの笑顔でもっと知りたくなったから、トガちゃんの事教えてよ!」

 

子触ちゃんが私に手を伸ばす

私は手に抱えてた小鳥をその場に置いて、子触ちゃんの手を取った

 

 

 

子触ちゃんに手を引かれてついて行ったら、子触ちゃんの家に上がらせてもらいました

 

「あらあら、お友達を連れてくるなんて珍しい」

「子触は悪くないんだが、背中の触手で近寄りがたいみたいだからな、っとすまん、ようこそ、トガちゃんでいいのか?」

「は、はい、トガでいいです」

「トガちゃんがね、隣のお庭で泣いてたから話しかけたの、そしたらトガちゃんの事もっと知りたくなって!」

「そうなのね、ごめんなさいね、トガちゃん急に子触が引っ張って、びっくりしたでしょう」

「い、いいえ嬉しかったので大丈夫です!」

 

子触ちゃんのお父さんとお母さんは嫌な顔せずに上げてくれました

 

「そうか、トガちゃんは何が好きなんだ?正直に答えてくれると助かる」

「えっと、血です」

 

しまったと思いました、あんまりにも自然な流れで聞いてくるので、自然と口から出たんです、これで気味悪がられて

 

「あー、だから小鳥が血塗れだったんだ、ねえねえ、血が飲みたいんだったら私の血飲む?」

「え?」

 

あまりにもあっさりと、私の不安を飛び越えて、私に指を出す子触ちゃん

 

「血が好きね、個性がなにか関係してるのかしら」

「まぁ、珍しくもないだろう、この個性社会、個性に影響されて色んな考えが生まれるんだ」

「それもそうね、血を好む子は初めて見るけど、指を好むのもいたものね」

 

子触ちゃんのお父さんとお母さんも気味悪がらずに普通に話してる

 

「ん?どうしたトガちゃん、そんな意外なものを見たような目をして」

「あ、いえ、えっと、異常者って言わないんですか?」

 

私の言葉を聞いた二人は目を丸くしてる

 

「異常者?なんでだ?」

「血が好きっていうのは初めて見たけど、存在してもおかしくないのが今の世よ、何なら昔にも血を飲むような話しはあるんだから」

「ああ、珍しいが、異常ってほどじゃないぞ?」

「何なら普通ね、付き合い方を考える必要があるけどそれだけね」

 

二人の言葉を聞いて、嬉しかったです

 

「そうだよトガちゃん!さっき言ったけど人は沢山いるんだから笑顔もそれぞれ、だから好みもそれぞれあるんだよ!トガちゃんが何を好きでもそれは普通なんだよ!」

 

それに続いて、子触ちゃんも

普通じゃないって言われてた私を普通って認めてくれました

 

「・・・あら、泣いてるの?」

「うぉっと!?流石に、泣いてる女の子の相手は無理だぞ」

「分かってるわよ、あなたが出来ないことぐらい」

「トガちゃん!笑お!」

 

子触ちゃん、あなたの笑顔は、とっても眩しいのです

だから、私は

 

「はい!」

 

それに、笑顔で返すのです

 

 

 

 

 

 

「んあ、寝てましたねぇ」

 

暗い廃墟で体を起こします、幸い体はバキバキじゃありません

捨て置かれてたソファーのおかげですね、ボロボロなのは気にしたら負けです

それにしても懐かしいです、10年前の話ですけど

 

「敵連合に潜入するためとはいえ流石に疲れるのです」

 

今ネットでは子触ちゃんが話題です、それに合わせてブラックハングとホワイトヴェールも

でもそれはとは別に、一部で話題になってるものもあります、それはステインの叫びです

 

「あれに感化されたヴィランを引き込むはずだから、それっぽい犯罪をニュースで流したりするから、スカウトを待て、公安も人使いが荒いのです」

 

これでも、楽な方というのが驚きですけど、あんまり私にキツイ仕事をさせたらブラックハングとホワイトヴェールが飛んでいきますからね

 

「用意された犯罪は、猟奇的殺人事件多発ですか・・・笑えませんね」

 

今でも子触ちゃんと会わなかった結果を想像するんですが、どうあがいても私の血を飲む欲求が暴走して事件を引き起こす結末しか見えません

元々の両親は嫌いです、それからさっさと引き離してくれた今の両親であるブラックハングとホワイトヴェールには感謝です

 

「ん、誰か来ましたね、この匂いは公安の人では無さそうです」

 

そろそろ仕事の時間ですかね、子触ちゃん、体育祭の優勝祝えなくてごめんなさい

だからこの仕事が終わったら

 

「よう、今話題沸騰中の猟奇殺人犯、俺はブローカーの義爛っつーんだが、名前は?」

「トガです!トガ ヒミコです!」

 

めいいっぱい祝います!

触手の中で誰が一番好き?

  • 空想
  • 解析
  • 強化
  • 破滅
  • 再生
  • 理壊
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。