ゴールドなんたらっていう紅茶を飲んだ私だよ!
ジェントルっていうヴィランの動画を見たけど何するんだろうね?
後、強化と破滅は私のイメージがおかしいよ?
「いやー、皆の動きが凄いことになってるね!」
「ホントな、バンド隊もダンス隊も、素人以上のモンになっちまって」
現在文化祭の前夜だよ!
(強)空想も指導したもんな
(空)私が教えることはもうありません
(解)皆が文化祭のために、全力を費やしてきたからね
「一番驚いたのは、心が踊れたことだけどな」
「見れば踊れるからね!あ、私!今!」
「はーい!」
青山君を吊り上げるタイミングバッチリ!
(破)これで、何事もなければ本番でも成功できるね
「モウ、ガルルル9時ダロ!?生徒はァアアア9時までダロォ!」
「ヤッベ帰りまーす」
寮に戻ってきたけど
「寝れねー!!」
「しずかに!寝てる人もいるから」
やっぱりテンション上がってるよね!
(再)ほら、ちゃんと道具を点検しなよ心
(理)不備があったら問題よ
わかってるよ!
「恥ずかしがったり、おっかなびっくりやんのが一番良くない、舞台に上がったら、もう後は楽しむ!」
「耳郎ちゃんの言う通り!練習はずっとやってきたんだから、きっと大丈夫だよ!」
「最初耳郎は照れ照れだったけどな!」
「あれは違う話でしょ」
さてさて、ん?ロープがほつれてるね
「ねえ青山君、ロープほつれちゃってる」
「ワオ☆きっと練習の成果が出てるんだよ☆」
「うん、本番で使うわけにはいかないよねぇ・・・朝イチで買ってくる」
「八百万に作ってもらえば?それか空想」
「もう寝てるよ上鳴君、後、空想でロープ作ったら、青山君が死ぬから」
「何で僕が死ぬのかな☆」
「強度が私のイメージ依存になるから、結ぶ道具のほうが耐えられずに砕ける可能性があるの」
「あ、じゃあさ心さん、一緒に行かない?」
文化祭のパンフレット確認してた緑谷君が声かけてきた
「別にいいけど、何かあるの?」
「ちょっと買いたい物があって」
「そっか、いいよ!じゃあ明日一緒に外出届けだそうか!」
「待て待て、俺等10時からだぞ、店って9時からじゃね?」
「ふっふっふ、実は意外と近くに8時からやってるホームセンターがあるんだよ!」
解析が調べてくれたけどね!
「それでもギリ、いや、二人共速攻で帰ってこれるか」
「そそ、信頼してよ!」
「明日何時頃に出る?」
「そだねー、大体15分掛かるから、7時45分に出よっか」
(理)緑谷君の買いたい物によるけど、早く帰ってこれるわね
「そろそろガチで寝ないと、明日に支障でちゃうよ!」
「そんじゃ、また明日やると思うけど、夜更かし組!ひと足お先に、絶対成功させるぞ!!」
「「「「オー!!」」」」
心の精神世界
「随分とごきげんだな、理由は大体察せるがな、片割れ」
「ええ、文化祭よ」
「だろうな、内側からだが、楽しませてもらおう」
「・・・あんたに楽しむなんて気持ちがあったのね」
「フハハ!我の事を何だと思っている、感情のない力ではない、我は我という自我がある」
「そうね、私も私っていう自我があって、楽しめるんだもの」
「それに、器が楽しみにしている感情がずっと流れ込んできているからな、我も相応に期待しているというわけだ」
「そう、邪魔」
「するわけがなかろう、器を取るのはその未来になったらだ」
「忘れてないみたいで良かったわ、じゃあね」
理壊の姿が黒い液体に飲まれて消える
「今日一日はここにいさせてもらうぞ、ここが一番感情の起伏、情景を楽しめるのだからな」
万事は銀と金の瞳を輝かせ、外を眺めていた
文化祭当日 7時40分
「お、起きてたね緑谷君!」
「勿論だよ、少し早めに行かないと、手続きで時間が掛かるし」
「じゃあ職員室行こ!」
なんか、緑谷君と二人っきりで歩くのって中学以来だね!
「緑谷君とこは、引子さん来るの?」
「うん、昨日も連絡きてたから、絶対にくるよ」
「引子さんって優しいよね、確か最初のコスチュームって引子さんの手作りなんだっけ」
「そうだよ、コスチュームを改良しても、マスクのポイントだけは残してるんだ」
「いいねぇ、良いお母さんだね!私のお母さんも優しいけど!」
「そういえば中学の時は心さんの家に行ったこと無かったね」
「私が誘わなかったのが大きいんじゃないかな?今でも事あるごとにノートに書いてるけど、アイテム案も書いてるの?」
「勿論だよ、かっちゃんのはもう少し容量を多くして爆破の威力を上げるアイテムとか、飯田くんのは冷却装置を」
「変わらないねー、私のヒーロー情報はどんな感じ?」
「今まで見せてもらった能力は勿論、まだまだできることが増えそうだから、数ページとってあるよ、実際どんどん増えてるし」
「それじゃあ今度おさらいしよっか、今度の土曜日空いてたら行くよ?」
「ほんと!?じゃあお願いしようかな!」
「ほんとに変わらないねー」
さて、許可証もらって外に出て、ホームセンターでロープ買えたのはいいんだけど、思ってたより時間かかったね!
(空)リンゴ探しに手間取りましたからね
「いやー、無かったねリンゴが」
「コンビニにでも売ってるかなって思ったんだけど、置いてないことあるんだね」
「まあ、買えたけど、それで、りんご飴の作り方知ってるの?」
「大丈夫、砂藤くんに教えてもらった!」
「それは安心だね!って、緑谷君ストップ!」グイッ
「うわっ!?」
「おっと!」
人が出てきてたからね、危ない危ない
「すいません、急いでて」
「気をつけたまえよ、ゴールドティップスインペリアルの余韻が損なわれるところだったじゃないか」
へー、ゴールドなんたらってのを飲んだんだ・・・聞いたことある声だねこれ?
「さぁ行こうラ・・・ハニー」
「ハニー!?ええ私はハニー!」
「へぇ・・・あの家喫茶店かなんかかな?」
「多分そうなんじゃない?紅茶飲んだってことは」
反応した!
「ゴールドティップスインペリアルが何かを知らなければその発想には至らぬワケだが、君達わかる人間かね!?幼いのに素晴らしい!」
「あの、僕は」
「友達が淹れてくれて、それで知ったんですよ」
紅茶に反応したし、この声に、さっきのハニーって呼ばれた人の声
(破)間違いないよ、ジェントルクリミナルだ
「ホホウ、そんな高貴な友が」
「ところで、仕事前ですか、それとも仕事をした後ですか?ジェントルクリミナル」『強化 筋力10倍』
sideジェントル
迂闊だった、紅茶で昂り、人と話してしまうとは
「何のことかな、私は」
「緑谷君、荷物を理壊にかけて、動画見たの、社会に警鐘を鳴らすっていう動画」
「・・・ラブラバ、カメラを回せ」
もはや、誤魔化しは効かない
「準備はいい?緑谷君」
「出来てるよ、心さん」
「「雄英に手を出すな」」
「ジェントル!この二人知ってるわ!男の子は緑谷出久くんで、体育祭で手を壊しながらたたかったクレイジーボーイ!」
「く、クレイジーボーイ?」
「女の子は心子触!体育祭で優勝して、ヒーロー殺しを鎮圧したり、死穢八斎會の壊滅に関わった、実力に底が見えない子よ!」
「恐ろしいな、ラブラバ!これより、何があってもカメラを止めるな!」
「もちろんよジェントル!」
「諸君!コレより始まる怪盗浪漫!」 バサッ!
「前口上が長い」ビュンッ!
グググッ
「私のリスナーなら承知のハズだが、私の個性は『弾性』触れたものに弾性を付与する、たとえそれが、空気だろうと!」
『ジェントリーリバウンド』
ビュンッ!
あの少女はどれほどの速度と威力で突っ込んできたんだろうか、あれほど吹き飛ぶのは初めてだ
side心
「っち、力押しじゃ無理か!」ズガガガッ!
強化が地面に両手を突き刺し、速度を殺す
「心さん!」
「こっち気にすんな緑谷!追いつくから追え!」
「っ、わかった!」
(強)あれどんな強度してんだよまじで!
(解)目的は雄英への侵入、お父さんとお母さんが見張ってる時点で不可能だろうけど、だからって見逃す理由にはならない
行くよ
「中止には、させない」『強化 地面 強度10倍』
ズドォン!!
轟音を響かせ、心が飛び上がる
「いた」
空気を足場にして飛んで移動してる
(解)さっきの一撃でわかってたことだけど、触れれば何でも弾性を付与できるんだね
解析、視認できる?
(解)おっけー
『気視』
心の視界に、弾性が付与された空気が表示される
「・・・いいこと思いついた」
(理)心、何する気?
あれさ、全力で踏み抜いても破れないよね
(解)突っ込んだときの伸びようから大丈夫だと思うけど
(空)・・・非常に嫌な予感がしますが
「さあ」『強化 全開放』
グイィーン!
心が弾性が付与された空気に突っ込み、空気が限界まで伸びていく
「突っ込むよ!」ビュンッ!
空気が元の形に戻り、心が射出される
(破)はっやい
(再)視界切ろうか、目が死ぬ
(強)俺等目無いだろ
(再)感覚だよ感覚
(理)(あらかじめ、袋を衝撃から壊してて良かったわね)
「心さん!?」
「逃さないよジェントル!」
「私が張った膜を利用し、加速したか!しかし、それだけで止めるに足らず!」
ジェントルが空気に弾性を付与する
「弾き返させてもらおう!」
「それは、無意味!」『
心の右手が紫色のオーラに覆われ、付与された弾性を消す
「なんと!?」
「あなたが動画に掛ける思いと、私と緑谷君が文化祭に掛ける思いは、殆ど変わらない!逃げの一手でどうにかできると思わないで!」ガシッ!
「そいつは、失敬!!」
ドゴォン!
心がジェントルの胸ぐらをつかみ、森へと突っ込む
「ジェントル!!」
「あなたは、僕が拘束します!」
その後を追うように、緑谷がラブラバを掴み、森へと向かった
sideブラックハング
んー、流石に朝早くから侵入しようとする馬鹿はいないか
「そっちはどうだ?ホワイトヴェール」
『異常無しよ、この時間から侵入しようとする馬鹿は流石にいなかったみたいね』
「俺とおんなじこと考えてんな」
ドゴォン!
『あら?・・・異常ありね』
「ああ、過剰な戦力は必要ねぇ、ハウンドドッグに連絡しとけ、俺が行く」
『侵入騒ぎじゃなく、乱闘騒ぎで行くことになるなんてね』
にしても、雄英の敷地で乱闘騒ぎする馬鹿ねぇ・・・んな下らねぇ事で文化祭を中止にゃさせたくねぇし
「拘束したら、後処理でハウンドドッグとエクトプラズムを呼ぶ、そう伝えといてくれ」
『はいはい、暴れすぎないでね』
「力を持て余したヴィランじゃねぇぞ俺は」
ひとまず向かうことにするか
side心
(解)あー、お父さんが接近中、多分さっきの着地の衝撃だね
このまま引き渡せるといいけど
(理)油断は駄目よ
「あなたの個性の練度は凄まじい、でも、トリガーになる両手は塞いだ、諦めてくれる?」
「諦めるわけにはいかないな、歴史に、後世に名を残す、この夢はもはや、私一人のものではない!」グルッ
ポンッ!
「っ!」
指先だけで付与できるなんて
(空)それほど逃走に使用してきたということでしょう、足場作るのでそれに乗り、姿勢を正してください
『空想 不視場』
心が上下逆さまの状態で空中に留まる
「緑谷君、ラブラバ抑えといて、個性が何かわからないから」
「うん、大丈夫だよ」
ジェントルは立ち上がり、緑谷に捕まっているラブラバを見つめる
「ラブラバ、できれば君の個性は退却の時までとっておきたかったが、コレだけ手強い生徒だ、致し方あるまい」
「ジェントル・・・」
心の瞳が黒くなる
「ラブラバの口を塞ぎなさい緑谷君」
「え?」
「愛してるわ、ジェントル」
「ありがとう、ラブラバ」
ヒュッ
ジェントルの姿が消える
「早っ!?」
「悪いな、少年少女、力ずくで解決するのは好みじゃない」
ガギンッ!
緑谷の首に振り下ろされた手刀が、理壊の右手で受け止められる
「何かしらの言葉で、相手を強化する、それがラブラバの個性ね」ググッ
「っ!ありえんぞ、少女!」バッ!
ジェントルがラブラバの手を掴み、緑谷から引き離し、雄英方面へ飛ぶ
「ごめん理壊さん!」
「しょうがないわ緑谷君、あなたがジェントルを追いかけて、近くにブラックハングが来てるはず」
「わかった!僕で二人を抑える!」『フルカウル60%』
緑谷が全身に閃光を走らせながら、ジェントルを追っていった
「・・・万事、あなた具現化できたのね」
「なんだ、気づいていたのか片割れ」
理壊の隣の空間が歪み、金と銀の瞳を持ち、黒い短髪の青年が姿を表した
「そもそも何で具現化してるのよ」
「
「やめなさい洒落にならない、てか、あなた子触の為に動こうと思ったってこと?」
「当たり前だ、子触の感情の起伏が我を成長させる、文化祭の前というだけであれほど喜と楽の感情が流れ込んだ、ならば文化祭本番はそれ以上に感情の増大が得られる、それを邪魔するような存在はいらん」
「前々からだけど、あなたって、何を元に行動してるのかよくわからないわね」
「わからんか」
「わからないわよ」
万事は口元に手を当て、笑う
「フハハ、そうだな、その時に分かることだ、今は話さずともいいだろう」
「そう、じゃあさっさと戻りなさい、今の状態じゃ、あなたは長く姿を維持できないでしょ」
理壊のその言葉に笑みを浮かべ、万事の姿が消える
「・・・焦ったわ」
(理)突然心の中の万事が消えたと思ったら真横にいるんだもの、全く
はっ!私寝てた!?
(理)おはよう心、勝手に主導権とったわ
なんで!?
技解説
『破滅手』
破滅の波動を右手に纏い、大気でも破滅させていく技
破滅を最大出力で右手に纏わせているため、覚醒後の崩壊よりも破滅していく速度は早い
今回の話では、弾性を消すために一瞬だけまとったため、大事にはなっていない