ねえ、完全に見た目があれだよね私!?   作:たられいら

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名前もないオリジナルモブヴィランが出ます



職場体験です! プロって凄い!

飯田君に言葉を伝えてから、ブラックハングの事務所で急に実力判断が始まった私だよ!

飯田君はヒーロー殺しに恨みではないけど、強い憤怒を感じてるみたい、下手に突っ走らないように説得はしたよ!『理壊』がね!

その後に事務所行ったら急に攻撃仕掛けられちゃった!

 

(空)現実逃避は程々にして、状況を見ましょう

分かってるよそんな事、二人共目が本気だし、死ぬ気でいかないとこっちが死ぬ

(解)上からくるよ!

 

心が一歩飛び退くと、先程まで立っていた場所に白い物体が落ちた

 

「誘導完了」

「『黒鎖(ブラックチェーン)』」

 

「っ!」

 

ブラックハングの手から黒い鎖状の物体が飛び、心の体を封じる

 

「こんなんで、捕まえられると思うなぁ!」『強化 筋力20倍』

 

バキッ

心の筋肉が肥大化し、体に巻き付いた鎖を破壊する

 

「相変わらずの馬鹿力だ」

「相手が一人でも複数でも通用する使い方ね」『白領域(ホワイトゾーン)

 

白が広がり、心とホワイトヴェールを包み込む

 

「空間系個性みたいなことするね、お母さん」

「何度も見せたでしょう?突破できるならしてみなさい」

 

周囲から白がトゲのように伸び、弾丸のように飛び出す白が入り乱れる

 

「よーく見ればいいだけ!」『物体軌道 解』

 

四方八方から迫る攻撃を、心は腕をそらし、体をそらし、最小限の動きで対処しながら、ホワイトヴェールに迫る

 

「破滅の波動を纏わないで避けれるようになったのね、関心関心」ズズッ

 

ホワイトヴェールが視線を横にずらすと、その先からブラックハングが姿を表す

 

「!」

 

「不意打ちってのは、こういうことだ!」『黒創(ブラッククリエイト)

 

ドッ!

突然真横から現れたブラックハングに対処できず、横っ腹を巨大な棒で突かれる

が、心の体は吹き飛ばされなかった

心は棒を掴みながら指先をブラックハングに向けた

 

「捕まえた!」『非破滅波動(ノットルインウェーブ)出力100%』

 

指先から一直線に放たれる、灰色の波動

それがブラックハングの顔面に直撃する寸前で、白いトゲが指に突き刺さる

 

「いった!?」

 

バリィッ!

軌道の逸れた波動はブラックハングの頬を掠め、全員を包んでいた白の空間を破壊した

 

「よーし、ここいらでいいだろう」

 

ブラックハングから立ち上っていた殺気が消え去る

 

「そうね、ちゃんとトレーニングしてたのか、前より動きがいいわ」

 

それに合わせ、ホワイトヴェールも殺気を抑える

 

「急に実力を見るために襲ってくるなんて、びっくりしたー」

「ヴィランとの戦いは常に突然よ、突然の出来事にすぐに戦闘態勢を取れるか取れないか、それだけでこれから生き残れるかどうかが決まるのよ」

「ホワイトヴェールの言う通りだ、パトロール中、油断したが為に命を落としたヒーローは何人もいる、またヴィラン退治の時、手負いのヴィランに背を向けた、油断した、それだけで再起不能の怪我を負ったり、命を失ったりする、ヒーローはそういう世界だ」

 

ブラックハングはコスチュームの帽子を被り直し、子触を見る

 

「ま、俺達の娘ならそれはよく分かってるだろう!」

「散々聞かされたからね、分かってるよ」

「子触の実力は見せてもらったわ、ヒーロー名を教えてくれる?」

「『エブリシングフィーラ』、これが私のヒーロー名」

「エブリシングフィーラか、よし、職場体験中はそれで呼ぶ、いいな?」

「はい」

 

ホワイトヴェールが棚から書類を取り出し、ブラックハングに手渡す

 

「とりあえず今日はパトロールでもするか、ヒーロー殺しが出現したからな」

「これまでの傾向から、ヒーロー殺しは出現した場所で最低でも4人のヒーローに手をかけてるわ、ここ保須ではまだインゲニウムにしか手をかけてないわ」

「パトロールって、二人共表にはあんまりでないんじゃないの?」

「出ないわ、だから私達がパトロールする場所は、路地裏とか、人気のない通路、廃ビルとかよ」

「幸い表通りの方は、マニュアルとかのヒーローがパトロールしている、メディアが来にくくて、凶悪なヴィランの多い場所をパトロールするのが俺とホワイトヴェールだ」

「分かってるよ、二人の活動はトガちゃんからよく聞いてるから」

 

ブラックハングとホワイトヴェールは滅多に人目がある場所じゃ活動しない

(空)確か、ヴィランの捕縛数はオールマイトに続いて最多、それでもヒーロービルボードのトップ10に乗らないのは

(強)どいつもこいつも凶悪なヴィランで世間に公表できねぇし、そもそも二人の姿を見たことねぇ市民が多いってのが原因だったな

(解)おまけに引き受ける仕事も殆どが公安からの依頼だしねー

(破)そういえば、ヒーローも殺ってるんだっけ

 

「つーわけで、行くぞ、エブリシングフィーラもちゃんとヒーローコスチューム着てな」

「はーい」

 

 

コスチュームを着たら、既にブラックハングとホワイトヴェールは外に出てたよ!

 

「よし着てきたな、いいな?パトロール中は俺とホワイトヴェールの目の届く範囲にいること、異常を感じたら俺かホワイトヴェールに報告、個性を使用する時は、俺かホワイトヴェールの許可を取ること、じゃないと色々面倒になる」

「まだ仮免すら持ってないから、個性を使用する時はプロの許可が必要なの」

「うん、分かった」

 

心が頷くと二人も頷き、路地裏のパトロールを初めた

まだ昼あたりの時間帯だが、建物の影で路地裏は夜と同じくらい視界が悪い

 

「路地裏には、チンピラ同然のヤツから、プロに匹敵するヤツまで色々いる」

「中でも異形型は厄介よ、エブリシングフィーラのそれは特殊だけど、異形型は個性の生物の見た目と特性を反映していることが多いわ、獅子とか虎とか、そういうのはヴィランでも個性に振り回されてる一般人でも厄介よ、肉食獣の本能で動くから」

「そういう輩がそのまま表通りに出ないように」

 

「金よこせぇ!」

 

暗闇の中から、両手を鋭くした男が飛びかかってくる

 

「うっせぇ」ブンッ

 

「がっ!?」

ギュルルル!

その男の腹にブラックハングの投げた物体が命中し、男を取り込みながら木へと変わる

 

「とまぁ、こんな感じで襲いかかってきたチンピラをこうやって無効化、拘束する」

「私達は顔も知られてないから、こういう雑魚ヴィランも襲いかかってくるの、治安維持できるから助かるわ」

「やっぱり手慣れてる、あ、頭上から高速で何かが降ってくる」

 

心が言うと同時に、ホワイトヴェールが視線を頭上に移す

その視線の動きに合わせ、真っ白な物体が動いていく

 

「投身自殺じゃないわよねぇ」

白が形を変え、降ってきた人を受け止める

「な、何で『重増』で10トンになった俺の動きが止まる?」

 

「生憎だけど、そんなので破けるほどやわじゃないわよ、破きたければオールマイトでも連れてきなさい」

男を受け止めた白は再び形を変え、男を顔だけ出てる状態で拘束した

 

「早!」

「これぐらいのスピードでさばかないときりが無いのよ」

「なんせ路地裏はこういう奴らの住処だからな」

「個性使っていいから、今度飛び出してきたヴィランを捕まえてみなさい、ミスしても大丈夫、私達がいる」

「・・・了解!」

 

個性使用の許可が出た!こういうのは『解析』が一番

(解)準備はできてるよー

 

「『解析』半径500メートル!」

おぉー沢山いる〜、向かってくるやついるかな

ん?なんか変な移動してるのがいる、消えて、別の場所に現れて・・・ワープ系?

 

パッ

サッ

(空)なるほど、スリですか

ギュルル

 

触手が動き、現れた男を巻き上げる

 

「うぉあ!?は、離せ!」

 

「離すわけ無いよー、色々盗ったんでしょ、ポケットに色々はいってるよ」

「そもそも、一般人が個性を使用するのは法律で禁じられてる、目の前に現れた時点で、警察に突き出すのは決まってる」

 

(解)ねぇ、なんかこっちに集まってきてるんだけど?

(破)多分、コイツに取られた奴らが集まってきてるんだと思うよ

 

「あなた、どれだけもの盗ったの?」

 

「え、えーっと今日は・・・10?」

 

「大暴れだな、こーいうやつのせいで事件が起きる」

「全員来てるとして、どこから来てるの?エブリシングフィーラ」

「正面から固まって来てる」

「よーし、全員無力化してみろ、無力化したやつは俺とホワイトヴェールで拘束する」

「思いっきり暴れなさい、周りの建物破壊しないぐらいにね」

 

(強)そーいうことなら、俺の出番だな!

そうだね!

 

「よっし行くぜ!」『強化 全開放(ストレンジフルバースト)

 

(強)まずは一番先頭のコイツから!

 

「俺の商売道具かえしゲフッ!?」

「何だこのがグゲ!」

 

(強)なんか衝撃貫通したな

 

「はっ!」

 

「あ?」

 

「どうです私の個性、『記流』は、過去の記憶が全て溢れてなにも」

 

「効くかよ」ドゴッ

 

「ガフッ!?ば、馬鹿な」

 

(解)情報は僕が処理してるからねー、記憶の氾濫ぐらいよゆーで対処できるよ

 

「さて、と」

 

心が握りこぶしを作り、ヴィランを見る

 

「まだまだ行くぜヴィラン共!」

 

 

 

 

 

「暴れに暴れたな、合計11人無力化したか」

「ヒーロー殺しと遭遇はしなかったけど、有意義な初日だったんじゃない?」

「うん、ヒーローが実際の現場でどんな思いで動いてるか分かったかも」

 

にしても二人共拘束早くない?

気絶させたと同時に黒か白の何かが飛んできて動けないようにするんだもん、おまけに二人の個性に必要な物が片方の個性で生まれるって、ホント相性がピッタリ

これなら、なにか新しい事を思いつくかもしれない

 

「ねぇ、お父さんお母さん」

「何だ?」

「何かしら?」

「一週間よろしく!」




ブラックハングのヒーロースーツ

つばが広めの帽子
カウボーイの服の真っ黒バージョン
革靴

全てが黒色で染められている
帽子は相手に目線を見られないようにし、考えを読まれにくくするために付けた
服は防弾仕様で、砲弾でもなければ貫けない
革靴はただの革靴、特に特別な性能は付けてない
つけようと思えば黒を操って何でも出来るから

触手の中で誰が一番好き?

  • 空想
  • 解析
  • 強化
  • 破滅
  • 再生
  • 理壊
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