(万)前回、ジェントルをブラックハングに引き渡し、準備をしていたら治礼末泉が来たな
ご存知の通り、我は万事だ
何故我が喋っているのか、それは単純だ
ブーッ
「おお、始まるぞ!」
「キター!」
「1年ガンバレー!」
「ヤオヨロズー!」
我が観客席にいるからだ
子触の中から見るのもいいが、どうせなら観客目線で楽しみたかったからな、外に具現化した際に、透明な依代を作っておいた
無論、分身を子触の中には残している
「さて・・・どうかな」
「どうかなって!!何が!?俺ちょー楽しみよ!」
「プレゼントマイク、あんたパトロールじゃなかったか?」
「ちょっとだけ!ちょっとだけ」
「・・・大変だな、相澤先生」
「大変ですよ、治礼さん」
「こいつぁシビィー!」
・・・エリの保護者代わりの相澤消太と主治医の治礼末泉がいるのは分かるが、パトロールのはずの山田ひざしは何故ここにいる?後で心刻盧と心樸鈴に絞られても知らんぞ?
まぁ置いておくか、このライブ、純粋に楽しもうとしている者が半数を占めているが、中には品定めが為に見ている者も多い
「フツーに上手にやったところでさ、結局あんたらの自己満足じゃない」
今のようにな、全てを納得させるならば、圧倒的なクオリティでねじ伏せるしかあるまい
「行くぞコラアアアア!!」
BOOOOM!!
爆破に、今日まで磨かれた演奏、出だしは好調、それに合わせダンス隊が各自配置につく
「よろしくお願いしまァス!!」
耳郎響香の声に合わせ、尾白猿夫が尻尾で飛び上がり、芦戸三奈が脚力で飛ぶ
「おお!?いいじゃん!!」
誰の声か知らんが、そのとおりだな、まだこれからだが
中央に緑谷出久と青山優雅が並び、一つの見せ場が来る
「いくよ!」
「ウィ☆」
緑谷出久が青山優雅を投げ飛ばし、最高高度で『ネビルレーザービュッフェ』による花火を発生させる
無論、落下地点に待機していた尾白猿夫により、青山優雅は無傷だ
「・・・素晴らしい、やはり、内で見るよりもこの方が素晴らしさを実感できる」
青山優雅が裏方に引っ込み、それを合図に峰田実がモギモギを投げ飛ばし瀬呂範太のテープが宙を舞う
「サビか」
再び爆破が発生し、宙を舞ったモギモギとテープが凍らされ、氷の道が宙に出来上がる
その頭上で、子触の分身にロープを操られる青山優雅がミラーボールとなり、ビームを乱射する
「楽しみたい方ァア!!ハイタッチー!」
「行ってこいダンス隊!」
麗日お茶子が蛙吹梅雨に運ばれながら、観客を宙に浮かばせ、障子目蔵によって、ダンス隊が、子触も交えて投げ飛ばされる
「いっくよー!」『万事 六分離』
「おや」*1
「はあ!?」*2
「言ってほしかった」*3
「ちょっと!?」*4
「あっはは、ねぇどうするのこれ!?僕ら落ちるよ!?」*5
「・・・仕方ないわねぇ!」『理の壊 重力』*6
「・・・子触は何をしているんだ?」
姿形は触手が無い以外子触と変わらんが無意識の中、我の力を引き出して空想、強化、破滅、解析、再生、理壊を独立させただと?盛り上げるためだけに?
「ふ、フハハハ!面白い!」
実際観客は大盛りあがりだ、無論あれは練習で一回もしていない、でなければ解析があれ程焦るわけがない
上鳴電気の空中ギターに合わせて空想が電撃を四方に放つ、強化は芦戸三奈と同じように氷の道を走り回って安全を確保している、破滅が全身に非破滅波動を纏い葉隠透の隣に立ち、解析がステージで飯田天哉と緑谷出久と共にダンスを行い、再生が切島鋭児郎の降らすダイヤモンドダストと共に、虹色に輝く雨を降らせる
「心、今度からこういう事する時はちゃんと言いなさい、焦ったわよ」
「えへへー、でも盛り上がったよ!」
「はぁ、全く」
空中で子触と理壊が踊っている、あれは社交ダンスのようだ、理壊がリードしているが
「えーい!」
「ちょ、カバーするのも大変なんだからちゃんと合わせて!」
子触に振り回されているな
ん?このギターは練習では無かったはずだが・・・
フハハ、なんだ
吹っ切れたようじゃないか、耳郎響香
「わああ!!」
それに、通形ミリオに最前列に連れて行ってもらったエリは、笑顔を取り戻したか
緑谷出久、子触、お前達の願っていた事になったようだ
「全く、面白い」
どうやら終わりのようだな、楽しませてもらったぞ、雄英高校ヒーロー科1ーA組
万事はA組だけでなく、全人類の個性と名前を把握しています