ねえ、完全に見た目があれだよね私!?   作:たられいら

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ブラックハングとホワイトヴェールの話です
二人が28歳の時の話です
短いです


番外編 二人の仕事

月も輝かない新月の夜、廃ビルの中に人影が2つ

 

「明日はここを襲撃してくれ、勿論人を殺しても構わない」

「ああ、報酬はちゃんとくれよ?」

「お前のお陰で注目されて人気になってきたんだ、それぐらい、安いもんだ」

「俺は歴史的ヴィランとして記憶されて、お前は歴史的ヒーローとして記憶されるか、何度聞いてもいい考えだ」

 

「ほい、録音完了っと」

 

「っ!誰だ!」

「ヒーローだよ」ジャララッ

 

闇の中から鎖が飛び、二人の男を拘束する

 

「パワーヒーロー『ブレイザ』とヴィラン『レッグス』、繋がってると思ってたが、話聞いてたら結構ズブズブなんだな」

「ぐっ、レッグス!」

「分かってる!」ズンッ

 

レッグスの足が巨大化し、鎖を引きちぎる

 

「あー、やっぱすぐ千切れるかぁ、もうちょい密度あげるか」

「プロとヴィランを相手によそ見とは、いい度胸だな!」グググッ

 

ブレイザの両腕が肥大化し、鎖が飛んできた方向に向かっていく

 

「力比べか?」ガシッ

 

両腕の動きが止まる

 

「う、動かない、だと!?」

「ふーん、増強系でこれかぁ・・・抵抗されたし、殺るか

「は?」

 

ドスッ

ブレイザの周囲の闇が形を変え、ブレイザの全身に棘となって突き刺さる

 

「がっ、な、お前、ヒーローじゃ」

「ヒーローだが、少々特殊な方だ、公安からの依頼受けてる者でな、なぁに、お前の悪行は社会に知られねぇよ、ヒーローの信頼が落ちるんでな」

 

棘が抜け、ブレイザが倒れる

 

「その個性、お前、まさか!」

「お、知ってるか、だったら逃げ場がないのも理解してるはずだ」

「だとして、何もせずに殺されるかぁ!」グオッ!

 

レッグスが巨大化した足を振り下ろす

グニャッ

しかしその足は、闇に止められる

 

「なっ!」

「壊させるわけ無いだろ、今の時間帯、人が寝静まって誰も来ないんだ、そんな状況を崩されたら堪ったもんじゃないんでね」

 

レッグスの足を受け止めた闇が巻き付き、レッグスを宙に浮かばせる

 

「さて、お前に関しては最初から蹴ってきたからな、抵抗したし、ヒーローの信頼を揺らがせる事をしたってことで」グッ

「ま、待て!金なら」

 

足に巻き付いた闇が、レッグスの体内に潜入していく

 

「う、がぁぁ!」

「異物が入るのはどんな気分だ?痛みで聞こえてねぇか」

「あぁぁぁ!」

「こんぐらいやれば全身に回ったか、よし、死ね」

 

バンッ!

 

レッグスの全身から黒い棘が飛び出し、床に倒れる

 

「仕事終わりっと、あっけないな」

「あら、もう終わったの」

 

ヒーローとヴィランの死体の確認をしているブラックハングにホワイトヴェールが声をかける

 

「おーホワイトヴェール、仲間とかいたかコイツラ」

「いいえ、周りの警戒と、電波の確認もしたけど、誰かが近づく気配はなかったし、電波がとんだ形跡もないから、この二人だけみたいね」

「たった二人か、何処の組織にも繋がりそうにはないか」

 

ブラックハングはため息を付いた

二人は事務所を立ち上げてから、目標に定めたヴィランがいる

それは、AFO

誰が呼んだか、魔王と呼ばれる裏社会の絶対的支配者で、今動いているヴィラン組織の裏には常にその影があると言われている

 

「それにしても、この時代にたった二人で数十件の自作自演で一般人にバレない事件を起こすなんて」

「AFOの支援も受けずにな」

 

ホワイトヴェールは死体を見る

 

「にしても、ボロボロにしたわね、苛ついてたの?」

「まぁな、最近捕らえても木っ端でAFOに繋がる情報なし、で、今回のやつは木っ端ですら無かった、苛つくよなぁ」ガシガシ

「気持ちはわからなくもないけど、こんなズタボロにしたら死因をどうするのよ」

「それは公安の仕事だ」

「公安が可哀想ね」

 

ブラックハングがスマホを取り出す

 

「とりあえず公安に連絡だ」

「そうね、さっさと伝えてさっさと帰りましょ、子触とトガちゃんが待ってるわ」

「そうだな・・・もしもし、俺だ」

『ブラックハングか、ブレイザは』

「クロだった、だからその場で協力相手と一緒に殺しておいた」

『迅速だな、他に繋がってる相手は?』

「いない、通信機器の類も持ってねぇから、仮に繋がってたとして、木っ端だ」

『そうか、通話の後で場所を送ってくれ、最適な話を作って報道する』

「ああ、頼んだ」

 

ピッ

 

「よし、帰るか」

「ええ、帰りましょ」

 

 

 

 

 

心が14歳の時

 

「て感じで殺したことあるぞ」

「何で普通に話すんですかお父さん!?」

 

リビングでトガが声を荒げた

 

「何でって、トガちゃんと子触が仕事の話を聞きたいって言ったからだが?」

「もうちょっと隠そうと思わないんですか!」

「トガちゃん、お父さんにそれ言っても無駄だよ」

「子触の言う通り、私と刻盧は家族には隠し事出来ないわ、何度も念押しされたら流石に隠すけど」

「機密情報とか大丈夫なんですか本当に!」

「大丈夫よ、帰ってきたらいつも盗聴器の類がないかチェックしてるし、最終チェックは子触がしてるのよ、この家から情報が漏れることはないわ」

「・・・何回聞いても凄いですねぇ」

「まぁ俺からしたら、ヒーローを殺したって言ったのにその事についてはあんまり突っ込んでこないトガちゃんと子触が凄いんだが」

「空想達と話したんだけど、ヒーローとヴィランが変な協力関係を築く可能性が十分にあるのに、その事が一切テレビとかで放送されないから、秘密裏に殺されてるんじゃないかなーって結論になってたし」

「私も子触ちゃんと同じ考えだったんです、ヒーローが増えすぎて飽和状態なのに、そういう話がニュースで上がらないのが不自然だと思ったので」

「うちの娘達が賢い!」

「流石ね、これからあなた達がどんな道を歩むかわからないけど、表に出ない、汚い裏事情もあるってことを覚えておきなさい」

「「はーい!」」




オリキャラの紹介

ブレイザ
本名 力場 腕二
読み りきじょう わんじ
個性 巨腕

あらかじめレッグスに何処で暴れてもらうか決めて、暴れ始めたら駆けつけて被害を食い止めるが逃がしてしまうという事を何度も繰り返していたヒーロー
レッグスとは路地裏で出会い、自分が有名になるために協力関係になった
個性の巨腕は腕が巨大化するというシンプルな増強型
時間制限は無いが、ブラックハングに受け止められ、全身穴だらけにされて殺された

レッグス
本名 脚利 足李
読み きゃくり そくり
個性 巨足

ブレイザに頼まれた場所で暴れて、ブレイザが来たら少し戦って逃げるという事を繰り返していたヴィラン
ブレイザの協力に乗ったのは、金が欲しいのとヴィランとして名を残したかったため
個性の巨足は足が巨大化するというシンプルな増強型
腕と足でライバルみたいだと、ニュースなどでも話題になっていたが、ブラックハングに全身に黒を流し込まれて、内側から串刺しにされて殺された

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