ねえ、完全に見た目があれだよね私!?   作:たられいら

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保健室です なんだかやばいことに巻き込まれそうです

戦闘訓練が終わってすぐです!

皆教室で戦闘訓練の反省をするって言ってたけど

私はちょっと擦りむいたことにして保健室に向かってます、嘘って嫌だね!

それもこれも、オールマイトが話してくれるって言ったからです、責任転換です

そういえば緑谷君がいるけどいいのかな?

ガラガラ~

 

「失礼しまーす!オールマイトに言われて来ました、心 子触です!」

「そんなに大声を出すんじゃないよ、患者がいるんだからね」コツン

 

おっきな声で挨拶したらリカバリーガールに頭をこづかれました

でも今のは私が悪いです、緑谷君がいるって分かってたのにあの声出したので

 

「それで、オールマイトに言われてきたのかい?」

「はい、さっき戦闘訓練を始める前にオールマイトと雑談してたら血を吐いたのを見たので、ついでにこの子でオールマイトの体を調べたらボロボロだったので、理由を教えてもらう為に来ました!」

「何やってるんだいあのバカは・・・もう少ししたら来るだろうから、適当に座りなさい、お菓子くらいなら出せるよ」

「あ、じゃあちょっともらいます」

 

リカバリーガールが戸棚からお菓子を出してくれたのでちょっとつまみます

緑谷君は『解析』した感じ、傷は治ってるみたいで、目覚めるまで後数分ってところ?

 

「どうしたんだい?」

「ああ、緑谷君の状態を確認したんです、見事に骨折とか治ってるのでちょっとびっくりしました!」

「私の治療だから当たり前さね、ただし、本人の体力を前借りして治療してるもんだから、そう何回も来るような真似は控えてほしいね」

 

リカバリーガールの個性は確か、癒し、治癒力を爆発的に強化する代わりに本人の体力が必要、私の『再生』って無法だね!

 

ガラガラ

 

「私が来た!」

「あんまり大きな声出すんじゃないよオールマイト!アンタが目にかけてる子が寝てるんだからね!」

「あはい、すいません・・・」

 

オールマイトが来たと思ったらすぐに打ちのめされてる

まあそれは置いておいて

 

「オールマイト、説明してくれるんですよね?」

「ああ、血反吐を吐いた姿を見られて、私の体を把握できるなら、誤魔化し続けられないしね、とりあえずこの姿を見てほしい」シュゥゥ

「!?」

 

オールマイトの全身から煙が!?

・・・煙の放出が終わったら、私の前にガリガリのさっきまでの姿とは真逆の印象を受ける

男性が立ってた

 

「お、オールマイト、ですよね?」

「ああそうだ心少女、これが私、オールマイトのトゥルーフォームだ」

 

声が変わってないし、目の力強さも変わらない、でも体だけはとっても弱々しく見える

 

「これが本当の姿なら、いつものヒーロー活動しているときのあれは?」

「マッスルフォームかい?ほら、プールとかで力んで、体が大きくなる人いるだろう?あれと同じで、力んでるのさ」

「力んでるって、それじゃあオールマイト、マッスルフォームは時間制限があるんですか?」

「・・・鋭いね、私は数年前とあるヴィランとの戦いで内臓の殆どを失い、消えない傷を付けられた」ガバッ

 

オールマイトが服をめくると、左腹に大きな傷跡がついてた

 

「だから心少女、君が見た私の体がボロボロな理由はそういうことだ、今は個性で極力マッスルフォームの姿を保って弱みを見せないんだが、今日はちょっと調子が悪かったみたいでね、話しすぎて吐血してしまったよ」

「・・・保健室で話したってことは、リカバリーガールは知ってるんですね」

「勿論さ、失った内臓を直せるほど私の個性は万能じゃない、私ができるのは、痛み止めを渡したり、点滴で栄養を取れるようにするぐらいしかでないよ」

 

そういったリカバリーガールの目は悔しそうだった

それはそうだ、せっかく怪我人を助けられる個性なのに、目の前の怪我人を治せないなんて

 

「・・・オールマイト、私の個性知ってますよね」

「うん?勿論知ってるさ、『触手』だろう?背中から6つの意思のある触手が生えるという」

「この子達全員オールマイトのファンなんです、なので、血を吐いた姿を見てからずっと騒がしいです、さっさと傷治させろって

「君の触手はそんな性格なのかい!?」

「正しくは、『再生』と『空想』と『強化』がです、この三本は傷がついた相手を認識したらずっとこうなります」

 

ん、ちょっと待って『再生』、治したいのは分かるけど、詳しく説明してからじゃないとだめでしょ!?

 

「心少女?急に歯を食いしばってどうしたんだい?」

「ん、気にしないでください、とりあえずオールマイト、提案があります」

「提案?」

「リカバリーガールも聞いててください」

「なんだい?」

「この子、『再生』がだす粘液にはそのまま、再生能力がついてます、この再生能力は」

 

言葉で説明するの難しー!

・・・そうだ!

 

ブチッ!

 

「あんた何やってんだい!?」

「心少女!?」

「何って、指を引きちぎっただけですよ?まあ見ててください」

 

『再生』粘液お願い

 

タラッ

ズアァァ

 

「こ、これは?」

「・・・馬鹿げた再生能力だね、問題なく動かしてるところを見るに、神経まで元通りみたいだね」

「そうですよー、これが『再生』の力です、流石に個性をどうこうは出来ませんけど、なくなった内臓や、折れた骨も治ります、なのでこれでオールマイトの内蔵を治して、体調も万全にしたいんです」

 

オールマイトは悩んでる、リカバリーガールはなんかスマホで誰かに話してる?

 

「し、しかし、生徒に頼むというのは」

「いいじゃないか、治療してもらいなオールマイト」

「リカバリーガール!?しかし、心少女は生徒です、頼むは些か心苦しい」

「あんたの体が治るんだろ?その見込があるなら頼るのもいいと思うよ、根津にはついさっき話をして、今から来るって言ってたよ」

 

リカバリーガールは賛成みたい!でも根津校長も見に来るんだ?てことは根津校長もオールマイトのこの姿を知ってるってこと・・・結構知ってる人いるんだね!

 

ガラガラッ

 

「やあ!クマなのかネズミなのかはたまた人なのか、その正体は校長なのさ!」

「来るのが随分と早かったね、根津」

「仕事を切り上げてきたのさ!オールマイトの体を治せるかもしれないんだろう?だったら事情を知っているものとして確認しないわけにはいかないのさ!」

 

根津校長もきたってことは、やっちゃっていいんだよね?

よーし行け!『再生』!

 

ガクンッ

 

突然、心の体から力が抜け、首がうなだれる

 

「どうしたんだい?心さん?緊張で力が入りすぎちゃったのかい?」

「そんなわけ無いですよ!」ガバッ!

「うわっ!」

 

ひっさしぶりの肉体を使う感覚、触手の状態でも不便がなくなってるから借りることが少ないけど、肉体使うのは気分がいい!根津校長を驚かせちゃったけど

ん?僕が誰かって?『再生』だよ!

 

「心少女、急にキャラが変わったね?」

「今の僕は心じゃないよオールマイト!『再生』さ!」

「さ、再生?」

「個性届に書かれてた、場所はここの人格ってことかな?」

 

おっふ根津校長、あってるけどふわふわな手で触られるとくすぐったいですよ!

 

「はいそうです!と言っても、今回みたいに心の体を借りるような自体は滅多に無いんですよね実は!」

「まあ確かに、今回の戦闘訓練でも心少女はそれぞれの力を使ってたみたいだから、それぞれがわざわざ出るまでもない、と」

「そういうことですオールマイト!つまり僕が出てきたってことは、あなたの怪我はそれだけ重傷だと言う事!」

 

さあ、喋りながらオールマイトの骨ばった体を触らせてもらいますよっと

・・・治しちゃってもいいけど、これ大丈夫か?

 

「オールマイト、この傷は数年前できたんですよね?」

「あ、ああ、それがどうかしたかい?」

「その時に内蔵がいくつかなくなってるせいで、その場所が筋肉で覆われてます、治せますが、筋肉が無理矢理押し広げられるので激痛が走ります、大丈夫ですか?」

「激痛などヒーローとして活動していれば日常茶飯事さ」

「・・・それじゃあ、口を開けてください」

「く、口を?」

 

オールマイトが困惑しながら口を開けた

よし、指に粘液出して

 

「えい」ズポッ

「んごっ!?」

 

オールマイトの口内に突っ込んだ

ちょっと苦しいだろうけど、それは一瞬だ、何故かって?

 

「ん、がっ!?ごぉぉオオ!?」

 

『再生』が始まるから、激痛で喉にまで届いた指に意識が行かなくなるのさ!

喉まで指突っ込む必要があるのかって?あるよある、体の中を巡りやすいようになるべく奥に流し込みたいからね!

 

「にしてもボロボロすぎません?ここまで再生濃度を高めた粘液でまだ半分しか進まないなんて」

「ごぉあああ!」

「って、話しかけても答えられませんよね」

 

とりあえず僕の役目は、オールマイトの内臓とボロボロになった筋肉を治すこと、それが終わるまで、指は突っ込んだままになる

 

「あ、安心してくださいリカバリーガールに根津校長、順調にオールマイトの内蔵は治ってるので」

「あんたの指が虹色に輝いた時点でそれは分かってるよ、でも、さっきの光景を見てないと到底信じられないもんさね」

 

リカバリーガールは分かってた、まあ根津校長は目を見開いてるんだけど

ん、とりあえず治せたみたいだ

 

ズポォ

 

「はぁ、はぁ、けほっ!」

「すいませんねオールマイト、気分はどうです?」

「気分はどうって・・・痛みが、無い!?」

 

よーし、とりあえず成功したみたいだ

にしても疲れたなー、全身運動は久しぶりだったよほんと

んじゃあ心、あとの説明お願いねー

 

ガクッ

ガバッ!

 

「心です!『再生』から説明頼まれたので簡単に何したか言いますねオールマイト!」

「本当に触手自体に人格があるんだね」

 

根津校長が何か呟いてるけど置いておきましょう!

 

「さっき言った通り、内臓の修復を行って、ボロボロだった筋肉と骨を修復しておきました!これで、人並みの生活は送れると思いますよ!」

「確かに、お腹が空いてきたな」

 

オールマイトが驚愕の表情を浮かべながらお腹あたりを触ってます

いやー、私がやらなくてよかった!あんな調整できないもん!

まあそれより

 

「緑谷君いつまで寝たふりするつもり?」

「へっ!?」

 

やっぱり起きてた、いや、オールマイトの声で起きてなかったら怖いけど

 

「保健室にちゃんとオールマイトが来たから緑谷君も秘密共有してるって思ってたけどね」

「あ、あはは、今やってたことって、見ちゃだめなものですか?」

「緑谷少年なら問題はない!私のトゥルーフォームを知っているわけだし、私の個性の限界も知ってるしね!」

 

 

 

オールマイトの体を治療してから、緑谷君と一緒に教室に向かってる所です

 

「心さん、その『再生』ってどこまで治せるの?」

「えー?上限ないよ?」

「い、いやいや、流石に脳とか神経とかは」

「治せるよ、なんならボロボロの死体でも生前の姿に戻せる」

「無法すぎない!?」

 

うん、私もそう思うから耳元で大声はやめて?

 

「まあ、オールマイトの体を治すことになるなんて思わなかったけどね!なんか個性の限界とかも言ってたし」

「う、うん、僕は知ってたけど」

「そういえば、緑谷君はなんで知ってるのかな?」

「!」

 

明らかに動揺したねぇ緑谷君、そういえば実技でも個性把握テストでも今回の訓練でも見た緑谷君の個性、なーんかオールマイトに似てるような気がするんだよねぇ」

「し、心さん、声に出てるよ?」

 

おっと思わず声に出ちゃったか

 

「でも実際、緑谷君の個性はオールマイトに類似してる、『解析』が言うんだから間違いない!」

「本当に便利だねその触手・・・で、でも違うよ」

「普通はそう思うよねー、だって同じ超パワーでもオールマイトは自傷しない」

「そ、そうだよ!だから」

「でも、それはオールマイトの肉体だから、実際あんな威力の攻撃を使ったら、緑谷君みたいに自傷するのが普通だよ」

 

おっと緑谷君が黙っちゃった、この顔は・・・何か探してるね、否定材料を

 

「ま、これ以上緑谷君に追求する気はないよ、なーんか後ろから見てる人がいるし」

 

あなたですよオールマイト、なんですかそのヘッタクソな隠れ方

筋肉がすごいんですからもうちょっと隠しなさいよ

 

「さ、早く教室に行った行った、私は先生に用事があるから」

「・・・あの、心さん、オールマイトのあの姿は」

「誰にも話す気はないよ、平和の象徴が弱ってるなんて話、どこから漏れ出るか分かったもんじゃないからね」

「ありがとう!」

 

元気に走っていったねー・・・廊下走っちゃだめだよ?

さてそれじゃあ

 

「なーに見てるんですかオールマイト」

「な!ば、バレてた?」

「緑谷君以外だったら気づきますよそんな雑な隠れ方、それで私に用ですよね?」

「ああ、心少女のお陰で不調が治ったからね、なにかお礼をしないと私の気がすまないんだ!というわけだから、なにか要望とか無いかな?私ができる範囲で」

「オールマイトの出来る範囲って結構広くないです?No.1ヒーローなんですし」

 

それにしても、要望・・・むぅ悩む、物欲はないです、だって『空想』でどうとでもなるし・・・今気になってることでも聞こうかな?

 

「それじゃあ、ズバリ聞きますよ?」

「うん?」

「オールマイト、緑谷君を気にかけてますけど、個性が関係してます?」

「・・・ああ、私の体を治してくれた君は無関係とは言えないからね、全部話しておこう」

 

幸い、現在の時刻は放課後、誰も廊下を通ることはないし、そもそも来てたらオールマイトも話はしないだろう

 

「私の体をボロボロにしたのは、たった一人のヴィランだ」

「言ってましたね、そんな事件は報道されてないので、世間が混乱しないように規制しましたね?」

「そうだね、なんせその事件を報道してしまえば、私が大怪我を負ったことと、最悪のヴィランが存在していたと、世間が認知してしまう」

 

最悪のヴィラン?なんだっけ、ネットで都市伝説を見てた時になんか見かけたような、名前は

 

「オールフォーワン?」

「!なぜ、その名を」

「ネットで都市伝説とか漁ってた時に見かけたんです、存在しているかどうか定かではないが、存在すればあらゆるヴィラン組織の辻褄が合うと」

 

どうやらオールマイトの反応からして、名前は合ってるみたい

 

「そうか、オールフォーワンの持つ個性は『オール・フォー・ワン』」

「名前と一緒、個性の名前をそのままヴィラン名として名乗ってるんですね」

「ああ、奴の個性は相手の個性を奪い、譲渡できる」

 

個性を奪い、譲渡する聞いたことない個性だ

そのままオールマイトはオールフォーワンについて説明してくれた

オールフォーワンを追い詰めた所で大怪我を負ったこと

大怪我を負いながらオールフォーワンを殴り飛ばしたこと

マッスルフォームを維持できる時間が減ってきて、自分もいい年だから、後継者を探したこと

その過程で、緑谷君にヒーローの素質を見出して、個性を、『ワン・フォー・オール』を託したこと

 

「ふむふむふむ、緑谷君が個性使えるようになったのはそういうことですね、まあ使いこなせずヘッタクソですけど!

「非情だな心少女!?もう少し優しく言えないのかい?」

「本人にすでに伝えてるので問題なしです、それに、そういう使い方って渡した本人、オールマイト、貴方が教えるべきじゃないですか?」

「いや、私、最初から使えたから」

「フィジカルゴリラですねほんと!あの個性そういう感じで使えるはずじゃないですよね?ちなみに聞きますけど、なんて言って使えって言ったんです?」

「こう、ケツの穴をキュッと締めて」

それだとマックスしか出せませんね!?緑谷君真面目なので普通に体ぶっ壊しますよ!」

 

なんか今日の授業で薄々思ってましたけど、オールマイトって人に教えるの苦手というか下手ですね




『再生』の人格解説

性格 明るい男子しかし本質は冷静

常に誰かが怪我をしないかを確認している
心のことは本人が大丈夫そうなのでよほどの大怪我じゃない限り人格の主導権を奪ったりしない
再生が人格になると全身から透明な虹色に輝く粘液を放出でき、治療を行える
医療知識が詰まってるので、普通に応急処置とか包帯を巻いたりとか出来る

触手の中で誰が一番好き?

  • 空想
  • 解析
  • 強化
  • 破滅
  • 再生
  • 理壊
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