ねえ、完全に見た目があれだよね私!?   作:たられいら

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皆が危ないです ・・・やりましょうか

「戻ったか黒霧、どうだ?」

「すいません死柄木弔、13号と数名の生徒に逃げられました」

「・・・は?」

 

死柄木は黒霧の報告を聞き、湧き上がる苛立ちを隠そうともせずに首を掻きむしった

連れてきたチンピラまがいの奴らはイレイザーヘッドに散らされ、生徒を散らしたはずの黒霧からは、ここから脱出し助けを呼ばれていると同意義の報告

 

「黒霧ぃ、お前がワープゲートで無かったら殺してたよ!」

 

目の前のイレイザーヘッドは先生からもらった脳無で骨も折っている、今から命令でもすればそれぐらいは殺せるだろう

 

「・・・あーあ、ゲームオーバーだ、平和の象徴を殺してやろうと思ったのに、複数のプロが来るんだったら無理だ、でもその前に」

 

死柄木はイレイザーヘッドを見る

 

「一人ぐらい殺して帰るか、殺れ脳」

 

「させるかぁー!」

ゴギャッ!

ドゴォン!

突然飛来した存在に、脳無がイレイザーヘッドを離し殴り飛ばされる

 

「・・・は?」

「っ、先程の!」

 

「間に合った!先生!大丈夫ですか!」

「心、離れろ!」

「離れろって、脳みそむき出しはふっとばしたはず」

ガクッ

ビュン!

心の体から力が抜け、その場に崩れ落ちる

それと同時に、その上を脳無が通過する

 

「っはぁ!あっぶねぇなおい!」

 

とっさに心から主導権とったのはいいが、あの脳みそむき出しヤローどうなってんだ

んあ?俺は『強化』だ

 

「こういう時は、動けねぇ奴は離れさしたほうがいいんだったな、つー理由で先生、ちょっと運ぶぜ」

「心、なのか?」

「んー、心だけど、心じゃないな俺は『強化』、知ってるだろ?」

 

さて、んじゃあ重ねがけするか

身体強度1000倍、筋力、動体視力100倍

 

「どりゃ!」ダンッ!

 

とりあえず先生は、入口付近にでも置いとこう、ヴィランはここまで来れねぇし

 

「心、無理だけはするな、お前はまだプロじゃない」

「それでも、無理すんのがヒーローってもんでしょ先生、とりあえず『再生』の粘液溜まったリング置いとくんで、浴びてください」ダンッ!

 

さて、とりあえず俺の相手は、脳みそむき出しヤローだな

 

「さて、敵連合だったか?わりぃが誰も殺させねぇぞ」

 

「ただの一生徒が、いきがるなよ潰せ脳無!」

「ーーーーー!」

 

理解不能な叫び声を上げて、脳無が『強化』に飛びかかる

 

「はっ、おっせぇな!」ズドン!

 

飛びかかった脳無を避け、『強化』の拳が脳無の腹に突き刺さる

しかし脳無は動きを止めず、右腕で殴りかかる

 

「へぇ、痛みがねぇのか」パシッ

 

脳無の拳を右手で受け止め、『強化』は言う

 

「明らかに入ってるダメージが微量だ、それに、殴った後が消えてる、複数個性持ちで間違いねぇな」メキャッ!

 

脳無の拳が握りつぶされ、血が落ちる

しかしその拳はすぐに治っていく

 

「再生持ちか」ブンッ!

 

『強化』は空中に脳無をぶん投げ

ドゴォン!

それに追いつく速度で跳躍する

 

「ーーー!」

 

脳無は諦めず、空中で体制を整え、『強化』に向かって拳のラッシュを繰り出す

 

「何喋ってるかわかんねぇんだよ、叫び声ばっかでな!」

ドガガガガガ!

それに『強化』もラッシュで応戦し、空中の打撃音が響いていく

何度もぶつかり合い、互いの体に届かない拳、拳の限界は脳無に先に訪れた

 

ゴシャッ

脳無の右拳が潰れ、脳無の体に『強化』の拳が突き刺さる

 

「っしゃあ!届いたぁ!」

ドガガガ!

脳無の体に何度も拳が叩きつけられ、体が崩れていく

 

「トドメだぁ!『絶命拳(エンドフィスト)ォ』!」

ズドォン!

 

 

死柄木は呆然とした様子で脳無と少女の戦いを見ていた

先生がオールマイトを殺すためにくれた、最高傑作

それが空中でただの肉塊になっていく様子を

 

「『絶命拳ォ』!」

ズドォン!

凄まじい音を立てて、目の前に落下した脳無は、すでに超再生が追いつかずに体全体がボロボロで、動こうにも足や手の再生が出来ていなかった

 

「まじかよ、チートじゃねぇか!オールマイトを殺すために用意した脳無を力押しで潰すなんて、ありえないだろ!?」

 

「ありえない、ね、私からしたら貴方達のほうがありえないんですが」

 

地上に降りてきた少女は丁寧な、それでいて冷徹な印象を放っている

その目には何も感情が乗っていない

 

「どうも初めまして、『空想』と言う名前です、最も肉体は心の物ですが」

 

「っち、ご丁寧にドーモ、でなんで殴りかかってこない、さっきの戦闘能力があるなら、すぐに俺等を引っ捕らえる事ができるだろ?」

 

「相手の個性がわかっていないのにそういう行動を取ると思っていますか?オールマイトを殺す手段があるからと言ってここに現れる、つまり相応に強力な個性を持っていると推測できる、なんせそちらにいる霧は、ワープ系の個性ですし」

 

『空想』は足で脳無を踏みつけながら言う

 

「リーダーでありそうな貴方は移動系の個性ではない、ましてやサポート型でもない、サポート型ならさっきのように、私に攻撃させようとしませんし、このことから考えられるのは、条件さえ揃えばほぼ即死、そういう個性でしょう」

 

空想の言葉を聞き、死柄木は舌打ちをする

 

「っち、んだよそこまで分かってんのか、あーあ、ほんとにゲームオーバーだ」

 

死柄木は背後をチラリと見る

 

「でも、帰る前に少しだけ」

 

その方向には様子をうかがっていた緑谷達がいる

 

「平和の象徴としての矜持をへし折って帰ろう!」

 

死柄木は緑谷達に向かって手を伸ばした

 

 

まずい!

そう思った瞬間に緑谷達は目を瞑った、しかしいつまでも体に衝撃が来ない

恐る恐る目を開くとそこには

 

「間に、合った」

「「「心さん(ちゃん)!」」」

 

死柄木と自分達の間に入り、死柄木の手を真正面から受け止めている心の姿だった

 

「いい?皆、今の私に、『破滅』に近づかないでね?」

 

「お前、まじで何なんだよ!?なんで崩れねぇんだ!」

 

死柄木は声を荒げ、『破滅』に問いかける

 

「なるほど、五本指で触れれば、対象を『崩壊』させる、私に、『破滅』に近い個性」

 

『破滅』は顔を死柄木に近づけ、足に力を入れる

 

「今、私は出力を10%に抑えてる、貴方が塵にならないのは、そのおかげ」

 

「何が、言いたい」

 

「今のうちに引いたほうが、貴方の身のためって話、五本指で触れたものを崩壊させるなんて、拘束できないし」

 

バゴオォン!

突然、USJの入口から爆発音が響く

 

「もう大丈夫・・・私が来た!」

爆発で土埃が巻き上がる中、オールマイトがいつもとは違う怒りの形相で立っていた

その足元や背後には倒されたヴィラン達がのびていた

オールマイトが見下ろす先には死柄木と手を合わせ、緑谷達の方に行かせまいと動きを封じている心の姿が映った

心の体は所々が塵になり、血が流れている

 

「っ!よく頑張ったな心少女!」

 

オールマイトが拳を構え、死柄木に接近する

 

「SMASH!」

 

オールマイトの接近に気づいていた死柄木は心から手を離し、寸前で躱したが吹き荒れる暴風に叫ぶ

 

「話が違う、弱ってるんじゃなかったのかよ!脳無はあのガキに使い物にならなくされるし、想定外だ!」

「死柄木弔!引きますよ!」

 

黒い霧が広がり、死柄木を覆う

 

「っ、にがさ、ない!」『破滅波動(ルインウェーブ)100%』

 

『破滅』が右手から一直線に波動を放つ

しかしそれが死柄木と黒霧を捉えることはなく、空を切った

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ」カクッ

ガバッ

 

つっかれた!ここまで体を酷使したの初めてなんだけど

あー、体の至る所が『破滅』の反動で崩れてる

 

「お、おい心!大丈夫なのかよぉ」

「大丈夫だよ、峰田君、これぐらいの傷、わけないし」

 

とはいっても血が流れすぎたかも、頭がくらくらしちゃう

 

「心ちゃん、ふらついてるわ、少し休んだほうがいいわよ」

「梅雨ちゃん、大丈夫、私は、まだ動ける」

「止まって心さん!そんな体で、動けるわけ無いじゃないか!」

「心少女」

 

あ、オールマイト、そういえば来てたんだった

 

「もう大丈夫、私が来た、だから、休むんだ」

 

オールマイトが私の頭を撫でてくれる、えへへ、なんだか、安心する

カクッ

ったく、本当に無茶するんだからな、心は

 

「やっほ昨日ぶりだねオールマイト、『再生』だ」

 

とりあえず全身から粘液を出して、体をじっくりと再生しておこう

 

「心少女は眠ったのかい?」

「ああ、どうやらオールマイトに撫でてもらったのが効いたのか、ぐっすりだよっと、緑谷君、梅雨ちゃん、峰田は初めましてだな、僕は『触手』の左真ん中の『再生』だ、どうぞよろしく」

 

やっぱ固まるかぁ、初めてだとこうだよなぁ、うん

 

「オールマイト、この施設のエリアに散らされた皆がいる」

「ああ、分かっている、その為に雄英の先生をかき集めたからな!」

 

「HEEEEEY!助けに来たぜリスナー達!」

 

この声は、プレゼントマイク、あれだけで大体のヴィランは制圧できるか

 

「緑谷少年!蛙吹少女!峰田少年!心少女を守っていてくれ、私は生徒を助けに行く!」

「は、はい!」

 

オールマイトが飛んでいったな

これならそう時間もかからずに制圧できるだろうな

 

「緑谷君、その指はどうしたの?」

「あ、これは、さっき水難エリアで」

「緑谷ちゃんが状況を打破するためにやったのよ」

「あのときの緑谷は凄かったぜ、ヒーローって感じがして!」

「ヒーローだなんて、やめてよ峰田君、君の個性にも助けられたんだから」

 

なるほど名誉の負傷って感じ?

確かに緑谷君以外は怪我してないから、最低限の怪我だけで乗り切れたんだね

 

「緑谷君、指、出して」

「え?」

「いいからほら」

「う、うん」

 

紫色に変色しちゃって、全く、ほっとけない

 

ギュッ

「え、ええ!?」

「くっそ、羨ましいぞ緑谷!心ちゃんに指握ってもらうなんて!オイラも、オイラも!」スパァン!

「落ち着いて峰田ちゃん、治療よあれは」

「そう、梅雨ちゃんの言う通り、ほら、試しに動かしてみな緑谷君」

 

ゆっくり握って開いてを繰り返してる、動きからして何も異常はないな、よし完璧な仕事!

 

その後、USJにいたヴィランたちはあっけなく制圧され

敵連合という集団の襲撃の結果は、怪我人ゼロ重症者ゼロの結果に終わった

 

 

 

 

 

 

 

 

「くっそ、何なんだ、アイツは!」

 

黒い画面のテレビの前で、死柄木は叫ぶ

 

「対オールマイト用の脳無を簡単に潰して、俺の個性の影響を受けない?チートが!」

ガシャンッ!

「落ち着いてください死柄木弔、気持ちはわかりますが」

「これが落ち着いてられるかよ黒霧ぃ?」

『どうやら見通しが甘かったみたいだね、弔』

 

テレビの中から声がする

 

「あぁ先生!」

 

死柄木はテレビに視線を移す

 

『随分と荒れてるね、それほどオールマイトにこっぴどくやられたのかな?』

「いや、違う、オールマイトが来る前に、たった一人の生徒に計画をぶち壊されたんだ!」

 

死柄木は思い出したのか、首を掻きむしっている

 

『ふむ・・・どういうことだい黒霧?』

「・・・たった一人の女子生徒が、私の個性を掻い潜り、脳無を再起不能にし、死柄木弔の崩壊の影響を受けませんでした」

『ほう・・・完全に予想外だったというわけだ、でもね弔』

 

画面の中の声は死柄木に言う

 

『諦めてはいけないよ、今回の作戦で注意すべき相手が見つかったわけだ、今度の計画はもっと念入りに立てるんだ、精鋭を集めて、その相手に邪魔されないように』

「ああ、先生・・・分かったよ」




強化の性格について

自分の力に絶対の自信を持つ男!しかし、冷静

基本的な近接術は心が出来るのであまり出てこない
しかし出てきたらイメトレで習得した必殺技の嵐を繰り出す
強化を考えるだけで体にかけられるため、強化してから攻撃に移るまでのラグが殆ど無い

必殺技は『絶命拳』『臓砕』

触手の中で誰が一番好き?

  • 空想
  • 解析
  • 強化
  • 破滅
  • 再生
  • 理壊
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